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3-stepと3-zoneで対応する サポーティブ・インプラント・セラピー

3-stepと3-zoneで対応する サポーティブ・インプラント・セラピー の画像です
「サポーティブ・インプラント・セラピー(SIT)」とは,インプラント周囲組織が安定しているときにはメインテナンスを,炎症が認められたときには積極的に介入治療を行う,インプラント周囲疾患に対する支持療法(supportive therapy)です.
明海大学歯学部歯周病学分野で追究してきた「3-step」*と「3-zone」**のアプローチにより,インプラント周囲疾患への対応(SIT)をわかりやすく解説しています.
歯科クリニックでできる,術者にとって“易しく”,患者にとっても“優しい”処置です.ぜひ,チェアーサイドにお備えください.
序章……林丈一朗

序 論
 1.メインテナンスからSupportive Implant Therapyへ
 2.SITの処置内容
 3.他院で埋入されたインプラント
 4.上部構造を除去しないSIT
 5.3-stepでの対応
 6.3-zoneの考え方


ChapterⅠ 病 因……林丈一朗・小玉治樹・夏堀壮一郎・大竹和樹・上田隼也

Ⅰ インプラント周囲疾患とは
 1.インプラント周囲炎は不可逆性の疾患
 2.インプラント周囲炎は進行が速い
 3.インプラント周囲疾患の罹患状況
Ⅱ.インプラント周囲炎と歯周炎に共通するリスク因子
 1.口腔清掃不良
 2.メインテナンスの欠如
 3.喫 煙
 4.糖尿病
Ⅲ.インプラント周囲疾患に固有のリスク因子
 1.歯周炎の既往(history of periodontitis)
 2.歯周炎の存在(presence of periodontitis)
 3.セメントの溢出
 4.上部構造の形態と設計
 5.インプラント体の破折
 6.インプラント-アバットメント接合部
 7.角化粘膜の不足
 8.粘膜貫通部の厚さ


Chapter Ⅱ 検 査……林丈一朗

インプラント周囲疾患の検査
 1.インプラント周囲疾患の診断基準
 2.明海大学病院歯周病科のインプラント周囲組織検査表
 3.視 診
 4.触 診
 5.プラークコントロールの評価
 6.プロービング検査
 7.プロービング深さ
 8.プロービング時の出血(BOP)
 9.排膿は深刻な事態
 10.インプラントは動揺しない?
 11.エックス線検査
 12.咬合診査
 13.軟組織の診査
 14.残存歯の歯周病検査
 15.アバットメント(上部構造)除去時の診査


Chapter Ⅲ 処 置……林丈一朗・大塚秀春

Ⅰ.粘膜縁上のプラークと粘膜縁下のプラーク
 1.粘膜縁下のプラーク形成
 2.粘膜縁下にプラークが再形成する2つの原因
 3.粘膜縁下のプラークコントロールを行う頻度(リコール間隔の決定)
Ⅱ.3-zoneのコンセプト
 1.Zone A
 2.Zone B
 3.Zone C
Ⅲ.粘膜縁上(Zone A)のプラークコントロール
 1.ブラッシング指導における4W1H
 2.Why to clean なぜ必要なのか
 3.What to clean 何を除去するのか
 4.Where to clean どこを清掃するのか
 5.When to clean いつ清掃するのか
 6.How to clean どのように清掃するのか
Ⅳ.粘膜縁下(Zone BおよびZone C)のプラークコントロール
 1.フロスまたはスーパーフロス
 2.ガーゼ
 3.サブソニックブラシシステム
 4.チタン製スケーラー
 5.ペリオブラシ
 6.インプラントプラスティは有効か?
 7.ニッケルチタンブラシ
 8.局所薬物配送システム(local drug delivery system:LDDS)
 9.洗口液(モンダミンハビットプロ)
 10.殺菌薬(クロルヘキシジン)
 11.経口抗菌薬
 12.Er:YAGレーザー
Ⅴ.Zone別のPMTCに用いる器具
 1.Zone A 
 2.Zone B
 3.Zone C


Chapter Ⅳ 3-step SITの実際……林丈一朗・夏堀壮一郎・石井麻紀子・大竹和樹・竹谷佳将

Ⅰ.SITとは
 1.累積的防御療法(CIST)
 2.上部構造の除去がひとつの節目
Ⅱ.3-step SIT
 1.3-step SITの流れ
 2.3-step SITの2つの臨床的意義
Ⅲ.Step 1 上部構造を除去しない非外科的治療
 1.Step1で行う治療内容
 2.Step2またはStep3に移行する判断基準
Ⅳ.Step 2 上部構造を除去する非外科的治療
 1.Step2で行う治療内容
 2.スクリュー固定式上部構造の除去方法
 3.セメント固定式上部構造の除去方法
 4.ネジ穴の潰れに注意
 5.セメント固定vsスクリュー固定
Ⅴ.Step 3 外科的治療
 1.フラップ手術の分類
 2.アクセス型フラップ手術
 3.切除型フラップ手術
 4.再生療法
Ⅵ.根尖性インプラント周囲炎
 1.定 義
Ⅶ.インプラント体の撤去
 1.インプラント体撤去の基準
 2.インプラント体撤去の方法
 3.インプラント体撤去後の対応
Ⅷ.インプラント周囲の硬組織,軟組織の欠損
 1.定 義
 2.インプラント周囲における角化粘膜の欠損に対する対応



終 章……林丈一朗

なぜ初期のインプラント周囲炎は治癒するのか?
 1.骨縁下にバイオフィルムが形成されていなくても骨吸収が生じる
 2.歯根膜とセメント質が存在しない
 3.ZoneCにバイオフィルムが形成されているか,いないかが分かれ目
インプラント周囲疾患に早期に対応するために
インプラント周囲疾患の予防は,インプラント治療前から始まっている
 1.歯周治療において
 2.インプラント埋入において
 3.二次手術において

3-stepと3-zoneで対応する サポーティブ・インプラント・セラピー

やさしいインプラント周囲疾患の予防と治療
  • 著者

    申 基喆
    林 丈一朗

  • 出版社

    株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズ

  • ページ

    168ページ

  • サイズ

    A4判

  • ISBN

    978-4864320795

  • 価格

    9,350円(税込)

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