「増補改訂版エンドに強くなる本」(2001年刊行)の新装版で、臨床経験豊富な著者らが基礎的・臨床的EBMに基づいて行った治療の成功(または失敗)例から得たエッセンスを記述したものであり、歯科学生はもとより、若手から中堅・ベテラン歯科医師まで気軽に手にとって読める実践書である。構成を「検査・診断」「歯髄処置」「根管治療」「外科的処置」「トラブル」「これからのエンド」の6部に分け、エンドにまつわる最新の情報を網羅した。
第1部 検査・診断に強くなる
1 生活歯の利点
2 生活歯と失活歯の見分け方
3 歯髄診断法
4 歯内治療時のエックス線検査は何に役立つか
5 歯髄電気診(電気歯髄診断)のための知識と上手なテクニック
6 根尖が未完成の幼若な永久歯に対する歯髄電気診は大丈夫?
7 温度診による歯髄の生死判定
8 歯髄疾患の待機的診断法とは
9 エンドに強くなるには、術前のエックス線写真がうまく撮れるか否かが重要である
10 歯内治療へのデジタルエックス線画像診断システムの導入 ―歯科医院にフィルムレス時代到来―
11 歯内治療における歯科用コーンビームCT(歯科用小型エックス線CT、高解像度三次元画像)
12 根尖部透過像を有する正常歯
13 根尖病変(巣)と錯覚するエックス線透過像
第2部 歯髄処置に強くなる
14 齲窩の合理的開拡法は?
15 齲窩の消毒は必要か
16 深在性齲蝕における処置の要点
17 深在性齲蝕歯の歯髄保存:IPC法
18 象牙質知覚過敏症の処置
19 象牙質知覚過敏で抜髄するときは
20 直接覆髄法の適応症と禁忌症
21 生活歯髄切断とは
22 慢性潰瘍性歯髄炎と慢性増殖性歯髄炎における断髄法の適否
23 歯根未完成歯の歯髄処置
24 抜髄の目的は?
25 抜髄後の歯は死歯ではない
26 髄室開拡のアウトライン
27 上・下顎大臼歯の髄室開拡法および注意事項 ―近心壁、頬側壁の削除について―
28 根管口の拡大時期は?
29 抜髄で象牙‐セメント境での歯髄切断が奨められる理由は?
30 抜髄時の歯髄切断には何を使うか? その後の根管の処置は?
31 麻酔抜髄と失活抜髄、どちらがよいか
32 歯髄失活法に関する現在の考え方
33 抜髄のための局所麻酔法
34 抜髄時と感染根管治療時の根管内最深部における初期の機械的操作位置(アピカルエンド)に差があるか
35 作業長の測定がうまくいけば、根管治療は50%成功といっても過言ではない
36 ストッパーは正確に装着せよ
37 抜髄後の根管貼薬は必要か
38 残髄の診断と処置法
39 抜髄後に〝歯根膜炎〟が起こるのはなぜか
40 医原性歯根膜炎とその対処法
41 直抜即充の利点と欠点
第3部 根管治療に強くなる
42 根管はどれだけ拡大すればよいか
43 根管拡大・形成は先を急がず、現在使用している器具(サイズ)を入念に
44 彎曲根管の根管拡大・形成時には作業長の変化に注意
45 リーミングとファイリング
46 根管拡大と根管形成の相違点
47 根管拡大・清掃は根管治療の伝家の宝刀(一症例報告)
48 化学的根管拡大は可能か
49 根管清掃剤は用いるべきか
50 リーマー、ファイルの寿命
51 根管拡大におけるISO規格基準の矛盾
52 クラウンダウン法による根管拡大・形成システム
53 根管拡大・形成の自動化は可能か
54 歯内治療時における超音波装置の応用
55 ニッケル・チタン合金製ファイルの長所と短所
56 プロファィルの特徴
57 歯内治療後の治癒に影響を及ぼす因子
58 歯内治療後の治癒(修復)に影響を及ぼす因子―全身的因子
59 下顎第一大臼歯の根管拡大・形成時における留意点、とくに遠心根について
60 髄床底に認められる髄管について
61 樋状根・樋状根管(C-shaped root canal, U-shaped root canal,Gutter shaped root canal)
62 板状根管の処置法
63 複根管性であることの多い歯根は?
