口腔インプラント治療の症例を、治療計画から補綴治療完了まで「難易度別」に掲載した、臨床歯科医師必携の書。
治療そのものよりも、CT 検査自体が「難易度」を高める要因になる場合もある。
解剖学的な解説とパノラマエックス線やCT 画像の読解方法も盛り込み、ステップバイステップで臨床現場ですぐに役立つ知識が身につく。
I 口腔インプラント治療時に注意すべき解剖学的ピットホール
はじめに
1.下顎骨および下顎骨周囲の神経
1. 下顎骨周囲の神経 2. 切歯枝 3. オトガイ神経 4. 下歯槽神経と舌神経
2.下顎骨および下顎骨周囲の脈管
1. 下顎骨周囲の脈管 2. 舌動脈 3. 顔面動脈,オトガイ下動脈 4. 舌下動脈
3.下顎骨の歯牙喪失後の形態変化と顎骨内部構造
1. 歯牙喪失後の下顎の変化 2. 下顎管とは違う管状構造物
4.上顎骨周囲を走行する神経,脈管
1. 上顎骨へのインプラント埋入 2. 上顎骨周囲の神経と脈管 3. 眼窩下孔~大口蓋動脈
5.上顎骨の外部形態とその変化
1. 上顎骨の構成 2. 歯牙喪失後の上顎骨の変化
おわりに
II 口腔インプラント治療時に知っておくべきCT 正常像
正常CT 画像解剖
1. 上顎洞レベル体軸横断像 2. 前額断像 3. 矢状断像
4. 下顎骨のクロスセクショナル画像 5. 上顎骨のクロスセクショナル画像
III Incidental findings:口腔インプラントCT 検査時に遭遇する疾患
口腔インプラント埋入術前検査
CASE 1:下顎左側第一大臼歯相当部にインプラント埋入予定
エックス線検査時に左側顎下部に塊状の石灰化物がみつかった症例
CASE 2:下顎左右側臼歯相当部にインプラント埋入予定
画像検査にて左右側下顎頭に変形がみられた症例
CASE 3:下顎右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査時に左右側下顎頭周囲に小さな石灰化物がみられた症例
CASE 4:上顎右側第二小臼歯部にインプラント埋入予定
インプラントCT 検査にて鼻翼に腫瘤陰影がみられた症例
CASE 5:上顎前歯部へのインプラント即時埋入予定
CT 検査時にオトガイ部に腫瘤様の高濃度域を認めた症例
IV 口腔インプラント術前/術後画像診断時に注意すべき疾患と対応すべき疾患
1.口腔インプラント術前の画像検査
CASE 1:上下顎右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて顎下腺窩が凹状を呈した症例
CASE 2:上下顎左側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて上顎洞に石灰化物を伴った粘膜肥厚を認めた症例
CASE 3:上下顎左右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて上顎洞前壁の欠損および骨硬化がみられた症例
CASE 4:下顎臼歯部にインプラント埋入予定
パノラマ,CT 検査にてインプラント埋入部位に塊状の高濃度域がみられた症例
CASE 5:下顎左側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて下顎管が複数観察された症例
2.口腔インプラント術後の問題点
CASE 1:下顎右側小臼歯相当インプラント部に数か月前より動揺が認められた症例
CT にてインプラント周囲に骨吸収がみられる
CASE 2:上顎に口腔インプラント埋入術後,頰部に違和感を訴えた症例
CASE 3:サイナスリフト後,右側頰部に違和感を訴えた症例
CT にてインプラント周囲に含気がみられる
CASE 4:左側頰部,口腔インプラント周囲に潰瘍がみられた症例
CT にてインプラント周囲に広範な骨吸収がみられる
CASE 5:口腔インプラント術後,異和感を訴え続けた症例
CT にてインプラント体の下顎前歯部舌側への穿孔がみられる
V 症例を中心とした口腔インプラント難易度別治療の実際
はじめに
▶口腔インプラント術前シミュレーション ▶CT データを用いた診査・診断・治療計画について
▶シミュレーションソフトを用いた解析
1.シミュレーションソフトを使用した治療の流れ
