本書は2003年に発刊され好評を得た「迷ったときに見る口腔病変の診断ガイド」の増補改訂版である。旧版の口腔病変に加えあらたに多くの口腔病変が追加された。また旧版にはなかった口腔癌検診への対応のためにその関連症例を増やし、病理組織検査(細胞診・組織診)の概要とともに他臓器からの口腔顎顔面部位への転移癌症例とその特徴が解説されている。
増補改訂版発刊に際して
監著者略歴・著者略歴
第1部 プロローグ
序章 口腔顎顔面について
1.不思議な世界「口腔」の病気
2.口腔診査法と国際疾病分類
3.口腔顎顔面の解剖学的区分
4.視診
5.臨床検査
6.触診法
7.効率的な診査法
第2部 口腔病変の診断
第1章 口唇
1.アフタ
2.粘液嚢胞
3.線維性過形成(線維腫)
4.血管腫
5.腺性口唇炎
6.小唾液腺唾石症
7.クインケ浮腫(血管神経性浮腫)
8.肉芽腫性口唇炎
9.梅毒性潰瘍
10.扁平上皮癌(口唇癌)
11.脂肪腫
12.血管平滑筋腫
13.口唇裂
14.口唇チアノーゼ
15.口唇炎
16.接触性口唇炎
17.口唇ヘルペス
18.色素性母斑
19.上唇小帯付着異常
第2章 舌
1.前舌腺嚢胞(ブランディン・ヌーン腺嚢胞)
2.血友病A
3.咬傷
4.リガ・フェーデ病
5.褥瘡性(外傷性)潰瘍
6.舌扁桃
7.溝状舌
8.地図状舌
9.正中菱形舌炎
10.(赤い)萎縮舌:平滑舌
11.急性偽膜性(粘膜表在性)カンジダ症
12.慢性肥厚性カンジダ症・紅斑性(慢性萎縮性)カンジダ症
13.鉄欠乏性貧血での平滑舌
14.ポイツ・ジェガース症候群
15.手足口病
16.乳頭腫
17.血管腫
18.リンパ管腫
19.神経鞘腫(シュワン腫,シュワン細胞腫)
20.顆粒細胞腫
21.白板症をともなう扁平上皮癌
22.白板症
23.線維腫
24.骨性分離腫
25.舌甲状腺
26.口腔内甲状舌管嚢胞
27.舌下神経麻痺
28.化膿性舌炎・舌膿瘍
29.歯痕舌
30.舌小帯付着異常
31.血腫
32.毛舌(黒毛舌,白毛舌)
33.巨舌症
34.オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)
35.電撃傷
36.化学熱傷
37.白血病による潰瘍
第3章 歯肉・歯槽
1.鑑別診断の重要性
2.褥瘡性潰瘍
3.萌出期嚢胞(萌出期血腫)
4.セレスの上皮真珠・乳幼児の歯肉嚢胞・エプスタイン真珠
5.扁平上皮癌(歯肉癌)
6.紅板症(紅色肥厚症)
7.外来性色素沈着・生理的色素沈着
8.小唾液腺肥大
9.白板症
10.結核性潰瘍
11.エプーリス
12.成人の歯肉嚢胞
13.周辺性エナメル上皮腫
14.MTX関連リンパ増殖性疾患
15.智歯周囲炎/遊走性膿瘍
16.歯肉膿瘍
17.悪性リンパ腫
第4章 頬粘膜
1.扁平苔癬
2.フォーダイス斑
3.肥厚性カンジダ症
4.色素性母斑
5.紅板症
6.類表皮嚢胞
7.扁平上皮癌(臼後部癌,口唇粘膜面部癌)
8.疣贅性(状)癌・乳頭状扁平上皮癌
9.鼻歯槽嚢胞
10.白色浮腫
11.ランゲルハンス細胞型組織球腫症
12.頬粘膜圧痕
13.頬小帯付着異常
14.線維腫・線維脂肪腫
15.尋常性天疱瘡
16.血腫
17.軟部好酸球肉芽腫
18.特発性血小板減少性紫斑病
第5章 口蓋
1.帯状疱疹
2.壊死性唾液腺化生(唾液腺壊死化生)
3.類天疱瘡
4.水疱性血腫
5.ヘルペス性口内炎
6.白板症
7.急性偽膜性(粘膜表在性)カンジダ症
8.扁平上皮癌(硬口蓋癌・軟口蓋癌・口腔粘膜表在性癌・口峡癌)
9.悪性黒色腫
10.節外性悪性リンパ腫
11.MALTリンパ腫
12.アレルギー性口内炎
13.ニコチン性口内炎
14.エプスタイン真珠
15.神経線維腫症
16.口蓋裂・粘膜下口蓋裂
