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症例から学ぶはじめての咬合育成

症例から学ぶはじめての咬合育成の画像です
近年、不正咬合や咀嚼・嚥下機能に障害を起こした患者が増え、より早期に予防や改善策を講じる必要性が出てきた。本書では著者の長年の臨床実績をもとに、現代に合った咬合育成への取り組みを以下の3部に分けて紹介する。(1)長期未来院患者の再来院時の咬合の変化と推測される原因、(2)成長期の各種不正に対する分析と対処のしかた、(3)来院時の年齢による実践的な咬合育成治療の進め方について、全42症例を挙げながらわかりやすく解説した。
Part I 長期未来院患者の再来院時の咬合の変化と推測される原因
症例 1:日常生活習慣に問題があり発育空隙が存在しなかった
(5年9か月後)叢生
症例 2:身体が常にクネクネしていて嚥下時に舌の側方突出がみられた
(7年3か月後)開咬・反対咬合
症例 3:舌小帯異常で上顎の前方への成長が抑制されている
(7年9か月後)反対咬合
症例 4:打撲などの早期歯牙脱落による舌突出癖がある
(8か月後)永久歯の萌出遅延・下顎の左への偏位
症例 5:舌小帯が短く乳前歯の交換が悪くて抜歯の既往がある
(2年11か月後)上顎前突
症例 6:切端咬合気味で舌癖がある
(6年8か月後)反対咬合・下顎の偏位・開咬
症例 7:食事の量が少なく咀嚼の回数が少ない
(2年9か月後)犬歯唇側転位・叢生・正中線不一致
症例 8:交叉咬合を調整し定期的に観察していた
(4年2か月後)交叉咬合・叢生
症例 9:乳歯列期の交叉咬合を改善した
(1年2か月後)開咬・上顎正中離開
症例10:鼻が悪く口呼吸で強い舌癖がある
(3年10か月後)開咬・叢生・上顎左右犬歯唇側転位・正中線不一致・ 上顎中切歯翼状捻転
症例11:左斜視の定期健診途中
(3年3か月後)交叉咬合・正中線不一致

Part II 成長期の各種不正に対する分析と対処の仕方
1)‐(1) 被蓋の深さに対する異常─深い─
症例1~5
1)‐(2) 被蓋の深さに対する異常─浅い─
症例1~4
2)顎骨の位置と発育の異常
症例1~8
3)歯列周長と歯列弓形態の異常
症例1~4
4)歯の位置と整直の異常
症例1~4

Part III 来院時の年齢による実践的な咬合育成治療の進め方
乳歯列完成前~乳歯列期
1)うつぶせ寝が原因と思われる患者の経過観察と咬合育成を考えた治療の流れ
乳歯列完成前~第一大臼歯・中切歯萌出期
2)舌小帯異常の患者の経過観察と咬合育成を考えた治療の流れ
乳歯列完成前~4前歯萌出期
3)舌癖の患者の観察,指導,治療の流れ
第一大臼歯・中切歯萌出期
4)スピーカーブが強く咬み合わせが反対で深い患者の咬合育成の流れ
第一大臼歯・中切歯萌出期~第二大臼歯萌出期
5)食の細い患者で年齢が進むにつれ過蓋咬合になっていく過程での咬合育成の流れ
4前歯萌出期~第二大臼歯萌出期
6)ランパントカリエス(歯冠がほとんど崩壊している)の患者の咬合育成を考えた治療の流れ

付:筋機能訓練(MFT)
索引

症例から学ぶはじめての咬合育成

乳幼児からの不正咬合を予測し育成するための本
  • 著者

    高田 泰

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    192ページ

  • サイズ

    A4判変型

  • ISBN

    978-4781201412

  • 価格

    12,100円(税込)

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