小児歯科特有の問題点、注意点などの臨床のヒントとなる事項を随所に組み入れ図解し、チェアサイドの参考となるべく配慮した。一方、研修医、学部学生の臨床実習にも対応できるような項目立てを行っている。
第1章 小児歯科診療で目指すこと(五十嵐清治/丹下貴司)
1 永久歯による健全な総合咀嚼器官の育成
2 永久歯列が完成するまでに起こること-口腔内は波瀾万丈-
A.乳歯の萌出(?C期):6か月~3歳
B.乳歯列の完成・乳歯列期(?A期):3~6歳
C.乳歯と永久歯の交換
D.第二大臼歯の萌出・萌出完了による永久歯列の完成(?C~?A期):12~15歳
[ケース レポート]
●小児歯科診療で目指すこと
●目標は“美しい笑顔・口元”
第2章 口腔の健康管理を行うためには(五十嵐清治/池田元久)
1 目的にかなった診療内容
2 病歴聴取(医療面接:インタビュー)
3 医療面接の基本
診療の流れ
[ケース レポート]
●特徴ある診療システムの確立
●天井テレビを利用した治療
●みんなで創造る健口ライフ
第3章 小児との接し方(対応法)(土屋友幸/渥美信子/渡辺直彦)
1 基本的対応法
A.治療室環境
B.小児へのアプローチ
C.治療時間
D.適切な診療方針
E.治療時の配慮
2 行動療法(行動変容技法)
3 鎮静減痛法
4 年齢別の対応法
[ケース レポート]
●初診患者にどう接しているか
●診療室への導入(待合室から診療台まで)
●小児との接し方
●コミュニケーションのはかり方
第4章 ラバーダムのかけ方・はずし方(五十嵐清治/広瀬弥奈)
1 なぜラバーダムをかけねばならないか
2 装着前後の注意点
3 防湿に用いる器具
4 ラバーダムのかけ方・はずし方
A.ラバーダムのかけ方
B.ラバーダムのはずし方
[ケース レポート]
●子供に優しいラバーダム防湿法
●ラバーダム防湿の勘所
●「ラバーダムのかけ方」
第5章 痛くない局所麻酔(五十嵐清治/池田元久)
1 麻酔の必要性
2 麻酔を上手に行うには
A.表面麻酔
B.注射麻酔
[ケース レポート]
●局所麻酔時の配慮(1)
●局所麻酔時の配慮(2)
●痛くない局所麻酔法(1)
●痛くない局所麻酔法(2)
第6章 齲蝕治療に対する考え方と処置法
1 予防法 (五十嵐清治/丹下貴司)
A.背景となる考え方(カリオロジーに基づく齲蝕発症と予防)
B.動機づけは?(齲蝕予防に対する指導)
C.フッ化物の応用
D.コート剤の応用
E.フィッシャーシーラント
2 修復法 (五十嵐清治/池田元久)
A.窩洞形成時の注意点
B.材料別修復法
3 小児期の歯内療法(処置と勘所)(五十嵐清治/齋藤正人)
A.考慮すべき注意点
B.乳歯の歯内療法
C.幼若永久歯の歯内療法
D.症例
[ケース レポート]
●生活歯髄切断法
●齲蝕の予防法と修復法
●大臼歯へのフィッシャーシーラント
●齲蝕治療に対する考え方と対応
第7章 歯周組織に対する考え方と処置(五十嵐清治/丹下貴司)
1 健全な歯肉とは
2 歯周組織を健康に保つには
3 小児の歯周疾患
A.歯肉炎
[ケース レポート]
●小児へのブラッシング指導
●歯肉炎への対応
第8章 生え代りの管理と咬合誘導
(五十嵐清治/丹下貴司/広瀬弥奈/齋藤正人/小笠原靖)
1 咬合誘導とは
A.咬合誘導の臨床体系
B.咬合誘導の目的と具体的処置
C.トラブルが生じやすい時期と注意点
2 歯列・咬合の診査と診断
A.全身的診査(問診,視診)
B.局所的(口腔内)診査
C.歯列模型による診査と計測
3 咬合誘導処置
A.静的(受動的)咬合誘導
B.動的咬合誘導
C.咬合誘導の各ステージ
4 症例
A.経過観察例
B.保隙
C.動的咬合誘導
D.習癖に対する処置
E.長期管理例
[ケース レポート]
●改良型KlammtのE.O.A.による乳歯反対咬合治療
