本書は2002年に出版された旧版の増補改訂版であるが、審美的配慮、機能的配慮、構造的配慮、生物学的配慮の順序で症例を検討し、咬合と審美の調和を達成したその理論と臨床例(第8章)が新たに追加された。さらに矢状顆路傾斜度や咬頭展開角の設定などを解説した過補償再現やインプラント補綴の咬合様式を検討する際のCT画像を用いてのバイオメカニクスを配慮したフィクスチャーの配置、咬合診断のためのノウハウについても解説。
第1版のまえがき
第1版の謝辞
増補改訂版のためのまえがき
著者略歴
第1章咬合治療の基本原則
1.現代における咬合の位置づけ
2.咬合治療の目的
3.咬合治療の基本原則
基本原則に沿った長期咬合治療
第2章原則1臼歯の中心位咬合
1.臼歯の中心位咬合
2.臼歯の中心位咬合の要件
臼歯の中心位咬合
3.リーフゲージによる中心位の咬合採得法
リーフゲージによる中心位の咬合採得法
4.アンテリア・ジグによる中心位の咬合採得法
アンテリア・ジグによる中心位の咬合採得法/アンテリア・ジグの原理を適用した症例
第3章原則2前歯のアンテリア・カップリング
1.適正なアンテリア・カップリング
2.アンテリア・カップリングの要件
前歯のアンテリア・カップリング/アンテリア・カップリングとアンテリア・ディスクルージョン/アンテリア・カップリングと垂直顎間距離/臼歯部遊離端欠損症例とアンテリア・カップリング
第4章原則3アンテリア・ディスクルージョン
1.快適なアンテリア・ディスクルージョン
2.アンテリア・ディスクルージョンの要件
アンテリア・ディスクルージョンの有効性と長期経過からみた反省点
3.アンテリア・ディスクルージョンと下顎位の安定性
アングルII級1類患者の下顎位の安定
第5章原則4長期的な咬合の安定(支持)
1.長期的な咬合の安定(支持)
2.咬合の安定のための要件
機能圧/生体圧/異常機能圧
第6章日常臨床咬合像
1.補綴と咬合
2.臼歯の咬合様式
臼歯の咬合様式/下顎臼歯ワックス形成法/上顎臼歯ワックス形成法/過補償再現による咬頭干渉の回避
3.前歯の咬合様式(アンテリア・カップリング)
4.クロスマウント法によるアンテリア・ディスクルージョンの再現
前歯の咬合様式とアンテリア・ディスクルージョンの臨床的再現法
第7章顎関節症の診断と治療
1.顎関節症
2.顎関節症の鑑別診断法
筋・筋膜性の歯科性顎関節症の補助的鑑別診断─クロポールセンの筋触診法
3.歯科性顎関節症のスプリントの使い分け
アンテリアシグメンタル・スプリントの製作法/筋・筋膜性の歯科性顎関節症症例/スタビリゼーション型スプリントの製作法/顎関節性(非炎症性)の歯科性顎関節症症例
4.上下顎間関係と顎関節症
5.歯頸部欠損と咬合
第8章咬合と審美の調和
1.治療計画と治療順序
2.治療計画に活用する審美的要素
上顎中切歯の切縁の位置/上顎中切歯の正中と顔の正中との位置関係/上顎前歯の唇舌的傾斜/上顎前歯切縁線と上顎臼歯部の咬合平面の高さ/上顎前歯の歯肉縁の高さの決定/上顎前歯の歯間乳頭の高さ/上顎前歯の配列/上顎前歯の形態、カンツァー、シェード/下顎前歯の切縁の位置/下顎前歯の切縁線と臼歯部の咬合平面との位置関係/下顎前歯の唇舌的傾斜/下顎前歯の歯肉縁の高さ
3.審美歯科の治療計画─臨床ステップ─
第9章咬合の危機管理と対策
1.咬合診断の重要性─咬合のストレスまたは不安定な咬合の診断──
2.スタディーモデルの製作法
3.模型上での咬合診断
スタディーモデルの咬合器装着/臼歯の中心位咬合と前歯のアンテリア・カップリングの評価/アンテリア・ディスクルージョンの付与
4.咬合治療のオプションの考察
スプリント療法を選択した症例/歯内療法と歯冠補綴による咬合再構成を採用した症例/咬合再構成とスプリント療法を併用した症例/臨床的歯冠長延長と歯周・歯内・補綴を併用した症例
5.フェースボウ・トランスファーの意義
顔面の主な仮想基準平面/従来のフェースボウの課題/顔面の審美的仮想平面/阿部式フェースボウ/瞳孔線トランスファーと前歯補綴
6.垂直顎間距離と顔貌
無歯顎症例/有歯顎症例
第10章インプラント補綴の咬合様式
1.インプラント補綴における咬合の意義
2.天然歯列とインプラント歯列
3.無歯顎症例の咬合様式
無歯顎症例1/無歯顎症例2/無歯顎症例3
4.部分欠損症例の咬合様式
臼歯部遊離端欠損/前歯部シングルトゥース/臼歯部シングルトゥース
第11章咬合のメインテナンスと長期経過
1.定期的リコールについて
リコール時期(間隔)の決め方
2.メインテナンスの概要
歯周メインテナンス/咬合のメインテナンス
