欠損が生じた口腔内のリハビリテーション手段として欠かせない補綴治療。そこには適切な診査・診断、そして治療計画立案に必要なインテリジェンスと、繊細かつ確実なテクニックの共存が求められます。本書は、その両者を高めるノウハウ、そして臨床現場で実践するにあたっての勘所を、豊富な写真と平易な解説であますところなく解説。あなたの「補綴力」を高める、ビギナーもベテランも納得の臨床力向上テキストブックの誕生です。
はじめに
VISUAL CLINICAL ART
■臨床術式編
臨床術式編の読みかた 症例の特性と治療手順
Case 1 歯根横破折を起こした歯の補綴
Case 2 正中離開や歯の捻転の補綴的解決
Reference Case A 審美の改善 ─オールセラミッククラウンとホワイトニング─
Case 3 先天性欠如歯のスペースの矯正治療とインプラント補綴による解決
Case 4 歯根破折により生じた欠損のブリッジによる補綴
FOCUS ポンティックの形態と機能の関係
Reference Case B, C プロビジョナルレストレーションによるポンティック
およびインプラントクラウンのための周囲軟組織の誘導・調整
Case B 抜歯直後でない既存歯槽堤にオベイドポンティックを行う場合の術式
Case C インプラントブリッジ(インプラントクラウンとポンティック)の場合の術式
Case 5 歯根破折により拡大した欠損の再補綴
Case 6 エンド予後不良歯の抜去と補綴
Case 7 大臼歯単独歯の補綴
FOCUS Modコアインプレッションペースト法
Case 8 大臼歯単独歯のインプラント補綴
One Point ファイナルクラウンへの形態の移行方法
Case 9 小臼歯単独歯の補綴
FOCUS 咬合印象法
Reference Case D 小型の咬合器の使用により早期接触が生じた症例
Reference Case E 第一小臼歯のみにより側方滑走運動がガイドされていた症例
Case 10 小臼歯単独歯のインプラント補綴
Reference Case F, G 支台歯の選択 ─ブリッジによる第一小臼歯の欠損補綴に際して─
Case F 犬歯の誘導角度の保存を優先した症例
Case G 力学的咬合関係(受圧・加圧要素)を優先した症例
Case 11 臼歯複数歯の同時補綴
Case 12 インプラントを含む臼歯複数歯の同時補綴
Case 13 大臼歯二歯の同時補綴
FOCUS 術中・咬合採得時に咬頭嵌合位を変化させないための対策
Reference Case H, I 下顎が偏位した状態で咬合採得することを防ぐひと工夫
─咬合採得時の遊離端欠損状態を中間欠損状態に─
Case H インプラントクラウン症例での実践例
Case I ブリッジ症例での実践例
Case 14 対合する大臼歯の同時補綴
One Point インプラント上部構造の固定方法
Reference Case J, K インプラントクラウン(上部構造)の固定方法
Case J 前歯部の場合:連結、 単冠のインプラントクラウン症例
Case K 臼歯部の場合: インプラントクラウン症例
Case 15 臼歯部後方3歯の同時補綴
One Point 補綴反対側の咬合支持能力にも注目
Case 16 臼歯部4歯の同時補綴の回避
One Point 上下顎の正中線のズレの原因は?
FOCUS 同時補綴と時差補綴
Case 17 前歯と臼歯の同時補綴
One Point 補綴物にアンテリアガイダンスを付与する2つの方法
Case 18 前歯と臼歯の時差補綴
Case 19 以外の全顎的な補綴(最後臼歯は第一大臼歯)
Case 20 以外の全顎的な補綴(最後臼歯は第二大臼歯)
One Point ナイトガードを使用しないと
One Point 暫間スプリント
CHAIRSIDE / LABOSIDE MANUAL
■チェアサイド&ラボサイド術式マニュアル編
MANUAL 1 Modコアインプレッションペースト法を用いたクラウン製作のチェアサイドマニュアル
[1] 支台歯形成と歯肉圧排
One Point メタルコアの装着された支台歯の切削に欠かせない圧排コードの利用
[2] 印象採得
[3] 咬合採得
One Point なぜスーパーバイトを咬合採得材・対合歯列の印象採得材として用いるのか?
