"痛みが少なく、治療期間を大幅に短縮できる画期的な治療システム！！

従来の矯正治療は、痛くて治療期間が長期に及ぶというイメージが未だ払拭しきれていないのが現状である。著者が治療期間の短縮に取り組み始めたのが2007年である。2010年４月に初版の書籍『JET system』を発刊し、初期のJET systemの効果を世に示した。それから今日まで、進化を続ける専用の器具・器材と便宜抜歯によるRAP（局所加速現象）を活用することで、症例によっては７ヵ月という治療期間の短縮を実現し、さらなる短縮の可能性を模索している。
しかし、著者曰く、「JET systemの効果を最大限に活用するには中高生の時期に治療することが必要である。また、ストレートワイヤーエッジワイズ法での矯正治療を問題なく行える臨床実績が求められる」としている。これまでの常識を捨て去り、新たな技術を身につけ、JET systemの可能性を体現していただきたい。"

"CONTENTS
Chapter1　JET system 総論

01 JET systemとは
●JET systemの導入
●矯正歯科の生産性を高めるための唯一の指標
●JET systemの3つの特徴
●JET systemで短期間に治療が終わる3つの理由

02 ゼロステップメソッド
●ゼロステップメソッドの概略
●レベリングを行わずに犬歯の遠心移動を行う
●前歯の後方移動を円滑に行いながら、適切なトルクを確立する
●最初からフィニッシングを行う
Column1 逆算思考

03 使用器機・材料

Chapter2　JET system 入門のための症例集

01 下顎正中の偏位を伴う
右：AngleⅡ級傾向、左：AngleⅠ級叢生症例
（第1小臼歯3本抜歯：動的治療期間７ヵ月）
Column2 調整時に毎回行うこと

02 過蓋咬合を伴うAngleⅡ級２類症例
（上顎左右側第1小臼歯2本抜歯：動的治療期間12ヵ月）
Column3 患者さんにお願いしていること

03 上顎正中の偏位を伴うAngleⅠ級叢生症例
（第1小臼歯4本抜歯：動的治療期間14ヵ月）
Column4 矯正治療はプロジェクト

04 骨格性Ⅱ級1類、ハイアングル症例
（上顎左右側第1小臼歯2本抜歯：動的治療期間12ヵ月）
Column5 ➀矯正治療とMFT　➁MFTを続ける技術
Column6 新開発のブラケット

Chapter3　矯正歯科の経済学

01 JET systemによる経営効率アップの実現
●あとどれくらいで治療が終わるの？
●JET systemが歯科医院にもたらすもの
●3つの指標
●全体最適・部分最適と劣後順位
●2つの矯正歯科医院のスループットを計算してみよう　他"