本書は、インプラント埋入即時プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニングについて解説されている。抜歯後即時インプラント埋入・即時荷重が横行し、トラブルが多発している現状に警鐘を鳴らすものである。咀嚼筋・表情筋が衰えた多数歯欠損および無歯顎患者に対し、適切な筋肉、咬合様式を回復してから最終補綴物を装着し、顔貌とQOLの向上を達成するためのツールとして本書は役立つだろう。
1章 インプラントは健康寿命を延ばす
1.1
鈴木仙一 なぜ、インプラントで健康寿命が延ばせるのか?
1.1.1 インプラントと健康寿命の関係
1.1.2 歯がない場合の認知症のリスク
1.1.3 歯の喪失が姿勢制御に負担をかける
1.1.4 歯の咬み合わせが悪いとアルツハイマー病の原因とされるアミロイドβが脳内に蓄積される
1.1.5 咀嚼は肥満防止の効果がある
1.1.6 咀嚼で脳に刺激を与える
1.1.7 高齢者に対しての早期QOL 回復の重要性
1.2
鈴木仙一 なぜ、多数歯欠損および無歯顎患者に口腔周囲筋のトレーニングが必要なのか?
1.2.1 国内における無歯顎患者数
1.2.2 国外における無歯顎患者数
1.2.3 口腔周囲筋のトレーニングで誤嚥性肺炎を防止する
1.3
岩城正明 なぜ、口腔内を診る前に患者の表情を診る必要性があるのか?
1.3.1 口腔機能関連器官に起こる加齢変化
1.3.2 加齢による側貌の変化
1.3.3 唾液分泌低下は味覚障害、口腔乾燥につながる
1.3.4 口腔周囲筋トレーニングについてのコンサルテーション
2章 側貌分析・分類およびプロファイルType
2.1
長谷川孝 側貌分析および分類
2.1.1 術前の側貌分析および分類の意義
2.1.2 術前の通常診査
2.1.3 側貌の把握と写真撮影
2.1.4 上唇結節の状態およびE-ラインと上唇の位置関係
2.1.5 側貌分析でどこを診るべきか
2.2
五十嵐一 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルType
2.2.1 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルTypeについて
2.2.2 上唇とE-ラインの関係
2.2.3 上唇の向きと厚さ
2.2.4 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルTypeⅠ~TypeⅤ分類
2.2 TypeⅠ(O,U)
2.2 TypeⅠ(O,U)
2.2 TypeⅡ(A,U)
2.2 TypeⅡ(O,A)
2.2 TypeⅢ(U,U)
2.2 TypeⅢ(A,A)
2.2 TypeⅢ(O,D)
2.2 TypeⅣ(U,A)
2.2 TypeⅣ(U,A)
2.2 TypeⅣ(A,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.3
庄野太一郎 プロファイルTypeⅠ~TypeⅤ症例一覧
3章 プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニング
3.1
森本太一朗 インプラントのための口腔周囲筋トレーニング
3.1.1 MFTとは
3.1.2 インプラントのためのMFT
3.1.3 インプラントのためのMFTの開始時期
3.2
五十嵐一 プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニングの方法
3.2.1 プロビジョナルレストレーション装着後の患者の愁訴を改善するMFT
3.2.2 患者の愁訴ごとの注意点
3.2.3 口腔周囲筋トレーニングの回数
3.2.(1) 首を上下に向けるトレーニング ─唾液の改善・食後の疲れ─
3.2.(2) 口元を尖らせるトレーニング ─老化防止・頬粘膜や口唇を咬む─
3.2.(3) 口角を上げ、口元のたるみを修復するトレーニング ─老化防止─
3.2.(4) 小臼歯部での咀嚼トレーニング ─老化防止・オトガイ部のシワ─
3.2.(5) リラクゼーショントレーニング ─顎関節の痛み─
3.2.(6) 舌骨筋群の軽い圧でのマッサージ ─食後の疲れ─
3.2.(7) 簡単な嚥下トレーニング ─食後の疲れ─
3.2.(8) 発声のトレーニング ─会話時に発音が不明瞭─
3.2.(9) 耳下腺、顎下腺のマッサージ ─唾液の分泌量増加─
3.2.(10) 舌の出し入れのトレーニング ─嚥下しにくい・発音しにくい─
3.2.(11) リップマッサージ ─老化防止─
3.2.(12) 下顎を前方、左右に突き出すトレーニング ─顎の倦怠感─
3.3
脇田雅文 口腔周囲筋トレーニング一覧
4章 リハビリテーションのための口腔周囲筋の役割
4.1
長尾龍典 歯根膜閉口筋反射と下顎張反射
4.1.1 歯根膜閉口筋反射
4.1.2 下顎張反射
4.1.3 顎関節は咬合の中心なのか?