[4]プロビジョナルクラウン製作
[5]クラウン試適・咬合調整(咬頭嵌合位)
One Point 咬合調整時の姿勢と頭位
[6]クラウン試適・咬合調整(前方、側方滑走運動)
MANUAL 2 咬合印象法を用いたクラウン製作のヒント ─ チェアサイドワークを中心に─
[1]支台歯形成・歯肉圧排
[2]印象採得・咬合採得
[3]部分模型法によるクラウンの製作
MANUAL 3 咬合印象法のラボワークのヒント ─ 模型製作から補綴物製作まで─
(解説:山口周行)
[1]印象面の確認
[2]石膏の注入
[3]咬合器装着
[4]研磨
One Point 寒天アルジネート連合印象法でも可能?
MANUAL 4 アンテリアシリコーンコアの作りかた (解説:山口周行)
MANUAL 5 カスタマイズドインサイザルテーブルの作りかた (解説:山口周行)
MANUAL 6 シェードテイキング写真の撮影ワンポイント (解説:山口周行)
[1]よくありがちなミステイクを防ごう
[2]さらなる情報提供に活かしたい撮影テクニック
One Point 接写用ストロボとシェードテイキングの関係
[3]正確な色調再現にこだわる撮影セッティング
MANUAL 7 チェアサイドで活かしたいマテリアル&ハンドリングテクニック
[1]効率的かつ適確な補綴物接着の前処置法
[2]咬合採得時における最後臼歯間の咬合支持確保
[3]効率的なセラミックスの傷取り&艶出し法
[4]セラミッククラウンでも容易な咬合接触点の確認
[5]リーフゲージによるスプリントの厚さの決定
[6]補綴物のリペアーに活かしたいサンドブラスター処理
[7]コイルスプリングやセパレーティングモジュールを用いた歯の近遠心移動
[8]既存クラウンのプロビジョナルレストレーションへの利用
MANUAL 8 ラボサイドで活用したいマテリアルガイド (解説:山口周行)
[1]LED 仮重合器 ZIZAI(自在)
[2]Fleximeter-Strips
[3]エリートアーチ
[4]ジャケットオペーク
VISUAL DICTIONARY
■理論編
CHAPTER 01 補綴診断のための咬合診査・診断 ─インプラントを用いた欠損補綴も含めて─
[1]補綴時の咬合基準 ─咬頭嵌合位か顎位か?
[2]補綴時の咬合基準のためのチェアサイド診査
[3]咬頭嵌合位(ICP)を知る
[4]インプラントを欠損補綴のオプションに加える
[5]インプラントと天然歯が混在する歯列の問題点
CHAPTER 02 間接法 咬頭嵌合位の再現 ─歯は動く」「模型は動かない」の壁を乗り越えて─
[1]口腔内の咬頭嵌合位を正確に再現できない上下顎全顎歯列模型
[2]咬合が約100μm高くなる壁を破る模型製作法
[3]Modコアインプレッション法で咬頭嵌合位の再現を目指す
[4]小範囲の臼歯部補綴時における間接法の要点
[5]全顎歯列模型法を用いて咬合の高さを改善するには
CHAPTER 03 補綴歯のための歯周環境 ─天然歯とのアプローチの違い─
[1]Biologic width(生物学的幅径)
[2]ジンジバルエンブレジャー(鼓形空隙)
[3]付着歯肉
[4]二次性咬合性外傷
CHAPTER 04 支台歯形成 ─支台歯形成の要点(全部被覆冠)─
[1]支台歯形成のデザイン
[2]クラウンの保持形態
[3]マージンの位置
[4]プロビジョナルレストレーションによる評価
CHAPTER 05 支台築造 ─失活歯支台築造の要点─
[1]歯冠の残存歯質の評価
[2]ポストの形態
[3]ポストの材質
CHAPTER 06 プロビジョナルレストレーション
[1]プロビジョナルレストレーションの役割
[2]プロビジョナルにみられるトラブルをファイナルに活かす
[3]プロビジョナルレストレーションの製作手順
[4]プロビジョナルの材料・材質の必要条件
[5]インプラント埋入前後のプロビジョナルレストレーション
CHAPTER 07 印象採得 (解説:山口周行)
[1]寒天アルジネート連合印象とシリコーン印象
[2]寒天アルジネート連合印象の寸法精度を高めるために
[3]シリコーン印象の精度を高めるために
CHAPTER 08 咬合採得 from ラボサイド
─バイト材として何を使うか?どう使うか?─ (解説:山口周行)
