コンポジットレジン修復は、誰でもできるようになりましたが、接着したレジンが簡単に剥がれたり、術後痛を起こすといったトラブルによって、患者さんが離れていってしまうことがあります。接着対象は、エナメル質、象牙質、セラミック、歯科用合金と多様であり、接着部位による難しさもあり、失敗する原因は数多く潜んでいます。確実なコンポジットレジン修復を目指し、各接着操作のプロセスにおける臨床テクニックをわかりやすくまとめています。
1 コンポジットレジンの進歩
2 コンポジットレジン充填とは
症例
3 従来のインレー修復との手順の違い
4 インレー窩洞は不要か?
5 歯を削ることの基本
切削治療の必要性
従来の機械的保持の原理
接着修復のための窩洞形成
健全歯質を削り込まない意味
インレー窩洞でのトラブル症例
仮封材が動いて象牙質痛を誘発
仮封材がゆるんで象牙質痛を誘発
6 歯質切削のトレーニング
窩洞形態の因数分解
咬合面インレー窩洞でのバーの動き
隣接面を含む2級窩洞でのバーの動き
窩洞形成の訓練の仕方
バーの方向を確認する
インレー窩洞の場合
コンポジットレジン充填窩洞の場合
歯の切削訓練と接着性修復のジレンマ
7 充填修復の対象範囲
切削を必要とする充填修復の適用基準
8 う蝕の診断
象牙質う蝕の診断の意義
着色した小窩裂溝部のさまざまな状態
臼歯部隣接面う蝕
う蝕の診査の基本
咬合面小窩裂溝部のう蝕の診断
エックス線写真に映らない段階の象牙質う蝕の検出法
透過光線を用いた隣接面う蝕の診査
前歯部隣接面
臼歯部隣接面
前歯部隣接面の着色とう蝕の鑑別診断
エックス線写真による臼歯部隣接面う蝕の診査
9 象牙質う蝕の切削治療の基本
う蝕象牙質内層・外層とう蝕検知液
染色性の部位による違い
新しい検知液と染色の目安
具体的な削除法
う窩の開拡と遊離エナメル質の処理
感染象牙質の削除とその手順
削除に使用する切削器具
自然着色の強い象牙質の削除
う蝕検知液に対する批判
なぜう蝕検知液を使うのか
失活歯のう蝕とう蝕検知液
失活歯の象牙質う蝕
う蝕検知液による染色性と硬さの変化の実験データ
10 接着
接着の基礎
歯質に対する接着の特徴
象牙質接着に必要なこと
2ステップセルフエッチングシステム
1ステップセルフエッチングシステム
セルフエッチングプライマーをしっかり乾燥させる
2ステップシステムの問題点
接着の臨床
推奨できる製品
2ステップセルフエッチングシステム
充填前の注意事項
セルフエッチング
ボンディング
フロアブルコンポジットレジンでライニング
1ステップボンドの場合
ボンドレジンの光照射の重要性
光照射器
術後痛をださないためには
11 コンポジットレジンの基礎知識
コンポジットレジンの性能と歴史
コンポジットレジンとは
フィラーの種類,粒度,形態を中心に分類
臨床的な視点から
フロアブルコンポジットレジン
フロアブルコンポジットレジンをどう考えるか?
フロアブルコンポジットレジンの用途
コンポジットレジンを理解する
コンポジットレジンの表層の未重合層
コンポジットレジンの切削面
コンポジットレジンの重合収縮の問題
光照射はどのくらい行うか
bulk fillという考え方
12 コンポジットレジンの充填修復
1級充填
窩洞形成に使用するバー
1級窩洞の窩洞形成法
1級窩洞の形成手順
接着操作と充填
2級充填
2級窩洞の窩洞形成法
臼歯隣接面窩洞の形成手順
2級充填のための隔壁法
バイタインリングとセクショナルマトリックス
2級窩洞充填のイメージ
その他の方法
咬合状態の確認
3級充填
3級窩洞の窩洞形成法
3級窩洞の形成手順
3級窩洞の隔壁法
3級窩洞の充填の手順
接着操作
充填操作
形態修正・仕上げ研磨
臨床例
4級充填
4級窩洞の窩洞形成法
4級窩洞の隔壁法
4級窩洞の充填の手順
接着操作
充填操作
形態修正・仕上げ研磨
臨床例
フロアブルレジンのノズルの動かし方
2級窩洞
3級窩洞
4級窩洞
歯頸部の充填
歯頸部の窩洞形成法
接着・充填操作と形態修正・仕上げ研磨
くさび状欠損の臨床例
歯頸部象牙質の着色が強い場合
歯肉縁下に欠損部が入っている場合
コンポジットレジンの色あわせ
失敗例
うまくいかない原因は何だろう?
コンポジトレジンの透明性とは
コンポジトレジンの光拡散性とは
臨床での工夫
臨床例
まとめ
リペア
リペアに必要なことは何か?
口腔内サンドブラスター
金属プライマーとセラミックプライマー
接着操作までの手順
オペーカーとオペークシェードのコンポジットレジン
臨床例
13 光硬化型グラスアイオノマーセメントを活かそう
コンポジットレジンとグラスアイオノマーは車の両輪
レジン添加型アイオノマー(光硬化型アイオノマー)
フジIILCからフジフィルへ
製品構成
性能
使い方
光硬化型グラスアイオノマーセメントの適応症
単一充填
サンドイッチテクニック
歯頸部の知覚過敏
14 保険適用コンポジットレジンと 保険外コンポジットレジン
医療機器としてのコンポジットレジン
日本で市販されている保険適用外コンポジットレジン
コンポジットレジンの価格
保険適用外コンポジットレジンの症例
15 歯科用テレスコープ(拡大鏡)
単一レンズタイプ
双眼鏡タイプ
索引
1 コンポジットレジンの進歩
2 コンポジットレジン充填とは
症例
3 従来のインレー修復との手順の違い
4 インレー窩洞は不要か?