4.2
五十嵐一 口腔周囲筋(1.下顎を動かす筋、2.舌を動かす筋、3.表情を動かす筋)
4.2.1 下顎を動かす筋
4.2.2 舌を動かす筋
4.2.3 表情を動かす筋
4.3
脇田雅文 表情筋機能一覧
4.3.1 表情筋は内臓との関係が深い
4.3.2 表情筋は自律神経と関係する
4.3.3 表情筋のまとめ
5章 プロビジョナルレストレーションの製作方法と最終補綴への移行
5.1
村松弘康 術前のプロビジョナルレストレーション製作方法
5.1.1 術前印象採得法の利点
5.1.2 術前印象採得法の欠点
5.2
天川智央 術中のプロビジョナルレストレーション製作方法
5.2.1 術中印象採得法の利点
5.2.2 術中印象採得法の欠点
5.3
庄野太一郎 プロビジョナルレストレーションから最終補綴物への移行
5.3.1 プロビジョナルレストレーションから最終補綴までの流れ
5.3.2 プロビジョナルレストレーション装着後トレーニング期間中の上唇安静時の上顎切歯の露出度
5.3.3 プロビジョナルレストレーション装着期間中の重要留意点
5.3.4 プロビショナルレストレーションのまとめ
序文/鈴木仙一
参考文献集
インデックス&キーワード
監修・著者略歴
執筆協力者略歴
おわりに/脇田雅文
編集後記/五十嵐
デザイン STYGLE 林 和貴
1章 インプラントは健康寿命を延ばす
1.1
鈴木仙一 なぜ、インプラントで健康寿命が延ばせるのか?
1.1.1 インプラントと健康寿命の関係
1.1.2 歯がない場合の認知症のリスク
1.1.3 歯の喪失が姿勢制御に負担をかける
1.1.4 歯の咬み合わせが悪いとアルツハイマー病の原因とされるアミロイドβが脳内に蓄積される
1.1.5 咀嚼は肥満防止の効果がある
1.1.6 咀嚼で脳に刺激を与える
1.1.7 高齢者に対しての早期QOL 回復の重要性
1.2
鈴木仙一 なぜ、多数歯欠損および無歯顎患者に口腔周囲筋のトレーニングが必要なのか?
1.2.1 国内における無歯顎患者数
1.2.2 国外における無歯顎患者数
1.2.3 口腔周囲筋のトレーニングで誤嚥性肺炎を防止する
1.3
岩城正明 なぜ、口腔内を診る前に患者の表情を診る必要性があるのか?
