かつてマスコミは、安易なインプラント治療の横行に警鐘を鳴らした。それは、「その治療に必然性はあったか?」を臨床医に問いただすものであった。「その治療の根拠は何か?」。今、社会、患者が納得するインプラント治療の実践はここから始まるべきである。本書は読者が「患者利益」のもと、正当性のある治療計画・術式・材料選択を行うための13判定基準をエビデンスベースに紐解く。質のあるインプラント治療の実践に必読の書である。
第1章 保存か、抜歯か? その判断基準
歯内療法、歯周治療、補綴治療の見地から
A.歯内療法の見地から
A-1 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
診断学に基づくディシジョンメイキングの考え方:宮下裕志
1. エビデンスベーストメディシン(EBM)を臨床に
2. ディシジョンメイキングにあたって
3. 疾患に関する診断学上のディシジョンメイキング
4. 疾患に関する治療学上のディシジョンメイキング
まとめ
A-2 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
当該歯の予後判定から見た抜歯基準:田中利典
1. 歯を保存する優位性
2. 歯の保存・抜歯の基準
まとめ
A-3 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
全身状態を考慮にいれた治療計画例から:田中利典
1. 患者の全身状態や年齢を考慮した保存の限界をどこにおくか
まとめ
A-4 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(4)
生物学的要因と患者利益から考える抜歯基準:石井 宏
1. 臨床という現実における抜歯の優先順位
2. 患者利益を優先させるには、患者の意思決定を助けるための情報提供が不可欠
まとめ
B.歯周治療の見地から
B-1 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
一般開業医の立場からの見解-予後分類と患者利益-:谷口崇拓
1. 抜歯の最終決定は誰が行うのか?
2. 個々の歯に対するMcGuireらの5段階の予後基準
3. 残存歯周ポケットのリスクをどう見るか?
4. 歯周治療の効果
5. 歯周病患者へのインプラント治療
まとめ
B-2 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
役割分担を明確にしたデンタルセンターにおける歯周病専門医の立場からの見解:築山鉄平
1. エビデンスに基づく歯周連携治療のガイドライン
2. 歯の将来予測、すなわち「予後」とは
3. 抜歯選択後の治療オプションの考察
4. 歯周炎とインプラントの関係を考えた抜歯、インプラント介入のタイミング
5. 患者の口腔内に対する価値観と診療環境設定
まとめ
B-3 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
根分岐部病変を抱える臼歯をどうするか?:安増一志
1. 根分岐部病変を抱えた歯の予後
2. 根分岐部病変を抱えた歯を保存するという選択肢の予後とは
3. 抜歯してインプラントという選択肢の予後とは
4. 長期的に患者に最大の利益をもたらす治療計画とは
まとめ
C.補綴治療の見地から
C-1 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
補綴治療の成功に関するリスクアセスメントの必要性:須田剛義、穂積英治、石部元朗
1. 治療計画の妥当性を客観的にとらえるために
C-2 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
重度に歯質が欠損した歯に対する補綴処置:穂積英治
1. 補綴治療歯の予後の判定基準
2. 臨床における総合判定
まとめ
C-3 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
治療が広範囲におよぶケースにおける、予後が疑わしい歯の診断基準:須田剛義
1. 治療歯の周囲環境(surrounding factor)
2. 関連するその他の因子 (contributing factor)
3. 予後に関連する因子(prognostic factor)
4. 症例で見る保存と抜歯の選択
まとめ
C-4 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(4)
見込みのない歯が必ずしも使い物にならないわけではない:石部元朗
1. 天然歯を活用する
