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SHILLA SYSTEMの概念とその臨床活用

SHILLA SYSTEMの概念とその臨床活用の画像です
理想的な咀嚼器構築を目指す「ABE’s SHILLA SYSTEM」は、有歯顎症例・無歯顎症例を問わず、模型の咬合器付着を生体計測から正中矢状面を基準として行い、基準となる各座標を咬合器上に具現化できる。本書では、SHILLA SYSTEMの概念と基本術式をステップに合わせてわかりやすく紹介。また各論として、総義歯、全顎補綴、歯周補綴、インプラント補綴、矯正の各分野において実際にSHILLA SYSTEMを活用した症例を多く併載した。
はじめに 阿部晴彦
執筆者一覧


Part1 総 論
Chapter1
ABE's SHILLA SYSTEMのフィロソフィー-正中矢状面の意義-
阿部晴彦
正中矢状面と左右対称性
1.正中矢状面を基準とした歯科医療-ABE's SHILLA SYSTEMの起源-
 歯科医療の変遷
 通法的診査・診断技法とその問題点
  有歯顎症例の通法/一般的診査・診断技法
  分的欠損症例、無歯顎症例の通法/一般的診査・診断技法
  一般的診査・診断技法の問題点
 THAを基準とする通法的フェイス・ボウ・トランスファーに対する考察
  終末蝶番軸 Terminal Hinge Axisの理論
  後方基準点としてのTHAの考察
 ABE's SHILLA SYSTEMにおける診査・診断技法の基本



Chapter2
ABE's SHILLA SYSTEMの基本術式-正中矢状面を基準とした歯科臨床-
阿部晴彦
1.印象採得と研究模型作製
 予備印象採得
  予備印象に用いられる器材
  無歯顎の予備印象
  有歯顎の予備印象
 研究模型の作製
  研究模型作製に用いられる器材
  模型材の選択と注入
  研究模型のトリミング
2.正中矢状面の記録
  [1]正中矢状面分析器具SHILLA Iによる正中矢状面の記録採取
   [器材解説]正中矢状面分析器具SHILLA I
    正中矢状面分析器具SHILLA Iの構造
    SHILLA Iによる記録採取の術式
  [2]エイブ・エステティック・フェイス・ボウによる正中矢状面の記録採取
   [器材解説]エイブ・エステティック・フェイス・ボウ
    エイブ・エステティック・フェイス・ボウの構造
    エイブ・エステティック・フェイス・ボウによる記録採取の術式
3.正中矢状面を基準にした上顎模型の咬合器付着
 [器材解説]エイブ98咬合器
  エイブ98咬合器の設計意図と特徴
  エイブ98咬合器の構造と顆路指導機構
 [器材解説]咬合平面・設定器具SHILLA II
  咬合平面診断・設定器具SHILLA IIの構造
  [1]正中矢状面分析器具SHILLA Iにより分析記録した正中矢状面を基準にする方法
   A:7mmの高さの水平基準点支持バーを使用し,SHILLA IIの高さを54mmで模型
     付着を行う場合
   B12mmの高さの水平基準点支持バーを使用し,SHILLA IIの高さを49mmで模型
     付着を行う場合
  [2]正中長軸線を基準にしたエステティック・フェイス・ボウによるトランスファー
4.咬合採得-セントリック・チェック・バイト-
  ""中心位""に対する概念の変遷
  筆者の考える中心位
  中心位への顎位誘導法と記録
  1.DIRECT CHECK BITE TECHNIQUE
  2.INDIRECT CHECK BITE TECHNIQUE
   H‐Aゴシック・アーチ・トレーサーの設置
   INDIRECT CHECK BITE TECHNIQUEによる顎間記録の採取
  ゴシック・アーチ・トレーシングによる顎機能の評価
   顎位設定が決まりやすい症例
   顎位設定に迷う症例
5.下顎模型の咬合器付着
  下顎模型の咬合器付着
6.診査・診断-咬合器上における垂直・正中矢状座標と水平・側方座標の具現化-
 咬合平面診断・設定器具SHILLA IIの基本的活用法と両座標の具現化
  臨床例1
  臨床例2
  臨床例3
  まとめ
 [器材解説]咬合彎曲面診断・設定器具SHILLA III
 咬合彎曲面診断・設定器具SHILLAIIIの基本的活用法と両座標の具現化
  臨床例1
  臨床例2
  臨床例3
  まとめ
7.ABE's SHILLA SYSTEMの基本術式・一覧