1. 初期診断 2. 診断用模型の製作 3. エックス線撮影用テンプレートの製作 4. CT 撮影
5. シミュレーションソフト上での治療計画の立案 6. 顎模型および外科用テンプレートの製作
7. 外科処置(前処置を含む口腔インプラント埋入)および最終補綴
2.インプラント治療における難易度分類
3.入門編(Simple)
▶適応:上下顎臼歯部 ▶注意すべきポイント
1. 下顎臼歯部単独歯欠損
2. 複数歯遊離端欠損
3. 上顎臼歯部
▶注意すべきポイント ▶上顎臼歯部単独歯欠損 ▶上顎臼歯部複数歯遊離端欠損
4.上級編(Advance)
▶適応:上下顎審美部位,上顎臼歯部洞底部近接症例 ▶注意すべきポイント
1. 前歯部単独歯欠損
▶前歯部単独歯欠損における注意すべきポイント ▶上顎前歯部単独歯欠損 ▶下顎前歯部単独歯欠損
2. 前歯部複数歯欠損
▶前歯部複数歯欠損における注意すべきポイント ▶上顎前歯部複数歯欠損
3. オステオトームテクニック
5.複合編(Complex)
▶適応:無歯顎症例,2回法の骨および粘膜の造成を伴う症例,上顎臼歯部上顎洞近接症例の大規模なもの,抜歯即時インプラント ▶注意すべきポイント
1. 無歯顎
2. 上顎臼歯部上顎洞近接症例
▶側方開窓術
3. 抜歯即時インプラント
4. 大規模な骨欠損を伴う領域
▶大規模GBR ▶骨ブロック移植
コラム 1 インプラントと下顎管との距離
コラム 2 荷重時期について
コラム 3 インプラント埋入のための抜歯時期の分類
コラム 4 骨質の分類と荷重時期
コラム 5 前歯部の三次元的位置
コラム 6 上顎前歯部における複数歯の口腔インプラント配置設計について
コラム 7 オステオトームテクニックの歴史
コラム 8 側方開窓術による上顎洞底挙上術
コラム 9 上顎洞内の側壁と内壁のなす角度による難易度について
コラム 10 外科用テンプレートの精度について
コラム 11 上顎ブロック骨移植の成功率
コラム 12 SAC 分類,ITI 審美領域に対するリスク分類
治療そのものよりも、CT 検査自体が「難易度」を高める要因になる場合もある。
解剖学的な解説とパノラマエックス線やCT 画像の読解方法も盛り込み、ステップバイステップで臨床現場ですぐに役立つ知識が身につく。
I 口腔インプラント治療時に注意すべき解剖学的ピットホール
はじめに
1.下顎骨および下顎骨周囲の神経
1. 下顎骨周囲の神経 2. 切歯枝 3. オトガイ神経 4. 下歯槽神経と舌神経
2.下顎骨および下顎骨周囲の脈管
1. 下顎骨周囲の脈管 2. 舌動脈 3. 顔面動脈,オトガイ下動脈 4. 舌下動脈
3.下顎骨の歯牙喪失後の形態変化と顎骨内部構造
1. 歯牙喪失後の下顎の変化 2. 下顎管とは違う管状構造物
4.上顎骨周囲を走行する神経,脈管
1. 上顎骨へのインプラント埋入 2. 上顎骨周囲の神経と脈管 3. 眼窩下孔~大口蓋動脈
5.上顎骨の外部形態とその変化
1. 上顎骨の構成 2. 歯牙喪失後の上顎骨の変化
おわりに
II 口腔インプラント治療時に知っておくべきCT 正常像
正常CT 画像解剖
1. 上顎洞レベル体軸横断像 2. 前額断像 3. 矢状断像
4. 下顎骨のクロスセクショナル画像 5. 上顎骨のクロスセクショナル画像
III Incidental findings:口腔インプラントCT 検査時に遭遇する疾患
口腔インプラント埋入術前検査
CASE 1:下顎左側第一大臼歯相当部にインプラント埋入予定
エックス線検査時に左側顎下部に塊状の石灰化物がみつかった症例
CASE 2:下顎左右側臼歯相当部にインプラント埋入予定
画像検査にて左右側下顎頭に変形がみられた症例
CASE 3:下顎右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査時に左右側下顎頭周囲に小さな石灰化物がみられた症例
CASE 4:上顎右側第二小臼歯部にインプラント埋入予定
インプラントCT 検査にて鼻翼に腫瘤陰影がみられた症例
CASE 5:上顎前歯部へのインプラント即時埋入予定
CT 検査時にオトガイ部に腫瘤様の高濃度域を認めた症例
IV 口腔インプラント術前/術後画像診断時に注意すべき疾患と対応すべき疾患
