矯正治療に要求される内容の多様、複雑化に対応し、診査、診断および治療計画の立案から、治療法を選択する上での各装置の基本原理、バリエーション、臨床応用の実際を紹介。さらに治療の安全性、効率性をふまえた対応法について詳述。特に日常臨床における矯正装置やシステムを紹介し、症例を通してそれぞれの特徴を装置別に図解した。これから矯正治療を手がけようとしている臨床家、矯正専門医必携の手引き書。
第1章 矯正歯科診断(氷室利彦)
1.診断のヒント
A.矯正歯科治療の目的
B.矯正歯科治療における診断
C.分類の意義
D.正常咬合と歯の排列の目標
E.正常と異常の統計学的評価
F.標準値と治療ゴール
G.診断と治療計画
2.面接と診査のヒント
3.検査のヒント
4.抜歯判定のヒント
A.抜歯法の選択において評価される事項
5.歯の排列のヒント
A.Bolton's tooth-size ratio
B.歯列内の空隙調整
C.Dental VTO
D.予測模型(Set-up model)
第2章 インフォームド・コンセント(石亀勝/三浦廣行)
1.インフォームド・コンセントのヒント
A.インフォームド・コンセントの推移と認識
B.矯正歯科治療におけるインフォームド・コンセント
C.考慮しなくてはならない矯正歯科治療上のリスクと処置の限定
第3章 口腔衛生指導(佐藤美貴/葛西一貴)
1.矯正装置装着者への口腔衛生指導のポイント
A.矯正治療の流れと口腔衛生指導について
B.装置装着者への刷掃指導のポイント
第4章 日常生活・運動・食事・間食(寺久保美紀子/三浦廣行)
1.日常生活・運動・食事・間食のヒント
A.日常生活上の注意点
B.運動・楽器吹奏を行う際の注意点
C.食事・間食についての注意点・
「矯正治療中の食事・間食のとり方(竹内輝江)」
第5章 リスクマネージメントについて(八木實/三浦廣行)
1.リスクマネージメントについてのヒント
A.医療事故事例の原因と内容について
B.医療事故の事例に対する対応
C.医療事故事例に対する予防
第6章 応急処置(八木實/三浦廣行)
1.応急処置のヒント
第7章 治療の実際
1.矯正治療の実際(佐藤和朗/及川由紀子/三浦廣行)
A.早期治療・乳歯列期における矯正治療
B.混合歯列期における矯正治療
C.永久歯列期における矯正治療
D.成人における矯正治療
2.各種装置別治療法
A.舌側弧線装置
症例A‐1:(山口 大/葛西一貴)
症例A‐2:(清野幸男/間山寿代/三浦廣行)
B.保隙装置
症例B‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
C.唇舌側弧線装置
症例C‐1:(飯塚康之/三浦廣行)
症例C‐2:(山口 大/葛西一貴)
D.マルチブラケット装置
症例D‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
症例D‐2:(五関たけみ/葛西一貴)
症例D‐3:(小野修一/葛西一貴)
症例D‐4:(小野修一/葛西一貴)
症例D‐5:(佐藤和朗/石亀 勝/三浦廣行)
症例D‐6:(森岡 尚/三浦廣行)
E.チンキャップ
症例E‐1:(鈴木尚英/三浦廣行)
F.ヘッドギア
症例F‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
G.上顎前方牽引装置
症例G‐1:(石亀 勝/三浦廣行)
症例G‐2:(榎本 豊/葛西一貴)
症例G‐3:(小川秀樹/氷室利彦)
H.咬合挙上板
症例H‐1:(石亀 勝/三浦廣行)
I.ハーブスト装置
症例I‐1:(伊谷野秀幸/氷室利彦)
J.スライディングプレート
症例J‐1:(鈴木尚英/三浦廣行)
K.バイオネーター
症例K‐1:(榎本 豊/葛西一貴)
症例K‐2:(遠藤陽子/三浦廣行)
L.ファンクションレギュレーター
症例L‐1:(小川秀樹/氷室利彦)
M.急速拡大装置
症例M‐1:(石亀 勝/三浦廣行
症例M‐2:(吉田彰英/三浦廣行
N.咬合面付き緩徐拡大装置
症例N‐1:(佐藤和朗/三浦廣行)
O.ポータータイプの拡大装置
症例O‐1:(金野吉晃/三浦廣行)
P.クワドヘリックス
症例P‐1:(松山仁昭/氷室利彦)
Q.拡大床
症例Q‐1:(黒田栄子/氷室利彦)
R.ツインブロック装置
症例R‐1:(竜 立雄/氷室利彦)
