はじめに

株式会社ナカニシ（以下、ナカニシ）は12月1日、パワーそのままに小型化を実現した5倍速『Ti-Max nano』を販売開始する。

今回は、11月16・17日の東京デンタルショーで初披露となった同製品の魅力についてお伝えしたい。

^{11月16・17日の東京デンタルショーで初披露となったTi-Max nano}

従来品よりも10%の小型・軽量化を実現！

Ti-Max nanoは、ナカニシのコントラアングルの優れた性能を維持しつつ、従来品よりも約10%の小型、軽量化を実現。手に持ったときの重心バランスに優れており、小さな手の方でも取り回しが良く、フィット感のある施術をサポートする。

^{従来品よりも長さは9.5cm短く、重さは3.7g軽くなったTi-Max nano}

また、チタン製のボディを採用したことで、ハンドピースの軽量化・高強度化に成功し、手に負担の少ない治療と高い耐久性を実現した。

チタン製ボディの表面に、微小な凹凸によって光沢面を排除するブラスト処理を行い、その表面に独自の“DURAGRIP”コーティングを施している。傷が付きにくく耐久性がアップすると同時に、表面の凹凸によりさまざまなグローブでも滑りにくく、快適なグリップ感を提供します。

^{チタン製ボディの表面に施された、独自の“DURAGRIP”コーティング}

小回りがきき、治療中の術者の疲労を軽減

Ti-Max nanoは従来品よりもボディが短くなった分、施術中に小回りがききやすくなったため、前歯部の処置が比較的スムーズに行えるという利点も挙げられる。

また、重心がモーター側に位置付けられているため、長時間の治療による疲労を軽減し、女性歯科医師にも優しい工夫が施されている。

^{従来品とTi-Max nanoのサイズ感の比較}

「なぜ5倍速の小型化×パワーが実現できたのか」開発担当者が語る秘密とは？

11月16・17日に開催された東京デンタルショーのナカニシブースでは、今回発売するTi-Max nanoが初披露された。

今回WHITE CROSSでは、Ti-Max nanoの製品開発に携わった小坂知久氏に、5倍速のパワーそのままに小型化を実現できた理由について伺った。

^{Ti-Max nanoの製品開発に携わった小坂知久氏}

今回販売開始となったTi-Max nanoは、北米では2019年から販売されていた製品で、女性歯科医師向けの製品として賞を受賞していました。

日本では約10年前からショートインサートのモーターが増え、現在では定番化してきたことに加え、数年前にISOの規格が変更されたんです。これによってショートインサートのみに対応する製品が作れるようになり、今回のTi-Max nanoの特徴である「パワーはそのまま＆小型化」が実現できた大きな理由になっています。

 

ショートインサートのモーターのみに対応するという点から、「モーターへの接続部を短く設計する」ということが考えられるようになり、ヘッドのパワーに関わる部分については、あくまでも従来の機能をもたせたまま、「

短くなることで出てくる不都合な点は設計の力でカバーする」という方針で開発が進められました。

そのため、従来品も新製品もヘッド周りの部品は共通のものになっています。

もともと北米で販売されていた製品ではあるものの、日本の規格に沿った適合試験など、日本で販売する上で必要な法規制を通過するエビデンスを揃えることには苦労しましたね。

ショートインサートへの移行やISO規格の変更に加え、昨今では、日本でも女性の歯科医師がますます増えてきています。そういった時代背景も踏まえて、「長時間コントラを持つ歯科医師だけでなく、女性歯科医師の負担や疲労感を少しでも軽減したい」という想いで開発に携わりました。

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Ti-Max nanoは、2機種（nano95LS / nano25LS）ともに2年間の長期保証を受けることが可能。

Ti-Max nanoについて気になった先生は、ぜひナカニシ社または取引中のディーラーまでお問い合わせいただきたい。

Ti-Max nanoの詳細はこちら