5 歯を削ることの基本
切削治療の必要性
従来の機械的保持の原理
接着修復のための窩洞形成
健全歯質を削り込まない意味
インレー窩洞でのトラブル症例
仮封材が動いて象牙質痛を誘発
仮封材がゆるんで象牙質痛を誘発
6 歯質切削のトレーニング
窩洞形態の因数分解
咬合面インレー窩洞でのバーの動き
隣接面を含む2級窩洞でのバーの動き
窩洞形成の訓練の仕方
バーの方向を確認する
インレー窩洞の場合
コンポジットレジン充填窩洞の場合
歯の切削訓練と接着性修復のジレンマ
7 充填修復の対象範囲
切削を必要とする充填修復の適用基準
8 う蝕の診断
象牙質う蝕の診断の意義
着色した小窩裂溝部のさまざまな状態
臼歯部隣接面う蝕
う蝕の診査の基本
咬合面小窩裂溝部のう蝕の診断
エックス線写真に映らない段階の象牙質う蝕の検出法
透過光線を用いた隣接面う蝕の診査
前歯部隣接面
臼歯部隣接面
前歯部隣接面の着色とう蝕の鑑別診断
エックス線写真による臼歯部隣接面う蝕の診査
9 象牙質う蝕の切削治療の基本
う蝕象牙質内層・外層とう蝕検知液
染色性の部位による違い
新しい検知液と染色の目安
具体的な削除法
う窩の開拡と遊離エナメル質の処理
感染象牙質の削除とその手順
削除に使用する切削器具
自然着色の強い象牙質の削除
う蝕検知液に対する批判
なぜう蝕検知液を使うのか
失活歯のう蝕とう蝕検知液
失活歯の象牙質う蝕
う蝕検知液による染色性と硬さの変化の実験データ
10 接着
接着の基礎
歯質に対する接着の特徴
象牙質接着に必要なこと
2ステップセルフエッチングシステム
1ステップセルフエッチングシステム
セルフエッチングプライマーをしっかり乾燥させる
2ステップシステムの問題点
接着の臨床
推奨できる製品
2ステップセルフエッチングシステム
充填前の注意事項
セルフエッチング
ボンディング
フロアブルコンポジットレジンでライニング
1ステップボンドの場合
ボンドレジンの光照射の重要性
光照射器
術後痛をださないためには
11 コンポジットレジンの基礎知識
コンポジットレジンの性能と歴史
コンポジットレジンとは
フィラーの種類,粒度,形態を中心に分類
臨床的な視点から
フロアブルコンポジットレジン
フロアブルコンポジットレジンをどう考えるか?
フロアブルコンポジットレジンの用途
コンポジットレジンを理解する
コンポジットレジンの表層の未重合層
コンポジットレジンの切削面
コンポジットレジンの重合収縮の問題
光照射はどのくらい行うか
bulk fillという考え方
12 コンポジットレジンの充填修復
1級充填
窩洞形成に使用するバー
1級窩洞の窩洞形成法
1級窩洞の形成手順
接着操作と充填
2級充填
2級窩洞の窩洞形成法
臼歯隣接面窩洞の形成手順
2級充填のための隔壁法
バイタインリングとセクショナルマトリックス
2級窩洞充填のイメージ
その他の方法
咬合状態の確認
3級充填
3級窩洞の窩洞形成法
3級窩洞の形成手順
3級窩洞の隔壁法
3級窩洞の充填の手順
接着操作
充填操作
形態修正・仕上げ研磨
臨床例
4級充填
4級窩洞の窩洞形成法
4級窩洞の隔壁法
4級窩洞の充填の手順
接着操作
充填操作
形態修正・仕上げ研磨
臨床例
フロアブルレジンのノズルの動かし方
2級窩洞
3級窩洞
4級窩洞
歯頸部の充填
歯頸部の窩洞形成法
接着・充填操作と形態修正・仕上げ研磨
くさび状欠損の臨床例
歯頸部象牙質の着色が強い場合
歯肉縁下に欠損部が入っている場合
コンポジットレジンの色あわせ
失敗例
うまくいかない原因は何だろう?
コンポジトレジンの透明性とは
コンポジトレジンの光拡散性とは
臨床での工夫
臨床例
まとめ
リペア
リペアに必要なことは何か?
口腔内サンドブラスター
金属プライマーとセラミックプライマー
接着操作までの手順
オペーカーとオペークシェードのコンポジットレジン
臨床例
13 光硬化型グラスアイオノマーセメントを活かそう
コンポジットレジンとグラスアイオノマーは車の両輪
レジン添加型アイオノマー(光硬化型アイオノマー)
フジIILCからフジフィルへ
製品構成
性能
使い方
光硬化型グラスアイオノマーセメントの適応症
単一充填
サンドイッチテクニック
歯頸部の知覚過敏
14 保険適用コンポジットレジンと 保険外コンポジットレジン
医療機器としてのコンポジットレジン
日本で市販されている保険適用外コンポジットレジン
コンポジットレジンの価格
保険適用外コンポジットレジンの症例
15 歯科用テレスコープ(拡大鏡)
単一レンズタイプ
双眼鏡タイプ
索引
1からわかるコンポジットレジン修復
レジンが簡単にとれないためのテクニック
-
著者
猪越 重久
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
208ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781202792
-
価格
11,000円(税込)