17.上顎体
18. 疣贅状黄色腫
19.血管内皮腫
20.歯性扁桃周囲膿瘍
21.扁桃腺炎(膿栓)
第6章 口底
1.ラヌーラ(ガマ腫)
2.脂肪腫
3.扁平上皮癌(口底癌)
4.腺扁平上皮癌
5.類表皮嚢胞(類皮嚢胞)
6.口腔リンパ上皮性嚢胞
7.口底蜂窩織炎
第7章 顎骨
1.歯原性線維腫
2.骨内悪性リンパ腫(上顎骨内悪性リンパ腫)
3.歯根嚢胞
4.残留嚢胞
5.含歯性嚢胞
6.角化嚢胞性歯原性膿瘍
7.基底細胞母斑症候群(ゴーリン・ゴルツ症候群)
8.正角化性歯原性嚢胞
9.脈瘤性骨嚢胞(脈瘤性骨空洞,動脈瘤性骨嚢胞)
10.骨腫
11.外骨症(下顎隆起・口蓋隆起)
12.歯原性粘液腫(歯原性粘液線維腫)
13.エナメル上皮線維肉腫
14.骨の好酸球肉芽腫(ランゲルハンス細胞型組織球腫症)
15.巨細胞修復性肉芽腫
16.顎骨中心性血管腫
17.原発性骨内癌腫
18.含歯性嚢胞由来扁平上皮癌
19.骨肉腫
20.鼻口蓋管嚢胞
21.静止性骨空洞
22.単純性骨嚢胞(単純性骨空洞,外傷性骨嚢胞)
23.エナメル上皮腫
24.歯牙腫
25.セメント芽細胞腫
26.骨形成線維腫(化骨性線維腫)
27.内骨症
28.顎骨中心性転移性癌
29.線維性異形成症
30.顎骨骨髄炎・ガレの骨髄炎
31.顎骨骨折
32.顎裂・口腔鼻腔瘻
33.ホフラート嚢胞
34.ビスフォスフォネート関連顎骨壊死/顎骨壊死(BRONJ/ONJ)
35.巨細胞修復性肉芽腫
36.術後性上顎嚢胞(術後性頬部嚢胞)
37.鎖骨頭蓋異骨症
第8章 上顎洞
1.上顎洞内異物(インプラント)
2.口腔上顎洞瘻
3.上顎洞内迷入歯
4.上顎洞内結石症
5.歯性上顎洞炎・副鼻腔炎
6.アスペルギルス症
7.上顎洞内粘液嚢胞
8.血瘤腫
9.扁平上皮癌(上顎洞癌)
10.悪性リンパ腫
第9章 唾液腺
1.顎下腺唾石症
2.耳下腺唾石症
3.唾液腺炎
4.流行性耳下腺炎(ムンプス)
5.シェーグレン症候群
6.ミクリッツ病
7.耳下腺リンパ上皮性嚢胞
8.大唾液腺良性腫瘍
9.大唾液腺悪性腫瘍
10.小唾液腺良性腫瘍
11.小唾液腺悪性腫瘍
第10章 顎関節部
1.顎関節脱臼
2.顎関節強直症
3.下顎頭肥大
4.急性化膿性骨髄炎(下顎骨関節突起)
5.顎関節リウマチ
6.関節突起骨折
第11章 頸部・顎下部
1.歯性扁桃周囲膿瘍
2.悪性リンパ腫
3.結核性頸部リンパ節炎
4.甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)
5.静脈性血管腫
6.嚢胞性リンパ管腫
7.顎下型ラヌーラ(ガマ腫)
8.顎下部異所性甲状腺
9.壊死性リンパ節炎
10.導管内唾石による顎下腺腫脹
11.茎状突起過長症(イーグル症候群)
12.ネコひっかき病
13.類皮嚢胞
14.伝染性単核症
第12章 顔面
1.外歯瘻
2.末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)
3.ガス産生菌感染症
4.類表皮嚢胞
5.帯状疱疹
6.ラムゼイ・ハント症候群
7.抜歯後気腫
8.顔面痙れん
9.フライ症候群
10.頬骨骨折・頬骨弓骨折
11.ピエール・ロバン症候群
12.進行性顔面半側萎縮症(ロンベルグ病)
13.大頬症(リンパ管腫)
第3部 口腔領域における癌と口腔診断のための基礎知識
第13章 口腔癌の多重,同時・異時性と転移性
1.油断のならない口腔癌
2.転移性癌
第14章 病理学的検査(細胞診と組織診)
1.正確な病理診断依頼書の作成
2.細胞診と組織診
3.病理組織依頼書の記入方法
4.検体提出から病理組織診断が報告されるまでの過程
5.診断が困難な場合
参考文献
索引
