障害者歯科臨床の第一線で活躍している歯科医師・歯科衛生士らが、地域医療の現場で遭遇する典型的な症例や、対応に苦慮した症例を写真を用いて紹介!
現場ですぐに役立つアイデアをはじめ、治療がうまくいかなかった症例から得たヒントなども掲載しています。
障害者歯科医療に携わるすべての人におすすめする実践的な一冊です。
CHAPTER1 う蝕の診断と治療、歯冠修復
1 障害児のう蝕治療① 治療の終わりは管理の始まり
障害児のう蝕治療② 保隙のためのクラウンループは慎重に
2 自閉スペクトラム症① 深在性う蝕に対する非侵襲性歯髄覆罩処置
自閉スペクトラム症② 反芻による酸蝕症とう蝕の進行抑制は困難
3 知的能力障害 反芻に起因した充?物の脱離に難渋した症例
4 Down症候群 萌出途中からのう蝕予防の必要性
5 脳性麻痺 多数歯う蝕の治療は治療計画がポイント
6 精神障害 精神障害児の多発う蝕への対応
CHAPTER2 抜歯の診療と処置
1 障害児の抜歯治療 下顎前歯の交換期は機をみて抜歯を
2 自閉スペクトラム症① 管理が困難な第二大臼歯の存在
自閉スペクトラム症② 咬合関係のない智歯の抜歯
3 知的能力障害① 清掃性と軟組織疾患を考慮した歯列外歯の抜歯
知的能力障害② 家庭の事情によって根管治療から抜歯に転向した症例
4 難病 開口障害を伴う先天性表皮水疱症患者の歯科治療
5 脳性麻痺① 萌出困難歯の抜歯の検討
脳性麻痺② 抜歯後に発生した悪性腫瘍
6 重症心身障害 誤嚥性肺炎を繰り返す重症心身障害者への歯科治療の注意点
7 脳性麻痺 ポケット測定を怠ったことによる敗血症
CHAPTER3 歯内療法の診断と処置
1 自閉スペクトラム症① 歯根未完成の深在性う蝕には生活歯髄切断法
自閉スペクトラム症② 悪習癖が疑われ歯根周囲に炎症を呈した第一大臼歯
2 知的能力障害① 直接覆髄は感染を疑い一歩先の処置が必要
知的能力障害② 日常の習癖が歯へ及ぼす影響
3 Down症候群 心内膜炎の予防を意識して抜歯を選択
4 脳性麻痺 不安感をなくすための工夫
CHAPTER4 歯の修復と補綴治療-1 歯冠補綴
1 自閉スペクトラム症① 悪習癖を考慮した歯冠形態が必要
自閉スペクトラム症② チェアータイムに制限を有した症例
2 知的能力障害 咬合採得が困難な場合の工夫
3 Down症候群① 抜歯の同意が得られない歯列外歯の補綴
Down症候群② 反対咬合の補綴
4 脳性麻痺① 補綴物の咬頭干渉を小さくする
脳性麻痺② 前歯部切縁はメタルで被覆
5 重症心身障害 咬傷を伴う脳性麻痺患児への対応
CHAPTER4 歯の修復と補綴治療-2 欠損補綴
1 自閉スペクトラム症 ブリッジ適応にあえて義歯で対応した症例
2 知的能力障害① 義歯調整時に遭遇した悪性腫瘍
知的能力障害② 支台歯に4/5冠を用いた前歯ブリッジ症例
知的能力障害③ 義歯装着後の継続的観察が必要だった症例
知的能力障害④ てんかん発作により欠損の補綴をブリッジで
3 Down症候群① ストレスのない義歯作製と装着練習
Down症候群② 歯周疾患後の審美性回復の補綴処置
Down症候群③ 進行した歯周病と有床義歯
4 脳性麻痺① 可撤性局部義歯による機能回復
脳性麻痺② 可撤性義歯の作製は強度を高めて咬合圧を分散
脳性麻痺③ スウィングロック・アタッチメント義歯
脳性麻痺④ 咬合採得はシリコーン印象材で
5 重症心身障害 マウスピース型の義歯
6 精神障害① 歯ぎしりや過度の噛みしめへの対処
精神障害② 段階ごとの説明によって装着が可能となった義歯症例
7 脳血管障害(中途障害) オーバーデンチャーによる補綴治療
CHAPTER5 矯正歯科の診断と治療
1 自閉スペクトラム症① 矯正治療を中断し叢生の上顎左側側切歯を便宜抜去した例