S.ペンデュラム
症例S‐1:(川村 全/葛西一貴)
T.ペンデュラム/ペンデックス
症例T‐1:(八木 實/三浦廣行)
U.ディスタルジェット装置
症例U‐1:(伊谷野秀幸/氷室利彦)
V.ハビットガード
症例V‐1:(山口 大/葛西一貴)
W.タングリトレイナー
症例W‐1:(福田大介/三浦廣行)
X.ジョーンズジグ
症例X‐1:(吉田彰英/三浦廣行)
Y.ディスキング(ストリッピング)
症例Y‐1:(金野吉晃/三浦廣行)
Z.キューシック・オーソペディック・インクライン
症例Z‐1:(佐藤和朗/三浦廣行)
3.アップライト法
A.アップライトジェット装置
症例A‐1:(田中 久/氷室利彦)
B.第一大臼歯のアップライト
症例B‐1:(板橋 仁/氷室利彦)
・大臼歯直立のヒント(氷室利彦)
C.水平埋伏している下顎両側第三大臼歯のアップライト
症例C‐1:(井上敬文/氷室利彦)
D.リップバンパー
症例D‐1:(竜 立雄/氷室利彦)
E.セクショナルアーチワイヤー
症例E‐1:(益田 勉/三浦廣行)
F.モーメントアーム
症例F‐1:(八木 實/三浦廣行)
4.外科的矯正治療
A.下顎骨移動術(下顎枝矢状分割術)
症例A‐1:(今村隆一/葛西一貴)
B.上下顎同時移動術
症例B‐1:(今村隆一/葛西一貴)
C.非対称症例
症例C‐1:(福井和徳/氷室利彦)
5.萌出異常歯に対する処置(佐藤和朗/鈴木里奈/遠藤陽子/間山寿代/三浦廣行)
A.萌出異常歯とは
B.萌出異常歯の疫学的な背景、原因、発生頻度と好発部位
C.萌出異常歯による障害
D.萌出異常歯に対する診察・検査
E.診断
F.処置:開窓・牽引の方法
G.その他:埋伏過剰歯に対する処置
H.萌出異常歯の処置を行う際のヒント
6.歯周疾患を有する患者さんの矯正治療(飯塚康之/三浦廣行)
A.歯槽骨吸収の原因
B.治療上配慮すべき問題点
7.咬合挙上(清野幸男/三浦廣行)
A.咬合挙上板
B.咬合斜面板
C.ユーティリティーアーチ
D.ヘッドギア
8.唇顎口蓋裂の矯正治療(金野吉晃/三浦廣行)
A.無歯顎期
B.乳歯列期
C.混合歯列期
D.永久歯列期
E.保定
F.患者さんの心理的サポートとケア
コラム:『転医について』(八木 實/三浦廣行)
索引
第1章 矯正歯科診断(氷室利彦)
1.診断のヒント
A.矯正歯科治療の目的
B.矯正歯科治療における診断
C.分類の意義
D.正常咬合と歯の排列の目標
E.正常と異常の統計学的評価
F.標準値と治療ゴール
G.診断と治療計画
2.面接と診査のヒント
3.検査のヒント
4.抜歯判定のヒント
A.抜歯法の選択において評価される事項
5.歯の排列のヒント
A.Bolton's tooth-size ratio
B.歯列内の空隙調整
C.Dental VTO
D.予測模型(Set-up model)
第2章 インフォームド・コンセント(石亀勝/三浦廣行)
1.インフォームド・コンセントのヒント
A.インフォームド・コンセントの推移と認識
B.矯正歯科治療におけるインフォームド・コンセント
C.考慮しなくてはならない矯正歯科治療上のリスクと処置の限定
第3章 口腔衛生指導(佐藤美貴/葛西一貴)
1.矯正装置装着者への口腔衛生指導のポイント
A.矯正治療の流れと口腔衛生指導について
B.装置装着者への刷掃指導のポイント
第4章 日常生活・運動・食事・間食(寺久保美紀子/三浦廣行)
1.日常生活・運動・食事・間食のヒント
A.日常生活上の注意点
B.運動・楽器吹奏を行う際の注意点
C.食事・間食についての注意点・
「矯正治療中の食事・間食のとり方(竹内輝江)」
第5章 リスクマネージメントについて(八木實/三浦廣行)
1.リスクマネージメントについてのヒント
A.医療事故事例の原因と内容について
B.医療事故の事例に対する対応
C.医療事故事例に対する予防
第6章 応急処置(八木實/三浦廣行)
1.応急処置のヒント
第7章 治療の実際
1.矯正治療の実際(佐藤和朗/及川由紀子/三浦廣行)
A.早期治療・乳歯列期における矯正治療
B.混合歯列期における矯正治療
C.永久歯列期における矯正治療
D.成人における矯正治療
2.各種装置別治療法
A.舌側弧線装置
症例A‐1:(山口 大/葛西一貴)
症例A‐2:(清野幸男/間山寿代/三浦廣行)
B.保隙装置