64 上顎犬歯、上顎臼歯および上顎第一大臼歯の根管治療時の問題点
65 根管が狭窄している場合の根管拡大はどうするか
66 根未完成歯の感染根管治療はどうすればよいか
67 根管治療の回数ばかり増加して一向に症状の良くならないケースはどこかが間違っている
68 優れたアンチスクリューイングを示すニッケル・チタン(Ni-Ti)製ロータリーファイルの出現
69 感染根管(とくに歯髄壊疽)の根管拡大・形成は一気に行わないこと
70 根管の化学的清掃剤にはどのようなものがあるのか
71 根管の化学的清掃の実際
72 根管壁のスミアー層とその除去
73 強酸性水の歯内治療への応用
74 FCの使用について
75 歯内治療時における水酸化カルシウムの応用
76 水酸化カルシウムペーストを調製するための溶媒は?
77 3Mixと感染根管治療
78 ヨードホルム系根管充填材(剤)のちょっと変わった使い方
79 効率的な根管充填材(剤)の除去法
80 根管充填の時期を決定する臨床上の基準
81 臨床で根管内細菌の培養検査は有効か
82 側方加圧根管充填の方法と利点
83 マスターポイントの適合状態が根管充填の良否を決める
84 スプレッダーの上手な使い方
85 垂直加圧根管充填の方法と利点
86 加圧根管充填時に疼痛がある場合の理由とその対処の仕方
87 根未完成歯の根管充填はこのように
88 熱可塑性ガッタパーチャによる根管充填の長所と短所
89 熱可塑性を示したガッタパーチャ注入時のオーバーフィリング防止策
90 ポイント根管充填と糊剤根管充填
91 糊剤根管充填はダメか
第4部 外科的処置に強くなる
92 開窓療法とは何か
93 歯根尖切除術vs歯根尖掻爬術
94 歯根尖切除に伴う逆根管充填について
95 最近の逆根管充填材(剤)
96 根分岐部病変の処置
97 歯根嚢胞は根管治療で治癒するか
98 大きな根尖病変を有する歯の治療法と外科的歯内治療
99 歯根挺出法
100 破折歯の保存法
101 外傷による脱落歯の再植
102 脱落歯の再植までの保存法
第5部 トラブルに強くなる
103 歯内歯の処置法
104 中心結節を有する歯の処置
105 歯内吸収歯(歯の内部吸収)の処置法
106 歯性病巣感染とは何か
107 上行性歯髄炎とは何か
108 瘻孔の原因歯の決定は?
109 瘻孔の存在する感染根管治療は歯科医の腕のみせどころ
110 外歯瘻(Extra oral sinus tract)
111 難治性根尖性歯周炎とは? 遭遇したらどうする?
112 バイオフィルムと根尖病変(巣)
113 急性化膿性根尖性歯周炎の治療法
114 急性症状を示す根尖性歯周炎の仮封は?
115 フェニックス膿瘍とは
116 咬合痛や打診痛がとれない症例
117 過去にエンドしている歯なのに温熱痛が…
118 薬剤に頼る態度を改めない限り、根管治療の上達は望めない
119 滲出液の止まらない根管の処置
120 根管治療時の〝イオン導入〟はどのように応用するか
121 レーザーの根管治療への応用
122 感染根管の1回治療について
123 慢性化膿性根尖性歯周炎に処置は必要?
124 歯内治療中にファイルの破折を生じたら ─そのときの対応と除去法─
125 根管内の破折リーマー、ファイルは除去しなければならないか
126 破折したリーマー、ファイルの除去方法
127 誤って穿孔した場合、どうすればよいか
128 根管処置時に上顎洞への穿孔が起こったときはどうするか ―歯内処置と上顎洞―
129 根管用小器具を嚥下、吸引させたときはどうすればよいか
130 皮下気腫とは何か? 発生を防ぐためには?