2. 予後不良歯を暫間的に有効活用した症例
まとめ
第2章 治療計画
A.治療計画立案のためのエビデンス(根拠):岩田健男
[判定要素1]全身的状態
[判定要素2]歯周病の既往
[判定要素3]従来補綴特有の課題1 う蝕の既往(う蝕活動性)
[判定要素4]従来補綴特有の課題2 歯内療法の予後
[判定要素5]従来補綴特有の課題3 ポストコアのリスク
[判定要素6]インプラント治療特有の課題
[判定要素7]3本ブリッジ(従来補綴)とシングルトゥースインプラントの予後
[判定要素8]インプラントブリッジの予後
[判定要素9]審美性の重要度と可能性
[判定要素10]治療費用
[判定要素11]治療期間
[判定要素12]修理の容易さ
[判定要素13]予測余命
補足 インフォームドコンセント(説明と同意)
まとめ
第3章 治療の実践
従来補綴またはインプラント補綴で対応したさまざまな症例
A.保存・抜歯をめぐる対応
A-1 歯周病患者に対するインプラント治療(1)
咬合性外傷をともなう広汎型中等度~重度慢性歯周炎患者への治療から:伊藤公一
1. 症例
まとめ
A-2 歯周病患者に対するインプラント治療(2)
患者の主訴をふまえた適切な治療計画の立案とは:菅野文雄
1. EBMのみでは、予後判定は不可能
2. それぞれ異なった診断を行った歯周病既往歴のある患者へのインプラント治療
まとめ
A-3 歯周病患者に対するインプラント治療(3)
歯周インプラント補綴(perio-implant prosthesis:PIP)で対応した症例:弘岡秀明
1. 初診
2. 治療計画
3. 再評価/治療の根拠
まとめ
A-4 歯周病患者に対するインプラント治療(4)
歯周病患者に対し、インプラント治療を行うときの必要条件とは:藤本浩平
1. 歯周治療とインプラント治療を取り巻く議論
2. 歯周治療後の結果を左右する要因とは
3. 解剖学的リスクのある根分岐部病変への選択肢の比較
4. 歯周病患者におけるインプラント治療の予後
5. 抜歯にあたっての「絶対的条件」とは
まとめ
A-5 インプラントに隣接もしくは近接する天然歯の保存・抜歯
インプラントに挟まれた天然歯を抜歯して行ったインプラント治療:村上 斎
インプラント治療でのより良質な「インフォームドチョイス」をめざして
1. 計画的に抜歯を行った症例
2. 保存を試みたが結果的に抜歯となった症例
3. 保存を試み、現時点で抜歯には至っていない症例
まとめ
B.力に対する対応
B-1 力に対する対応
破折から見た10年間-セメント維持からスクリュー維持へ変換した症例-:神作拓也
1.“破折”という抜歯の原因
2. 天然歯補綴とインプラント補綴が共存した症例
3. 考察
まとめ
B-2 さまざまな上部構造の素材の選択
各コンポーネントに応用されている材料の比較と考察:岡村光信
1. インプラント上部構造材料の研究
2. インプラント上部構造コンポーネント、アバットメント材料の研究
3. インプラント上部構造コンポーネントとしてのフレームワーク
4. インプラント上部構造・臼歯部咬合面材料の選択
まとめ
C.審美的対応
C-1 上顎前歯部の審美性
上顎前歯・失敗を避けるためのガイドライン:梅津清隆
1. 前歯部審美領域における失敗の頻度は?
2. 審美領域に対する診査・診断項目
3. 治療計画の指標
4. 失敗のない治療のために
まとめ
C-2 インターディシプリナリーアプローチによる審美性の確保
治療計画の流れからその実践まで:清水宏康
1. 審美性に配慮したインプラント治療の流れ
2. インターディシプリナリーアプローチの実践
まとめ
D.最新技術の供覧と評価
D-1 コンピューターガイディッドサージェリーとCAD/CAMによる補綴物作製
インプラント治療の精度とレベルを向上させる最新機器:松永興昌
1. 綿密な診査と正確な診断が誰にでも可能となる時代
2. 症例
まとめ
D-2 上部構造のデザイン:スクリュー維持か、セメント維持か
ジルコニアを応用するための3つの要点:土屋嘉都彦
1. ジルコニアの利点・欠点
2. ジルコニアをインプラント補綴に応用する際の3つの要点
3. 上顎フルアーチでジルコニアを使用した症例
まとめ
E.矯正専門医とのインターディシプリナリーアプローチ
E-1 矯正治療を併用した症例(1)
固定源としてインプラントを利用し病的な歯の移動(PTM)を改善した症例:加治初彦、加治彰彦
1. 病的な歯の移動(PTM)とは
2. 症例
まとめ
E-2 矯正治療を併用した症例(2)
歯周病により咬合崩壊した症例の咬合再構築例:文野弘信
1. 重度歯周病症例に対する下顎臼歯部インプラント補綴と本格矯正治療
まとめ
F.インプラント治療における顎位と咬合