●乳歯反対咬合の咬合管理
●咬合の管理:下顎歯列弓の拡大
●8歳男児の異常萌出
●骨性癒着で萌出障害を誘導した例
第9章 口の健康を保つために-歯科保健指導-
(五十嵐清治/広瀬弥奈)
1 診療システムの中の保健指導
2 集団指導と個別指導(母親教室)
3 歯ブラシ嫌いにさせないために-ブラッシングの導入と注意点-
4 間食指導(食生活指導を含む)
5 歯肉炎(歯周疾患)
6 歯並びの異常と咬合関係
7 習癖と歯科疾患
[ケース レポート]
●個別指導とマルチルーム
●口腔の健康管理を行うために
●保健指導と予防処置
第10章 外傷歯の適切な処置(本川 渉/久保山博子/馬場篤子)
1 受傷頻度
2 初診時の対応と注意点
A.診査法
B.外傷による影響
3 処置法
A.歯の破折
B.振盪
C.動揺
D.脱臼
4 固定と固定期間
5 予後観察期間
[ケース レポート]
●スプリント型シーネを用いた外傷歯の処置
●歯の外傷の経過観察例
●上顎左側中切歯の外傷を伴った歯牙の歯髄処置
第11章 抜歯時の注意点(本川 渉/久保山博子)
1 乳歯の抜歯
A.乳歯抜歯の適応症
B.乳歯抜歯の禁忌症
C.乳歯抜歯の注意事項
2 過剰歯の抜歯(上顎正中部)
第12章 小児歯科臨床で注意すべき疾患
(五十嵐清治/池田元久/尾崎正雄/齋藤正人)
1 注意すべき全身疾患
A.紹介状(依頼状)・診療情報提供書持参の場合
B.全身疾患の疑われる場合
C.治療にあたっての注意点
D.症例
2 遭遇頻度の高い小児の歯科疾患
A.軟組織の疾患
B.硬組織の疾患
C.萌出・歯列・咬合に関する疾患や病変
D.特殊疾患
E.歯の破折・外傷
F.習癖その他
G.障害児の歯科治療
[ケース レポート]
●小児歯科に関連する顔面口腔に異常が認められる全身疾患
●障害児の歯科治療
索 引
第1章 小児歯科診療で目指すこと(五十嵐清治/丹下貴司)
1 永久歯による健全な総合咀嚼器官の育成
2 永久歯列が完成するまでに起こること-口腔内は波瀾万丈-
A.乳歯の萌出(?C期):6か月~3歳
B.乳歯列の完成・乳歯列期(?A期):3~6歳
C.乳歯と永久歯の交換
D.第二大臼歯の萌出・萌出完了による永久歯列の完成(?C~?A期):12~15歳
[ケース レポート]
●小児歯科診療で目指すこと
●目標は“美しい笑顔・口元”
第2章 口腔の健康管理を行うためには(五十嵐清治/池田元久)
1 目的にかなった診療内容
2 病歴聴取(医療面接:インタビュー)
3 医療面接の基本
診療の流れ
[ケース レポート]
●特徴ある診療システムの確立
●天井テレビを利用した治療
●みんなで創造る健口ライフ
第3章 小児との接し方(対応法)(土屋友幸/渥美信子/渡辺直彦)
1 基本的対応法
A.治療室環境
B.小児へのアプローチ
C.治療時間
D.適切な診療方針
E.治療時の配慮
2 行動療法(行動変容技法)
3 鎮静減痛法
4 年齢別の対応法
[ケース レポート]
●初診患者にどう接しているか
●診療室への導入(待合室から診療台まで)
●小児との接し方
●コミュニケーションのはかり方
第4章 ラバーダムのかけ方・はずし方(五十嵐清治/広瀬弥奈)
1 なぜラバーダムをかけねばならないか
2 装着前後の注意点
3 防湿に用いる器具
4 ラバーダムのかけ方・はずし方
A.ラバーダムのかけ方
B.ラバーダムのはずし方
[ケース レポート]
●子供に優しいラバーダム防湿法
●ラバーダム防湿の勘所
●「ラバーダムのかけ方」
第5章 痛くない局所麻酔(五十嵐清治/池田元久)
1 麻酔の必要性
2 麻酔を上手に行うには
A.表面麻酔
B.注射麻酔
[ケース レポート]
●局所麻酔時の配慮(1)
●局所麻酔時の配慮(2)
●痛くない局所麻酔法(1)
●痛くない局所麻酔法(2)
第6章 齲蝕治療に対する考え方と処置法