Part1 総 論
Chapter3
総義歯-SHILLA SYSTEMによるコンプリート・デンチャー-
阿部晴彦/堀川清一/石谷悦雄/山本 力/渡辺裕士/阿部薫子
 最終義歯調製の前に
  診査・診断の重要性
 予備印象採得
 研究模型作製
 正中矢状面の記録と上顎模型の咬合器付着
 下顎模型の仮付着
 咬合採得-セントリック・チェック・バイト-
  咬合平面の評価と顎機能に対する診査・診断
  咬合床の外形線の記入
  咬合床の作製
  ゴシック・アーチ・トレーサーの付着
  咬合平面の評価
  ゴシック・アーチ・トレーシングによる顎機能の評価
 下顎模型の咬合器付着
  適正顆頭位でのチェック・バイトと診断のための人工歯排列
 人工歯排列とワックスデンチャー
  前歯部人工歯の排列
  左右対称的アンテリア・ガイダンス
  臼歯部人工歯の排列
  咬合・咬交の削合調整とワックスデンチャーの仕上げ
 最終印象採得
  オクルーザル・コアの記録
  最終印象の準備
  義歯内面と辺縁の印象採得
  印象面の滑沢化
  ポスト・ダムの設置
 作業模型の作製とワックス形成の仕上げ
  作業模型の作製
  ワックス形成の仕上げ
 重合
 完成義歯の装着
  義歯床の床下粘膜面に対する適合性のチェック
  咬合関係の調整
  完成義歯のデリバリー


CASE1 多数歯抜歯における治療用義歯の活用
佐々木雄一/宇治文孝/渡辺 明/加藤 潮
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 印象採得
  STEP2 模型分析、咬合器付着
  STEP3 模型の削合、治療用義歯作製
  STEP4 抜歯、治療用義歯調整
  STEP5 最終印象
  STEP6 最終調整
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE2 下顎位復位が必要な症例
遠藤憲正/佐々木圭三/相波敏明/武藤征五郎
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 研究模型の作製、正中矢状面の分析
  STEP2 咬合平面の設定、上顎模型の咬合器付着
  STEP3 咬合採得、治療方針の決定
  STEP4 下顎位の再評価、人工歯排列
  STEP5 義歯調製・装着
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE3 SHILLA IIとSHILLA IIIによる人工歯排列の違い
金 相鎬
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 予備印象採得
  STEP2 模型分析
  STEP3 咬合器付着、ゴシック・アーチ・トレーシング
  STEP4 人工歯排列
  STEP5 最終印象
  STEP6 最終義歯装着
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE4 人工歯排列にSHILLA SYSTEMを応用した症例
小山浩一郎
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 印象採得、模型分析
  STEP2 咬合採得、咬合器付着
  STEP3 人工歯排列
  STEP4 上顎義歯完成・装着
  STEP5 下顎義歯完成・装着
  STEP6 調整
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


Chapter4
歯周補綴-歯冠延長手術:咬合平面を基準とした歯周外科とSHILLA SYSTEM-
佐藤直志
 歯周治療と修復・補綴処置
  歯周疾患症例における咬合関係
  全顎補綴における機能的・審美的指標
 修復・補綴処置と臨床歯冠長
 歯冠延長手術
  歯冠延長手術と歯周組織のバイオタイプ
  歯冠延長手術と生物学的幅径
  歯冠延長手術の前処置と術前評価
  歯冠延長手術時の健全歯質の確保
  審美的な歯冠形態と歯肉形態
  歯冠延長手術後の修復処置の開始時期
 まとめ


CASE1 歯周疾患を伴った欠損症例
佐藤直志
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 初期治療
  STEP2 歯周外科処置
  STEP3 修復・補綴処置
  GOAL  メインテナンス


CASE2 歯冠延長手術による咬合再構成
佐藤直志
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 初期治療
  STEP2 歯周外科処
  STEP3 咬合療法(最終補綴物作製)
  GOAL  メインテナンス


CASE3 パーシャル・デンチャーを用いた歯周補綴
真島 徹/大竹秀一/廣田 健
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 初期治療
  STEP2 歯周外科処置
  STEP3 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


Chapter5
全顎補綴-フルマウス・リコンストラクション-
上川明久/津田幸夫
 診査・診断
 咬合構築の診査・診断のためのワックスアップ
 スプリントの作製
 スプリントの装着による咬合調整
 FGPの記録採取
 コンディラー・ガイダンスのインプット
 インサイザル・ガイダンスのインプット
  即時重合レジンを用いて各個調整する方法
  メカニカル切歯指導板を設定する方法
 まとめ


