補綴治療の目標は欠損の拡大防止にあり、それには「欠損歯列」=欠損の病態に対する診断と、「欠損補綴」=設計が必要である。両者の関係は家を建てる土地の条件と家屋の設計にたとえられる。「条件と設計」が一致してこそ長期予後、欠損の拡大を防ぐのが可能となる。しかしながら、従来両者は個別に語られ、総合的にまとめられることがなかった。本書はその初の試みの書である。本書を読む前と後では、欠損歯列とその欠損補綴を見る目が変わる!
序文
本多正明
編著者一覧
本書を読むための基礎概念とキーワード
CHAPTER 1 「欠損歯列」と「欠損補綴」とは?
section 1 ディスカッションでわかる「欠損歯列」と「欠損補綴」
「欠損歯列」と「欠損補綴」をよりよく理解するための重要事項
本多正明,宮地建夫,武田孝之,伊藤雄策
section 2 「欠損歯列」と「欠損補綴」のコンセプト
[1]「欠損歯列」の病態評価
──崩壊抑制と,崩壊コースのコントロールを目指して
宮地建夫
[2]「欠損補綴」の設計
──力のコントロールによる構造力学安定と咬合の安定
本多正明
CHAPTER 2 「欠損歯列」の病態と予後の診断
section 1 レベル・パターン・スピードからみた病態診断
[1] クラウンブリッジ・インプラントのための病態の診断
武田孝之
[2] パーシャルデンチャーのための病態の診断
永田省藏
section 2 欠損の進行のコースと予後判断:リスクを把握した補綴設計のキー
[1] クラウンブリッジ・インプラントのための予後の診断
武田孝之
[2] パーシャルデンチャーのための予後の診断
永田省藏
[3] 欠損歯列の評価と支台歯の条件
──咬合三角第3エリアはすべて難症例か?
鷹岡竜一
CHAPTER 3 「欠損補綴」への個々のリスクの捉え方と予後
section 1 欠損形態によるリスク
[1] 欠損形態と咬合支持の関係からのリスクの捉え方
──Kennedyの分類・Eichner分類・宮地の咬合三角など
前田芳信,池邉一典
[2] 欠損形態と補綴の種類による残存歯への影響
──ブリッジかインプラントかの選択にかかわる力学的因子
中村公雄
section 2 咬合によるリスク
[1] 咬頭嵌合位を不安定にするリスク因子
山﨑長郎
[2] 咀嚼・滑走運動に影響するリスク因子
今井俊広
[3] インプラント補綴における加圧因子・受圧条件・環境
伊藤雄策
section 3 パラファンクションによるリスク
[1] パラファンクションの病因・影響・対応の現在
細川隆司,中本哲自,正木千尋
[2] オーバーロードの臨床像
内藤正裕
section 4 歯根・歯槽骨・顎堤の状態によるリスク
[1] ブリッジへのリスク因子
萩原芳幸
[2] パーシャルデンチャーへのリスク因子
萩原芳幸
[3] インプラントへのリスク因子(1)
萩原芳幸
[4] インプラントへのリスク因子(2)
細山 愃
section 5 上下顎のアーチのバランスの違いによるリスク
上下顎アーチの大きさの違いによるリスク因子
小出 馨,浅野栄一朗
CHAPTER 4 「欠損歯列」と「欠損補綴」の諸相
section 1 臨床の諸相
[1] 特別寄稿 上下顎対向関係
筒井昌秀,筒井照子
[2] パーシャルデンチャーの設計
──歯列の崩壊をくいとめるために
添島正和
[3] 咀嚼・滑走運動時の新たなリスク因子
──実態を踏まえた三次元的なリスクの捉え方
国賀就一郎
section 2 学術の世界から
部分歯列欠損の分類とその意義
──症型の重症度(回復のための難易度)を知る
内藤禎人,永尾 寛,市川哲雄
CHAPTER 5 「欠損歯列」「欠損補綴」の視点からの長期経過症例の評価
section 1 長期経過症例
[1] 歯周病が進行した遊離端欠損の18年経過
榎本紘昭
[2] 歯周病による動揺のコントロールの15年経過
船登彰芳
[3] 前歯部のみの咬合支持数4の症例の30年経過
黒田昌彦
[4] 咀嚼障害と精神の問題を抱えた症例の15年経過
加々美恵一
APPENDIX
さくいん
序文
本多正明
編著者一覧
本書を読むための基礎概念とキーワード
CHAPTER 1 「欠損歯列」と「欠損補綴」とは?
