口腔ケアは、対象者の生活する状況によって異なり、その状況は同一個人であっても経時的に変化するため、その都度評価してニーズを明確にして調整する必要がある。本書は、口腔ケアプログラムを構成するうえで必要な考え方について、口腔生理学の視点から説明。また、プログラムの構成のために必要な評価項目とその見方、生活する状況の相違によってどのような口腔ケアが求められるか、そのうえで実際に取り組む際の介入方法について、フローチャートを用いた考え方を示した。生活参加を支援できるゴールの見える効果的で安全なケアをするための必須の書。
第1章
口腔ケアとはなにか-口腔ケア再考
1 ケアとはなにか、口腔ケアとはなにか-口腔ケア現状
2 日本人は今どこに暮らしているのか
3 象限を用いた考え方
4 口腔ケアの目的①-口腔機能訓練が必要な理由
5 口腔ケアの目的②-なぜ歯ブラシでの歯磨きではだめなのか
コラム
あなたは口腔ケアをしていますか?
口腔ケアをすると熱が出る!?
第 2 章
ライフステージ、生活環境、個人の特性に応じた口腔ケア
1 はじめに
2 4つの象限で求められる口腔ケアとは
3 各象限で異なる生活環境で生活する人の特性と求められる口腔ケア
1)急性期病院
2)回復期リハビリテーション病院・介護老人保健施設
3)長期療養施設で生活する人の像
(1)住宅型の施設
①サービス付き高齢者向け住宅(多くは第Ⅰ象限、時に第Ⅱ象限)
②グループホーム(認知症高齢者グループホーム、認知症対応型共同生活介護)
(多くは第Ⅰ象限、時に第Ⅱ象限となる)
③軽費老人ホーム(A 型、B 型)(ほとんどは第Ⅰ象限)
④住宅型有料老人ホーム(第Ⅰ象限)
(2)介護サービスのある施設
①老人保健施設(ほとんどは第Ⅰ象限、第Ⅱ象限)
②介護付き有料老人ホーム(第Ⅱ象限)
③特別養護老人ホーム(第Ⅰ象限、第Ⅱ象限、第Ⅳ象限)
④介護療養型医療施設
4)居宅で生活する人の像
コラム
急性期医療機関の考え方は生活状況にかかわらず共通して有効か?
第 3 章
口腔ケア(口腔清掃と口腔機能訓練)を行うための評価項目
Ⅰ 口腔ケアと相互に影響する口腔以外の評価項目
Ⅰ - 1)体格・体重
Ⅰ - 2)体幹保持機能
Ⅰ - 3)投薬内容
Ⅰ - 4)栄養摂取法
(1)経口摂取している場合
(2)非経口摂取である場合
Ⅰ - 5)一日水分量
Ⅰ - 6)排泄
Ⅰ - 7)発熱、肺炎の既往
Ⅰ - 8)臨床検査
Ⅰ - 9)一日生活リズム
Ⅰ -10)コミュニケーション能力・認知レベル・意識レベル
Ⅰ -11)原始反射
Ⅱ 口腔清掃と口腔機能訓練に関する評価
Ⅱ - 1)口腔清掃
Ⅱ - 2)口腔機能訓練
(1)口唇
(2)舌
(3)軟口蓋
(4)咀嚼筋
(5)下顎運動(顎関節運動)
(6)口腔粘膜-歯肉、口蓋粘膜、?粘膜、舌表面
(7)歯科疾患
コラム
病院では見抜けない食事習慣
第 4 章
フローチャートによる評価と象限に依存した口腔ケアの実際
1 はじめに
2 どのような状況であっても行うべき共通事項
1)刺激性唾液の誤嚥防止のための姿勢調整
2)覚醒レベルの改善
3)介入時の手順の一定化
4)身体介入は優しく
3 フローチャートに従った、評価の流れと対応の実際
1)経口摂取している場合
(1)誤嚥リスクを疑わせるイベントのチェック
(2)安全に嚥下するための3点セットを採る
(3)末梢神経系の評価と対応
(4)4徴の改善
2)非経口摂取で経過する場合
(1)安全に嚥下するための3点セットを採る
(2)脱感作
(3)試験的口腔清掃の開始
(4)4徴の有無と対応
(5)末梢神経系の評価と対応
4 具体的な介入方法
1)経口摂取している場合の対応
(1)口腔清掃
(2)口腔機能訓練
①準治療的口腔機能訓練
②食事を使った訓練
2)経口摂取していない場合の対応
(1)脱感作と口腔清掃
(2)治療的口腔機能訓練
コラム
急性期でのステレオタイプな対応は問題を複雑化する
ヨード製剤による口腔ケアは効果があるのか?