CASE1 下顎偏位・咀嚼器機能の改善を行った症例
上川明久/横峯吉昭/長谷川望/上林 健
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 咬合平面の改善(咀嚼性スプリントの作製)
  STEP2 プロビジョナル・レストレーション装着
  STEP3 経過観察
  STEP4 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE2 メカニカル切歯指導板を用い、正中矢状面を基準に真前方、左右対称の
    下顎運動を付与した咀嚼器再構築
大澤一茂/大熊一徳/後藤修司/安部 均/斉藤 肇
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 廃用歯の抜歯,保存処置
  STEP2 インプラント植立
  STEP3 一次スプリント調製
  STEP4 根面板の調製
  STEP5 上顎最終補綴物作製,下顎二次スプリント調製
  STEP6 スプリント効果の評価、咬合処方
  STEP7 下顎最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE3 セントリックストップの確保により咬合改善を行った症例
藤井万弘/原 俊哉
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 プロビジョナル・レストレーション作製
  STEP2 プロビジョナル・レストレーション装着
  STEP3 MTMを伴う下顎左偏位の修正
  STEP4 挺出歯の削合
  STEP5 最終補綴物作製
  GOAL
 メインテナンス
 まとめ


CASE4 SHILLA SYSTEMを応用した前歯部審美補綴
荒木秀文
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 補綴前処置
  STEP2 形成、シェードテイク、ラボ・コミュニケーション
  STEP3 最終補綴物装着
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


Chapter6
インプラント補綴-適切なインプラント植立のためのSHILLA SYSTEM-
元 永三
 インプラントの発展と現在
 インプラント補綴で失敗しないために
  術前処置を必要としない症例
  術前処置を必要とする症例


CASE1 インプラントを含む全顎修復におけるSHILLA SYSTEMの活用
崔 眞
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 主訴の改善および初期治療
  STEP2 インプラント植立
  STEP3 プロビジョナル・レストレーション作製
  STEP4 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE2 重度骨吸収を伴った多数歯欠損症例に対し、SHILLA SYSTEMを基準に
    骨造成を行ったインプラント補綴
林 美穂
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 主訴の改善
  STEP2 SHILLA SYSTEMを用いた術前診査
  STEP3 骨造成およびインプラント植立
  STEP4 最終プロビジョナル・レストレーション作製
  STEP5 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE3 SHILLA SYSTEMとK‐7を併用して咬合の改善を行った症例
吉村理恵
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 顎位の模索
  STEP2 インプラント植立
  STEP3 MTM
  STEP4 最終プロビジョナル・レストレーション作製
  STEP5 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE4 サイナスリフト後のインプラント治療における最適な咬合再構成
高橋徹次/清水治彦/柏尾達也/植野芳和/佐々木順市
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 インプラント一次手術
  STEP2 インプラント二次手術
  STEP3 プロビジョナル・レストレーション作製
  STEP4 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


Chapter6
矯正治療-矯正を伴う補綴症例でのSHILLA SYSTEMの活用-
OH Hyum
 矯正分野におけるSHILLA SYSTEMの活用
  矯正的な診断
  中心線の位置および左右歯列の対称性の確認
  咬合平面の左右同高性、矢状傾斜度の把握および矯正診断、治療方向の決定
  curve of SpeeやWilson curveの評価


CASE1 不適切な咬合平面改善のためのSHILLA SYSTEMの活用
OH Hyum
 治療の流れ
  START 診査・診断、治療計画
  STEP1 主訴の改善
  STEP2 サイナスグラフト、インプラント植立
  STEP3 咬合平面改善のための上顎歯列矯正治療
  STEP4 プロビジョナル・レストレーションによる再評価
  STEP5 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


CASE2 過多な挺出を伴う症例の矯正治療における
OH Hyum
 治療の流れ
  START 診査・診断,治療計画
  STEP1 右側インプラント植立、MTM
  STEP2 左側インプラント植立、MTM
  STEP3 プロビジョナル・レストレーションによる再評価
  STEP4 最終補綴物作製
  GOAL  メインテナンス
 まとめ


おわりに 元 永三
使用器材一覧

SHILLA SYSTEMの概念とその臨床活用

  • 著者

    阿部 晴彦
    元 永三
    大澤 一茂
    上川 明久

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    374ページ

  • サイズ

    A4変型

  • ISBN

    978-4874179093

  • 価格

    36,300円(税込)

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