歯周治療において、歯周基本治療の果たす役割は重要である。歯周基本治療とは、歯周病の病因因子とリスクファクターを排除することで歯周組織の炎症を改善し、その後の治療効果を高めることを目的としておこなわれる基本的な原因除去療法である。しかしながら中等度から重度の歯周炎においては、歯周基本治療後にも深い歯周ポケットが残存し、BOP（＋）が改善しないことも多くある。このような症例では損傷を受けた歯周組織の修復や歯周組織の再生を目的とした歯周組織再生療法が行われる。歯周組織再生療法は歯周治療の一分野として極めて重要な役割を担っているが、外科処置には患者への説明が行われ同意が得られていること、術者が必要な医学知識と外科手技を習得していること、歯科衛生士が歯周基本治療・周術期管理や維持療法・メンテナンスを実践できることなど乗り越えねばならないハードルが多く存在することも事実である。そこで本講演では、歯周組織再生療法の基本的な手技解説にとどまらず、歯科医師と歯科衛生士が共に学ぶことで歯周外科治療を成功に導くためのキーポイントについて解説してみたい。

※本セミナーは、3/23（日）9:30～16:30にハイブリッドで開催予定のハンズオンセミナーと連動した内容となります。
3月ハンズオンセミナーの現地参加（定員：15名）は、本セミナーに参加いただいた方より優先案内となりますので、お申込くださいますようお願い申し上げます。