F-1 インプラント治療と顎位
安定した顎位を求めることの重要性:池田和己
1. 臨床で用いることのできる顎位
まとめ
F-2 インプラント治療と咬合
インプラント補綴の咬合:村上 斎
1. インプラント補綴の咬合にかかわる最近の知見
2. 天然歯とインプラントの違い
3. インプラントの咬合様式
まとめ
F-3 解題
インプラント治療における顎位・咬合に関する考察:岡崎恵一郎
1. 村上の項に関する考察
2. 池田の項に関する考察
まとめ
第4章 インプラント患者の長期的管理
A.歯周病とインプラント周囲病変の管理
A-1 歯周組織、インプラント周囲組織のメインテナンス
歯周組織、インプラント周囲組織のメインテナンス:藤川謙次
1. 歯周病のリスクファクター
2. SPT時の処置
3. SPTとSTの頻度
4. 歯周組織とインプラント周囲組織の相違点
5. インプラントのリスクファクター
6. メインテナンス時のインプラントの診査および処置
まとめ
A-2 インプラント周囲病変への対応
インプラント周囲病変、その診断と治療:冨岡栄二、弘岡秀明
1. インプラント周囲病変の定義
2. 付着プラークに対する組織病理
3. インプラント周囲病変に対するリスク
4. インプラント周囲病変の有病率
5. インプラント周囲病変の診断
6. インプラント周囲病変の治療
7. サポーティブセラピー(ST)
まとめ
B.インプラント補綴のメインテナンス(狭義のメインテナンス)
B-1 インプラント補綴特有のメインテナンス
メインテナンスを考慮した大臼歯部インプラントの設計とは:岡村光信
1. 安定性(力学的観点から)と自浄性(インプラント間距離の観点から)の確保をめぐって
2. 長期的管理から見た修理とリカバリーの容易さの確保
まとめ
C.インプラント患者の長期的管理(広義のメインテナンス)
C-1 長期的管理を実践している症例(1)
歯周病患者へのインプラント治療のリスクをどうとらえるか:二階堂雅彦
1. 歯周病の既往はインプラント治療へのリスクか?
2. インプラント周囲病変の定義、発症率
3. インプラント周囲炎の病因
4. インプラント周囲炎の治療
まとめ
C-2 長期的管理を実践している症例(2)
歯周炎の患者にインプラント治療を行った症例:船越栄次
1. 症例
2. 考察
まとめ
C-3 長期的管理を実践している症例(3)
歯周病専門医が考え、実践したインプラント患者の長期的管理:畠山善行
1. インプラント患者の口腔内を長期的に管理する場合起こりやすいトラブル
2. インプラント補綴の長期的管理において重要な事項とは何か
3. インプラント治療におけるトラブルを防ぐための対策
まとめ
C-4 長期的管理を実践している症例(4)
インプラント患者の長期的管理-その現実的対応-:村上 斎
1. さまざまな長期経過症例
まとめ
第1章 保存か、抜歯か? その判断基準
歯内療法、歯周治療、補綴治療の見地から
A.歯内療法の見地から
A-1 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
診断学に基づくディシジョンメイキングの考え方:宮下裕志
1. エビデンスベーストメディシン(EBM)を臨床に
2. ディシジョンメイキングにあたって
3. 疾患に関する診断学上のディシジョンメイキング
4. 疾患に関する治療学上のディシジョンメイキング
まとめ
A-2 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
当該歯の予後判定から見た抜歯基準:田中利典
1. 歯を保存する優位性
2. 歯の保存・抜歯の基準
まとめ
A-3 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
全身状態を考慮にいれた治療計画例から:田中利典
1. 患者の全身状態や年齢を考慮した保存の限界をどこにおくか
まとめ
A-4 歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準(4)
生物学的要因と患者利益から考える抜歯基準:石井 宏
1. 臨床という現実における抜歯の優先順位
2. 患者利益を優先させるには、患者の意思決定を助けるための情報提供が不可欠
まとめ
B.歯周治療の見地から
B-1 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
一般開業医の立場からの見解-予後分類と患者利益-:谷口崇拓
1. 抜歯の最終決定は誰が行うのか?
2. 個々の歯に対するMcGuireらの5段階の予後基準
3. 残存歯周ポケットのリスクをどう見るか?
