超高齢社会を迎え、「食べること」=「噛むこと」「飲みこむこと」、すなわち口腔機能のメカニズムを理解し、患者さんに語れることが歯科医師、歯科衛生士に必要となってきた。本書は、若々しく、健康に、穏やかに年を重ねていく=ウェルエイジングと口腔、口腔機能、ひいては全身の健康との関係を「噛む」「飲み込む」をやさしく、ビジュアルに解説。加えて、いつまでも健康に噛む、飲み込むための誰でもできるトレーニングも満載。
■Chapter1
「噛む」メカニズム
Part1 歯だけでは噛み切れない:唇の役割
質問:「唇とはどこですか?」→回答:「赤い部分」は×
Part2 口腔は「噛む」ための舞台
口腔とは何か
Part3 頬の役割
唇は筋肉で動いている
表情筋の役割
トカゲが笑う?
トカゲには表情がない
Part4 頬のおかげで食事がおいしい
頬のおかげで食事がおいしい
咀嚼のメカニズム
Part5 働き者の舌
舌はとても働き者
アッカンベーはなぜできる?
Part6 口腔の天井:口蓋とその役目
硬口蓋、軟口蓋、口蓋垂を感じてみよう
口蓋は咀嚼を助けている
味と匂いも伝える口蓋
口蓋には神経が集中している
Part7 歯の形には意味がある!
歯の形には意味がある
ヒトはどんな歯をもっているか?
Part8 唾液ってすごいんだ!
ネバネバの理由はムチン
口腔は消化管とつながっている
3大唾液腺→耳下腺、顎下腺、舌下腺
Part9 味を感じるということ
味蕾が味を決める?
まとめ:「噛む」をコントロールしているもの
■Chapter2
嚥下(飲み込み)のメカニズム
Part1 嚥下って?
咽頭は「飲み込む」ための舞台
咽頭は空気と飲食物の交通を整理する場所
Part2 嚥下のプロセス(前編)
食塊とは?
認知(先行)期とは
準備期とは
嚥下のプロセス
嚥下第1期:口腔相
口腔相で動き出す「口蓋垂(のどちんこ)」
Part3 嚥下のプロセス(後編)
嚥下第2期:咽頭相
嚥下第3期:食道相
鼓膜の内部の気圧は咽頭で調節している
Part4 嚥下反射の瞬間1 口蓋垂(のどちんこ)の役目
口峡閉鎖とは?
鼻咽腔閉鎖
逆立ちしていても飲み込める
Part5 「噛む」と「飲み込む」は一連の動作
鳥は咽頭で食事をする?
咽頭から進化してきた頬の筋肉
Part6 嚥下反射の瞬間2 弛緩する筋がある
食道上部の括約筋
咽頭における食塊の移送
Part7 嚥下反射の瞬間3 “のど仏”が動く大切な理由
喉頭を前上方に動かす筋群
Part8 嚥下反射の瞬間4 誤嚥を防ぐ最後の砦:喉頭閉鎖
誤嚥の恐怖。誤嚥はなぜ起こる?
声門裂が閉じ、喉頭の蓋が閉じる
Part9 むせる:危険回避に重要な動作
大切な「むせる」という動作
むせないことの恐怖
まとめ:ヒトだけが危ない咽喉の構造
■Chapter3
機能と関係する口腔の形態の成り立ち
Part1 口腔の進化
わかりやすい口は高等動物の特徴
口腔は呼吸をする場ではなくなった!
Part2 食べるものが顎の形を決めてきた
顎関節の進化
顎の形の進化
Part3 胎児期に獲得する口腔、咽頭の協調運動
胎児期の咀嚼・嚥下トレーニング
Part4 乳児嚥下と成人の咀嚼・嚥下は本質が同じ
Part5 新生児期に噛み込む力を鍛えている
「噛み込む」ために必要な筋
Part6 6歳までに身につけさせたい3つの習慣
「悪い癖:つめ噛み、指しゃぶり」が歯並びに影響する
「正しい姿勢、正しく噛む、正しく飲む」この習慣を身につける
Part7 小学生の時に身につけたい食習慣
Part8 40歳代に身につけておきたい習慣とその効用
40歳代の口腔内環境
40歳代のこれから
Part9 矯正治療が必要な理由
矯正治療を希望する代表的な症例
矯正治療の効用
Part10 矯正治療の到達目標
まとめ:機能と関係する口腔の成り立ち
■Chapter4
口腔のエクササイズ
Part1 口元セルフチェック
第一印象の50%以上は口元で決まる!
