2010年刊行の初版に新しい項目や最新知見、臨床例などを加え、より充実した内容とした。本書は歯周治療を1から学ぼうとする若手歯科医師、歯学部生のための臨床に即した入門書で、歯周治療の概念・外科手技を網羅的に学べるほか、歯周外科をこれから習得しようという段階の読者に向け、その基本であり予知性の高い術式である歯肉剝離掻爬術、遊離歯肉移植術をはじめとした手技の実際、成功のためのノウハウが詳細に記されている。
Contents
はじめに 歯周治療を志すみなさまへ心を込めて・・・3
CHAPTER1
日常臨床でしばしば遭遇する
歯周疾患の症状
1 歯周疾患が原因の疼痛・・・12
(1)歯肉の腫脹→“うわぁ〜 歯肉が腫れている!”・・・12
(2)歯の動揺→“歯がグラグラする!”“歯が動く!""・・・14
2 救急処置・・・16
(1)急性歯周膿瘍 →抗生物質の投与とスケーリングがもっとも効果的・・・16
(2)歯の動揺 →ひとまず固定・・・18
3 歯周疾患とは異なる原因の疼痛・・・20
(1)根尖性歯周炎-感染根管 →プローブは深く入らず歯周ポケットは浅い・・・20
(2)急性歯髄炎 →歯の動揺が顕著にみられる・・・22
(3)歯根破折 →無髄歯の垂直破折が特徴・・・22
(4)歯根穿孔(医原性の穿孔) →治療中に誤って歯根を損傷させた・・・24
(5)セメント質剝離 →臨床所見は急性歯周膿瘍とほとんど同様・・・26
4 壊死性潰瘍性歯肉炎・・・28
(1)患者は炎症による疼痛とは異なる痛みを訴えてくる・・・28
5 ヘルペス性歯肉口内炎(ヘルペス性歯肉炎)・・・30
6 歯周組織および口腔周囲にみられるその他の疾患・・・31
CHAPTER2
歯周病の診査:歯周組織検査
1 歯周病の診査で行うこと・・・34
(1)まずは歯周組織検査をきっちり行おう・・・34
2 診査項目1:プロービング深さ・・・35
(1)歯周治療はプロービングから始まる・・・35
3 診査項目2:プロービング時の出血・・・36
(1)歯周基本治療終了後,歯周外科手術後,メインテナンス以降にも評価を・・・36
4 診査項目3:歯肉退縮・・・37
(1)歯根(セメント質)の露出量からも進行度がわかる・・・37
(2)臨床的アタッチメントレベルはどう評価する?・・・38
5 診査項目4:歯の動揺度・・・40
(1)ピンセットによる診査は要注意・・・40
(2)歯の動揺度が増すのはナゼ?・・・40
6 診査項目5:角化歯肉の幅・・・42
(1)欠如している場合は歯周外科が必要な時も…… ・・・42
7 診査項目6:根分岐部病変・・・43
(1)根分岐部病変の状態が予後や治療計画を左右する・・・43
8 診査項目7:模型・・・45
(1)模型を積極的に咬合診断に役立てよう・・・45
9 診査項目8:口腔内カラー写真・・・46
(1)規格性のある画像でなければ診査資料にはなり得ない・・・46
10 診査項目9:エックス線写真・・・49
(1)歯や歯槽骨,周囲全体像がよくわかる! “パノラマエックス線写真”・・・49
(2)確定的診断には14枚法がおススメ! “全顎口腔内エックス線写真”・・・50
11 まとめ・・・52
CHAPTER3
治療計画の立案
1 診断・・・54
(1)健全な歯周組織および歯肉炎の症例定義・・・54
(2)歯周炎をステージとグレードで分類・・・54
2 治療計画・・・56
(1)治療計画を左右する因子は何か? →治療の流れと期間をよく説明する・・・57
(2)歯周疾患の分類 →歯周炎の進行速度を考える・・・59
3 抜歯の判断・・・60
(1)客観性のある判断基準をもとう!・・・60
4 歯周治療のゴール・・・61
(1)プロービング深さ3mm以下,動揺度0度を目標に!・・・61
症例① :重度であったにもかかわらず,多くの歯を保存できた例・・・62
症例② :重度で多くの歯が抜歯にならざるを得なかった例・・・66
CHAPTER4
歯周基本治療
1 プラークコントロール・・・72
(1)ブラッシング指導 →まずは歯ブラシを持って一緒に練習・・・72
(2)基本は歯ブラシ →通常の歯ブラシで徹底的に磨くことを身につける・・・72
(3)ブラッシング圧 →歯肉が白く貧血する程度の力で・・・74