1 予防法 (五十嵐清治/丹下貴司)
A.背景となる考え方(カリオロジーに基づく齲蝕発症と予防)
B.動機づけは?(齲蝕予防に対する指導)
C.フッ化物の応用
D.コート剤の応用
E.フィッシャーシーラント
2 修復法 (五十嵐清治/池田元久)
A.窩洞形成時の注意点
B.材料別修復法
3 小児期の歯内療法(処置と勘所)(五十嵐清治/齋藤正人)
A.考慮すべき注意点
B.乳歯の歯内療法
C.幼若永久歯の歯内療法
D.症例
[ケース レポート]
●生活歯髄切断法
●齲蝕の予防法と修復法
●大臼歯へのフィッシャーシーラント
●齲蝕治療に対する考え方と対応
第7章 歯周組織に対する考え方と処置(五十嵐清治/丹下貴司)
1 健全な歯肉とは
2 歯周組織を健康に保つには
3 小児の歯周疾患
A.歯肉炎
[ケース レポート]
●小児へのブラッシング指導
●歯肉炎への対応
第8章 生え代りの管理と咬合誘導
(五十嵐清治/丹下貴司/広瀬弥奈/齋藤正人/小笠原靖)
1 咬合誘導とは
A.咬合誘導の臨床体系
B.咬合誘導の目的と具体的処置
C.トラブルが生じやすい時期と注意点
2 歯列・咬合の診査と診断
A.全身的診査(問診,視診)
B.局所的(口腔内)診査
C.歯列模型による診査と計測
3 咬合誘導処置
A.静的(受動的)咬合誘導
B.動的咬合誘導
C.咬合誘導の各ステージ
4 症例
A.経過観察例
B.保隙
C.動的咬合誘導
D.習癖に対する処置
E.長期管理例
[ケース レポート]
●改良型KlammtのE.O.A.による乳歯反対咬合治療
●乳歯反対咬合の咬合管理
●咬合の管理:下顎歯列弓の拡大
●8歳男児の異常萌出
●骨性癒着で萌出障害を誘導した例
第9章 口の健康を保つために-歯科保健指導-
(五十嵐清治/広瀬弥奈)
1 診療システムの中の保健指導
2 集団指導と個別指導(母親教室)
3 歯ブラシ嫌いにさせないために-ブラッシングの導入と注意点-
4 間食指導(食生活指導を含む)
5 歯肉炎(歯周疾患)
6 歯並びの異常と咬合関係
7 習癖と歯科疾患
[ケース レポート]
●個別指導とマルチルーム
●口腔の健康管理を行うために
●保健指導と予防処置
第10章 外傷歯の適切な処置(本川 渉/久保山博子/馬場篤子)
1 受傷頻度
2 初診時の対応と注意点
A.診査法
B.外傷による影響
3 処置法
A.歯の破折
B.振盪
C.動揺
D.脱臼
4 固定と固定期間
5 予後観察期間
[ケース レポート]
●スプリント型シーネを用いた外傷歯の処置
●歯の外傷の経過観察例
●上顎左側中切歯の外傷を伴った歯牙の歯髄処置
第11章 抜歯時の注意点(本川 渉/久保山博子)
1 乳歯の抜歯
A.乳歯抜歯の適応症
B.乳歯抜歯の禁忌症
C.乳歯抜歯の注意事項
2 過剰歯の抜歯(上顎正中部)
第12章 小児歯科臨床で注意すべき疾患
(五十嵐清治/池田元久/尾崎正雄/齋藤正人)
1 注意すべき全身疾患
A.紹介状(依頼状)・診療情報提供書持参の場合
B.全身疾患の疑われる場合
C.治療にあたっての注意点
D.症例
2 遭遇頻度の高い小児の歯科疾患
A.軟組織の疾患
B.硬組織の疾患
C.萌出・歯列・咬合に関する疾患や病変
D.特殊疾患
E.歯の破折・外傷
F.習癖その他
G.障害児の歯科治療
[ケース レポート]
●小児歯科に関連する顔面口腔に異常が認められる全身疾患
●障害児の歯科治療
索 引
カラーアトラス ハンドブック 小児歯科臨床ヒント集
-
著者
五十嵐 清治
土屋 友幸
本川 渉
池田 元久 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
232ページ
-
サイズ
B5判変型
-
ISBN
978-4874177549
-
価格
10,560円(税込)