Part2 15以上の表情筋でさまざまな表情をつくる
笑った時に口角を持ち上げる表情筋
怒った時に口を「へ」の字にする表情筋
Part3 咀嚼・嚥下機能にも役立つ表情筋
上・下唇を閉じる表情筋
表情筋の交差点の役割
ふくれっ面も、ストローでジュースを飲むのも頬筋が活躍
Part4 目、鼻、耳周囲の表情筋
ヒトは耳を動かせない?ウサギの耳はなぜよく動く?
Part5 頸部前方のラインを決める広頸筋:姿勢との関係
二重あごの原因を考える
リンパの流れを知る
Part6 スマイルのための口元トレーニング
口輪筋―頬筋をセットで鍛える
Part7 口角を持ち上げる筋肉を鍛える
Part8 唇-頬:抵抗体操
唇-頬:抵抗体操〈1〉
唇-頬:抵抗体操〈2〉
唇-頬:抵抗体操〈3〉
Part9 舌のトレーニング
舌を鍛える
Part10 若くあるための基本:姿勢を正しく!
まとめ:老化に逆らうことのできる筋組織
■Chapter5
口腔から全身の健康へ
Part1 腹6分目の効用
食欲と満腹感
Part2 長寿遺伝子スイッチ・オン
サーチュイン長寿遺伝子の機能
サーチュイン遺伝子の効果に反論
Part3 脳の活性化:歯と骨をつなぐ歯根膜の役割
歯根膜センサーからの情報を受け取る部位
Part4 噛む:生きる力の源
“入れ歯”の効用
Part5 筋力アップと健康
筋力アップとウェルエイジング
Part6 25回以上噛む
食材を選ぶ
Part7 体の酸化を防ぐ
体の酸化が老化を早める!
抗酸化物質を知る
Part8 自律神経が支配する口腔内環境
「体の中で自分では調節ができないもの」は何か?
Part9 副交感神経優位な人生
―生き方の極意―
まとめ: 「カラオケ、よく噛む、よく食べる」:ウェルエイジングのための合言葉
■Column
咀嚼はお餅つき
生物の舌はさまざま
唾液が傷口を治す?
味覚は変わる
食事中思わず頬や舌を噛むのはなぜ?
■Chapter1
「噛む」メカニズム
Part1 歯だけでは噛み切れない:唇の役割
質問:「唇とはどこですか?」→回答:「赤い部分」は×
Part2 口腔は「噛む」ための舞台
口腔とは何か
Part3 頬の役割
唇は筋肉で動いている
表情筋の役割
トカゲが笑う?
トカゲには表情がない
Part4 頬のおかげで食事がおいしい
頬のおかげで食事がおいしい
咀嚼のメカニズム
Part5 働き者の舌
舌はとても働き者
アッカンベーはなぜできる?
Part6 口腔の天井:口蓋とその役目
硬口蓋、軟口蓋、口蓋垂を感じてみよう
口蓋は咀嚼を助けている
味と匂いも伝える口蓋
口蓋には神経が集中している
Part7 歯の形には意味がある!
歯の形には意味がある
ヒトはどんな歯をもっているか?
Part8 唾液ってすごいんだ!
ネバネバの理由はムチン
口腔は消化管とつながっている
3大唾液腺→耳下腺、顎下腺、舌下腺
Part9 味を感じるということ
味蕾が味を決める?
まとめ:「噛む」をコントロールしているもの
■Chapter2
嚥下(飲み込み)のメカニズム
Part1 嚥下って?
咽頭は「飲み込む」ための舞台
咽頭は空気と飲食物の交通を整理する場所
Part2 嚥下のプロセス(前編)
食塊とは?
認知(先行)期とは
準備期とは
嚥下のプロセス
嚥下第1期:口腔相
口腔相で動き出す「口蓋垂(のどちんこ)」
Part3 嚥下のプロセス(後編)
嚥下第2期:咽頭相
嚥下第3期:食道相
鼓膜の内部の気圧は咽頭で調節している
Part4 嚥下反射の瞬間1 口蓋垂(のどちんこ)の役目
口峡閉鎖とは?
鼻咽腔閉鎖
逆立ちしていても飲み込める
Part5 「噛む」と「飲み込む」は一連の動作
鳥は咽頭で食事をする?
