「歯の色に近いシェードを選択する」。
これまでのコンポジットレジンは、もう必要ないかもしれません。
色を選ばないという感覚。オムニクロマのご紹介
オムニクロマにはシェードという概念がありません。オムニクロマ自体が、歯質の色調に同化します。
まずはオムニクロマの色調適合性をご確認ください。
1. 幅広い色調適合性
オムニクロマは、Vita16シェードに対応。硬化前のペーストは白色不透明で、歯質と充填部位の確認が容易です。
シェードの適合性は見ていただくと一目瞭然。Ⅰ 級窩洞はもちろん、前歯部 Ⅲ級、Ⅴ級窩洞にも適合します。
2. 色調変化に追随
コンポジットレジン修復のシェード選択で悩ましい症例のひとつが、ホワイトニング前後の歯質の色の変化です。
オムニクロマはシェードを持たないため、歯の色調変化をどこまでも追いかけます。
歯頸部Ⅴ級窩洞の色調にご注目ください。上が従来のコンポジットレジン、下がオムニクロマです。
3. シェード選択は不要。在庫管理をシンプルに
オムニクロマは、2020年8月1日に保険材料として収載されました。従来のコンポジットレジンと変わらない価格帯で、シェード選択は不要。在庫整理がシンプルに、出番の少ないシェードのレジンを劣化させることがなくなります。
4. 嬉しい研磨性、操作性
これだけでも魅力的なオムニクロマですが、研磨性・操作性にも優れています。
すでに先行発売された米国では、色調適合性の評価において92.7%、研磨性・環境光安定性・操作性においても高い評価を得ています。
日本発売記念キャンペーン実施中(2021年1月20日まで)
不思議?オムニクロマの色調適合原理
1. ポイントは『構造色』
モルフォ蝶という蝶をご存じでしょうか?美しい青色の羽を広げる蝶としても有名ですが、実はこのモルフォ蝶の羽はグレー 一色。羽の持つ微細構造が光の波長を受け、青く美しい色として我々の目に届いているのです。
これは、光の波長以下の微細構造による光の分光によって発色する現象で、「構造色」と呼ばれています。
シャボン玉 / モルフォ蝶 / CD が放つ構造色
オムニクロマはこの微細構造による発色である「構造色」を巧みに利用して開発された製品です。
2. 構造色を応用したスマートクロマティックテクノロジー
オムニクロマは歯科用コンポジットレジンとしては初めて、顔料を使わず、構造色による色調の再現に成功。
オムニクロマフィラーと呼ばれる、260nmの均一サイズのスープラナノ球状フィラーが発現する赤から黄色の構造色と、充填先の歯牙の色が合わさることで歯質の色と同化します(スマートクロマティックテクノロジー)。
オムニクロマフィラーの電顕写真
オムニクロマフィラーの構造発色(イメージ図)
3. 色調適合原理
上段が顔料を使用した従来のコンポジットレジンの色調適合模式図、下段がオムニクロマによる構造色を応用した色調適合の模式図です。
顔料の混色では色が混ざるほど黒に近づきますが(減法混色)、光の混色では色が混ざるほど白に近づきます(加法混色)。
オムニクロマでは、A1の歯からは様々な波長の光が反射して白く見えています。オムニクロマの構造色が混色した後も、自然な白さのままです。A4の歯からは赤から黄色の波長の光が他の波長の光と比較して強く反射しています。オムニクロマの赤から黄色の構造色が混色することで、暗くならずに自然な色調が再現されます。
このように、顔料の混色原理ではなく、光の混色原理を巧みに利用することで、歯質の色に同調するのがオムニクロマです。
4. 症例で確認
色調の異なる咬合面と頬側面をオムニクロマで充填した症例です。オムニクロマが異なる色調に同化していることがわかります。
いざ、シェードのない世界へ。オムニクロマをお試しください!
日本発売記念キャンペーン実施中(2021年1月20日まで)