インプラント埋入予定部位の抜歯窩に、さらなる骨吸収の抑制と十分な骨量の獲得のため、ソケットプリザベーションが必要となる。本書では、なるべく大きな切開や剥離なしでできる患者・術者両者にやさしい手技を中心に伝授する。各種メンブレンや骨補填材料の選び方・使い分け、適応・非適応症例の見極めなども丁寧に解説。インプラント治療を始めたい初心者にも取りかかりやすく、また治療の幅を広げたいドクターにもおすすめ!
CONTENTS
The Socket Preservation Manual
はじめに 3
なぜ今,ソケットプリザベーションなのか? 4
CHAPTER 1 ソケットプリザベーションの基礎情報 9
Ⅰ.背景(歴史) 10
Ⅱ.用語の定義 10
Ⅲ.歯科治療におけるソケットプリザベーションの位置付けとその応用 12
CHAPTER 2 抜歯窩周囲組織の形態変化 13
Ⅰ.歯周組織の構造 14
Ⅱ.モデリングとリモデリング 15
Ⅲ.抜歯窩の治癒過程 16
①炎症期 16/②増殖期(抜歯後約3~14週間) 17/③治癒期(抜歯後約3か月以降) 17
CHAPTER 3 ソケットプリザベーションのための骨補填材料 19
Ⅰ.ソケットプリザベーションにおける骨補填材料の役割 20
Ⅱ.骨補填材料の種類 20
Ⅲ.骨補填材料の特徴 21
①自家骨 21/②他家骨(同種骨) 21/③異種骨 22/④人工骨 22
CHAPTER 4 ソケットプリザベーションのためのメンブレン 23
Ⅰ.メンブレンの役割 24
Ⅱ.吸収性メンブレン 25
Ⅲ.非吸収性メンブレン 26
①d-PTFEメンブレン 26/②e-PTFEメンブレン(延伸PTFEメンブレン) 28/
③改良型e-PTFEメンブレン 28
CHAPTER 5 基本的な術式とその特徴 29
Ⅰ.基本的な術式 30
①局部麻酔 30/②抜歯 32/③切開・剥離 32/④掻爬 33/⑤メンブレンのための剝離 35/
⑥メンブレンの調整と骨補填材料の準備 37/⑦メンブレンの設置と骨の補填 38/
⑧縫合 40/⑨術後の注意事項と管理 42/⑩術後経過 43/
⑪非吸収性メンブレンの除去 43/薄い粘膜からのメンブレンの透過 45
症例A 下顎左側第一大臼歯の歯根破折と分岐部にパーフォレーション 31
症例B 他院にて下顎右側第一大臼歯抜歯3か月後(不十分な掻爬により骨は不完全再生) 34
症例C 下顎左側第二大臼歯(薄い舌側粘膜) 45
Ⅱ.ソケットプリザベーションにおける本法の特徴 47
Ⅲ.難易度分類 48
①骨欠損の形態による難易度 48/②隣接面の残存骨幅と歯間乳頭の幅による難易度 49/
③部位別の難易度 50/④予知性の高さ 50
症例D 骨欠損のサイズが難易度に直結するわけではない 51
Ⅳ.ソケットプリザベーションを行うタイミング 53
①抜歯と同日に行う 53/②抜歯後の別日に行う 53
Ⅴ.フラップの取り扱い 55
症例E 上顎右側第一大臼歯(あえて切開・剥離をせずに対応した症例) 55
Ⅵ.単独歯と複数歯 56
症例F 下顎左側第一大臼歯・第二大臼歯の2歯欠損(シンプルな対応) 57
症例G 上顎左側第一小臼歯〜第二大臼歯の3歯欠損(最低限の切開で対応) 59
Ⅶ.移植骨が十分に硬化しない場合 60
①治癒期間の不足 60/②血液供給不足 60/③メンブレンの封鎖性が不十分 60/
④既存骨レベル以上の骨補填 62/⑤年齢,喫煙 62
症例H メンブレン周囲の部分的感染によりソケットプリザベーションによる結果が不十分だった症例 61
CHAPTER 6 残存骨形態による難易度別ソケットプリザベーション症例 63
Ⅰ.残存骨形態による難易度分類 64
LEVEL1:4壁性(骨欠損なし) 64
症例A 近心根根尖まで骨吸収した下顎大臼歯へサイトプラストとPurosを使用した症例の治癒過程 65
症例B C4となった上顎小臼歯へサイトプラストとPurosでソケットプリザベーションを行い,
X-Guideで治療した症例 67
LEVEL2:頬側骨or舌側骨欠損 69
症例C 近心根破折した下顎大臼歯へサイトプラストとPurosを使用した症例 69
症例D 2種類のサイトプラストと,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した上顎臼歯部で3歯の
抜歯を行った症例 73
症例E チタンフレーム強化タイプのサイトプラスト,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した上顎臼歯部症例 80
症例F 頬側の骨欠損は大きいが,あえて切開をせずにソケットプリザベーションを行った
上顎第一大臼歯症例 85
症例G 下顎小臼歯へネオジェンとPurosを使用してブリッジで対応した症例 91
