近年の日本の統計調査では、糖尿病患者は2000万人と推計されており、予備軍も含めて4000万人の方々が糖尿病に罹患している可能性があります。40歳以上では、男性の2人に一人、女性の3人に一人が糖尿病とその予備軍ということだそうです。 糖尿病患者さんは歯周病を発症するリスクが有意に高いとされており、糖尿病の第6の合併症と言われております。私たちの歯科医院にも糖尿病患者さん、ならびにその予備軍の方々が数多く来院され、医科歯科連携も積極的に行われています。一方、糖尿病患者さんの歯周治療そのものがうまくいかないという声も多く聞きます。 そこで今回は、歯科衛生士の立場から糖尿病患者さんの歯周病治療における注意点や進め方について、歯周基本治療を主にお話しさせていただきます。