(4)PCRは何%を目標にするのか?・・・74
(5)1日に何回磨けばよいのか?・・・74
(6)歯周治療に効果的な磨き方“バス法”のポイントは?・・・74
(7)補助清掃器具(歯間ブラシ・デンタルフロス)はどう薦める?・・・76
(8)ブラッシング指導は「治療」として考えよう →まずは指導の時間を確保!・・・77
2 スケーリング・・・78
3 超音波スケーラー・・・80
(1)超音波スケーラーチップの確認・・・80
(2)スケーラーの握り方とフィンガーレストの確保・・・80
(3)注水 →超音波スケーラーの除去効果を知ろう・・・82
(4)パワーレベルの調整・・・82
(5)チップの当て方・・・82
(6)ポジショニング →効率良くスケーリングができるための患者と術者の位置・・・84
4 手用スケーラー・・・86
(1)ユニバーサル型とキュレット型の2種類・・・86
(2)シャープニング →つねに切れ味のよい状態にする・・・87
5 ルートプレーニング・・・88
(1)技術の習得にはそれ相当の訓練が必要・・・88
(2)歯根セメント質を取り除くような過剰なルートプレーニングは必要ではない・・・88
症例③ :広汎型重度歯周炎患者の歯周基本治療の効果・・・90
6 術後の知覚過敏・・・92
(1)その大半が過剰なルートプレーニングに原因が……・・・92
7 歯周‐歯内病変・・・93
(1)残念ながら確定的な診断基準がないのが現実・・・93
8 まとめ・・・95
CHAPTER5
再評価
1 歯周精密検査(プロービング深さ/動揺度/プロービング時の出血)・・・98
(1)最終的な判断は“プロービング深さが4mm以上”・・・98
(2)“動揺度”の評価が「咬合治療」の指標となる・・・100
2 咬合治療・咬合性外傷(固定/咬合調整)・・・101
(1)咬合調整で動揺度を減少させよう・・・101
3 治療計画の決定・変更・・・104
(1)歯周外科手術か,それとも抜歯かを決定する・・・104
(2)その他に必要となる歯周外科処置を決定する・・・106
4 まとめ・・・109
CHAPTER6
歯周外科手術
1 外科手術のための配慮事項・・・112
(1)全身疾患の管理の重要性 →超高齢社会だけに安全確保は必須・・・112
(2)とくに注意する項目 →循環器系疾患,糖尿病,ビスフォスフォネート製剤・・・112
2 歯周外科手術の分類・・・114
(1)7種類の歯周外科手術をマスターすれば全症例に対応可能・・・114
3 歯肉切除術・歯肉整形術・・・116
(1)習得がとても容易! 歯肉切除術,歯肉整形術の目的・・・116
(2)歯肉切除術の適応と禁忌 →角化歯肉の少ない人には実は禁忌・・・117
(3)歯肉切除術の手順をマスターしよう・・・118
(4)特記事項 →歯肉増殖とレーザー・・・121
4 歯肉剝離掻爬術(フラップ手術/FOP)・・・123
(1)難易度は中程度! 歯肉剝離掻爬術は予知性の高い術式・・・123
(2)歯肉剝離掻爬術の適応と禁忌 →深い歯周ポケットを含む大半の症例に対応・・・123
(3)歯肉弁の分類 →全層弁と部分層弁の違いとは・・・124
(4)根尖側移動全層弁歯肉剝離掻爬術の手順をマスターしよう・・・124
(5)部分層弁(粘膜弁) →ポケット除去の目的で適用されることは稀・・・136
5 Distal Wedge Operation・・・137
(1)最後臼歯遠心部に対応! →Distal Wedge Operationの目的・・・137
(2)Distal Wedge Operationの手順をマスターしよう・・・137
6 Palatal Flap・・・140
(1)口蓋歯肉弁の切開がポイント…・・・140
7 骨外科手術:骨整形術・骨切除術・・・143
(1)骨を生理的な形態に戻すことが目的・・・143
8 歯冠長延長術・・・146
(1)補綴装置の予後向上および審美性改善のためには必須・・・146
(2)歯冠長延長術の原則・・・147
(3)歯冠長延長術の術式・・・148
9 再生療法・・・151
(1)骨欠損の形態によって予後は異なる! 再生療法の目的・・・151
(2)再生療法の適応と禁忌 →分岐部ClassⅢ,水平的骨欠損は予後不良・・・152