131 ラバーダム防湿の有用性
132 歯髄組織疾患が根尖部周囲組織に及ぼす影響―歯髄組織と根尖部周囲組織は一心同体
133 歯内・歯周疾患
134 歯の漂白法
第6部 これからのエンドに強くなる
135 マイクロエンドMicro Endodonticsとは
136 高齢者における歯内治療 ─根管治療時の注意点─
137 高齢者のエンドの実際
138 歯の再生─その現状と展望
第1部 検査・診断に強くなる
1 生活歯の利点
2 生活歯と失活歯の見分け方
3 歯髄診断法
4 歯内治療時のエックス線検査は何に役立つか
5 歯髄電気診(電気歯髄診断)のための知識と上手なテクニック
6 根尖が未完成の幼若な永久歯に対する歯髄電気診は大丈夫?
7 温度診による歯髄の生死判定
8 歯髄疾患の待機的診断法とは
9 エンドに強くなるには、術前のエックス線写真がうまく撮れるか否かが重要である
10 歯内治療へのデジタルエックス線画像診断システムの導入 ―歯科医院にフィルムレス時代到来―
11 歯内治療における歯科用コーンビームCT(歯科用小型エックス線CT、高解像度三次元画像)
12 根尖部透過像を有する正常歯
13 根尖病変(巣)と錯覚するエックス線透過像
第2部 歯髄処置に強くなる
14 齲窩の合理的開拡法は?
15 齲窩の消毒は必要か
16 深在性齲蝕における処置の要点
17 深在性齲蝕歯の歯髄保存:IPC法
18 象牙質知覚過敏症の処置
19 象牙質知覚過敏で抜髄するときは
20 直接覆髄法の適応症と禁忌症
21 生活歯髄切断とは
22 慢性潰瘍性歯髄炎と慢性増殖性歯髄炎における断髄法の適否
23 歯根未完成歯の歯髄処置
24 抜髄の目的は?
25 抜髄後の歯は死歯ではない
26 髄室開拡のアウトライン
27 上・下顎大臼歯の髄室開拡法および注意事項 ―近心壁、頬側壁の削除について―
28 根管口の拡大時期は?
29 抜髄で象牙‐セメント境での歯髄切断が奨められる理由は?
30 抜髄時の歯髄切断には何を使うか? その後の根管の処置は?
31 麻酔抜髄と失活抜髄、どちらがよいか
32 歯髄失活法に関する現在の考え方
33 抜髄のための局所麻酔法
34 抜髄時と感染根管治療時の根管内最深部における初期の機械的操作位置(アピカルエンド)に差があるか
35 作業長の測定がうまくいけば、根管治療は50%成功といっても過言ではない
36 ストッパーは正確に装着せよ
37 抜髄後の根管貼薬は必要か
38 残髄の診断と処置法
39 抜髄後に〝歯根膜炎〟が起こるのはなぜか
40 医原性歯根膜炎とその対処法
41 直抜即充の利点と欠点
第3部 根管治療に強くなる
42 根管はどれだけ拡大すればよいか
43 根管拡大・形成は先を急がず、現在使用している器具(サイズ)を入念に
44 彎曲根管の根管拡大・形成時には作業長の変化に注意
45 リーミングとファイリング
46 根管拡大と根管形成の相違点
47 根管拡大・清掃は根管治療の伝家の宝刀(一症例報告)
48 化学的根管拡大は可能か
49 根管清掃剤は用いるべきか
50 リーマー、ファイルの寿命
51 根管拡大におけるISO規格基準の矛盾
52 クラウンダウン法による根管拡大・形成システム
53 根管拡大・形成の自動化は可能か
54 歯内治療時における超音波装置の応用
55 ニッケル・チタン合金製ファイルの長所と短所
56 プロファィルの特徴
57 歯内治療後の治癒に影響を及ぼす因子
58 歯内治療後の治癒(修復)に影響を及ぼす因子―全身的因子
59 下顎第一大臼歯の根管拡大・形成時における留意点、とくに遠心根について
60 髄床底に認められる髄管について
61 樋状根・樋状根管(C-shaped root canal, U-shaped root canal,Gutter shaped root canal)
62 板状根管の処置法
63 複根管性であることの多い歯根は?