症例H チタンフレーム強化タイプのサイトプラストとPurosを使用した下顎小臼歯症例 94
LEVEL3:近心骨or遠心骨欠損(残存骨が薄い) 96
症例I 下顎小臼歯へガイストリッヒ バイオガイドとPurosを使用した症例 97
CONTENTS
症例J&K ガイストリッヒ バイオガイドとPurosを使用した症例の治癒過程 102
ガイストリッヒ バイオガイドとサイトプラストの比較 106
LEVEL4:頬側骨or舌側骨欠損+近心骨or遠心骨欠損(残存骨が薄い・LEVEL2と3の混合) 106
症例L サイトプラストとPurosを使用して2度ソケットプリザベーションを行った上顎臼歯部症例 107
症例M サイトプラストとPurosを使用した下顎臼歯部症例 115
LEVEL5:頬側骨+舌側骨欠損(垂直性) 122
症例N サイトプラストと,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した下顎前歯部症例 123
Ⅱ.新しいソケットプリザベーションの術式による適応症の拡大 128
CHAPTER 7 ソケットプリザベーションの適応除外症例とは? 129
Ⅰ.ソケットプリザベーションの適応除外症例とは? 130
①急性炎症(膿瘍形成,排膿)がある場合 130/②骨欠損の領域が解剖学的構造体に接している場合 130/
③骨欠損にアンダーカットがある場合 132/④とくに頬側や舌・口蓋側の残存骨が薄い場合 134/
⑤術野が明確に明示できない場合 134/その他 134
症例A 下歯槽神経の近くまで骨欠損が広がっている症例 131
症例B 骨欠損にアンダーカットがある症例(下顎右側第一大臼歯) 132
症例C 骨欠損にアンダーカットがある症例(下顎左側第一大臼歯) 133
症例D 口蓋側の残存骨が薄い症例 134
Ⅱ.ソケットプリザベーション適応除外症例のリカバリー 134
CHAPTER 8 解剖学的に“とくに”注意が必要な症例 135
解剖学的に“とくに”注意が必要な症例とは? 136
①解剖学的構造体に骨欠損領域が近い症例 136/②骨補填材料の安定やメンブレンの固定が困難な症例 140/
③欠損形態が複雑でサイズも大きい症例 144
症例A 欠損部が神経と接近している症例 137
症例B ボーンタックを用いる症例 141
症例C 骨欠損範囲が大きい症例 145
索引 150
CONTENTS
The Socket Preservation Manual
はじめに 3
なぜ今,ソケットプリザベーションなのか? 4
CHAPTER 1 ソケットプリザベーションの基礎情報 9
Ⅰ.背景(歴史) 10
Ⅱ.用語の定義 10
Ⅲ.歯科治療におけるソケットプリザベーションの位置付けとその応用 12
CHAPTER 2 抜歯窩周囲組織の形態変化 13
Ⅰ.歯周組織の構造 14
Ⅱ.モデリングとリモデリング 15
Ⅲ.抜歯窩の治癒過程 16
①炎症期 16/②増殖期(抜歯後約3~14週間) 17/③治癒期(抜歯後約3か月以降) 17
CHAPTER 3 ソケットプリザベーションのための骨補填材料 19
Ⅰ.ソケットプリザベーションにおける骨補填材料の役割 20
Ⅱ.骨補填材料の種類 20
Ⅲ.骨補填材料の特徴 21
①自家骨 21/②他家骨(同種骨) 21/③異種骨 22/④人工骨 22
CHAPTER 4 ソケットプリザベーションのためのメンブレン 23
Ⅰ.メンブレンの役割 24
Ⅱ.吸収性メンブレン 25
Ⅲ.非吸収性メンブレン 26
①d-PTFEメンブレン 26/②e-PTFEメンブレン(延伸PTFEメンブレン) 28/
③改良型e-PTFEメンブレン 28
CHAPTER 5 基本的な術式とその特徴 29
Ⅰ.基本的な術式 30
①局部麻酔 30/②抜歯 32/③切開・剥離 32/④掻爬 33/⑤メンブレンのための剝離 35/
⑥メンブレンの調整と骨補填材料の準備 37/⑦メンブレンの設置と骨の補填 38/
⑧縫合 40/⑨術後の注意事項と管理 42/⑩術後経過 43/
⑪非吸収性メンブレンの除去 43/薄い粘膜からのメンブレンの透過 45
症例A 下顎左側第一大臼歯の歯根破折と分岐部にパーフォレーション 31
症例B 他院にて下顎右側第一大臼歯抜歯3か月後(不十分な掻爬により骨は不完全再生) 34
症例C 下顎左側第二大臼歯(薄い舌側粘膜) 45
Ⅱ.ソケットプリザベーションにおける本法の特徴 47
Ⅲ.難易度分類 48
①骨欠損の形態による難易度 48/②隣接面の残存骨幅と歯間乳頭の幅による難易度 49/
③部位別の難易度 50/④予知性の高さ 50
症例D 骨欠損のサイズが難易度に直結するわけではない 51
Ⅳ.ソケットプリザベーションを行うタイミング 53