(3)骨移植術 →3壁性の垂直性骨欠損にきわめて有効・・・152
(4)組織再生誘導法(GTR法) →EmdogainⓇの登場で適用は減少・・・155
(5)EmdogainⓇ →再生療法の第一選択・・・158
10 遊離歯肉移植術・・・163
(1)遊離歯肉移植術は歯周形成外科手術の基本・・・163
(2)実に多目的! 遊離歯肉移植術の目的・・・163
(3)難易度は中程度! 遊離歯肉移植術の利点と欠点・・・163
(4)遊離歯肉移植術の手順をマスターしよう・・・164
11 上皮下結合組織移植術・・・170
(1)審美的な成果を得るために不可欠な術式・・・170
(2)上皮下結合組織による根面被覆術の手順・・・172
(3)歯槽堤増大術:Seibertの分類Ⅰ級とⅡ級に最適な術式・・・176
12 小帯切除術・・・178
(1)小帯の高位付着の解決手段 →ぜひともチャレンジを!・・・178
13 まとめ・・・179
CHAPTER7
メインテナンス
1 メインテナンスの重要性・・・182
(1)健康維持にメインテナンスは不可欠と患者に伝えよう・・・182
(2)歯周組織検査 →初診時の治療目標を達成なしにメインテナンスには移行できない・・・182
(3)全顎口腔内14枚法デンタルエックス線写真 →最終確認のための必須事項・・・184
(4)口腔内カラー写真 →初診時と同様の部位を再確認・・・184
2 メインテナンスの治療内容・・・185
(1)口腔内診査 →数か月で患者の状態が変わっていることもある・・・185
(2)ブラッシング指導 →PCRの値は患者の関心事項でもある・・・186
(3)スケーリング・ルートプレーニング →歯肉縁下プラークの除去が重要・・・186
(4)歯周病の検査 →各検査の頻度を知ろう・・・187
(5)咬合調整 →時間とともに変化する咬合への対応を忘れずに・・・188
(6)ナイトガード →動揺が残る歯には効果的・・・189
3 まとめ・・・191
参考文献について・・・193
おわりに 心から感謝いたします・・・194
索引・・・195
Contents
はじめに 歯周治療を志すみなさまへ心を込めて・・・3
CHAPTER1
日常臨床でしばしば遭遇する
歯周疾患の症状
1 歯周疾患が原因の疼痛・・・12
(1)歯肉の腫脹→“うわぁ〜 歯肉が腫れている!”・・・12
(2)歯の動揺→“歯がグラグラする!”“歯が動く!""・・・14
2 救急処置・・・16
(1)急性歯周膿瘍 →抗生物質の投与とスケーリングがもっとも効果的・・・16
(2)歯の動揺 →ひとまず固定・・・18
3 歯周疾患とは異なる原因の疼痛・・・20
(1)根尖性歯周炎-感染根管 →プローブは深く入らず歯周ポケットは浅い・・・20
(2)急性歯髄炎 →歯の動揺が顕著にみられる・・・22
(3)歯根破折 →無髄歯の垂直破折が特徴・・・22
(4)歯根穿孔(医原性の穿孔) →治療中に誤って歯根を損傷させた・・・24
(5)セメント質剝離 →臨床所見は急性歯周膿瘍とほとんど同様・・・26
4 壊死性潰瘍性歯肉炎・・・28
(1)患者は炎症による疼痛とは異なる痛みを訴えてくる・・・28
5 ヘルペス性歯肉口内炎(ヘルペス性歯肉炎)・・・30
6 歯周組織および口腔周囲にみられるその他の疾患・・・31
CHAPTER2
歯周病の診査:歯周組織検査
1 歯周病の診査で行うこと・・・34
(1)まずは歯周組織検査をきっちり行おう・・・34
2 診査項目1:プロービング深さ・・・35
(1)歯周治療はプロービングから始まる・・・35
3 診査項目2:プロービング時の出血・・・36
(1)歯周基本治療終了後,歯周外科手術後,メインテナンス以降にも評価を・・・36
4 診査項目3:歯肉退縮・・・37
(1)歯根(セメント質)の露出量からも進行度がわかる・・・37
(2)臨床的アタッチメントレベルはどう評価する?・・・38
5 診査項目4:歯の動揺度・・・40
(1)ピンセットによる診査は要注意・・・40
(2)歯の動揺度が増すのはナゼ?・・・40
6 診査項目5:角化歯肉の幅・・・42
(1)欠如している場合は歯周外科が必要な時も…… ・・・42
7 診査項目6:根分岐部病変・・・43
