歯周病の一般的な治療は原因となる細菌性プラークを除去することである。特にスケーリング、ルート・プレーニングは歯科医師・歯科衛生士が実施する最も重要な処置である。本書は科学的裏付け、技術（手技の徹底図解）、最新知識（薬剤・レーザー）など、スケーリング、ルート・プレーニングについての必要十分な知識を盛り込み、アトラス形式の斬新な図・イラストで読みやすくわかりやすく構成している。
Chapter(1)歯周組織と歯
　1　歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨
　2　歯列の状態、歯根の形態

Chapter(2)スケーリング、ルート・プレーニングのための診査、診断
　1　診査
　2　診断と処置計画
　3　スケーリングを行うための事前準備

Chapter(3)スケーリング、ルート・プレーニングの位置づけと基本的認識事項
　1　バイオフィルム、歯周病原性細菌
　2　バイオフィルム感染症の治療
　3　歯石
　4　歯周疾患罹患歯根面の為害性と問題点
　5　スケーリング後の治癒状態
　6　スケーリングとルート・プレーニングの違い
　7　スケーリング、ルート・プレーニングによる削除量
　8　スケーリング、ルート・プレーニングの効果と非外科療法
　9　スケーリング、ルート・プレーニングの限界
　10　根面処理

Chapter(4)スケーリング、ルート・プレーニングの実際
　1　ハンドスケーラーの種類
　2　ハンドスケーラーの使い方
　3　パワースケーラー

Chapter(5)歯周外科のためのスケーリング、ルート・プレーニングの位置
　　　　　づけとその実際
　1　歯周外科におけるスケーリング、ルート・プレーニング
　2　基本治療におけるスケーリング、ルート・プレーニング
　3　外科処置時のスケーリング、ルート・プレーニング
　4　歯周治療後の臨床的アタッチメント・レベルの変化
　5　症例

Chapter(6)SPTでのスケーリング、ルート・プレーニング
　1　SPTの意義
　2　SPTにおけるスケーリング、ルート・プレーニング

Chapter(7)スケーリング後の処置（投薬等を含めて）
　1　スケーリング直後の処置
　2　経過観察時の処置

Chapter(8)レーザーによるスケーリング
　1　レーザーとは
　2　レーザーと生体反応
　3　Er:YAGレーザーの特徴
　4　レーザースケーリングの基礎実験
　5　レーザースケーリングの臨床応用