4. 歯周治療の効果
5. 歯周病患者へのインプラント治療
まとめ
B-2 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
役割分担を明確にしたデンタルセンターにおける歯周病専門医の立場からの見解:築山鉄平
1. エビデンスに基づく歯周連携治療のガイドライン
2. 歯の将来予測、すなわち「予後」とは
3. 抜歯選択後の治療オプションの考察
4. 歯周炎とインプラントの関係を考えた抜歯、インプラント介入のタイミング
5. 患者の口腔内に対する価値観と診療環境設定
まとめ
B-3 歯周病専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
根分岐部病変を抱える臼歯をどうするか?:安増一志
1. 根分岐部病変を抱えた歯の予後
2. 根分岐部病変を抱えた歯を保存するという選択肢の予後とは
3. 抜歯してインプラントという選択肢の予後とは
4. 長期的に患者に最大の利益をもたらす治療計画とは
まとめ
C.補綴治療の見地から
C-1 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(1)
補綴治療の成功に関するリスクアセスメントの必要性:須田剛義、穂積英治、石部元朗
1. 治療計画の妥当性を客観的にとらえるために
C-2 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(2)
重度に歯質が欠損した歯に対する補綴処置:穂積英治
1. 補綴治療歯の予後の判定基準
2. 臨床における総合判定
まとめ
C-3 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(3)
治療が広範囲におよぶケースにおける、予後が疑わしい歯の診断基準:須田剛義
1. 治療歯の周囲環境(surrounding factor)
2. 関連するその他の因子 (contributing factor)
3. 予後に関連する因子(prognostic factor)
4. 症例で見る保存と抜歯の選択
まとめ
C-4 補綴専門医が考える保存と抜歯の基準(4)
見込みのない歯が必ずしも使い物にならないわけではない:石部元朗
1. 天然歯を活用する
2. 予後不良歯を暫間的に有効活用した症例
まとめ
第2章 治療計画
A.治療計画立案のためのエビデンス(根拠):岩田健男
[判定要素1]全身的状態
[判定要素2]歯周病の既往
[判定要素3]従来補綴特有の課題1 う蝕の既往(う蝕活動性)
[判定要素4]従来補綴特有の課題2 歯内療法の予後
[判定要素5]従来補綴特有の課題3 ポストコアのリスク
[判定要素6]インプラント治療特有の課題
[判定要素7]3本ブリッジ(従来補綴)とシングルトゥースインプラントの予後
[判定要素8]インプラントブリッジの予後
[判定要素9]審美性の重要度と可能性
[判定要素10]治療費用
[判定要素11]治療期間
[判定要素12]修理の容易さ
[判定要素13]予測余命
補足 インフォームドコンセント(説明と同意)
まとめ
第3章 治療の実践
従来補綴またはインプラント補綴で対応したさまざまな症例
A.保存・抜歯をめぐる対応
A-1 歯周病患者に対するインプラント治療(1)
咬合性外傷をともなう広汎型中等度~重度慢性歯周炎患者への治療から:伊藤公一
1. 症例
まとめ
A-2 歯周病患者に対するインプラント治療(2)
患者の主訴をふまえた適切な治療計画の立案とは:菅野文雄
1. EBMのみでは、予後判定は不可能
2. それぞれ異なった診断を行った歯周病既往歴のある患者へのインプラント治療
まとめ
A-3 歯周病患者に対するインプラント治療(3)
歯周インプラント補綴(perio-implant prosthesis:PIP)で対応した症例:弘岡秀明
1. 初診
2. 治療計画
3. 再評価/治療の根拠
まとめ
A-4 歯周病患者に対するインプラント治療(4)
歯周病患者に対し、インプラント治療を行うときの必要条件とは:藤本浩平
1. 歯周治療とインプラント治療を取り巻く議論
2. 歯周治療後の結果を左右する要因とは
3. 解剖学的リスクのある根分岐部病変への選択肢の比較
4. 歯周病患者におけるインプラント治療の予後
5. 抜歯にあたっての「絶対的条件」とは
まとめ
A-5 インプラントに隣接もしくは近接する天然歯の保存・抜歯
インプラントに挟まれた天然歯を抜歯して行ったインプラント治療:村上 斎
インプラント治療でのより良質な「インフォームドチョイス」をめざして
1. 計画的に抜歯を行った症例
2. 保存を試みたが結果的に抜歯となった症例
3. 保存を試み、現時点で抜歯には至っていない症例
まとめ
B.力に対する対応
B-1 力に対する対応
破折から見た10年間-セメント維持からスクリュー維持へ変換した症例-:神作拓也
1.“破折”という抜歯の原因
2. 天然歯補綴とインプラント補綴が共存した症例
3. 考察
まとめ
B-2 さまざまな上部構造の素材の選択
各コンポーネントに応用されている材料の比較と考察:岡村光信
1. インプラント上部構造材料の研究
2. インプラント上部構造コンポーネント、アバットメント材料の研究
3. インプラント上部構造コンポーネントとしてのフレームワーク
4. インプラント上部構造・臼歯部咬合面材料の選択
まとめ
C.審美的対応
C-1 上顎前歯部の審美性
上顎前歯・失敗を避けるためのガイドライン:梅津清隆
1. 前歯部審美領域における失敗の頻度は?