自閉スペクトラム症② 矯正治療後に習癖異常が出現したが制御できない
自閉スペクトラム症③ 矯正装置は触れさせてから説明
2 Down症候群 上顎は拡大装置で対応
3 口唇口蓋裂 顎裂は骨移植後に矯正治療
CHAPTER6 歯周病の診断と治療
1 知的能力障害① 病状安定後も短期間でのSPTを継続
知的能力障害② 抗菌療法とSRPの併用療法
知的能力障害③ 可能な限り保存することを原則とした歯周処置
2 Down症候群① 重度慢性歯周炎に対する治療
Down症候群② 歯周基本治療により行動変容が認められたケース
Down症候群③ 思春期から青年期までの長期歯周病管理
Down症候群④ 抜歯への同意がなく歯周疾患が悪化した症例
3 脳性麻痺 定期的なSPTの必要性
4 精神障害 うつ病者の喫煙関連歯周炎の管理
CHAPTER7 口腔と顔面の外傷
1 Down症候群 残存機能に合わせた対応の工夫
2 てんかん てんかん発作による前歯の歯冠破折
3 Lesch-Nyhan症候群① 正常な口腔機能の維持向上を目指した処置
Lesch-Nyhan症候群② 咬傷の制御が困難であった症例
4 脳性麻痺① 転倒打撲による脱落の再植症例
脳性麻痺② 転倒による上顎前歯部欠損の補綴
脳性麻痺③ 自己刺激行動による頬粘膜の角化症例
CHAPTER8 歯科疾患の治療計画
1 自閉スペクトラム症① 補綴物の維持形態と咬合関係に注意
自閉スペクトラム症② 静脈内鎮静法によって恐怖心や痛みに配慮
2 知的能力障害① 歯科治療に対する恐怖心に配慮した治療計画
知的能力障害② 二次う蝕の予防に全部鋳造冠
知的能力障害③ 効率的な全身麻酔下の歯科治療
3 Down症候群 埋伏の両側第二小臼歯を開窓のみで誘導
4 先天異常症候群 食異常を伴う患者への対応
5 脳性麻痺 増殖歯肉を炭酸ガスレーザーで切除
6 重症心身障害 萌出障害を咬合調整で改善
CHAPTER9 予防処置
1 障害児の予防処置 発達障害児におけるボトルカリエスに対する取り組み
2 自閉スペクトラム症① フッ素徐放性歯面コーティング剤によるう蝕予防
自閉スペクトラム症② 多くの困難さを抱える小児の口腔管理
3 知的能力障害 低年齢からの定期的な口腔衛生管理の必要性
4 Down症候群 歯周疾患予防を念頭に早期から超音波スケーラーの使用を試みた症例
5 脳性麻痺 フィッシャーシーラント時の注意点
6 統合失調症 歯科治療への恐怖心から過度に歯磨きを行っていた症例
CHAPTER10 歯科保健指導
1 自閉スペクトラム症① 反芻癖を伴う者への保健指導
自閉スペクトラム症② 精度の高い口腔内審査が必要
2 知的能力障害 成長や療育環境を考慮した保健指導
3 Down症候群① 上唇小帯が歯磨きを邪魔している症例
Down症候群② 重度な知的障害者への指導に期待できるものは
4 重症心身障害 多職種との連携の必要性
5 脳血管障害(中途障害) 視覚的フィードバックによる知覚入力が必要
CHAPTER11 長期的な管理計画のたて方
1 自閉スペクトラム症 17年間の継続管理例
2 知的能力障害① 長期間にわたり患者の成長に合わせて口腔管理を行った症例
知的能力障害② 歯磨き自立が困難な症例の管理計画
3 Down症候群 長期の管理で歯周病の進行を抑制
4 脳性麻痺 33年間の継続管理は安心できる環境の提供が奏効
5 精神障害 健康状態や精神状態に配慮が必要な症例
CHAPTER12 行動調整
1 知的能力障害 異常絞扼反射に対する笑気吸入鎮静法の応用
2 難病 医療的ケアを実施している保護者との医療面接の重要性
3 重症心身障害 開口保持困難、側彎、上腸間膜動脈症候群への対応
現場ですぐに役立つアイデアをはじめ、治療がうまくいかなかった症例から得たヒントなども掲載しています。
