本書は、これまで臨床的な感覚だけで行われてきた垂直的骨造成を科学的に検証している。1,500症例の下顎臼歯部を5つの欠損パターンと5つの吸収形態に分類し、それぞれのアプローチ法を示している。さらに、10の診査項目に沿って症例の難易度を判定し、その結果ごとの注意事項、特に下顎管、下歯槽神経、オトガイ神経・動脈に配慮した術式を提示。もしもの時のトラブルシューティングも充実。インプラントロジスト必須の一冊。
1章 術式の概念
1章1 バーティカルボーンオグメンテーションの歴史的変遷
1 バーティカルボーンオグメンテーションの歴史
2 各種バーティカルボーンオグメンテーション
1) トンネルプレパレーション法
2) 非吸収性メンブレン(e-PTFE 膜)を用いたGBR法
3) 非吸収性メンブレン(Gore-Tex e-PTFE)とゴールドフレームを用いたGBR法
3 サンドウィッチボーンオグメンテーションの確立
1章2 バーティカルボーンオグメンテーションの現在の位置づけ
1 最新文献による成功率
2 サンドウィッチバーティカルボーンオグメンテーションの概念
3 アプローチ法の選択基準
1章3 バーティカルボーンオグメンテーションのための解剖
1下顎骨形態の定義
1) 下歯槽神経
2) 切歯枝
2 オトガイ神経の走行と位置
1) オトガイ神経
2) オトガイ孔
3 顎舌骨筋線の位置
4 下顎骨の形態、大きさ
5 下顎骨周囲の血管
1) 下歯槽動脈、オトガイ動脈
2) 顔面動脈、オトガイ下動脈
3) 舌下動脈
6 粘膜(角化歯肉)
2章 鑑別診断
2章1 CT 画像による下顎骨臼歯群形態の分類およびアプローチ法
1 下顎骨形態の定義
2 CT 画像による下顎骨形態の分類
3 アプローチ法
4 下顎骨臼歯群形態と最適なインプラントサイズ
1) 下顎骨臼歯群形態
2) 最適なインプラントサイズ
5 結論
2章2 症例の難易度別分類
1 適応および非適応症例の分類
2 診査項目
a 歯槽頂線
b 下顎管
c 歯槽骨頂から下顎管上縁までの距離
d 頬舌的歯槽頂骨幅
e 基底部の骨幅
f 欠損範囲
g 骨内病変
h 隣在歯病変
i CBCT 値(骨質、骨密度)
j 角化歯肉の幅
3章 難易度別症例
3章1 難易度I・下顎56中間欠損-B型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
3章2 難易度II・下顎567遊離端欠損-B型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
3章3 難易度III・下顎567遊離端欠損-V型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
4章 トラブルシューティング
4章1 術中の偶発症
1 同時法による術中に起こる偶発症
【症例4-1-1】5番部インプラント埋入時下顎管圧迫
【症例4-1-2】4番部、5番部のドリリング時骨外のオトガイ神経損傷
【症例4-1-3】5番部ドリリング時骨内の神経損傷
【症例4-1-4】5番部オトガイ神経(副孔)損傷を回避するために減張切開できない時
【症例4-1-5】6番部ドリリング時およびトライアルピン試適時に下顎管の穿孔
2 段階法による術中に起こる偶発症
【症例4-1-6】5番部切開時オトガイ神経(副孔)損傷
【症例4-1-7】67番部固定用ネジの長さの選択ミス
【症例4-1-8】7番部舌側粘膜骨膜弁の穿孔
4章2 術後の合併症
1 同時法による術後に起こる合併症
【症例4-2-1】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出(同時法)
【症例4-2-2】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出:喫煙によるもの(同時法)
【症例4-2-3】1 ~ 4 週の骨補填材料の流出(同時法)
2 段階法による術後に起こる合併症
【症例4-2-4】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出(段階法)
【症例4-2-5】1 ~ 4 週の骨補填材料の流出(段階法)
5章 術式のための器具および材料
5章1 バーティカルボーンオグメンテーションで使用する手術器具およびその流れ
1 診査・診断機器
2 手術器具および治療の流れ
5章2 バーティカルボーンオグメンテーションで使用する材料の種類および特徴
1 骨補填材料の種類および特徴
1)生体に配慮した造成骨の3 層構造
2)吸収速度の異なる骨補填材料の有効活用
2 メンブレンの種類および特徴
