矯正歯科治療におけるトラブルは、患者との約束にかかわるトラブル(治療期間、技術上の問題)、患者と術者の治療目標に対する温度差(思い違い)によるトラブル、金銭的トラブルなどがその代表例として挙げられるが、本書ではこれら発生しやすいトラブルの種類を分類し、それを踏まえて筆者らの体験に基づいたトラブル解決法やトラブル予防のための方策を解説する。
出版にあたって
著者略歴
序章 医療トラブルの中の矯正歯科におけるトラブル
亀田 晃
はじめに
1.矯正歯科の資格と料金
2.患者にとっての矯正治療とは
3.アンケート調査からみた矯正治療
第1章 トラブルの原因および対策
丹羽金一郎
はじめに
1.初診時
(1)カルテ
(2)治療開始時期
(3)矯正料金
(4)コミュニケーションスキルの基本
2.診断
(1)診断に必要な資料
(2)インフォームドポイント
(3)痛みに対して
(4)矯正施術中に時々生じる問題
3.保定開始時
(1)保定の目的
(2)保定期間
(3)リラップスした時
(4)トラブルの実例
第2章 トラブルのない矯正治療
秋山陽一
はじめに-矯正患者とトラブルを起こさないためにはコミュニケーションが大切-
1.一般的歯科用エックス線写真と矯正歯科的記録・情報の収集
2.正しい診断と治療計画の決定
3.インフォームド・コンセント
4.トラブルの要因
(1)歯科医師側の問題
(2)患者側の問題
5.トラブルの対応
第3章 矯正治療時における小児のトラブルについて
高田 泰
はじめに
1.われわれが矯正治療を行ううえで困ってしまうトラブル
(1)約束事を守らない
(2)う蝕を作る
(3)装置関係のトラブル
(トラブルを回避するために行う急患に対する処置と説明について)
(4)途中ではずしたいと言う
(5)自分ができないのはすべて親のせいにする
(6)その他
2.実際に筆者の診療室で起こった30年間の事例
-われわれが治療上困ってしまうトラブル-
3.患者との関係が修復できなくなるようなトラブル
(1)説明に納得していない
(2)治療に納得していない
(3)金銭関係が原因でのトラブル
まとめ
第4章 矯正治療におけるトラブル回避のための戦略的思考とは何か
-トラブルの本質からみた傾向と対策のための創造的戦略と戦術-
亀田 剛
はじめに
1.総論-トラブルとそれにまつわる諸々のこと、歯科医療と歯科医療機関の構造-
2.トラブルをなくすための基本事項
(1)なぜ、患者のニーズ・ウォンツに応えなくてはいけないのか
(2)なぜ、WIN-WIN solution/negotiationを履行する必要があるのか
3.トラブル発生までの軌跡
4.トラブル発生の原因とは
5.トラブルが起こる時とは(パラドックスとエントロピー)
(1)医療のパラドックス
(2)患者-ドクター間のコミュニケーションにおけるパラドックス
(3)トラブルに直接関係するパラドックス
(4)トラブルが起きる時はエントロピーが増大した時である
(5)トラブルに好かれる理由
6.各論-矯正歯科医療の現場において-
(1)医療-歯科医療は医療である-
(2)経営-歯科医療はビジネスである-
(3)運営-歯科医療はサービス業である-
7.実例
(1)患者のlost profit(遺失・逸失利益)を回復する
(2)利用すべきギャップを積極的に利用する
(3)実例1
(4)実例2
(5)実例3
8.実例にみるトラブルが起きてしまった時に必要な資料・事項
9.結論-トラブルを起こさないための戦略的思考とは何か-
(1)トラブルの本質とフィロソフィー
(2)トラブルを起きにくくする秘訣
まとめ
(1)トラブルの原因とは
(2)トラブルが発生する前の対策
(3)トラブルが発生した後の対策
(4)最後に
第5章 公開された調査結果からみたわが国の矯正歯科料金の詳細
亀田 剛
はじめに
1.調査の対象とした母集団
2.矯正料金はどのように決められ、どのような形式で支払われているのか
3.矯正料金の実際
(1)治療費の設定の仕方
(2)治療料金について
(3)一体、治療費総額でいくらになるのか
(4)その他
4.こんな時,矯正料金は一体どうしているのか
5.現状の矯正料金の問題点とは
索引
