歯科技工士の歯科技工士たる所以は歯牙の彫刻が正しく行なえるかどうかによる。「歯牙解剖学」は歯科修復物の製作に直結すべく、歯科技工士自身の手によって著されるべきである。「歯科技工士の、歯科技工士による、歯科技工士のための歯牙解剖学」が著された。歯科技工士必携の書である。
序文
謝辞

第1章　歯牙形態の基礎
・歯冠の基本的な3つの形態
・方形(SQUARE)
・円形(OVOID)
・尖形((TAPER))
・基本三形態の後続歯への形態変化

第2章　歯牙形態の特徴
・天然歯に見られるさまざまな形状
・天然歯の典型的な3つの形状
・唇側面の構成
・舌側面の構成
・隣接面の構成
・各面の形状のつながり
・辺縁隆線の発達した形状の再現
・標準的な形状の再現
・大きな特徴のない形状の再現

第3章　歯牙形態の増齢変化
・歯冠形態の外的要因による見え方の変化
・歯冠の見え方を変化させる要因
・歯牙形態と歯列の増齢変化の表現

第4章　形態修整の実際I
・シングル・クラインの形態修整
・コンタクトの調整
・粗削りI
　　唇側面の三面形成
・粗削りII
　　辺縁隆線と隣接移行面の形態修整
・粗削りIII
　　舌側面の形態修整
・中仕上げI
　　隅角移行部の修整と主隆線の付与
・中仕上げII
　　横走隆線と横走溝の付与
・最終仕上げI
　　表面性状の付与
・最終仕上げII
　　細部の表面性状の付与と表面研磨
・完成
・シングル・クラウンの作製例

第5章　形態修整の実際II
・スリー・ユニット・ブリッジの形態修整
・粗削りI
　　切縁の長さの調整と唇側面の三面形成
・粗削りII
　　正中の開き(鼓形空隙)の調整
・粗削りIII
　　隣接移行面の付与と幅割り
・中仕上げI
　　隣接移行面の形態修整
・中仕上げII
　　唇側面隆線の付与
・最終仕上げI
　　隣接部の仕上げと舌側面溝の付与
・最終仕上げII
　　表面性状の付与と表面研磨

参考文献
あとがき