(1)根分岐部病変の状態が予後や治療計画を左右する・・・43
8 診査項目7:模型・・・45
(1)模型を積極的に咬合診断に役立てよう・・・45
9 診査項目8:口腔内カラー写真・・・46
(1)規格性のある画像でなければ診査資料にはなり得ない・・・46
10 診査項目9:エックス線写真・・・49
(1)歯や歯槽骨,周囲全体像がよくわかる! “パノラマエックス線写真”・・・49
(2)確定的診断には14枚法がおススメ! “全顎口腔内エックス線写真”・・・50
11 まとめ・・・52
CHAPTER3
治療計画の立案
1 診断・・・54
(1)健全な歯周組織および歯肉炎の症例定義・・・54
(2)歯周炎をステージとグレードで分類・・・54
2 治療計画・・・56
(1)治療計画を左右する因子は何か? →治療の流れと期間をよく説明する・・・57
(2)歯周疾患の分類 →歯周炎の進行速度を考える・・・59
3 抜歯の判断・・・60
(1)客観性のある判断基準をもとう!・・・60
4 歯周治療のゴール・・・61
(1)プロービング深さ3mm以下,動揺度0度を目標に!・・・61
症例① :重度であったにもかかわらず,多くの歯を保存できた例・・・62
症例② :重度で多くの歯が抜歯にならざるを得なかった例・・・66
CHAPTER4
歯周基本治療
1 プラークコントロール・・・72
(1)ブラッシング指導 →まずは歯ブラシを持って一緒に練習・・・72
(2)基本は歯ブラシ →通常の歯ブラシで徹底的に磨くことを身につける・・・72
(3)ブラッシング圧 →歯肉が白く貧血する程度の力で・・・74
(4)PCRは何%を目標にするのか?・・・74
(5)1日に何回磨けばよいのか?・・・74
(6)歯周治療に効果的な磨き方“バス法”のポイントは?・・・74
(7)補助清掃器具(歯間ブラシ・デンタルフロス)はどう薦める?・・・76
(8)ブラッシング指導は「治療」として考えよう →まずは指導の時間を確保!・・・77
2 スケーリング・・・78
3 超音波スケーラー・・・80
(1)超音波スケーラーチップの確認・・・80
(2)スケーラーの握り方とフィンガーレストの確保・・・80
(3)注水 →超音波スケーラーの除去効果を知ろう・・・82
(4)パワーレベルの調整・・・82
(5)チップの当て方・・・82
(6)ポジショニング →効率良くスケーリングができるための患者と術者の位置・・・84
4 手用スケーラー・・・86
(1)ユニバーサル型とキュレット型の2種類・・・86
(2)シャープニング →つねに切れ味のよい状態にする・・・87
5 ルートプレーニング・・・88
(1)技術の習得にはそれ相当の訓練が必要・・・88
(2)歯根セメント質を取り除くような過剰なルートプレーニングは必要ではない・・・88
症例③ :広汎型重度歯周炎患者の歯周基本治療の効果・・・90
6 術後の知覚過敏・・・92
(1)その大半が過剰なルートプレーニングに原因が……・・・92
7 歯周‐歯内病変・・・93
(1)残念ながら確定的な診断基準がないのが現実・・・93
8 まとめ・・・95
CHAPTER5
再評価
1 歯周精密検査(プロービング深さ/動揺度/プロービング時の出血)・・・98
(1)最終的な判断は“プロービング深さが4mm以上”・・・98
(2)“動揺度”の評価が「咬合治療」の指標となる・・・100
2 咬合治療・咬合性外傷(固定/咬合調整)・・・101
(1)咬合調整で動揺度を減少させよう・・・101
3 治療計画の決定・変更・・・104
(1)歯周外科手術か,それとも抜歯かを決定する・・・104
(2)その他に必要となる歯周外科処置を決定する・・・106
4 まとめ・・・109
CHAPTER6
歯周外科手術
1 外科手術のための配慮事項・・・112
(1)全身疾患の管理の重要性 →超高齢社会だけに安全確保は必須・・・112
(2)とくに注意する項目 →循環器系疾患,糖尿病,ビスフォスフォネート製剤・・・112
2 歯周外科手術の分類・・・114
(1)7種類の歯周外科手術をマスターすれば全症例に対応可能・・・114
3 歯肉切除術・歯肉整形術・・・116
