その口腔ケア,安全ですか?
●「口腔ケア」は誤嚥性肺炎のリスクを低下させますが,一方で施術時の注水等によって誤嚥や誤嚥性肺炎を誘発させる危険性も指摘されており,嚥下機能や喀痰機能が低下している要介護高齢者への口腔ケアはリスク管理を徹底する必要があります.
●そこで,口腔ケア時に水の使用をできるだけ低減させれば,誤嚥リスクを格段に下げることができます.
●本書では,著者が確立した“水のいらない口腔ケア”の手技,実施に関するQ&A,必要器材といった実用的な内容を中心に解説しています.
●手技がよくわかる症例動画つき!
はじめに(角 保徳)
水を使わない口腔ケアの臨床
1 新しい口腔ケアの分類(角 保徳)
1.以前の口腔ケアの分類と普及方法
2.新しい口腔ケアの分類が必要な背景
3.最新の口腔ケアの分類
2 「水を使わない口腔ケア」の開発の背景(角 保徳)
1.口腔ケアによる誤嚥性肺炎
2.口腔ケア時の誤嚥を予防する「水を使わない口腔ケア」の開発
3 口腔ケアの必要性(角 保徳)
1.要介護高齢者の口腔状況
2.口腔ケアの重要性
3.口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防
4 「水を使わない口腔ケア」の手技とポイント(守谷恵未)
Step 1 要介護高齢者の全身状態の確認
Step 2 適切な体位の選択
Step 3 口唇周囲の消毒
Step 4 口唇を保湿
Step 5 口角鉤を装着
Step 6 粘性の痰や剥離上皮,食渣などを可能な範囲で吸引管で回収
Step 7 ジェルを口腔内全体に塗布する
Step 8 残存歯の歯磨き
Step 9 粘膜に付着した痰や剥離上皮の除去
Step 10 スポンジブラシで清拭
Step 11 口角鉤を外し,頬粘膜を清拭,保湿
Step 12 口唇周囲をガーゼで拭く
5 「水を使わない口腔ケア」に必要な器具(守谷恵未)
1.ヘッドライト
2.吸引器
3.口腔ケア用吸引管
4.口腔ケア専用ジェル
5.口角鉤
6.スポンジブラシ
7.歯ブラシ
8.歯間ブラシ
9.軟毛歯ブラシ
当科の口腔ケア専用カートを紹介
6 「水を使わない口腔ケア」に関するQ&A(中野有生)
1.口腔ケアの手技
2.口腔ケアの器具(口角鉤)
3.口腔ケアの器具(吸引管)
4.口腔ケアの器具(スポンジブラシ・歯ブラシ)
5.症状別の口腔ケア方法
6.その他
7 困った症例
症例 1 口腔内出血がある患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 2 重度の口腔乾燥を伴う患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 3 急性偽膜性口腔カンジダ症を発症した患者の口腔ケア方法(中野有生)
症例 4 ウイルス性口唇炎や口内炎を発症した患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 5 舌苔が多い患者への口腔ケア(中野有生)
症例 6 唾液分泌が多い患者への口腔ケア(中野有生)
症例 7 開口(保持)困難な症例への対応方法(守谷恵未)
症例 8 マスク式人工呼吸器を装着した患者(守谷恵未)
症例 9 オーラルジスキネジアが認められる患者への口腔ケア(中野有生)
症例10 動揺歯がある患者の口腔ケア方法(中野有生)
8 近隣の歯科医院による訪問診療(西田泰大)
1.口腔の役割
2.要介護高齢者の口腔内の状態
3.口腔ケアによる感染源の除去と機能の回復
4.経口摂取していない方への口腔ケア
5.要介護高齢者の「水を使わない口腔ケア」
6.訪問診療の姿勢
7.在宅における「水を使わない口腔ケア」
8.施設での「水を使わない口腔ケア」
9.地域における医療連携
9 動画で学ぶ「水を使わない口腔ケア」(羽田穂香・守谷恵未)
1.「水を使わない口腔ケア」の手順
2.口角鉤の装着方法
3.歯磨きのポイント
4.痰や剥離上皮除去のポイント
5.さまざまな開口手技を取り入れた「水を使わない口腔ケア」
TOPICS 「水を使わない口腔ケア」に関わる医療機器・材料の開発(角 保徳)
口腔ケアのための基礎知識
1 超高齢社会の到来と医療の変革(角 保徳)
1.超高齢社会の到来
2.超高齢社会の医療の変革
3.変わっていく歯科医療
4.高齢者歯科医療費の増加と停滞する歯科医療費
5.歯科医師教育の改革を
6.卒後研修の中核としての病院歯科の整備拡充を
2 医療従事者に知ってほしい口腔の知識
1.口腔と全身疾患の密接な関係─口腔管理は4大疾患の予防の一つ(角 保徳)
2.自分の全身疾患を予防する,医療従事者自身の口腔管理(角 保徳)
3.薬物治療の副作用としての口腔症状(角 保徳)
4.周術期等口腔機能管理(三橋あい子)
索引
●「口腔ケア」は誤嚥性肺炎のリスクを低下させますが,一方で施術時の注水等によって誤嚥や誤嚥性肺炎を誘発させる危険性も指摘されており,嚥下機能や喀痰機能が低下している要介護高齢者への口腔ケアはリスク管理を徹底する必要があります.