1.口腔インプラント術前の画像検査
CASE 1:上下顎右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて顎下腺窩が凹状を呈した症例
CASE 2:上下顎左側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて上顎洞に石灰化物を伴った粘膜肥厚を認めた症例
CASE 3:上下顎左右側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて上顎洞前壁の欠損および骨硬化がみられた症例
CASE 4:下顎臼歯部にインプラント埋入予定
パノラマ,CT 検査にてインプラント埋入部位に塊状の高濃度域がみられた症例
CASE 5:下顎左側臼歯部にインプラント埋入予定
CT 検査にて下顎管が複数観察された症例
2.口腔インプラント術後の問題点
CASE 1:下顎右側小臼歯相当インプラント部に数か月前より動揺が認められた症例
CT にてインプラント周囲に骨吸収がみられる
CASE 2:上顎に口腔インプラント埋入術後,頰部に違和感を訴えた症例
CASE 3:サイナスリフト後,右側頰部に違和感を訴えた症例
CT にてインプラント周囲に含気がみられる
CASE 4:左側頰部,口腔インプラント周囲に潰瘍がみられた症例
CT にてインプラント周囲に広範な骨吸収がみられる
CASE 5:口腔インプラント術後,異和感を訴え続けた症例
CT にてインプラント体の下顎前歯部舌側への穿孔がみられる
V 症例を中心とした口腔インプラント難易度別治療の実際
はじめに
▶口腔インプラント術前シミュレーション ▶CT データを用いた診査・診断・治療計画について
▶シミュレーションソフトを用いた解析
1.シミュレーションソフトを使用した治療の流れ
1. 初期診断 2. 診断用模型の製作 3. エックス線撮影用テンプレートの製作 4. CT 撮影
5. シミュレーションソフト上での治療計画の立案 6. 顎模型および外科用テンプレートの製作
7. 外科処置(前処置を含む口腔インプラント埋入)および最終補綴
2.インプラント治療における難易度分類
3.入門編(Simple)
▶適応:上下顎臼歯部 ▶注意すべきポイント
1. 下顎臼歯部単独歯欠損
2. 複数歯遊離端欠損
3. 上顎臼歯部
▶注意すべきポイント ▶上顎臼歯部単独歯欠損 ▶上顎臼歯部複数歯遊離端欠損
4.上級編(Advance)
▶適応:上下顎審美部位,上顎臼歯部洞底部近接症例 ▶注意すべきポイント
1. 前歯部単独歯欠損
▶前歯部単独歯欠損における注意すべきポイント ▶上顎前歯部単独歯欠損 ▶下顎前歯部単独歯欠損
2. 前歯部複数歯欠損
▶前歯部複数歯欠損における注意すべきポイント ▶上顎前歯部複数歯欠損
3. オステオトームテクニック
5.複合編(Complex)
▶適応:無歯顎症例,2回法の骨および粘膜の造成を伴う症例,上顎臼歯部上顎洞近接症例の大規模なもの,抜歯即時インプラント ▶注意すべきポイント
1. 無歯顎
2. 上顎臼歯部上顎洞近接症例
▶側方開窓術
3. 抜歯即時インプラント
4. 大規模な骨欠損を伴う領域
▶大規模GBR ▶骨ブロック移植
コラム 1 インプラントと下顎管との距離
コラム 2 荷重時期について
コラム 3 インプラント埋入のための抜歯時期の分類
コラム 4 骨質の分類と荷重時期
コラム 5 前歯部の三次元的位置
コラム 6 上顎前歯部における複数歯の口腔インプラント配置設計について
コラム 7 オステオトームテクニックの歴史
コラム 8 側方開窓術による上顎洞底挙上術
コラム 9 上顎洞内の側壁と内壁のなす角度による難易度について
コラム 10 外科用テンプレートの精度について
コラム 11 上顎ブロック骨移植の成功率
コラム 12 SAC 分類,ITI 審美領域に対するリスク分類
画像診断に学ぶ 難易度別口腔インプラント治療
Case Based Learning
-
著者
金田 隆
-
出版社
永末書店
-
ページ
152ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4816012761
-
価格
9,350円(税込)