世界でもっとも著名な経営学者であるピーター・F・ドラッカー。その経営理論・経営理念は難解だが、著者・井上裕之が自院で実践し、歯科医院のレベルまで落としこんで、ドラッカー理論をわかりやすく、図を織り込みながら解説した。歯科をヒューマンビジネスととらえる著者が、ドラッカーの理論をベースに、患者様が信頼する、スタッフがイキイキ働ける組織づくり、その組織を機能させるコミュニケーションのコツについても言及した。
はじめに

第１章　歯科医院のマネジメントってなに？

1 歯科医院は何業？
2 歯科医院経営者（院長）の仕事は？
3 ドラッカーってどんな人？
4 マネジメントってなに？
5 マネジメントに必要な感覚とは
6 歯科医院の目的とは？
7 「患者の創造」とはなにをするの？
8 歯科医院にとって利益とは？

第２章　歯科医院の組織のつくり方

9 歯科医院も組織を持とう
10 組織に必要なミッションとはなに？
11 ミッションをつくるポイント
12 なぜ、ミッションは形骸化するの？
13 使えるミッションを生み出す考え方
14 使えるミッションをつくるには
15 ミッションづくりはプロセスが重要
16 ミッションはワクワクするものに
17 組織フレームを持つ
18 組織フレームづくりにKJ法を
19 行動指針・行動基準をつくる
20 ミッションを浸透させる
21 戦略（経営方針と経営目標）をつくる
22 自費治療に関する価値観を変える
23 マネジメントのクオリティを高める

第３章　スタッフがイキイキする組織に

24 褒めるのか叱るのか？
25 「褒める」をどう伝える？
26 「叱る」は必要ないの？
27 正しい叱り方を身につける
28 叱るよりも問題点を考えさせる
29 仕事をゲームにする
30 日記をつけさせて評価する
31 院長（経営者）の内面をシェアする
32 お勧めの本を読ませる
33 伝説の経営者に学ぶ
34 組織づくりは一朝一夕にはいかない
35 自院にとっての患者様は誰か？
36 患者様にとっての価値は何か？
37 自院にとっての成果とは何か？
38 自院にとっての計画は何か？
39 成果を阻害する４つの現実

第４章　組織を機能させるコミュニケーション

40 経営者がいなくても機能する組織を
41 コミュニケーションがなぜ重要なのか？
42 コミュニケーションとはなに？
43 コミュニケーションギャップをなくすには？
44 人間に関心を持つことがポイント
45 ラポールの形成　その１：話を聴く
46 ラポールの形成　その２：肯定する
47 ラポールの形成　その３：共感する
48 質問をして考えさせる
49 「謝る」ということについて
50 情熱と本気について

おわりに
参考文献一覧