日本は高齢化社会へ急速に変貌しており、日本の高齢化率（65歳以上の人口割合）は、ピーク時の2050年頃には約32%にまで達すると言われています。この超高齢化社会を迎えて予測されるのは、顎堤が吸収している患者が増えて義歯の維持安定は、さらに難しくなっていく事です。インプラントを用いたアタッチメントは義歯の安定を容易にするので、これからの治療法として広く普及して行くと思われます。その中でもマグネットアタッチメントは、メンテナンスに関して装置自体がシンプルな構造であるため特別な道具は必要とせず、患者自身や介助者にとっても清掃は難しくないと思われます。今回の講演ではマグネットアタッチメントの使い方を保険治療の症例とIODの症例で説明していきます。また、MRIへの影響についても、私自身の体験をもとに解説致します。