増補改訂版発刊に際して
監著者略歴・著者略歴
第1部 プロローグ
序章 口腔顎顔面について
1.不思議な世界「口腔」の病気
2.口腔診査法と国際疾病分類
3.口腔顎顔面の解剖学的区分
4.視診
5.臨床検査
6.触診法
7.効率的な診査法
第2部 口腔病変の診断
第1章 口唇
1.アフタ
2.粘液嚢胞
3.線維性過形成(線維腫)
4.血管腫
5.腺性口唇炎
6.小唾液腺唾石症
7.クインケ浮腫(血管神経性浮腫)
8.肉芽腫性口唇炎
9.梅毒性潰瘍
10.扁平上皮癌(口唇癌)
11.脂肪腫
12.血管平滑筋腫
13.口唇裂
14.口唇チアノーゼ
15.口唇炎
16.接触性口唇炎
17.口唇ヘルペス
18.色素性母斑
19.上唇小帯付着異常
第2章 舌
1.前舌腺嚢胞(ブランディン・ヌーン腺嚢胞)
2.血友病A
3.咬傷
4.リガ・フェーデ病
5.褥瘡性(外傷性)潰瘍
6.舌扁桃
7.溝状舌
8.地図状舌
9.正中菱形舌炎
10.(赤い)萎縮舌:平滑舌
11.急性偽膜性(粘膜表在性)カンジダ症
12.慢性肥厚性カンジダ症・紅斑性(慢性萎縮性)カンジダ症
13.鉄欠乏性貧血での平滑舌
14.ポイツ・ジェガース症候群
15.手足口病
16.乳頭腫
17.血管腫
18.リンパ管腫
19.神経鞘腫(シュワン腫,シュワン細胞腫)
20.顆粒細胞腫
21.白板症をともなう扁平上皮癌
22.白板症
23.線維腫
24.骨性分離腫
25.舌甲状腺
26.口腔内甲状舌管嚢胞
27.舌下神経麻痺
28.化膿性舌炎・舌膿瘍
29.歯痕舌
30.舌小帯付着異常
31.血腫
32.毛舌(黒毛舌,白毛舌)
33.巨舌症
34.オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)
35.電撃傷
36.化学熱傷
37.白血病による潰瘍
第3章 歯肉・歯槽
1.鑑別診断の重要性
2.褥瘡性潰瘍
3.萌出期嚢胞(萌出期血腫)
4.セレスの上皮真珠・乳幼児の歯肉嚢胞・エプスタイン真珠
5.扁平上皮癌(歯肉癌)
6.紅板症(紅色肥厚症)
7.外来性色素沈着・生理的色素沈着
8.小唾液腺肥大
9.白板症
10.結核性潰瘍
11.エプーリス
12.成人の歯肉嚢胞
13.周辺性エナメル上皮腫
14.MTX関連リンパ増殖性疾患
15.智歯周囲炎/遊走性膿瘍
16.歯肉膿瘍
17.悪性リンパ腫
第4章 頬粘膜
1.扁平苔癬
2.フォーダイス斑
3.肥厚性カンジダ症
4.色素性母斑
5.紅板症
6.類表皮嚢胞
7.扁平上皮癌(臼後部癌,口唇粘膜面部癌)
8.疣贅性(状)癌・乳頭状扁平上皮癌
9.鼻歯槽嚢胞
10.白色浮腫
11.ランゲルハンス細胞型組織球腫症
12.頬粘膜圧痕
13.頬小帯付着異常
14.線維腫・線維脂肪腫
15.尋常性天疱瘡
16.血腫
17.軟部好酸球肉芽腫
18.特発性血小板減少性紫斑病
第5章 口蓋
1.帯状疱疹
2.壊死性唾液腺化生(唾液腺壊死化生)
3.類天疱瘡
4.水疱性血腫
5.ヘルペス性口内炎
6.白板症
7.急性偽膜性(粘膜表在性)カンジダ症
8.扁平上皮癌(硬口蓋癌・軟口蓋癌・口腔粘膜表在性癌・口峡癌)
9.悪性黒色腫
10.節外性悪性リンパ腫
11.MALTリンパ腫
12.アレルギー性口内炎
13.ニコチン性口内炎
14.エプスタイン真珠
15.神経線維腫症
16.口蓋裂・粘膜下口蓋裂
17.上顎体
18. 疣贅状黄色腫
19.血管内皮腫
20.歯性扁桃周囲膿瘍
21.扁桃腺炎(膿栓)
第6章 口底
1.ラヌーラ(ガマ腫)
2.脂肪腫
3.扁平上皮癌(口底癌)
4.腺扁平上皮癌
5.類表皮嚢胞(類皮嚢胞)
6.口腔リンパ上皮性嚢胞
7.口底蜂窩織炎
第7章 顎骨
1.歯原性線維腫
2.骨内悪性リンパ腫(上顎骨内悪性リンパ腫)