●そこで,口腔ケア時に水の使用をできるだけ低減させれば,誤嚥リスクを格段に下げることができます.
●本書では,著者が確立した“水のいらない口腔ケア”の手技,実施に関するQ&A,必要器材といった実用的な内容を中心に解説しています.
●手技がよくわかる症例動画つき!
はじめに(角 保徳)
水を使わない口腔ケアの臨床
1 新しい口腔ケアの分類(角 保徳)
1.以前の口腔ケアの分類と普及方法
2.新しい口腔ケアの分類が必要な背景
3.最新の口腔ケアの分類
2 「水を使わない口腔ケア」の開発の背景(角 保徳)
1.口腔ケアによる誤嚥性肺炎
2.口腔ケア時の誤嚥を予防する「水を使わない口腔ケア」の開発
3 口腔ケアの必要性(角 保徳)
1.要介護高齢者の口腔状況
2.口腔ケアの重要性
3.口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防
4 「水を使わない口腔ケア」の手技とポイント(守谷恵未)
Step 1 要介護高齢者の全身状態の確認
Step 2 適切な体位の選択
Step 3 口唇周囲の消毒
Step 4 口唇を保湿
Step 5 口角鉤を装着
Step 6 粘性の痰や剥離上皮,食渣などを可能な範囲で吸引管で回収
Step 7 ジェルを口腔内全体に塗布する
Step 8 残存歯の歯磨き
Step 9 粘膜に付着した痰や剥離上皮の除去
Step 10 スポンジブラシで清拭
Step 11 口角鉤を外し,頬粘膜を清拭,保湿
Step 12 口唇周囲をガーゼで拭く
5 「水を使わない口腔ケア」に必要な器具(守谷恵未)
1.ヘッドライト
2.吸引器
3.口腔ケア用吸引管
4.口腔ケア専用ジェル
5.口角鉤
6.スポンジブラシ
7.歯ブラシ
8.歯間ブラシ
9.軟毛歯ブラシ
当科の口腔ケア専用カートを紹介
6 「水を使わない口腔ケア」に関するQ&A(中野有生)
1.口腔ケアの手技
2.口腔ケアの器具(口角鉤)
3.口腔ケアの器具(吸引管)
4.口腔ケアの器具(スポンジブラシ・歯ブラシ)
5.症状別の口腔ケア方法
6.その他
7 困った症例
症例 1 口腔内出血がある患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 2 重度の口腔乾燥を伴う患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 3 急性偽膜性口腔カンジダ症を発症した患者の口腔ケア方法(中野有生)
症例 4 ウイルス性口唇炎や口内炎を発症した患者への口腔ケア(守谷恵未)
症例 5 舌苔が多い患者への口腔ケア(中野有生)
症例 6 唾液分泌が多い患者への口腔ケア(中野有生)
症例 7 開口(保持)困難な症例への対応方法(守谷恵未)
症例 8 マスク式人工呼吸器を装着した患者(守谷恵未)
症例 9 オーラルジスキネジアが認められる患者への口腔ケア(中野有生)
症例10 動揺歯がある患者の口腔ケア方法(中野有生)
8 近隣の歯科医院による訪問診療(西田泰大)
1.口腔の役割
2.要介護高齢者の口腔内の状態
3.口腔ケアによる感染源の除去と機能の回復
4.経口摂取していない方への口腔ケア
5.要介護高齢者の「水を使わない口腔ケア」
6.訪問診療の姿勢
7.在宅における「水を使わない口腔ケア」
8.施設での「水を使わない口腔ケア」
9.地域における医療連携
9 動画で学ぶ「水を使わない口腔ケア」(羽田穂香・守谷恵未)
1.「水を使わない口腔ケア」の手順
2.口角鉤の装着方法
3.歯磨きのポイント
4.痰や剥離上皮除去のポイント
5.さまざまな開口手技を取り入れた「水を使わない口腔ケア」
TOPICS 「水を使わない口腔ケア」に関わる医療機器・材料の開発(角 保徳)
口腔ケアのための基礎知識
1 超高齢社会の到来と医療の変革(角 保徳)
1.超高齢社会の到来
2.超高齢社会の医療の変革
3.変わっていく歯科医療
4.高齢者歯科医療費の増加と停滞する歯科医療費
5.歯科医師教育の改革を
6.卒後研修の中核としての病院歯科の整備拡充を
2 医療従事者に知ってほしい口腔の知識
1.口腔と全身疾患の密接な関係─口腔管理は4大疾患の予防の一つ(角 保徳)
2.自分の全身疾患を予防する,医療従事者自身の口腔管理(角 保徳)
3.薬物治療の副作用としての口腔症状(角 保徳)
4.周術期等口腔機能管理(三橋あい子)
索引
安心・安全・簡単! 水を使わない口腔ケア 動画付
-
著者
角 保徳
守谷 恵未
西田 泰大
中野 有生
羽田 穂香
三橋 あい子 -
出版社
医歯薬出版株式会社
-
ページ
176ページ
-
サイズ
B5判
-
ISBN
978-4263446539
-
価格
6,600円(税込)