1.3.1 口腔機能関連器官に起こる加齢変化
1.3.2 加齢による側貌の変化
1.3.3 唾液分泌低下は味覚障害、口腔乾燥につながる
1.3.4 口腔周囲筋トレーニングについてのコンサルテーション
2章 側貌分析・分類およびプロファイルType
2.1
長谷川孝 側貌分析および分類
2.1.1 術前の側貌分析および分類の意義
2.1.2 術前の通常診査
2.1.3 側貌の把握と写真撮影
2.1.4 上唇結節の状態およびE-ラインと上唇の位置関係
2.1.5 側貌分析でどこを診るべきか
2.2
五十嵐一 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルType
2.2.1 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルTypeについて
2.2.2 上唇とE-ラインの関係
2.2.3 上唇の向きと厚さ
2.2.4 口腔周囲筋トレーニングのためのプロファイルTypeⅠ~TypeⅤ分類
2.2 TypeⅠ(O,U)
2.2 TypeⅠ(O,U)
2.2 TypeⅡ(A,U)
2.2 TypeⅡ(O,A)
2.2 TypeⅢ(U,U)
2.2 TypeⅢ(A,A)
2.2 TypeⅢ(O,D)
2.2 TypeⅣ(U,A)
2.2 TypeⅣ(U,A)
2.2 TypeⅣ(A,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.2 TypeⅤ(U,D)
2.3
庄野太一郎 プロファイルTypeⅠ~TypeⅤ症例一覧
3章 プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニング
3.1
森本太一朗 インプラントのための口腔周囲筋トレーニング
3.1.1 MFTとは
3.1.2 インプラントのためのMFT
3.1.3 インプラントのためのMFTの開始時期
3.2
五十嵐一 プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニングの方法
3.2.1 プロビジョナルレストレーション装着後の患者の愁訴を改善するMFT
3.2.2 患者の愁訴ごとの注意点
3.2.3 口腔周囲筋トレーニングの回数
3.2.(1) 首を上下に向けるトレーニング ─唾液の改善・食後の疲れ─
3.2.(2) 口元を尖らせるトレーニング ─老化防止・頬粘膜や口唇を咬む─
3.2.(3) 口角を上げ、口元のたるみを修復するトレーニング ─老化防止─
3.2.(4) 小臼歯部での咀嚼トレーニング ─老化防止・オトガイ部のシワ─
3.2.(5) リラクゼーショントレーニング ─顎関節の痛み─
3.2.(6) 舌骨筋群の軽い圧でのマッサージ ─食後の疲れ─
3.2.(7) 簡単な嚥下トレーニング ─食後の疲れ─
3.2.(8) 発声のトレーニング ─会話時に発音が不明瞭─
3.2.(9) 耳下腺、顎下腺のマッサージ ─唾液の分泌量増加─
3.2.(10) 舌の出し入れのトレーニング ─嚥下しにくい・発音しにくい─
3.2.(11) リップマッサージ ─老化防止─
3.2.(12) 下顎を前方、左右に突き出すトレーニング ─顎の倦怠感─
3.3
脇田雅文 口腔周囲筋トレーニング一覧
4章 リハビリテーションのための口腔周囲筋の役割
4.1
長尾龍典 歯根膜閉口筋反射と下顎張反射
4.1.1 歯根膜閉口筋反射
4.1.2 下顎張反射
4.1.3 顎関節は咬合の中心なのか?
4.2
五十嵐一 口腔周囲筋(1.下顎を動かす筋、2.舌を動かす筋、3.表情を動かす筋)
4.2.1 下顎を動かす筋
4.2.2 舌を動かす筋
4.2.3 表情を動かす筋
4.3
脇田雅文 表情筋機能一覧
4.3.1 表情筋は内臓との関係が深い
4.3.2 表情筋は自律神経と関係する
4.3.3 表情筋のまとめ
5章 プロビジョナルレストレーションの製作方法と最終補綴への移行
5.1
村松弘康 術前のプロビジョナルレストレーション製作方法
5.1.1 術前印象採得法の利点
5.1.2 術前印象採得法の欠点
5.2
天川智央 術中のプロビジョナルレストレーション製作方法
5.2.1 術中印象採得法の利点
5.2.2 術中印象採得法の欠点
5.3
庄野太一郎 プロビジョナルレストレーションから最終補綴物への移行
5.3.1 プロビジョナルレストレーションから最終補綴までの流れ
5.3.2 プロビジョナルレストレーション装着後トレーニング期間中の上唇安静時の上顎切歯の露出度
5.3.3 プロビジョナルレストレーション装着期間中の重要留意点
5.3.4 プロビショナルレストレーションのまとめ
序文/鈴木仙一
参考文献集
インデックス&キーワード
監修・著者略歴
執筆協力者略歴
おわりに/脇田雅文
編集後記/五十嵐
デザイン STYGLE 林 和貴
オーラル・インプラント・リハビリテーション・シリーズ Vol.1
側貌分析・分類およびトレーニング編プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニング
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著者
五十嵐 一
鈴木 仙一
脇田 雅文
庄野 太一郎
森本 太一朗
天川 智央
長谷川 孝
村松 弘康
長尾 龍典
岩城 正明 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
160ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781203928
-
価格
19,250円(税込)