2. 審美領域に対する診査・診断項目
3. 治療計画の指標
4. 失敗のない治療のために
まとめ
C-2 インターディシプリナリーアプローチによる審美性の確保
治療計画の流れからその実践まで:清水宏康
1. 審美性に配慮したインプラント治療の流れ
2. インターディシプリナリーアプローチの実践
まとめ
D.最新技術の供覧と評価
D-1 コンピューターガイディッドサージェリーとCAD/CAMによる補綴物作製
インプラント治療の精度とレベルを向上させる最新機器:松永興昌
1. 綿密な診査と正確な診断が誰にでも可能となる時代
2. 症例
まとめ
D-2 上部構造のデザイン:スクリュー維持か、セメント維持か
ジルコニアを応用するための3つの要点:土屋嘉都彦
1. ジルコニアの利点・欠点
2. ジルコニアをインプラント補綴に応用する際の3つの要点
3. 上顎フルアーチでジルコニアを使用した症例
まとめ
E.矯正専門医とのインターディシプリナリーアプローチ
E-1 矯正治療を併用した症例(1)
固定源としてインプラントを利用し病的な歯の移動(PTM)を改善した症例:加治初彦、加治彰彦
1. 病的な歯の移動(PTM)とは
2. 症例
まとめ
E-2 矯正治療を併用した症例(2)
歯周病により咬合崩壊した症例の咬合再構築例:文野弘信
1. 重度歯周病症例に対する下顎臼歯部インプラント補綴と本格矯正治療
まとめ
F.インプラント治療における顎位と咬合
F-1 インプラント治療と顎位
安定した顎位を求めることの重要性:池田和己
1. 臨床で用いることのできる顎位
まとめ
F-2 インプラント治療と咬合
インプラント補綴の咬合:村上 斎
1. インプラント補綴の咬合にかかわる最近の知見
2. 天然歯とインプラントの違い
3. インプラントの咬合様式
まとめ
F-3 解題
インプラント治療における顎位・咬合に関する考察:岡崎恵一郎
1. 村上の項に関する考察
2. 池田の項に関する考察
まとめ
第4章 インプラント患者の長期的管理
A.歯周病とインプラント周囲病変の管理
A-1 歯周組織、インプラント周囲組織のメインテナンス
歯周組織、インプラント周囲組織のメインテナンス:藤川謙次
1. 歯周病のリスクファクター
2. SPT時の処置
3. SPTとSTの頻度
4. 歯周組織とインプラント周囲組織の相違点
5. インプラントのリスクファクター
6. メインテナンス時のインプラントの診査および処置
まとめ
A-2 インプラント周囲病変への対応
インプラント周囲病変、その診断と治療:冨岡栄二、弘岡秀明
1. インプラント周囲病変の定義
2. 付着プラークに対する組織病理
3. インプラント周囲病変に対するリスク
4. インプラント周囲病変の有病率
5. インプラント周囲病変の診断
6. インプラント周囲病変の治療
7. サポーティブセラピー(ST)
まとめ
B.インプラント補綴のメインテナンス(狭義のメインテナンス)
B-1 インプラント補綴特有のメインテナンス
メインテナンスを考慮した大臼歯部インプラントの設計とは:岡村光信
1. 安定性(力学的観点から)と自浄性(インプラント間距離の観点から)の確保をめぐって
2. 長期的管理から見た修理とリカバリーの容易さの確保
まとめ
C.インプラント患者の長期的管理(広義のメインテナンス)
C-1 長期的管理を実践している症例(1)
歯周病患者へのインプラント治療のリスクをどうとらえるか:二階堂雅彦
1. 歯周病の既往はインプラント治療へのリスクか?
2. インプラント周囲病変の定義、発症率
3. インプラント周囲炎の病因
4. インプラント周囲炎の治療
まとめ
C-2 長期的管理を実践している症例(2)
歯周炎の患者にインプラント治療を行った症例:船越栄次
1. 症例
2. 考察
まとめ
C-3 長期的管理を実践している症例(3)
歯周病専門医が考え、実践したインプラント患者の長期的管理:畠山善行
1. インプラント患者の口腔内を長期的に管理する場合起こりやすいトラブル
2. インプラント補綴の長期的管理において重要な事項とは何か
3. インプラント治療におけるトラブルを防ぐための対策
まとめ
C-4 長期的管理を実践している症例(4)
インプラント患者の長期的管理-その現実的対応-:村上 斎
1. さまざまな長期経過症例
まとめ
インプラント治療の根拠とその実践
スペシャリストが考える optimal treatment
-
著者
米国歯科大学院同窓会(JSAPD)
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
292ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781203560
-
価格
16,500円(税込)