歯科医師、歯科衛生士はもちろん、理学療法士、看護師、介護士も取り組める、口腔機能改善の新しいツール!
近年、歯科では、これまでの器質的疾患の治療だけではなく機能的疾患の治療にも目が向けられるようになり、徐々にその治療法としての理学療法、なかでも筋機能改善のための運動指導と徒手療法に関心が払われるようになっている。
本書は、口腔理学療法の基本の知識と技術の習得に重点をおいて説明。これまで知りえなかった理学療法の面白さや有用性に目が開かれることだろう。
目 次
理学療法基礎 編
Ⅰ 機能的疾患と運動器
1 器質的疾患と機能的疾患の違い
1)平均寿命と健康寿命からみた健康観の変遷
2)平均寿命にかかわる内臓器、健康寿命にかかわる運動器
3)器質的疾患と機能的疾患の特性の比較
2 運動器とはどんなもの
1)運動器を構成するもの
2)運動器という概念の重要性
3 機能的疾患の治療
1)機能的疾患治療の難しさ
2)運動器のトラブルにおける注意点
3)運動器から始まる機能的疾患治療
Ⅱ 理学療法
1 理学療法のいろいろ
1)理学療法の分類
2)理学療法のいろいろ
3)理学療法の問題点
4)歯科で利用されている理学療法
2 理学療法における運動療法
1)運動療法に関連する用語・呼称の混乱
2)運動療法の全体像
3 歯科衛生士業務と理学療法
1)「口腔健康管理」と日本歯科医学会の考え
2)「口腔機能管理」と歯科衛生士業務
3)歯科衛生士の保健指導業務と厚生労働省の見解
4)歯科衛生士の歯科補助業務としての徒手療法
5)歯科衛生士の物理療法
6)歯科スタッフと理学療法業務
Ⅲ 理学療法に必要な筋肉関連の知識
1 筋肉の生理と働き
1)筋肉の種類
2)筋肉の機能は縮むだけ
3)筋肉の収縮様式(活動)には3種ある
4)筋肉は必ずペアで働く
5)ペアになった筋肉の働き方の3態
6)筋肉の共縮状態(筋共縮)について
7)筋肉の収縮残遺について
8)筋肉の萎縮について
2 顎運動の基礎知識
1)顎の開閉では上顎も動く?
2)「嚙みしめ」と「食いしばり」は異なる
3)顎運動とポッセルト図形
3「 嚙む」を考える
1)咀嚼システムについて
2)嚙むときの力の入れ具合
3)嚙むときの速さの制御方法
4 全身と口腔のかかわり
1)重要な運動連鎖の概念
2)スポーツ好適顎位
3)顎関節症患者さんの症例報告から
4)病は気から
5 触診(触察)とそれに必要な基礎知識
1)触察のコツは骨にある
2)骨の触察
3)顎関節の触察
4)筋肉の触察
運動療法実践 編
Ⅰ 徒手療法(他動運動療法)
1 筋肉と関節の病態生理
1)筋肉の硬化短縮(硬縮)
2)顎関節の拘縮ならびに周囲組織の器質変化
3)ファシア(Fascia)と硬結そして触察
4)疼痛の分類と発生機序
5)疼痛と徒手療法
2 運動器傷病治療の実際
1)運動器傷病治療の手順
2)徒手療法の基礎知識
3)施療上知っておくべきこと
3 マッサージ
1)マッサージの治効機序
2)マッサージの基礎知識
3)マッサージの基本術式
4)唾液腺マッサージ
4 ストレッチング
1)ストレッチングの治効機序
2)ストレッチングにあたって
3)顎関節の可動性を向上させる技法
4)口腔関連諸筋のストレッチング基本術式
5 硬結押圧技法
1)基本技法
2)硬結押圧技法の治効機序と押圧操作
3)術者が行う硬結押圧技法
4)患者さんが行う硬結押圧技法
5)顎関節の硬結押圧技法(変法:顎関節可動化技法)
6)硬結押圧技法は不良姿勢の改善にも活用できる
7)トリガーポイント治療と非歯原性歯痛
Ⅱ 運動指導(自動運動療法)
1 運動指導の基礎知識
1)運動指導と用語
2)筋弛緩(可動性改善と疼痛除去)訓練:muscle relaxation training
3)協調性(巧緻性)訓練:cooperativeness training
4)筋力向上(筋増強)訓練:strength training
2 運動指導のポイント
1)"姿勢" と運動連鎖
2)呼吸とオノマトペ
3)"意識" そして客観と主観のズレ
3 訓練のいろいろ
1)顎運動について
2)呼息同調開口訓練(顎の弛緩と顎運動の再教育)
3)姿勢トレーニング
4)舌骨上下筋群トレーニング
5)ガムトレーニング
6)TCH 改善訓練
7)機能改善訓練器具のいろいろ
8)義歯
9)口腔内治療用装置(オーラルアプライアンス)
4 お口の体操
1)お口の体操のいろいろ
2)口腔体操と舌
3)あいうべ体操
4)お口の体操でも重要な"全身姿勢"
付録
1 口腔ケア不自由な方への口腔理学療法
1)口腔ケア不自由な方への口腔機能管理
2)理学療法活用の難しさ
3)マウスガードの活用
2 歯科エステと「あはき」法
3 これからの歯磨き"健口歯磨き"(オーラルヘルスブラッシング)
口腔理学療法 誌上ミニ座談会
索引
執筆者
