アメリカの西海岸、ロサンゼルスで開発された光音波歯ブラシ「Bristl(ブリストル)」。
2019年12月現在、歯科医師の中野浩輔先生が、クラウドファンディングサイト「マクアケ」にて、国内でのテスト販売のための支援募集を行っている。
「超音波」ではなく、「光音波」。文字通り、最大の特徴は『光』にある。
がん治療などにも取り入れられている光殺菌治療法は、歯科でも治療後の殺菌や、ペリオやインプラントの定期健診、矯正治療のメインテナンスなど、様々な治療に用いられている。
本商品はチェアサイド用の光殺菌装置ではなく、電動歯ブラシ型の光除菌装置となっており、セルフケアで気軽に使用することができる。
ブリストルの特徴
用途に応じて使い分けられる3種類のLEDライト
音波ブラシによるプラークの機械的除去だけでなく、「光」の波長を変えることででホワイトニングや歯肉ケアができるそうだ。
効果に合わせて3種類の光から選択することが可能である。
青色(波長:470nm):ホワイトニング
赤色(波長:635nm):歯肉ケア
紫色(青色+赤色):ホワイトニング+歯肉ケア
「ワイヤレス」「軽量ボディ」で持ち運びに便利
重さわずか50gの軽量ボディ。また、人間工学に基づいた握りやすいグリップデザインで手首に負担がかかりづらい設計になっている。
スマートフォン同様、マイクロUSBケーブルによる充電方式のため、急な電池切れの時でも気軽に充電切れにも対応。また、1回4時間の充電で、1日4週間持続可能なバッテリーを内蔵している。(1日2回、2分間の使用の場合)
持ち運びにも便利なため、介護施設や病院などの訪問診療時にも気軽に使用できる。
訪問診療時にも使用できる
クラウドファンディング実行者のコメント
中野浩輔先生(医療法人なかの歯科クリニック 理事長、ST製薬 顧問)
光除菌を歯磨きに応用したいと思い最初は日本でオリジナルで作ろうと思っていた。
しかし本体の金型作製だけで2,000万円かかると言われて製造はあきらめ、
世界中の電動歯ブラシを探し回った。そして、奇跡的にアメリカで「ブリストル」に出会うことができた。
医療の世界は「光の時代」に入っている。皮膚科でもフォトフェイシャルを代表とした光による治療法が一般的になっている。
歯科もこれからは「光の時代」だ。
この近未来型の光音波歯ブラシ「ブリストル」を日本に広めたいと強く思っている。(プロジェクトサイトより)
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すでに支援金額が400万円を超えている本プロジェクト。
開始わずか2時間で支援額が100万円まで達し、さらに開始12時間弱で200万円近くまで集まったという。
支援者には歯科医師や歯科衛生士も多く、歯科医療従事者の関心の高さが伺える。
支援によっては、リターンとして定価より50%オフの価格で「ブリストル」を手に入れられるものもある。
気になる方は、ぜひクラウドファンディングをチェックしてみていただきたい。
支援の受け付けは2020年2月6日まで。
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。