参考文献
索引
第1版のまえがき
第1版の謝辞
増補改訂版のためのまえがき
著者略歴
第1章咬合治療の基本原則
1.現代における咬合の位置づけ
2.咬合治療の目的
3.咬合治療の基本原則
基本原則に沿った長期咬合治療
第2章原則1臼歯の中心位咬合
1.臼歯の中心位咬合
2.臼歯の中心位咬合の要件
臼歯の中心位咬合
3.リーフゲージによる中心位の咬合採得法
リーフゲージによる中心位の咬合採得法
4.アンテリア・ジグによる中心位の咬合採得法
アンテリア・ジグによる中心位の咬合採得法/アンテリア・ジグの原理を適用した症例
第3章原則2前歯のアンテリア・カップリング
1.適正なアンテリア・カップリング
2.アンテリア・カップリングの要件
前歯のアンテリア・カップリング/アンテリア・カップリングとアンテリア・ディスクルージョン/アンテリア・カップリングと垂直顎間距離/臼歯部遊離端欠損症例とアンテリア・カップリング
第4章原則3アンテリア・ディスクルージョン
1.快適なアンテリア・ディスクルージョン
2.アンテリア・ディスクルージョンの要件
アンテリア・ディスクルージョンの有効性と長期経過からみた反省点
3.アンテリア・ディスクルージョンと下顎位の安定性
アングルII級1類患者の下顎位の安定
第5章原則4長期的な咬合の安定(支持)
1.長期的な咬合の安定(支持)
2.咬合の安定のための要件
機能圧/生体圧/異常機能圧
第6章日常臨床咬合像
1.補綴と咬合
2.臼歯の咬合様式
臼歯の咬合様式/下顎臼歯ワックス形成法/上顎臼歯ワックス形成法/過補償再現による咬頭干渉の回避
3.前歯の咬合様式(アンテリア・カップリング)
4.クロスマウント法によるアンテリア・ディスクルージョンの再現
前歯の咬合様式とアンテリア・ディスクルージョンの臨床的再現法
第7章顎関節症の診断と治療
1.顎関節症
2.顎関節症の鑑別診断法
筋・筋膜性の歯科性顎関節症の補助的鑑別診断─クロポールセンの筋触診法
3.歯科性顎関節症のスプリントの使い分け
アンテリアシグメンタル・スプリントの製作法/筋・筋膜性の歯科性顎関節症症例/スタビリゼーション型スプリントの製作法/顎関節性(非炎症性)の歯科性顎関節症症例
4.上下顎間関係と顎関節症
5.歯頸部欠損と咬合
第8章咬合と審美の調和
1.治療計画と治療順序
2.治療計画に活用する審美的要素
上顎中切歯の切縁の位置/上顎中切歯の正中と顔の正中との位置関係/上顎前歯の唇舌的傾斜/上顎前歯切縁線と上顎臼歯部の咬合平面の高さ/上顎前歯の歯肉縁の高さの決定/上顎前歯の歯間乳頭の高さ/上顎前歯の配列/上顎前歯の形態、カンツァー、シェード/下顎前歯の切縁の位置/下顎前歯の切縁線と臼歯部の咬合平面との位置関係/下顎前歯の唇舌的傾斜/下顎前歯の歯肉縁の高さ
3.審美歯科の治療計画─臨床ステップ─
第9章咬合の危機管理と対策
1.咬合診断の重要性─咬合のストレスまたは不安定な咬合の診断──
2.スタディーモデルの製作法
3.模型上での咬合診断
スタディーモデルの咬合器装着/臼歯の中心位咬合と前歯のアンテリア・カップリングの評価/アンテリア・ディスクルージョンの付与
4.咬合治療のオプションの考察
スプリント療法を選択した症例/歯内療法と歯冠補綴による咬合再構成を採用した症例/咬合再構成とスプリント療法を併用した症例/臨床的歯冠長延長と歯周・歯内・補綴を併用した症例
5.フェースボウ・トランスファーの意義
顔面の主な仮想基準平面/従来のフェースボウの課題/顔面の審美的仮想平面/阿部式フェースボウ/瞳孔線トランスファーと前歯補綴
6.垂直顎間距離と顔貌
無歯顎症例/有歯顎症例
第10章インプラント補綴の咬合様式
1.インプラント補綴における咬合の意義
2.天然歯列とインプラント歯列
3.無歯顎症例の咬合様式
無歯顎症例1/無歯顎症例2/無歯顎症例3
4.部分欠損症例の咬合様式
臼歯部遊離端欠損/前歯部シングルトゥース/臼歯部シングルトゥース
第11章咬合のメインテナンスと長期経過
1.定期的リコールについて
リコール時期(間隔)の決め方
2.メインテナンスの概要
歯周メインテナンス/咬合のメインテナンス
参考文献
索引
増補改訂版 日常臨床のためのオクルージョン
-
著者
岩田 建男
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
200ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781200163
-
価格
10,560円(税込)