3.歯根嚢胞
4.残留嚢胞
5.含歯性嚢胞
6.角化嚢胞性歯原性膿瘍
7.基底細胞母斑症候群(ゴーリン・ゴルツ症候群)
8.正角化性歯原性嚢胞
9.脈瘤性骨嚢胞(脈瘤性骨空洞,動脈瘤性骨嚢胞)
10.骨腫
11.外骨症(下顎隆起・口蓋隆起)
12.歯原性粘液腫(歯原性粘液線維腫)
13.エナメル上皮線維肉腫
14.骨の好酸球肉芽腫(ランゲルハンス細胞型組織球腫症)
15.巨細胞修復性肉芽腫
16.顎骨中心性血管腫
17.原発性骨内癌腫
18.含歯性嚢胞由来扁平上皮癌
19.骨肉腫
20.鼻口蓋管嚢胞
21.静止性骨空洞
22.単純性骨嚢胞(単純性骨空洞,外傷性骨嚢胞)
23.エナメル上皮腫
24.歯牙腫
25.セメント芽細胞腫
26.骨形成線維腫(化骨性線維腫)
27.内骨症
28.顎骨中心性転移性癌
29.線維性異形成症
30.顎骨骨髄炎・ガレの骨髄炎
31.顎骨骨折
32.顎裂・口腔鼻腔瘻
33.ホフラート嚢胞
34.ビスフォスフォネート関連顎骨壊死/顎骨壊死(BRONJ/ONJ)
35.巨細胞修復性肉芽腫
36.術後性上顎嚢胞(術後性頬部嚢胞)
37.鎖骨頭蓋異骨症
第8章 上顎洞
1.上顎洞内異物(インプラント)
2.口腔上顎洞瘻
3.上顎洞内迷入歯
4.上顎洞内結石症
5.歯性上顎洞炎・副鼻腔炎
6.アスペルギルス症
7.上顎洞内粘液嚢胞
8.血瘤腫
9.扁平上皮癌(上顎洞癌)
10.悪性リンパ腫
第9章 唾液腺
1.顎下腺唾石症
2.耳下腺唾石症
3.唾液腺炎
4.流行性耳下腺炎(ムンプス)
5.シェーグレン症候群
6.ミクリッツ病
7.耳下腺リンパ上皮性嚢胞
8.大唾液腺良性腫瘍
9.大唾液腺悪性腫瘍
10.小唾液腺良性腫瘍
11.小唾液腺悪性腫瘍
第10章 顎関節部
1.顎関節脱臼
2.顎関節強直症
3.下顎頭肥大
4.急性化膿性骨髄炎(下顎骨関節突起)
5.顎関節リウマチ
6.関節突起骨折
第11章 頸部・顎下部
1.歯性扁桃周囲膿瘍
2.悪性リンパ腫
3.結核性頸部リンパ節炎
4.甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)
5.静脈性血管腫
6.嚢胞性リンパ管腫
7.顎下型ラヌーラ(ガマ腫)
8.顎下部異所性甲状腺
9.壊死性リンパ節炎
10.導管内唾石による顎下腺腫脹
11.茎状突起過長症(イーグル症候群)
12.ネコひっかき病
13.類皮嚢胞
14.伝染性単核症
第12章 顔面
1.外歯瘻
2.末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)
3.ガス産生菌感染症
4.類表皮嚢胞
5.帯状疱疹
6.ラムゼイ・ハント症候群
7.抜歯後気腫
8.顔面痙れん
9.フライ症候群
10.頬骨骨折・頬骨弓骨折
11.ピエール・ロバン症候群
12.進行性顔面半側萎縮症(ロンベルグ病)
13.大頬症(リンパ管腫)
第3部 口腔領域における癌と口腔診断のための基礎知識
第13章 口腔癌の多重,同時・異時性と転移性
1.油断のならない口腔癌
2.転移性癌
第14章 病理学的検査(細胞診と組織診)
1.正確な病理診断依頼書の作成
2.細胞診と組織診
3.病理組織依頼書の記入方法
4.検体提出から病理組織診断が報告されるまでの過程
5.診断が困難な場合
参考文献
索引
増補改訂版 迷ったときに見る口腔病変の診断ガイド
-
著者
坂下 英明
草間 薫 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
144ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781203348
-
価格
8,360円(税込)