チェアサイドでの問診や保健指導時等に、口腔（局所）と全身の関係を理解し、免疫学的視点からアプローチすることで、患者の苦痛を和らげたり、良好な治療成果の獲得に役立つガイド。序論では臨床での実践に役立つ免疫学的な基礎知識をやさしく解説し、本論では出血、違和感、味覚異常等、実際の臨床現場で遭遇する具体的な訴えや場面をもとに、免疫学的な知識にもとづいたアプローチや指導例を紹介。現場で即役立つ一冊となっている。
序 論　これだけは外せない! 健口免疫学の基礎

Ｑ１　免疫力……　って 何？
Ｑ２　免疫アプローチの第一歩は？
Ｑ３　免疫、免疫……　っていうけれど、何のどんなはたらきのことなの？
Ｑ４　自律神経とチーム白血球との関係は？
Ｑ５　免疫アプローチに取り組むうえでもっとも大切なことは？

アプローチのヒント
　患者さんの心の扉を開くカギ　普通の問診から健口問診へ

まとめ

Message Board
・“健口免疫アプローチ”が誕生するまで
・“免疫シャワー”を浴びせよう

本 論　事例でわかる! 健口免疫アプローチの実際

テーマ１　　歯肉からの出血
（1）初診時のアプローチ例
（2）メインテナンス時のアプローチ例
（3）基礎疾患のある高齢患者へのアプローチ例

テーマ2　ストレス
（1）ストレス性歯周炎患者へのアプローチ例
（2）心身不安定による不定愁訴（口の渇きと味の悪さ）患者へのアプローチ例
（3）口内炎を訴える患者へのアプローチ例

テーマ3　全身疾患
（1）高血圧患者へのアプローチ例
（2）糖尿病患者へのアプローチ例
（3）骨粗鬆症患者へのアプローチ例
（4）膠原病患者へのアプローチ例
（5）肥満の患者へのアプローチ例

テーマ4　生活習慣
（1）天候不良による口腔内不調和を訴える患者へのアプローチ例
（2）お酒やタバコの影響を気にする患者へのアプローチ例
（3）睡眠不足で口腔内不調和を訴える患者へのアプローチ例

テーマ5　女性の健康
（1）生理になると口腔内不調和になる患者へのアプローチ例
（2）口臭（生理期）が気になる患者へのアプローチ例
（3）歯と歯肉の色をきれいにしたい患者へのアプローチ例

テーマ6　アンチエイジング
（1）唾液の出が悪いと訴える患者へのアプローチ例
（2）味覚異常を訴える患者へのアプローチ例
（3）（痛みがあるにもかかわらず）噛むことにこだわりのある患者へのアプローチ例

テーマ7　アレルギー
（1）レジン系材料のリスクを気にする保護者へのアプローチ例
（2）補綴物による金属アレルギーを訴える患者へのアプローチ例
（3）特定の食べ物でトラブルを訴える患者へのアプローチ例

テーマ8　アドバンス臨床
（1）“健康オタク”な患者へのPMTC時のアプローチ例
（2）インプラント手術決定後も不安な患者へのアプローチ例
（3）矯正治療中に起こるトラブルが心配な患者へのアプローチ例

Message Board
・「とりあえず様子をみましょう」をきちんとした言葉で伝えるには
・一人ひとりの個体差に応じて“キモリの心”で接しよう

本書の理解を深める 参考文献ガイド