[1]バイト材の選択条件
[2]バイト材の使用方法
[3]咬合接触点の確認
CHAPTER 09 咬合採得 from チェアサイド
[1]咬合採得は咬頭嵌合位で
[2]咬合採得を開口位で行うと……
[3]全顎歯列模型法の咬合採得法
Reference Case A-C ボンウィル三角を利用する方法
Case A シリコーン系咬合採得材により咬頭嵌合位の確認と固定を行った症例
Case B パターンレジンを利用した症例
Case C リーフゲージを用いて咬頭嵌合位にきわめて近い状態で咬合採得を行った症例
Reference Case D, E 咬合平面上の三角形を利用する方法
Case D インプラントのプロビジョナルクラウンを利用して三角形をつくった症例
Case E 下顎補綴時、上下顎中切歯部と両側最後臼歯を頂点とする三角形を利用した咬合再構成症例
CHAPTER 10 アンテリアガイダンス
[1]アンテリアガイダンスとは
[2]アンテリアガイダンスの役割
[3]補綴治療時のアンテリアガイダンスはどのように決定するか
Reference Case F 患者固有のガイダンスパターンを変えたとき起こる、経年的変化を示す症例( ブリッジ)
[4]アンテリアガイダンスの再現
Reference Case G 術前のアンテリアガイダンスをプロビジョナルレストレーションを経てファイナルレストレーションに再現させた症例((ブリッジ)
CHAPTER 11 臼歯部による咬合支持
[1]咬合支持とは
[2]咬合支持の不安定もしくは欠如
[3]咬合支持と補綴
CHAPTER 12 咬合平面
[1]咬合平面とは
[2]咬合平面を平坦にすべき理由
[3]咬合平面の設定時のポイント
CHAPTER 13 咬合高径(Vertical Dimension of Occlusion:VDO)
[1]咬合高径とは
[2]咬合挙上のポイント
Reference Case H 咬合挙上の術式の実際・1
─咬合再構成治療の一環として咬合挙上を行った症例─
Reference Case I 咬合挙上の術式の実際・2
─咬合挙上に伴うアンテリアガイダンスの付与─
CHAPTER 14 咬合調整の基礎知識
[1]補綴治療における咬合調整の分類
[2]咬合調整に用いるおもな検査材
[3]咬合紙や咬合フォイル使用時の一般的注意事項
One Point 上顎総義歯・下顎部分床義歯では?(左右の被圧変位量の違いへの対応)
CHAPTER 15 歯の咬合調整 ─天然歯あるいは補綴歯(インプラントを含む)の咬合面の咬合接触に対する調整─
[1]前歯部補綴(主に小範囲)の咬合調整
[2]臼歯部補綴(主に小範囲)の咬合調整
FOCUS 咬合紙・咬合フォイルの厚さ、咬合調整時の姿勢や頭位について
[3]プロビジョナルレストレーションの咬合調整
[4]補綴物の経時的変化に対する咬合調整
FOCUS インプラント補綴の咬合調整
CHAPTER 16 顎の咬合調整 ─スプリントによる顆頭の位置、上下顎歯列の三次元的位置関係、 咀嚼筋の緊張状態などを含めた顎口腔系全体に対する調整─
Reference Case J 顎の咬合調整 下顎スタビリゼイションスプリントにて咬合再構成治療のための顎位修正を行った症例
CHAPTER 17 咬合器の選択とラボワーク (解説:山口周行)
[1]咬合器の選択
[2]計画的に咬合高径を決定する
One Point 模型上での咬合調整後のチェック方法
[3]咬頭嵌合位の再現性を高める取り扱い
[4]下顎限界運動への配慮
FOCUS 咬合器可動部は補綴物のどこに影響を及ぼしているか
[5]調節性咬合器を使用する場合、チェックバイト材は何が必要か?
CHAPTER 18 調節性咬合器をツールとして使いこなす着眼点 (解説:山口周行)
[1]なぜ矢状顆路角は重要なのか
[2]調節性咬合器ステップアップ活用術
One Point スピーの湾曲が強い症例とは
CHAPTER 19 ナイトガード ─補綴物装着後のトラブル予防として─
[1]ナイトガードの役割
FOCUS ブラキシズム(グラインディングとクレンチング)とは?
[2]ナイトガードの適応症
[3]ナイトガードの形態と咬合接触点
[4]上顎・下顎のナイトガード、どちらを選択するか?