1)メンブレンの種類
2)メンブレンの特徴
索引
あとがき
1章 術式の概念
1章1 バーティカルボーンオグメンテーションの歴史的変遷
1 バーティカルボーンオグメンテーションの歴史
2 各種バーティカルボーンオグメンテーション
1) トンネルプレパレーション法
2) 非吸収性メンブレン(e-PTFE 膜)を用いたGBR法
3) 非吸収性メンブレン(Gore-Tex e-PTFE)とゴールドフレームを用いたGBR法
3 サンドウィッチボーンオグメンテーションの確立
1章2 バーティカルボーンオグメンテーションの現在の位置づけ
1 最新文献による成功率
2 サンドウィッチバーティカルボーンオグメンテーションの概念
3 アプローチ法の選択基準
1章3 バーティカルボーンオグメンテーションのための解剖
1下顎骨形態の定義
1) 下歯槽神経
2) 切歯枝
2 オトガイ神経の走行と位置
1) オトガイ神経
2) オトガイ孔
3 顎舌骨筋線の位置
4 下顎骨の形態、大きさ
5 下顎骨周囲の血管
1) 下歯槽動脈、オトガイ動脈
2) 顔面動脈、オトガイ下動脈
3) 舌下動脈
6 粘膜(角化歯肉)
2章 鑑別診断
2章1 CT 画像による下顎骨臼歯群形態の分類およびアプローチ法
1 下顎骨形態の定義
2 CT 画像による下顎骨形態の分類
3 アプローチ法
4 下顎骨臼歯群形態と最適なインプラントサイズ
1) 下顎骨臼歯群形態
2) 最適なインプラントサイズ
5 結論
2章2 症例の難易度別分類
1 適応および非適応症例の分類
2 診査項目
a 歯槽頂線
b 下顎管
c 歯槽骨頂から下顎管上縁までの距離
d 頬舌的歯槽頂骨幅
e 基底部の骨幅
f 欠損範囲
g 骨内病変
h 隣在歯病変
i CBCT 値(骨質、骨密度)
j 角化歯肉の幅
3章 難易度別症例
3章1 難易度I・下顎56中間欠損-B型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
3章2 難易度II・下顎567遊離端欠損-B型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
3章3 難易度III・下顎567遊離端欠損-V型症例
1) 診査
2) 下顎骨形態の分類
3) 診査結果と難易度の判定
4章 トラブルシューティング
4章1 術中の偶発症
1 同時法による術中に起こる偶発症
【症例4-1-1】5番部インプラント埋入時下顎管圧迫
【症例4-1-2】4番部、5番部のドリリング時骨外のオトガイ神経損傷
【症例4-1-3】5番部ドリリング時骨内の神経損傷
【症例4-1-4】5番部オトガイ神経(副孔)損傷を回避するために減張切開できない時
【症例4-1-5】6番部ドリリング時およびトライアルピン試適時に下顎管の穿孔
2 段階法による術中に起こる偶発症
【症例4-1-6】5番部切開時オトガイ神経(副孔)損傷
【症例4-1-7】67番部固定用ネジの長さの選択ミス
【症例4-1-8】7番部舌側粘膜骨膜弁の穿孔
4章2 術後の合併症
1 同時法による術後に起こる合併症
【症例4-2-1】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出(同時法)
【症例4-2-2】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出:喫煙によるもの(同時法)
【症例4-2-3】1 ~ 4 週の骨補填材料の流出(同時法)
2 段階法による術後に起こる合併症
【症例4-2-4】1 ~ 4 週の歯槽頂粘膜の裂開およびメンブレンの露出(段階法)
【症例4-2-5】1 ~ 4 週の骨補填材料の流出(段階法)
5章 術式のための器具および材料
5章1 バーティカルボーンオグメンテーションで使用する手術器具およびその流れ
1 診査・診断機器
2 手術器具および治療の流れ
5章2 バーティカルボーンオグメンテーションで使用する材料の種類および特徴
1 骨補填材料の種類および特徴
1)生体に配慮した造成骨の3 層構造
2)吸収速度の異なる骨補填材料の有効活用
2 メンブレンの種類および特徴
1)メンブレンの種類
2)メンブレンの特徴
索引
あとがき
バーティカルボーンオグメンテーション
―形態からみる難易度別アプローチ―
-
著者
山道 信之
糸瀬 正通 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
112ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781202129
-
価格
16,720円(税込)