出版にあたって
著者略歴
序章 医療トラブルの中の矯正歯科におけるトラブル
亀田 晃
はじめに
1.矯正歯科の資格と料金
2.患者にとっての矯正治療とは
3.アンケート調査からみた矯正治療
第1章 トラブルの原因および対策
丹羽金一郎
はじめに
1.初診時
(1)カルテ
(2)治療開始時期
(3)矯正料金
(4)コミュニケーションスキルの基本
2.診断
(1)診断に必要な資料
(2)インフォームドポイント
(3)痛みに対して
(4)矯正施術中に時々生じる問題
3.保定開始時
(1)保定の目的
(2)保定期間
(3)リラップスした時
(4)トラブルの実例
第2章 トラブルのない矯正治療
秋山陽一
はじめに-矯正患者とトラブルを起こさないためにはコミュニケーションが大切-
1.一般的歯科用エックス線写真と矯正歯科的記録・情報の収集
2.正しい診断と治療計画の決定
3.インフォームド・コンセント
4.トラブルの要因
(1)歯科医師側の問題
(2)患者側の問題
5.トラブルの対応
第3章 矯正治療時における小児のトラブルについて
高田 泰
はじめに
1.われわれが矯正治療を行ううえで困ってしまうトラブル
(1)約束事を守らない
(2)う蝕を作る
(3)装置関係のトラブル
(トラブルを回避するために行う急患に対する処置と説明について)
(4)途中ではずしたいと言う
(5)自分ができないのはすべて親のせいにする
(6)その他
2.実際に筆者の診療室で起こった30年間の事例
-われわれが治療上困ってしまうトラブル-
3.患者との関係が修復できなくなるようなトラブル
(1)説明に納得していない
(2)治療に納得していない
(3)金銭関係が原因でのトラブル
まとめ
第4章 矯正治療におけるトラブル回避のための戦略的思考とは何か
-トラブルの本質からみた傾向と対策のための創造的戦略と戦術-
亀田 剛
はじめに
1.総論-トラブルとそれにまつわる諸々のこと、歯科医療と歯科医療機関の構造-
2.トラブルをなくすための基本事項
(1)なぜ、患者のニーズ・ウォンツに応えなくてはいけないのか
(2)なぜ、WIN-WIN solution/negotiationを履行する必要があるのか
3.トラブル発生までの軌跡
4.トラブル発生の原因とは
5.トラブルが起こる時とは(パラドックスとエントロピー)
(1)医療のパラドックス
(2)患者-ドクター間のコミュニケーションにおけるパラドックス
(3)トラブルに直接関係するパラドックス
(4)トラブルが起きる時はエントロピーが増大した時である
(5)トラブルに好かれる理由
6.各論-矯正歯科医療の現場において-
(1)医療-歯科医療は医療である-
(2)経営-歯科医療はビジネスである-
(3)運営-歯科医療はサービス業である-
7.実例
(1)患者のlost profit(遺失・逸失利益)を回復する
(2)利用すべきギャップを積極的に利用する
(3)実例1
(4)実例2
(5)実例3
8.実例にみるトラブルが起きてしまった時に必要な資料・事項
9.結論-トラブルを起こさないための戦略的思考とは何か-
(1)トラブルの本質とフィロソフィー
(2)トラブルを起きにくくする秘訣
まとめ
(1)トラブルの原因とは
(2)トラブルが発生する前の対策
(3)トラブルが発生した後の対策
(4)最後に
第5章 公開された調査結果からみたわが国の矯正歯科料金の詳細
亀田 剛
はじめに
1.調査の対象とした母集団
2.矯正料金はどのように決められ、どのような形式で支払われているのか
3.矯正料金の実際
(1)治療費の設定の仕方
(2)治療料金について
(3)一体、治療費総額でいくらになるのか
(4)その他
4.こんな時,矯正料金は一体どうしているのか
5.現状の矯正料金の問題点とは
索引
矯正歯科トラブルの法則
原因と結果・その傾向と対策
-
著者
丹羽 金一郎
亀田 晃
秋山 陽一
高田 泰
亀田 剛 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
112ページ
-
サイズ
B5判変型
-
ISBN
978-4874179055
-
価格
5,720円(税込)