咽頭から進化してきた頬の筋肉
Part6 嚥下反射の瞬間2 弛緩する筋がある
食道上部の括約筋
咽頭における食塊の移送
Part7 嚥下反射の瞬間3 “のど仏”が動く大切な理由
喉頭を前上方に動かす筋群
Part8 嚥下反射の瞬間4 誤嚥を防ぐ最後の砦:喉頭閉鎖
誤嚥の恐怖。誤嚥はなぜ起こる?
声門裂が閉じ、喉頭の蓋が閉じる
Part9 むせる:危険回避に重要な動作
大切な「むせる」という動作
むせないことの恐怖
まとめ:ヒトだけが危ない咽喉の構造
■Chapter3
機能と関係する口腔の形態の成り立ち
Part1 口腔の進化
わかりやすい口は高等動物の特徴
口腔は呼吸をする場ではなくなった!
Part2 食べるものが顎の形を決めてきた
顎関節の進化
顎の形の進化
Part3 胎児期に獲得する口腔、咽頭の協調運動
胎児期の咀嚼・嚥下トレーニング
Part4 乳児嚥下と成人の咀嚼・嚥下は本質が同じ
Part5 新生児期に噛み込む力を鍛えている
「噛み込む」ために必要な筋
Part6 6歳までに身につけさせたい3つの習慣
「悪い癖:つめ噛み、指しゃぶり」が歯並びに影響する
「正しい姿勢、正しく噛む、正しく飲む」この習慣を身につける
Part7 小学生の時に身につけたい食習慣
Part8 40歳代に身につけておきたい習慣とその効用
40歳代の口腔内環境
40歳代のこれから
Part9 矯正治療が必要な理由
矯正治療を希望する代表的な症例
矯正治療の効用
Part10 矯正治療の到達目標
まとめ:機能と関係する口腔の成り立ち
■Chapter4
口腔のエクササイズ
Part1 口元セルフチェック
第一印象の50%以上は口元で決まる!
Part2 15以上の表情筋でさまざまな表情をつくる
笑った時に口角を持ち上げる表情筋
怒った時に口を「へ」の字にする表情筋
Part3 咀嚼・嚥下機能にも役立つ表情筋
上・下唇を閉じる表情筋
表情筋の交差点の役割
ふくれっ面も、ストローでジュースを飲むのも頬筋が活躍
Part4 目、鼻、耳周囲の表情筋
ヒトは耳を動かせない?ウサギの耳はなぜよく動く?
Part5 頸部前方のラインを決める広頸筋:姿勢との関係
二重あごの原因を考える
リンパの流れを知る
Part6 スマイルのための口元トレーニング
口輪筋―頬筋をセットで鍛える
Part7 口角を持ち上げる筋肉を鍛える
Part8 唇-頬:抵抗体操
唇-頬:抵抗体操〈1〉
唇-頬:抵抗体操〈2〉
唇-頬:抵抗体操〈3〉
Part9 舌のトレーニング
舌を鍛える
Part10 若くあるための基本:姿勢を正しく!
まとめ:老化に逆らうことのできる筋組織
■Chapter5
口腔から全身の健康へ
Part1 腹6分目の効用
食欲と満腹感
Part2 長寿遺伝子スイッチ・オン
サーチュイン長寿遺伝子の機能
サーチュイン遺伝子の効果に反論
Part3 脳の活性化:歯と骨をつなぐ歯根膜の役割
歯根膜センサーからの情報を受け取る部位
Part4 噛む:生きる力の源
“入れ歯”の効用
Part5 筋力アップと健康
筋力アップとウェルエイジング
Part6 25回以上噛む
食材を選ぶ
Part7 体の酸化を防ぐ
体の酸化が老化を早める!
抗酸化物質を知る
Part8 自律神経が支配する口腔内環境
「体の中で自分では調節ができないもの」は何か?
Part9 副交感神経優位な人生
―生き方の極意―
まとめ: 「カラオケ、よく噛む、よく食べる」:ウェルエイジングのための合言葉
■Column
咀嚼はお餅つき
生物の舌はさまざま
唾液が傷口を治す?
味覚は変わる
食事中思わず頬や舌を噛むのはなぜ?
口が元気なら、若い! ぼけない! 口腔からウェルエイジング
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著者
阿部 伸一
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
108ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781203003
-
価格
6,160円(税込)