障害者歯科医療に携わるすべての人におすすめする実践的な一冊です。
CHAPTER1 う蝕の診断と治療、歯冠修復
1 障害児のう蝕治療① 治療の終わりは管理の始まり
障害児のう蝕治療② 保隙のためのクラウンループは慎重に
2 自閉スペクトラム症① 深在性う蝕に対する非侵襲性歯髄覆罩処置
自閉スペクトラム症② 反芻による酸蝕症とう蝕の進行抑制は困難
3 知的能力障害 反芻に起因した充?物の脱離に難渋した症例
4 Down症候群 萌出途中からのう蝕予防の必要性
5 脳性麻痺 多数歯う蝕の治療は治療計画がポイント
6 精神障害 精神障害児の多発う蝕への対応
CHAPTER2 抜歯の診療と処置
1 障害児の抜歯治療 下顎前歯の交換期は機をみて抜歯を
2 自閉スペクトラム症① 管理が困難な第二大臼歯の存在
自閉スペクトラム症② 咬合関係のない智歯の抜歯
3 知的能力障害① 清掃性と軟組織疾患を考慮した歯列外歯の抜歯
知的能力障害② 家庭の事情によって根管治療から抜歯に転向した症例
4 難病 開口障害を伴う先天性表皮水疱症患者の歯科治療
5 脳性麻痺① 萌出困難歯の抜歯の検討
脳性麻痺② 抜歯後に発生した悪性腫瘍
6 重症心身障害 誤嚥性肺炎を繰り返す重症心身障害者への歯科治療の注意点
7 脳性麻痺 ポケット測定を怠ったことによる敗血症
CHAPTER3 歯内療法の診断と処置
1 自閉スペクトラム症① 歯根未完成の深在性う蝕には生活歯髄切断法
自閉スペクトラム症② 悪習癖が疑われ歯根周囲に炎症を呈した第一大臼歯
2 知的能力障害① 直接覆髄は感染を疑い一歩先の処置が必要
知的能力障害② 日常の習癖が歯へ及ぼす影響
3 Down症候群 心内膜炎の予防を意識して抜歯を選択
4 脳性麻痺 不安感をなくすための工夫
CHAPTER4 歯の修復と補綴治療-1 歯冠補綴
1 自閉スペクトラム症① 悪習癖を考慮した歯冠形態が必要
自閉スペクトラム症② チェアータイムに制限を有した症例
2 知的能力障害 咬合採得が困難な場合の工夫
3 Down症候群① 抜歯の同意が得られない歯列外歯の補綴
Down症候群② 反対咬合の補綴
4 脳性麻痺① 補綴物の咬頭干渉を小さくする
脳性麻痺② 前歯部切縁はメタルで被覆
5 重症心身障害 咬傷を伴う脳性麻痺患児への対応
CHAPTER4 歯の修復と補綴治療-2 欠損補綴
1 自閉スペクトラム症 ブリッジ適応にあえて義歯で対応した症例
2 知的能力障害① 義歯調整時に遭遇した悪性腫瘍
知的能力障害② 支台歯に4/5冠を用いた前歯ブリッジ症例
知的能力障害③ 義歯装着後の継続的観察が必要だった症例
知的能力障害④ てんかん発作により欠損の補綴をブリッジで
3 Down症候群① ストレスのない義歯作製と装着練習
Down症候群② 歯周疾患後の審美性回復の補綴処置
Down症候群③ 進行した歯周病と有床義歯
4 脳性麻痺① 可撤性局部義歯による機能回復
脳性麻痺② 可撤性義歯の作製は強度を高めて咬合圧を分散
脳性麻痺③ スウィングロック・アタッチメント義歯
脳性麻痺④ 咬合採得はシリコーン印象材で
5 重症心身障害 マウスピース型の義歯
6 精神障害① 歯ぎしりや過度の噛みしめへの対処
精神障害② 段階ごとの説明によって装着が可能となった義歯症例
7 脳血管障害(中途障害) オーバーデンチャーによる補綴治療
CHAPTER5 矯正歯科の診断と治療
1 自閉スペクトラム症① 矯正治療を中断し叢生の上顎左側側切歯を便宜抜去した例
自閉スペクトラム症② 矯正治療後に習癖異常が出現したが制御できない
自閉スペクトラム症③ 矯正装置は触れさせてから説明
2 Down症候群 上顎は拡大装置で対応
3 口唇口蓋裂 顎裂は骨移植後に矯正治療
CHAPTER6 歯周病の診断と治療