(1)習得がとても容易! 歯肉切除術,歯肉整形術の目的・・・116
(2)歯肉切除術の適応と禁忌 →角化歯肉の少ない人には実は禁忌・・・117
(3)歯肉切除術の手順をマスターしよう・・・118
(4)特記事項 →歯肉増殖とレーザー・・・121
4 歯肉剝離掻爬術(フラップ手術/FOP)・・・123
(1)難易度は中程度! 歯肉剝離掻爬術は予知性の高い術式・・・123
(2)歯肉剝離掻爬術の適応と禁忌 →深い歯周ポケットを含む大半の症例に対応・・・123
(3)歯肉弁の分類 →全層弁と部分層弁の違いとは・・・124
(4)根尖側移動全層弁歯肉剝離掻爬術の手順をマスターしよう・・・124
(5)部分層弁(粘膜弁) →ポケット除去の目的で適用されることは稀・・・136
5 Distal Wedge Operation・・・137
(1)最後臼歯遠心部に対応! →Distal Wedge Operationの目的・・・137
(2)Distal Wedge Operationの手順をマスターしよう・・・137
6 Palatal Flap・・・140
(1)口蓋歯肉弁の切開がポイント…・・・140
7 骨外科手術:骨整形術・骨切除術・・・143
(1)骨を生理的な形態に戻すことが目的・・・143
8 歯冠長延長術・・・146
(1)補綴装置の予後向上および審美性改善のためには必須・・・146
(2)歯冠長延長術の原則・・・147
(3)歯冠長延長術の術式・・・148
9 再生療法・・・151
(1)骨欠損の形態によって予後は異なる! 再生療法の目的・・・151
(2)再生療法の適応と禁忌 →分岐部ClassⅢ,水平的骨欠損は予後不良・・・152
(3)骨移植術 →3壁性の垂直性骨欠損にきわめて有効・・・152
(4)組織再生誘導法(GTR法) →EmdogainⓇの登場で適用は減少・・・155
(5)EmdogainⓇ →再生療法の第一選択・・・158
10 遊離歯肉移植術・・・163
(1)遊離歯肉移植術は歯周形成外科手術の基本・・・163
(2)実に多目的! 遊離歯肉移植術の目的・・・163
(3)難易度は中程度! 遊離歯肉移植術の利点と欠点・・・163
(4)遊離歯肉移植術の手順をマスターしよう・・・164
11 上皮下結合組織移植術・・・170
(1)審美的な成果を得るために不可欠な術式・・・170
(2)上皮下結合組織による根面被覆術の手順・・・172
(3)歯槽堤増大術:Seibertの分類Ⅰ級とⅡ級に最適な術式・・・176
12 小帯切除術・・・178
(1)小帯の高位付着の解決手段 →ぜひともチャレンジを!・・・178
13 まとめ・・・179
CHAPTER7
メインテナンス
1 メインテナンスの重要性・・・182
(1)健康維持にメインテナンスは不可欠と患者に伝えよう・・・182
(2)歯周組織検査 →初診時の治療目標を達成なしにメインテナンスには移行できない・・・182
(3)全顎口腔内14枚法デンタルエックス線写真 →最終確認のための必須事項・・・184
(4)口腔内カラー写真 →初診時と同様の部位を再確認・・・184
2 メインテナンスの治療内容・・・185
(1)口腔内診査 →数か月で患者の状態が変わっていることもある・・・185
(2)ブラッシング指導 →PCRの値は患者の関心事項でもある・・・186
(3)スケーリング・ルートプレーニング →歯肉縁下プラークの除去が重要・・・186
(4)歯周病の検査 →各検査の頻度を知ろう・・・187
(5)咬合調整 →時間とともに変化する咬合への対応を忘れずに・・・188
(6)ナイトガード →動揺が残る歯には効果的・・・189
3 まとめ・・・191
参考文献について・・・193
おわりに 心から感謝いたします・・・194
索引・・・195
改訂版 スーパーベーシック ペリオドントロジー
歯肉剝離掻爬術と遊離歯肉移植術までを完全マスター
-
著者
木村 英隆
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
200ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781210100
-
価格
14,300円(税込)