[5]ナイトガード使用時の着眼点
コラム
●私と口腔内写真撮影
●チェアサイドとラボサイドの“ほう・れん・そう”
おわりに
参考文献
索引
はじめに
VISUAL CLINICAL ART
■臨床術式編
臨床術式編の読みかた 症例の特性と治療手順
Case 1 歯根横破折を起こした歯の補綴
Case 2 正中離開や歯の捻転の補綴的解決
Reference Case A 審美の改善 ─オールセラミッククラウンとホワイトニング─
Case 3 先天性欠如歯のスペースの矯正治療とインプラント補綴による解決
Case 4 歯根破折により生じた欠損のブリッジによる補綴
FOCUS ポンティックの形態と機能の関係
Reference Case B, C プロビジョナルレストレーションによるポンティック
およびインプラントクラウンのための周囲軟組織の誘導・調整
Case B 抜歯直後でない既存歯槽堤にオベイドポンティックを行う場合の術式
Case C インプラントブリッジ(インプラントクラウンとポンティック)の場合の術式
Case 5 歯根破折により拡大した欠損の再補綴
Case 6 エンド予後不良歯の抜去と補綴
Case 7 大臼歯単独歯の補綴
FOCUS Modコアインプレッションペースト法
Case 8 大臼歯単独歯のインプラント補綴
One Point ファイナルクラウンへの形態の移行方法
Case 9 小臼歯単独歯の補綴
FOCUS 咬合印象法
Reference Case D 小型の咬合器の使用により早期接触が生じた症例
Reference Case E 第一小臼歯のみにより側方滑走運動がガイドされていた症例
Case 10 小臼歯単独歯のインプラント補綴
Reference Case F, G 支台歯の選択 ─ブリッジによる第一小臼歯の欠損補綴に際して─
Case F 犬歯の誘導角度の保存を優先した症例
Case G 力学的咬合関係(受圧・加圧要素)を優先した症例
Case 11 臼歯複数歯の同時補綴
Case 12 インプラントを含む臼歯複数歯の同時補綴
Case 13 大臼歯二歯の同時補綴
FOCUS 術中・咬合採得時に咬頭嵌合位を変化させないための対策
Reference Case H, I 下顎が偏位した状態で咬合採得することを防ぐひと工夫
─咬合採得時の遊離端欠損状態を中間欠損状態に─
Case H インプラントクラウン症例での実践例
Case I ブリッジ症例での実践例
Case 14 対合する大臼歯の同時補綴
One Point インプラント上部構造の固定方法
Reference Case J, K インプラントクラウン(上部構造)の固定方法
Case J 前歯部の場合:連結、 単冠のインプラントクラウン症例
Case K 臼歯部の場合: インプラントクラウン症例
Case 15 臼歯部後方3歯の同時補綴
One Point 補綴反対側の咬合支持能力にも注目
Case 16 臼歯部4歯の同時補綴の回避
One Point 上下顎の正中線のズレの原因は?
FOCUS 同時補綴と時差補綴
Case 17 前歯と臼歯の同時補綴
One Point 補綴物にアンテリアガイダンスを付与する2つの方法
Case 18 前歯と臼歯の時差補綴
Case 19 以外の全顎的な補綴(最後臼歯は第一大臼歯)
Case 20 以外の全顎的な補綴(最後臼歯は第二大臼歯)
One Point ナイトガードを使用しないと
One Point 暫間スプリント
CHAIRSIDE / LABOSIDE MANUAL
■チェアサイド&ラボサイド術式マニュアル編
MANUAL 1 Modコアインプレッションペースト法を用いたクラウン製作のチェアサイドマニュアル
[1] 支台歯形成と歯肉圧排
One Point メタルコアの装着された支台歯の切削に欠かせない圧排コードの利用
[2] 印象採得
[3] 咬合採得
One Point なぜスーパーバイトを咬合採得材・対合歯列の印象採得材として用いるのか?
[4]プロビジョナルクラウン製作
[5]クラウン試適・咬合調整(咬頭嵌合位)
One Point 咬合調整時の姿勢と頭位
[6]クラウン試適・咬合調整(前方、側方滑走運動)
MANUAL 2 咬合印象法を用いたクラウン製作のヒント ─ チェアサイドワークを中心に─
[1]支台歯形成・歯肉圧排
[2]印象採得・咬合採得
[3]部分模型法によるクラウンの製作
MANUAL 3 咬合印象法のラボワークのヒント ─ 模型製作から補綴物製作まで─
(解説:山口周行)
[1]印象面の確認
[2]石膏の注入
[3]咬合器装着
[4]研磨
One Point 寒天アルジネート連合印象法でも可能?