1 知的能力障害① 病状安定後も短期間でのSPTを継続
知的能力障害② 抗菌療法とSRPの併用療法
知的能力障害③ 可能な限り保存することを原則とした歯周処置
2 Down症候群① 重度慢性歯周炎に対する治療
Down症候群② 歯周基本治療により行動変容が認められたケース
Down症候群③ 思春期から青年期までの長期歯周病管理
Down症候群④ 抜歯への同意がなく歯周疾患が悪化した症例
3 脳性麻痺 定期的なSPTの必要性
4 精神障害 うつ病者の喫煙関連歯周炎の管理
CHAPTER7 口腔と顔面の外傷
1 Down症候群 残存機能に合わせた対応の工夫
2 てんかん てんかん発作による前歯の歯冠破折
3 Lesch-Nyhan症候群① 正常な口腔機能の維持向上を目指した処置
Lesch-Nyhan症候群② 咬傷の制御が困難であった症例
4 脳性麻痺① 転倒打撲による脱落の再植症例
脳性麻痺② 転倒による上顎前歯部欠損の補綴
脳性麻痺③ 自己刺激行動による頬粘膜の角化症例
CHAPTER8 歯科疾患の治療計画
1 自閉スペクトラム症① 補綴物の維持形態と咬合関係に注意
自閉スペクトラム症② 静脈内鎮静法によって恐怖心や痛みに配慮
2 知的能力障害① 歯科治療に対する恐怖心に配慮した治療計画
知的能力障害② 二次う蝕の予防に全部鋳造冠
知的能力障害③ 効率的な全身麻酔下の歯科治療
3 Down症候群 埋伏の両側第二小臼歯を開窓のみで誘導
4 先天異常症候群 食異常を伴う患者への対応
5 脳性麻痺 増殖歯肉を炭酸ガスレーザーで切除
6 重症心身障害 萌出障害を咬合調整で改善
CHAPTER9 予防処置
1 障害児の予防処置 発達障害児におけるボトルカリエスに対する取り組み
2 自閉スペクトラム症① フッ素徐放性歯面コーティング剤によるう蝕予防
自閉スペクトラム症② 多くの困難さを抱える小児の口腔管理
3 知的能力障害 低年齢からの定期的な口腔衛生管理の必要性
4 Down症候群 歯周疾患予防を念頭に早期から超音波スケーラーの使用を試みた症例
5 脳性麻痺 フィッシャーシーラント時の注意点
6 統合失調症 歯科治療への恐怖心から過度に歯磨きを行っていた症例
CHAPTER10 歯科保健指導
1 自閉スペクトラム症① 反芻癖を伴う者への保健指導
自閉スペクトラム症② 精度の高い口腔内審査が必要
2 知的能力障害 成長や療育環境を考慮した保健指導
3 Down症候群① 上唇小帯が歯磨きを邪魔している症例
Down症候群② 重度な知的障害者への指導に期待できるものは
4 重症心身障害 多職種との連携の必要性
5 脳血管障害(中途障害) 視覚的フィードバックによる知覚入力が必要
CHAPTER11 長期的な管理計画のたて方
1 自閉スペクトラム症 17年間の継続管理例
2 知的能力障害① 長期間にわたり患者の成長に合わせて口腔管理を行った症例
知的能力障害② 歯磨き自立が困難な症例の管理計画
3 Down症候群 長期の管理で歯周病の進行を抑制
4 脳性麻痺 33年間の継続管理は安心できる環境の提供が奏効
5 精神障害 健康状態や精神状態に配慮が必要な症例
CHAPTER12 行動調整
1 知的能力障害 異常絞扼反射に対する笑気吸入鎮静法の応用
2 難病 医療的ケアを実施している保護者との医療面接の重要性
3 重症心身障害 開口保持困難、側彎、上腸間膜動脈症候群への対応
障害者の歯科治療 臨床編
-
著者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
-
出版社
永末書店
-
ページ
160ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4816013522
-
価格
8,800円(税込)