64 上顎犬歯、上顎臼歯および上顎第一大臼歯の根管治療時の問題点
65 根管が狭窄している場合の根管拡大はどうするか
66 根未完成歯の感染根管治療はどうすればよいか
67 根管治療の回数ばかり増加して一向に症状の良くならないケースはどこかが間違っている
68 優れたアンチスクリューイングを示すニッケル・チタン(Ni-Ti)製ロータリーファイルの出現
69 感染根管(とくに歯髄壊疽)の根管拡大・形成は一気に行わないこと
70 根管の化学的清掃剤にはどのようなものがあるのか
71 根管の化学的清掃の実際
72 根管壁のスミアー層とその除去
73 強酸性水の歯内治療への応用
74 FCの使用について
75 歯内治療時における水酸化カルシウムの応用
76 水酸化カルシウムペーストを調製するための溶媒は?
77 3Mixと感染根管治療
78 ヨードホルム系根管充填材(剤)のちょっと変わった使い方
79 効率的な根管充填材(剤)の除去法
80 根管充填の時期を決定する臨床上の基準
81 臨床で根管内細菌の培養検査は有効か
82 側方加圧根管充填の方法と利点
83 マスターポイントの適合状態が根管充填の良否を決める
84 スプレッダーの上手な使い方
85 垂直加圧根管充填の方法と利点
86 加圧根管充填時に疼痛がある場合の理由とその対処の仕方
87 根未完成歯の根管充填はこのように
88 熱可塑性ガッタパーチャによる根管充填の長所と短所
89 熱可塑性を示したガッタパーチャ注入時のオーバーフィリング防止策
90 ポイント根管充填と糊剤根管充填
91 糊剤根管充填はダメか
第4部 外科的処置に強くなる
92 開窓療法とは何か
93 歯根尖切除術vs歯根尖掻爬術
94 歯根尖切除に伴う逆根管充填について
95 最近の逆根管充填材(剤)
96 根分岐部病変の処置
97 歯根嚢胞は根管治療で治癒するか
98 大きな根尖病変を有する歯の治療法と外科的歯内治療
99 歯根挺出法
100 破折歯の保存法
101 外傷による脱落歯の再植
102 脱落歯の再植までの保存法
第5部 トラブルに強くなる
103 歯内歯の処置法
104 中心結節を有する歯の処置
105 歯内吸収歯(歯の内部吸収)の処置法
106 歯性病巣感染とは何か
107 上行性歯髄炎とは何か
108 瘻孔の原因歯の決定は?
109 瘻孔の存在する感染根管治療は歯科医の腕のみせどころ
110 外歯瘻(Extra oral sinus tract)
111 難治性根尖性歯周炎とは? 遭遇したらどうする?
112 バイオフィルムと根尖病変(巣)
113 急性化膿性根尖性歯周炎の治療法
114 急性症状を示す根尖性歯周炎の仮封は?
115 フェニックス膿瘍とは
116 咬合痛や打診痛がとれない症例
117 過去にエンドしている歯なのに温熱痛が…
118 薬剤に頼る態度を改めない限り、根管治療の上達は望めない
119 滲出液の止まらない根管の処置
120 根管治療時の〝イオン導入〟はどのように応用するか
121 レーザーの根管治療への応用
122 感染根管の1回治療について
123 慢性化膿性根尖性歯周炎に処置は必要?
124 歯内治療中にファイルの破折を生じたら ─そのときの対応と除去法─
125 根管内の破折リーマー、ファイルは除去しなければならないか
126 破折したリーマー、ファイルの除去方法
127 誤って穿孔した場合、どうすればよいか
128 根管処置時に上顎洞への穿孔が起こったときはどうするか ―歯内処置と上顎洞―
129 根管用小器具を嚥下、吸引させたときはどうすればよいか
130 皮下気腫とは何か? 発生を防ぐためには?
131 ラバーダム防湿の有用性
132 歯髄組織疾患が根尖部周囲組織に及ぼす影響―歯髄組織と根尖部周囲組織は一心同体
133 歯内・歯周疾患
134 歯の漂白法
第6部 これからのエンドに強くなる
135 マイクロエンドMicro Endodonticsとは
136 高齢者における歯内治療 ─根管治療時の注意点─
137 高齢者のエンドの実際
138 歯の再生─その現状と展望
新装版 エンドに強くなる本
-
著者
林 宏行
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
320ページ
-
サイズ
A5判
-
ISBN
978-4781202273
-
価格
5,720円(税込)