2022年度診療報酬改定により、4月からメタルコア加算が廃止され、CAD/CAMインレーが保険収載されました。今後はメタル材料が減り、ファイバーポストを併用したレジンコアやCAD/CAMなどレジン系材料、さらにはジルコニアなどさまざまなセラミックス素材の使用が増えることが予想されます。
そんな中、これからの時代に求められるのは、あらゆる材料に対応可能な接着材。今回はマルチユースな接着材「ボンドマー ライトレス」を使用した症例をご紹介します。
ボンドマー ライトレスとは
これまでCR充填など接着の場面で必須であった「ボンディング材」と、貴金属やセラミックスなど材料に応じて使い分けていた「プライマー」。これらを一体化することでマルチユースが可能になりました。
CR充填やレジンコア築造、補綴物合着前の冠内部や支台歯へのボンディングはもちろん、メタルボンドのマージン部における審美性改善時の前処理や、パーシャルデンチャーのクラスプ装着時の前処理など、幅広くお使いいただけます。
被着体を選ばない同一術式
ボンドマー ライトレスはどの被着体でも、「2液混和」、「塗布」、「エアブロー」の3ステップなので、操作を迷うことがありません。さらに、塗布後の待ち時間も不要で、エアブロー後の光照射も不要。従来品と比較して、口腔内での操作時間が20秒も短縮されるため、唾液汚染のリスクや患者さんの負担を大幅に減らすことができます。
ボンドマーライトレスを使用した臨床例
①「ボンドマー ライトレス」と「エステコア ハンドタイプ」を用いた支台築造の症例
光が届きにくい根管内において威力を発揮するのが、化学重合タイプの「ボンドマー ライトレス」。待ち時間や光照射が不要で、塗布してエアブローした直後から、支台築造用レジンをお使いいただけます。
また支台築造用レジン「エステコア」、「エステコア ハンドタイプ」は、象牙質に近似した弾性率や切削感を持つだけでなく、圧縮強度を高めることで耐久性がアップしました。
※症例は、CLINICAL CASE REPORT vol.13より一部抜粋。
動画「エステコア ハンドタイプ」
「エステコア ハンドタイプ」の製品ページには、他にもCLINICAL CASE REPORTが掲載されています。
② 「ボンドマー ライトレス」と「エステセムII」を用いたCAD/CAM冠装着の症例
あらゆる補綴物の前処理に対応可能な「ボンドマー ライトレス」。歯面へのボンディング材としてはもちろん、補綴物の前処理も素材を選ばず同一術式で一括処理が可能です。
「エステセムⅡ」は、補綴物をセットした後、光照射を2〜4秒行うだけで余剰セメントを除去でき、2秒※の場合では、半硬化状態が2分半も持続。そのため、多数歯の処置であっても、余裕をもって余剰セメントを除去することができます。
※光照射条件による
動画「エステセムII」
「エステセムII」の製品ページには、他にもCLINICAL CASE REPORTが掲載されています。
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