成人患者の中でいかに歯周病が多いかは周知の通りである。これらの患者は歯周病のため正常な咬合、審美性を回復できないでいる。歯周矯正では咬合をできるだけ負担の少ない方法で再構築したり天然歯を維持しつつ矯正のみで治療するより補綴治療を積極的に組み合わせるなど一般の矯正治療とはやや異なった手法をとることもある。
はじめに
1歯周矯正とは
歯周矯正の歴史
歯周治療に関わる矯正治療の役割
生物学的コストの概念
包括的矯正治療と限局矯正治療
限局矯正の治療手順
包括的な治療計画の立案
2歯周矯正の診査・診断
治療の流れを把握する
矯正治療の視点による問題点のピックアップ
診査
分析
3矯正治療の生物学的基礎
矯正する歯や歯周組織の状態は?
どのような移動様式が必要か?
歯を動かす力の大きさ・時間
成人の矯正治療の注意
4フォースシステムの基礎知識
フォースシステム
装置の選択―とくにエッジワイズ装置について
リンガルアーチおよび床装置
後戻りと保定
5歯周矯正を成功させるキーポイント
成人に対する矯正治療の問題点
矯正治療の前処置
矯正治療中の口腔管理
矯正治療とインプラント
歯周矯正を成功に導くキーポイント
6前歯部の治療目標を決定するために
治療目標とすべき歯の位置を決定する要素
歯周組織の解剖学的形態
7挺出の臨床応用
挺出の適応症
挺出の条件
外科的処置法と挺出との比較
Case7-1 深い歯肉縁下う蝕に対する挺出
Case7-2 歯根分割と挺出による根分岐部の問題への対処
治療の手順
治療にあたって配慮すべきこと
治療方法の例:歯肉縁下う蝕や破折によってわずかな挺出が必要な場合
Case7-3 矯正的挺出による残根の保存
Case7-4 挺出と歯冠修復による歯頸線の調和の回復
Case7-5 破折歯の挺出と審美修復
Case7-6 埋伏歯の挺出
8臼歯の歯軸傾斜の改善
下顎大臼歯の近心傾斜と整直
Case8-1 両側下顎第二大臼歯左右同時の整直
Case8-2 下顎第一大臼歯の整直と歯根分割
第二大臼歯の頬舌側傾斜
小臼歯の頬舌側傾斜(転位)
Case8-3 小臼歯の頬舌側傾斜症例
上顎第一大臼歯欠損に伴う第二大臼歯の変化
Case8-4 上顎大臼歯の近心傾斜症例
9前歯部叢生と空隙の改善
叢生と空隙の問題点
下顎前歯部叢生の改善
Case9-1 反対咬合を伴う叢生のストリッピングによる改善
前歯部空隙の改善
Case9-2 唇側傾斜の著しい空隙歯列に対するエッジワイズ装置を用いた舌側移動
Case9-3 重度の局所的歯周疾患を伴う叢生への対応
10前歯部反対咬合の改善
反対咬合の問題点
前歯部反対咬合の分類
前歯部反対咬合の鑑別と難易度
前歯部反対咬合の治療方法
Case10-1 4前歯の反対咬合(骨格性III級)
Case10-2 前歯・臼歯の部分的な反対咬合
Case10-3 上顎4前歯の欠損補綴を伴う前歯の反対咬合の改善
11フレアアウトの改善
病的な歯の移動とその診断
フレアアウトの治療計画
フレアアウトの治療方法
Case11-1 叢生を伴う部分的な唇側転位に対してストリッピングと舌側移動の後,補綴処置で対処した症例
Case11-2 叢生と唇側転位を伴う限局性侵襲性歯周炎に対して包括的矯正治療を応用した症例
参考文献
はじめに
1歯周矯正とは
歯周矯正の歴史
歯周治療に関わる矯正治療の役割
生物学的コストの概念
包括的矯正治療と限局矯正治療
限局矯正の治療手順
包括的な治療計画の立案
2歯周矯正の診査・診断
治療の流れを把握する
矯正治療の視点による問題点のピックアップ
診査
分析
3矯正治療の生物学的基礎
矯正する歯や歯周組織の状態は?
どのような移動様式が必要か?
歯を動かす力の大きさ・時間
成人の矯正治療の注意
4フォースシステムの基礎知識
フォースシステム
装置の選択―とくにエッジワイズ装置について
リンガルアーチおよび床装置
後戻りと保定
5歯周矯正を成功させるキーポイント
成人に対する矯正治療の問題点
矯正治療の前処置
矯正治療中の口腔管理
矯正治療とインプラント
歯周矯正を成功に導くキーポイント
6前歯部の治療目標を決定するために
治療目標とすべき歯の位置を決定する要素
歯周組織の解剖学的形態
7挺出の臨床応用
挺出の適応症
挺出の条件
外科的処置法と挺出との比較
Case7-1 深い歯肉縁下う蝕に対する挺出
Case7-2 歯根分割と挺出による根分岐部の問題への対処
治療の手順
治療にあたって配慮すべきこと
治療方法の例:歯肉縁下う蝕や破折によってわずかな挺出が必要な場合
Case7-3 矯正的挺出による残根の保存
Case7-4 挺出と歯冠修復による歯頸線の調和の回復
Case7-5 破折歯の挺出と審美修復
Case7-6 埋伏歯の挺出
8臼歯の歯軸傾斜の改善
下顎大臼歯の近心傾斜と整直
Case8-1 両側下顎第二大臼歯左右同時の整直
Case8-2 下顎第一大臼歯の整直と歯根分割
第二大臼歯の頬舌側傾斜
小臼歯の頬舌側傾斜(転位)
Case8-3 小臼歯の頬舌側傾斜症例
上顎第一大臼歯欠損に伴う第二大臼歯の変化
Case8-4 上顎大臼歯の近心傾斜症例
9前歯部叢生と空隙の改善
叢生と空隙の問題点
下顎前歯部叢生の改善
Case9-1 反対咬合を伴う叢生のストリッピングによる改善
前歯部空隙の改善
Case9-2 唇側傾斜の著しい空隙歯列に対するエッジワイズ装置を用いた舌側移動
Case9-3 重度の局所的歯周疾患を伴う叢生への対応
10前歯部反対咬合の改善
反対咬合の問題点
前歯部反対咬合の分類
前歯部反対咬合の鑑別と難易度
前歯部反対咬合の治療方法
Case10-1 4前歯の反対咬合(骨格性III級)
Case10-2 前歯・臼歯の部分的な反対咬合
Case10-3 上顎4前歯の欠損補綴を伴う前歯の反対咬合の改善
11フレアアウトの改善
病的な歯の移動とその診断
フレアアウトの治療計画
フレアアウトの治療方法
Case11-1 叢生を伴う部分的な唇側転位に対してストリッピングと舌側移動の後,補綴処置で対処した症例
Case11-2 叢生と唇側転位を伴う限局性侵襲性歯周炎に対して包括的矯正治療を応用した症例
参考文献
歯周矯正
GPがすべき五つの矯正治療
-
著者
前田 早智子
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
232ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4874179697
-
価格
20,900円(税込)