近年、歯科では、これまでの器質的疾患の治療だけではなく機能的疾患の治療にも目が向けられるようになり、徐々にその治療法としての理学療法、なかでも筋機能改善のための運動指導と徒手療法に関心が払われるようになっている。
本書は、口腔理学療法の基本の知識と技術の習得に重点をおいて説明。これまで知りえなかった理学療法の面白さや有用性に目が開かれることだろう。
目 次
理学療法基礎 編
Ⅰ 機能的疾患と運動器
1 器質的疾患と機能的疾患の違い
1)平均寿命と健康寿命からみた健康観の変遷
2)平均寿命にかかわる内臓器、健康寿命にかかわる運動器
3)器質的疾患と機能的疾患の特性の比較
2 運動器とはどんなもの
1)運動器を構成するもの
2)運動器という概念の重要性
3 機能的疾患の治療
1)機能的疾患治療の難しさ
2)運動器のトラブルにおける注意点
3)運動器から始まる機能的疾患治療
Ⅱ 理学療法
1 理学療法のいろいろ
1)理学療法の分類
2)理学療法のいろいろ
3)理学療法の問題点
4)歯科で利用されている理学療法
2 理学療法における運動療法
1)運動療法に関連する用語・呼称の混乱
2)運動療法の全体像
3 歯科衛生士業務と理学療法
1)「口腔健康管理」と日本歯科医学会の考え
2)「口腔機能管理」と歯科衛生士業務
3)歯科衛生士の保健指導業務と厚生労働省の見解
4)歯科衛生士の歯科補助業務としての徒手療法
5)歯科衛生士の物理療法
6)歯科スタッフと理学療法業務
Ⅲ 理学療法に必要な筋肉関連の知識
1 筋肉の生理と働き
1)筋肉の種類
2)筋肉の機能は縮むだけ
3)筋肉の収縮様式(活動)には3種ある
4)筋肉は必ずペアで働く
5)ペアになった筋肉の働き方の3態
6)筋肉の共縮状態(筋共縮)について
7)筋肉の収縮残遺について
8)筋肉の萎縮について
2 顎運動の基礎知識
1)顎の開閉では上顎も動く?
2)「嚙みしめ」と「食いしばり」は異なる
3)顎運動とポッセルト図形
3「 嚙む」を考える
1)咀嚼システムについて
2)嚙むときの力の入れ具合
3)嚙むときの速さの制御方法
4 全身と口腔のかかわり
1)重要な運動連鎖の概念
2)スポーツ好適顎位
3)顎関節症患者さんの症例報告から
4)病は気から
5 触診(触察)とそれに必要な基礎知識
1)触察のコツは骨にある
2)骨の触察
3)顎関節の触察
4)筋肉の触察
運動療法実践 編
Ⅰ 徒手療法(他動運動療法)
1 筋肉と関節の病態生理
1)筋肉の硬化短縮(硬縮)
2)顎関節の拘縮ならびに周囲組織の器質変化
3)ファシア(Fascia)と硬結そして触察
4)疼痛の分類と発生機序
5)疼痛と徒手療法
2 運動器傷病治療の実際
1)運動器傷病治療の手順
2)徒手療法の基礎知識
3)施療上知っておくべきこと
3 マッサージ
1)マッサージの治効機序
2)マッサージの基礎知識
3)マッサージの基本術式
4)唾液腺マッサージ
4 ストレッチング
1)ストレッチングの治効機序
2)ストレッチングにあたって
3)顎関節の可動性を向上させる技法
4)口腔関連諸筋のストレッチング基本術式
5 硬結押圧技法
1)基本技法
2)硬結押圧技法の治効機序と押圧操作
3)術者が行う硬結押圧技法
4)患者さんが行う硬結押圧技法
5)顎関節の硬結押圧技法(変法:顎関節可動化技法)
6)硬結押圧技法は不良姿勢の改善にも活用できる
7)トリガーポイント治療と非歯原性歯痛
Ⅱ 運動指導(自動運動療法)
1 運動指導の基礎知識
1)運動指導と用語
2)筋弛緩(可動性改善と疼痛除去)訓練:muscle relaxation training
3)協調性(巧緻性)訓練:cooperativeness training
4)筋力向上(筋増強)訓練:strength training
2 運動指導のポイント
1)"姿勢" と運動連鎖
2)呼吸とオノマトペ
3)"意識" そして客観と主観のズレ
3 訓練のいろいろ
1)顎運動について
2)呼息同調開口訓練(顎の弛緩と顎運動の再教育)
3)姿勢トレーニング
4)舌骨上下筋群トレーニング
5)ガムトレーニング
6)TCH 改善訓練
7)機能改善訓練器具のいろいろ
8)義歯
9)口腔内治療用装置(オーラルアプライアンス)
4 お口の体操
1)お口の体操のいろいろ
2)口腔体操と舌
3)あいうべ体操
4)お口の体操でも重要な"全身姿勢"
付録
1 口腔ケア不自由な方への口腔理学療法
1)口腔ケア不自由な方への口腔機能管理
2)理学療法活用の難しさ
3)マウスガードの活用
2 歯科エステと「あはき」法
3 これからの歯磨き"健口歯磨き"(オーラルヘルスブラッシング)
口腔理学療法 誌上ミニ座談会
索引
執筆者
口腔機能改善の新しいツール 口腔理学療法こと始め
最新の理論から実践の極意まで
-
著者
竹内 正敏
姫野 かつよ -
出版社
永末書店
-
ページ
160ページ
-
サイズ
A4判変
-
ISBN
978-4816014338
-
価格
6,600円(税込)