症例B‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
C.唇舌側弧線装置
症例C‐1:(飯塚康之/三浦廣行)
症例C‐2:(山口 大/葛西一貴)
D.マルチブラケット装置
症例D‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
症例D‐2:(五関たけみ/葛西一貴)
症例D‐3:(小野修一/葛西一貴)
症例D‐4:(小野修一/葛西一貴)
症例D‐5:(佐藤和朗/石亀 勝/三浦廣行)
症例D‐6:(森岡 尚/三浦廣行)
E.チンキャップ
症例E‐1:(鈴木尚英/三浦廣行)
F.ヘッドギア
症例F‐1:(五関たけみ/葛西一貴)
G.上顎前方牽引装置
症例G‐1:(石亀 勝/三浦廣行)
症例G‐2:(榎本 豊/葛西一貴)
症例G‐3:(小川秀樹/氷室利彦)
H.咬合挙上板
症例H‐1:(石亀 勝/三浦廣行)
I.ハーブスト装置
症例I‐1:(伊谷野秀幸/氷室利彦)
J.スライディングプレート
症例J‐1:(鈴木尚英/三浦廣行)
K.バイオネーター
症例K‐1:(榎本 豊/葛西一貴)
症例K‐2:(遠藤陽子/三浦廣行)
L.ファンクションレギュレーター
症例L‐1:(小川秀樹/氷室利彦)
M.急速拡大装置
症例M‐1:(石亀 勝/三浦廣行
症例M‐2:(吉田彰英/三浦廣行
N.咬合面付き緩徐拡大装置
症例N‐1:(佐藤和朗/三浦廣行)
O.ポータータイプの拡大装置
症例O‐1:(金野吉晃/三浦廣行)
P.クワドヘリックス
症例P‐1:(松山仁昭/氷室利彦)
Q.拡大床
症例Q‐1:(黒田栄子/氷室利彦)
R.ツインブロック装置
症例R‐1:(竜 立雄/氷室利彦)
S.ペンデュラム
症例S‐1:(川村 全/葛西一貴)
T.ペンデュラム/ペンデックス
症例T‐1:(八木 實/三浦廣行)
U.ディスタルジェット装置
症例U‐1:(伊谷野秀幸/氷室利彦)
V.ハビットガード
症例V‐1:(山口 大/葛西一貴)
W.タングリトレイナー
症例W‐1:(福田大介/三浦廣行)
X.ジョーンズジグ
症例X‐1:(吉田彰英/三浦廣行)
Y.ディスキング(ストリッピング)
症例Y‐1:(金野吉晃/三浦廣行)
Z.キューシック・オーソペディック・インクライン
症例Z‐1:(佐藤和朗/三浦廣行)
3.アップライト法
A.アップライトジェット装置
症例A‐1:(田中 久/氷室利彦)
B.第一大臼歯のアップライト
症例B‐1:(板橋 仁/氷室利彦)
・大臼歯直立のヒント(氷室利彦)
C.水平埋伏している下顎両側第三大臼歯のアップライト
症例C‐1:(井上敬文/氷室利彦)
D.リップバンパー
症例D‐1:(竜 立雄/氷室利彦)
E.セクショナルアーチワイヤー
症例E‐1:(益田 勉/三浦廣行)
F.モーメントアーム
症例F‐1:(八木 實/三浦廣行)
4.外科的矯正治療
A.下顎骨移動術(下顎枝矢状分割術)
症例A‐1:(今村隆一/葛西一貴)
B.上下顎同時移動術
症例B‐1:(今村隆一/葛西一貴)
C.非対称症例
症例C‐1:(福井和徳/氷室利彦)
5.萌出異常歯に対する処置(佐藤和朗/鈴木里奈/遠藤陽子/間山寿代/三浦廣行)
A.萌出異常歯とは
B.萌出異常歯の疫学的な背景、原因、発生頻度と好発部位
C.萌出異常歯による障害
D.萌出異常歯に対する診察・検査
E.診断
F.処置:開窓・牽引の方法
G.その他:埋伏過剰歯に対する処置
H.萌出異常歯の処置を行う際のヒント
6.歯周疾患を有する患者さんの矯正治療(飯塚康之/三浦廣行)
A.歯槽骨吸収の原因
B.治療上配慮すべき問題点
7.咬合挙上(清野幸男/三浦廣行)
A.咬合挙上板
B.咬合斜面板
C.ユーティリティーアーチ
D.ヘッドギア
8.唇顎口蓋裂の矯正治療(金野吉晃/三浦廣行)
A.無歯顎期
B.乳歯列期
C.混合歯列期
D.永久歯列期
E.保定
F.患者さんの心理的サポートとケア
コラム:『転医について』(八木 實/三浦廣行)
索引
カラーアトラス ハンドブック 矯正歯科臨床ヒント集
-
著者
三浦 廣行
葛西 一貴
氷室 利彦 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
236ページ
-
サイズ
B5判変型
-
ISBN
978-4874177921
-
価格
10,560円(税込)