①抜歯と同日に行う 53/②抜歯後の別日に行う 53
Ⅴ.フラップの取り扱い 55
症例E 上顎右側第一大臼歯(あえて切開・剥離をせずに対応した症例) 55
Ⅵ.単独歯と複数歯 56
症例F 下顎左側第一大臼歯・第二大臼歯の2歯欠損(シンプルな対応) 57
症例G 上顎左側第一小臼歯〜第二大臼歯の3歯欠損(最低限の切開で対応) 59
Ⅶ.移植骨が十分に硬化しない場合 60
①治癒期間の不足 60/②血液供給不足 60/③メンブレンの封鎖性が不十分 60/
④既存骨レベル以上の骨補填 62/⑤年齢,喫煙 62
症例H メンブレン周囲の部分的感染によりソケットプリザベーションによる結果が不十分だった症例 61
CHAPTER 6 残存骨形態による難易度別ソケットプリザベーション症例 63
Ⅰ.残存骨形態による難易度分類 64
LEVEL1:4壁性(骨欠損なし) 64
症例A 近心根根尖まで骨吸収した下顎大臼歯へサイトプラストとPurosを使用した症例の治癒過程 65
症例B C4となった上顎小臼歯へサイトプラストとPurosでソケットプリザベーションを行い,
X-Guideで治療した症例 67
LEVEL2:頬側骨or舌側骨欠損 69
症例C 近心根破折した下顎大臼歯へサイトプラストとPurosを使用した症例 69
症例D 2種類のサイトプラストと,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した上顎臼歯部で3歯の
抜歯を行った症例 73
症例E チタンフレーム強化タイプのサイトプラスト,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した上顎臼歯部症例 80
症例F 頬側の骨欠損は大きいが,あえて切開をせずにソケットプリザベーションを行った
上顎第一大臼歯症例 85
症例G 下顎小臼歯へネオジェンとPurosを使用してブリッジで対応した症例 91
症例H チタンフレーム強化タイプのサイトプラストとPurosを使用した下顎小臼歯症例 94
LEVEL3:近心骨or遠心骨欠損(残存骨が薄い) 96
症例I 下顎小臼歯へガイストリッヒ バイオガイドとPurosを使用した症例 97
CONTENTS
症例J&K ガイストリッヒ バイオガイドとPurosを使用した症例の治癒過程 102
ガイストリッヒ バイオガイドとサイトプラストの比較 106
LEVEL4:頬側骨or舌側骨欠損+近心骨or遠心骨欠損(残存骨が薄い・LEVEL2と3の混合) 106
症例L サイトプラストとPurosを使用して2度ソケットプリザベーションを行った上顎臼歯部症例 107
症例M サイトプラストとPurosを使用した下顎臼歯部症例 115
LEVEL5:頬側骨+舌側骨欠損(垂直性) 122
症例N サイトプラストと,ガイストリッヒ バイオオスとPurosを使用した下顎前歯部症例 123
Ⅱ.新しいソケットプリザベーションの術式による適応症の拡大 128
CHAPTER 7 ソケットプリザベーションの適応除外症例とは? 129
Ⅰ.ソケットプリザベーションの適応除外症例とは? 130
①急性炎症(膿瘍形成,排膿)がある場合 130/②骨欠損の領域が解剖学的構造体に接している場合 130/
③骨欠損にアンダーカットがある場合 132/④とくに頬側や舌・口蓋側の残存骨が薄い場合 134/
⑤術野が明確に明示できない場合 134/その他 134
症例A 下歯槽神経の近くまで骨欠損が広がっている症例 131
症例B 骨欠損にアンダーカットがある症例(下顎右側第一大臼歯) 132
症例C 骨欠損にアンダーカットがある症例(下顎左側第一大臼歯) 133
症例D 口蓋側の残存骨が薄い症例 134
Ⅱ.ソケットプリザベーション適応除外症例のリカバリー 134
CHAPTER 8 解剖学的に“とくに”注意が必要な症例 135
解剖学的に“とくに”注意が必要な症例とは? 136
①解剖学的構造体に骨欠損領域が近い症例 136/②骨補填材料の安定やメンブレンの固定が困難な症例 140/
③欠損形態が複雑でサイズも大きい症例 144
症例A 欠損部が神経と接近している症例 137
症例B ボーンタックを用いる症例 141
症例C 骨欠損範囲が大きい症例 145
索引 150
必ず上達 ソケットプリザベーション
インプラント初心者でもできる骨造成
-
著者
森本 太一朗
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
152ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781210094
-
価格
11,000円(税込)