MANUAL 4 アンテリアシリコーンコアの作りかた (解説:山口周行)
MANUAL 5 カスタマイズドインサイザルテーブルの作りかた (解説:山口周行)
MANUAL 6 シェードテイキング写真の撮影ワンポイント (解説:山口周行)
[1]よくありがちなミステイクを防ごう
[2]さらなる情報提供に活かしたい撮影テクニック
One Point 接写用ストロボとシェードテイキングの関係
[3]正確な色調再現にこだわる撮影セッティング
MANUAL 7 チェアサイドで活かしたいマテリアル&ハンドリングテクニック
[1]効率的かつ適確な補綴物接着の前処置法
[2]咬合採得時における最後臼歯間の咬合支持確保
[3]効率的なセラミックスの傷取り&艶出し法
[4]セラミッククラウンでも容易な咬合接触点の確認
[5]リーフゲージによるスプリントの厚さの決定
[6]補綴物のリペアーに活かしたいサンドブラスター処理
[7]コイルスプリングやセパレーティングモジュールを用いた歯の近遠心移動
[8]既存クラウンのプロビジョナルレストレーションへの利用
MANUAL 8 ラボサイドで活用したいマテリアルガイド (解説:山口周行)
[1]LED 仮重合器 ZIZAI(自在)
[2]Fleximeter-Strips
[3]エリートアーチ
[4]ジャケットオペーク
VISUAL DICTIONARY
■理論編
CHAPTER 01 補綴診断のための咬合診査・診断 ─インプラントを用いた欠損補綴も含めて─
[1]補綴時の咬合基準 ─咬頭嵌合位か顎位か?
[2]補綴時の咬合基準のためのチェアサイド診査
[3]咬頭嵌合位(ICP)を知る
[4]インプラントを欠損補綴のオプションに加える
[5]インプラントと天然歯が混在する歯列の問題点
CHAPTER 02 間接法 咬頭嵌合位の再現 ─歯は動く」「模型は動かない」の壁を乗り越えて─
[1]口腔内の咬頭嵌合位を正確に再現できない上下顎全顎歯列模型
[2]咬合が約100μm高くなる壁を破る模型製作法
[3]Modコアインプレッション法で咬頭嵌合位の再現を目指す
[4]小範囲の臼歯部補綴時における間接法の要点
[5]全顎歯列模型法を用いて咬合の高さを改善するには
CHAPTER 03 補綴歯のための歯周環境 ─天然歯とのアプローチの違い─
[1]Biologic width(生物学的幅径)
[2]ジンジバルエンブレジャー(鼓形空隙)
[3]付着歯肉
[4]二次性咬合性外傷
CHAPTER 04 支台歯形成 ─支台歯形成の要点(全部被覆冠)─
[1]支台歯形成のデザイン
[2]クラウンの保持形態
[3]マージンの位置
[4]プロビジョナルレストレーションによる評価
CHAPTER 05 支台築造 ─失活歯支台築造の要点─
[1]歯冠の残存歯質の評価
[2]ポストの形態
[3]ポストの材質
CHAPTER 06 プロビジョナルレストレーション
[1]プロビジョナルレストレーションの役割
[2]プロビジョナルにみられるトラブルをファイナルに活かす
[3]プロビジョナルレストレーションの製作手順
[4]プロビジョナルの材料・材質の必要条件
[5]インプラント埋入前後のプロビジョナルレストレーション
CHAPTER 07 印象採得 (解説:山口周行)
[1]寒天アルジネート連合印象とシリコーン印象
[2]寒天アルジネート連合印象の寸法精度を高めるために
[3]シリコーン印象の精度を高めるために
CHAPTER 08 咬合採得 from ラボサイド
─バイト材として何を使うか?どう使うか?─ (解説:山口周行)
[1]バイト材の選択条件
[2]バイト材の使用方法
[3]咬合接触点の確認
CHAPTER 09 咬合採得 from チェアサイド
[1]咬合採得は咬頭嵌合位で
[2]咬合採得を開口位で行うと……
[3]全顎歯列模型法の咬合採得法
Reference Case A-C ボンウィル三角を利用する方法
Case A シリコーン系咬合採得材により咬頭嵌合位の確認と固定を行った症例
Case B パターンレジンを利用した症例
Case C リーフゲージを用いて咬頭嵌合位にきわめて近い状態で咬合採得を行った症例
Reference Case D, E 咬合平面上の三角形を利用する方法