section 1 ディスカッションでわかる「欠損歯列」と「欠損補綴」
「欠損歯列」と「欠損補綴」をよりよく理解するための重要事項
本多正明,宮地建夫,武田孝之,伊藤雄策
section 2 「欠損歯列」と「欠損補綴」のコンセプト
[1]「欠損歯列」の病態評価
──崩壊抑制と,崩壊コースのコントロールを目指して
宮地建夫
[2]「欠損補綴」の設計
──力のコントロールによる構造力学安定と咬合の安定
本多正明
CHAPTER 2 「欠損歯列」の病態と予後の診断
section 1 レベル・パターン・スピードからみた病態診断
[1] クラウンブリッジ・インプラントのための病態の診断
武田孝之
[2] パーシャルデンチャーのための病態の診断
永田省藏
section 2 欠損の進行のコースと予後判断:リスクを把握した補綴設計のキー
[1] クラウンブリッジ・インプラントのための予後の診断
武田孝之
[2] パーシャルデンチャーのための予後の診断
永田省藏
[3] 欠損歯列の評価と支台歯の条件
──咬合三角第3エリアはすべて難症例か?
鷹岡竜一
CHAPTER 3 「欠損補綴」への個々のリスクの捉え方と予後
section 1 欠損形態によるリスク
[1] 欠損形態と咬合支持の関係からのリスクの捉え方
──Kennedyの分類・Eichner分類・宮地の咬合三角など
前田芳信,池邉一典
[2] 欠損形態と補綴の種類による残存歯への影響
──ブリッジかインプラントかの選択にかかわる力学的因子
中村公雄
section 2 咬合によるリスク
[1] 咬頭嵌合位を不安定にするリスク因子
山﨑長郎
[2] 咀嚼・滑走運動に影響するリスク因子
今井俊広
[3] インプラント補綴における加圧因子・受圧条件・環境
伊藤雄策
section 3 パラファンクションによるリスク
[1] パラファンクションの病因・影響・対応の現在
細川隆司,中本哲自,正木千尋
[2] オーバーロードの臨床像
内藤正裕
section 4 歯根・歯槽骨・顎堤の状態によるリスク
[1] ブリッジへのリスク因子
萩原芳幸
[2] パーシャルデンチャーへのリスク因子
萩原芳幸
[3] インプラントへのリスク因子(1)
萩原芳幸
[4] インプラントへのリスク因子(2)
細山 愃
section 5 上下顎のアーチのバランスの違いによるリスク
上下顎アーチの大きさの違いによるリスク因子
小出 馨,浅野栄一朗
CHAPTER 4 「欠損歯列」と「欠損補綴」の諸相
section 1 臨床の諸相
[1] 特別寄稿 上下顎対向関係
筒井昌秀,筒井照子
[2] パーシャルデンチャーの設計
──歯列の崩壊をくいとめるために
添島正和
[3] 咀嚼・滑走運動時の新たなリスク因子
──実態を踏まえた三次元的なリスクの捉え方
国賀就一郎
section 2 学術の世界から
部分歯列欠損の分類とその意義
──症型の重症度(回復のための難易度)を知る
内藤禎人,永尾 寛,市川哲雄
CHAPTER 5 「欠損歯列」「欠損補綴」の視点からの長期経過症例の評価
section 1 長期経過症例
[1] 歯周病が進行した遊離端欠損の18年経過
榎本紘昭
[2] 歯周病による動揺のコントロールの15年経過
船登彰芳
[3] 前歯部のみの咬合支持数4の症例の30年経過
黒田昌彦
[4] 咀嚼障害と精神の問題を抱えた症例の15年経過
加々美恵一
APPENDIX
さくいん
見る目が変わる! 「欠損歯列」の読み方,「欠損補綴」の設計
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著者
本多 正明
宮地 建夫
伊藤 雄策
武田 孝之 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
272ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781202969
-
価格
17,600円(税込)