物性が同じでも個人の能力や一口量によって処理様式は変化する
第1章
口腔ケアとはなにか-口腔ケア再考
1 ケアとはなにか、口腔ケアとはなにか-口腔ケア現状
2 日本人は今どこに暮らしているのか
3 象限を用いた考え方
4 口腔ケアの目的①-口腔機能訓練が必要な理由
5 口腔ケアの目的②-なぜ歯ブラシでの歯磨きではだめなのか
コラム
あなたは口腔ケアをしていますか?
口腔ケアをすると熱が出る!?
第 2 章
ライフステージ、生活環境、個人の特性に応じた口腔ケア
1 はじめに
2 4つの象限で求められる口腔ケアとは
3 各象限で異なる生活環境で生活する人の特性と求められる口腔ケア
1)急性期病院
2)回復期リハビリテーション病院・介護老人保健施設
3)長期療養施設で生活する人の像
(1)住宅型の施設
①サービス付き高齢者向け住宅(多くは第Ⅰ象限、時に第Ⅱ象限)
②グループホーム(認知症高齢者グループホーム、認知症対応型共同生活介護)
(多くは第Ⅰ象限、時に第Ⅱ象限となる)
③軽費老人ホーム(A 型、B 型)(ほとんどは第Ⅰ象限)
④住宅型有料老人ホーム(第Ⅰ象限)
(2)介護サービスのある施設
①老人保健施設(ほとんどは第Ⅰ象限、第Ⅱ象限)
②介護付き有料老人ホーム(第Ⅱ象限)
③特別養護老人ホーム(第Ⅰ象限、第Ⅱ象限、第Ⅳ象限)
④介護療養型医療施設
4)居宅で生活する人の像
コラム
急性期医療機関の考え方は生活状況にかかわらず共通して有効か?
第 3 章
口腔ケア(口腔清掃と口腔機能訓練)を行うための評価項目
Ⅰ 口腔ケアと相互に影響する口腔以外の評価項目
Ⅰ - 1)体格・体重
Ⅰ - 2)体幹保持機能
Ⅰ - 3)投薬内容
Ⅰ - 4)栄養摂取法
(1)経口摂取している場合
(2)非経口摂取である場合
Ⅰ - 5)一日水分量
Ⅰ - 6)排泄
Ⅰ - 7)発熱、肺炎の既往
Ⅰ - 8)臨床検査
Ⅰ - 9)一日生活リズム
Ⅰ -10)コミュニケーション能力・認知レベル・意識レベル
Ⅰ -11)原始反射
Ⅱ 口腔清掃と口腔機能訓練に関する評価
Ⅱ - 1)口腔清掃
Ⅱ - 2)口腔機能訓練
(1)口唇
(2)舌
(3)軟口蓋
(4)咀嚼筋
(5)下顎運動(顎関節運動)
(6)口腔粘膜-歯肉、口蓋粘膜、?粘膜、舌表面
(7)歯科疾患
コラム
病院では見抜けない食事習慣
第 4 章
フローチャートによる評価と象限に依存した口腔ケアの実際
1 はじめに
2 どのような状況であっても行うべき共通事項
1)刺激性唾液の誤嚥防止のための姿勢調整
2)覚醒レベルの改善
3)介入時の手順の一定化
4)身体介入は優しく
3 フローチャートに従った、評価の流れと対応の実際
1)経口摂取している場合
(1)誤嚥リスクを疑わせるイベントのチェック
(2)安全に嚥下するための3点セットを採る
(3)末梢神経系の評価と対応
(4)4徴の改善
2)非経口摂取で経過する場合
(1)安全に嚥下するための3点セットを採る
(2)脱感作
(3)試験的口腔清掃の開始
(4)4徴の有無と対応
(5)末梢神経系の評価と対応
4 具体的な介入方法
1)経口摂取している場合の対応
(1)口腔清掃
(2)口腔機能訓練
①準治療的口腔機能訓練
②食事を使った訓練
2)経口摂取していない場合の対応
(1)脱感作と口腔清掃
(2)治療的口腔機能訓練
コラム
急性期でのステレオタイプな対応は問題を複雑化する
ヨード製剤による口腔ケアは効果があるのか?
物性が同じでも個人の能力や一口量によって処理様式は変化する
口腔ケアプログラムの作り方
生活参加を支援する
-
著者
舘村 卓
-
出版社
永末書店
-
ページ
120ページ
-
サイズ
B5判
-
ISBN
978-4816013102
-
価格
3,850円(税込)