Case D インプラントのプロビジョナルクラウンを利用して三角形をつくった症例
Case E 下顎補綴時、上下顎中切歯部と両側最後臼歯を頂点とする三角形を利用した咬合再構成症例
CHAPTER 10 アンテリアガイダンス
[1]アンテリアガイダンスとは
[2]アンテリアガイダンスの役割
[3]補綴治療時のアンテリアガイダンスはどのように決定するか
Reference Case F 患者固有のガイダンスパターンを変えたとき起こる、経年的変化を示す症例( ブリッジ)
[4]アンテリアガイダンスの再現
Reference Case G 術前のアンテリアガイダンスをプロビジョナルレストレーションを経てファイナルレストレーションに再現させた症例((ブリッジ)
CHAPTER 11 臼歯部による咬合支持
[1]咬合支持とは
[2]咬合支持の不安定もしくは欠如
[3]咬合支持と補綴
CHAPTER 12 咬合平面
[1]咬合平面とは
[2]咬合平面を平坦にすべき理由
[3]咬合平面の設定時のポイント
CHAPTER 13 咬合高径(Vertical Dimension of Occlusion:VDO)
[1]咬合高径とは
[2]咬合挙上のポイント
Reference Case H 咬合挙上の術式の実際・1
─咬合再構成治療の一環として咬合挙上を行った症例─
Reference Case I 咬合挙上の術式の実際・2
─咬合挙上に伴うアンテリアガイダンスの付与─
CHAPTER 14 咬合調整の基礎知識
[1]補綴治療における咬合調整の分類
[2]咬合調整に用いるおもな検査材
[3]咬合紙や咬合フォイル使用時の一般的注意事項
One Point 上顎総義歯・下顎部分床義歯では?(左右の被圧変位量の違いへの対応)
CHAPTER 15 歯の咬合調整 ─天然歯あるいは補綴歯(インプラントを含む)の咬合面の咬合接触に対する調整─
[1]前歯部補綴(主に小範囲)の咬合調整
[2]臼歯部補綴(主に小範囲)の咬合調整
FOCUS 咬合紙・咬合フォイルの厚さ、咬合調整時の姿勢や頭位について
[3]プロビジョナルレストレーションの咬合調整
[4]補綴物の経時的変化に対する咬合調整
FOCUS インプラント補綴の咬合調整
CHAPTER 16 顎の咬合調整 ─スプリントによる顆頭の位置、上下顎歯列の三次元的位置関係、 咀嚼筋の緊張状態などを含めた顎口腔系全体に対する調整─
Reference Case J 顎の咬合調整 下顎スタビリゼイションスプリントにて咬合再構成治療のための顎位修正を行った症例
CHAPTER 17 咬合器の選択とラボワーク (解説:山口周行)
[1]咬合器の選択
[2]計画的に咬合高径を決定する
One Point 模型上での咬合調整後のチェック方法
[3]咬頭嵌合位の再現性を高める取り扱い
[4]下顎限界運動への配慮
FOCUS 咬合器可動部は補綴物のどこに影響を及ぼしているか
[5]調節性咬合器を使用する場合、チェックバイト材は何が必要か?
CHAPTER 18 調節性咬合器をツールとして使いこなす着眼点 (解説:山口周行)
[1]なぜ矢状顆路角は重要なのか
[2]調節性咬合器ステップアップ活用術
One Point スピーの湾曲が強い症例とは
CHAPTER 19 ナイトガード ─補綴物装着後のトラブル予防として─
[1]ナイトガードの役割
FOCUS ブラキシズム(グラインディングとクレンチング)とは?
[2]ナイトガードの適応症
[3]ナイトガードの形態と咬合接触点
[4]上顎・下顎のナイトガード、どちらを選択するか?
[5]ナイトガード使用時の着眼点
コラム
●私と口腔内写真撮影
●チェアサイドとラボサイドの“ほう・れん・そう”
おわりに
参考文献
索引
「補綴力」を高める
今日から活かせるインテリジェンスとテクニック
-
著者
山影 俊一
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
248ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781203140
-
価格
12,100円(税込)