歯科医療における知識量や技術力は、経験を積むに従い向上してゆく。したがって、一般的に若手よりも経験年数が豊富な歯科医師のほうが、知識も豊富で技術も上であることが多い。逆に言えば、若い歯科医師や歯科衛生士は、知識も少なく技術もまだまだ未熟であるといえる。しかし、それでも現場に出て患者に対応しなくてはならない。そんな状況でどうやって患者に満足してもらう医療を提供するのかというと、患者安全（医療安全）に誠実に取り組むという姿勢が重要になってくる。患者安全を常に考えて実践してゆく姿勢は、医療者にとって最低限のマナーであるといえる。
若いうちから患者安全というマナーを身に着けることは、患者と上手にコミュニケーションを取り、良好な信頼関係を得るための必須アイテムである。