寒暖差が激しく、風邪を引かないよう注意する毎日ですね。「自宅や院内で手軽に学びたい!」とお考えの先生、今すぐ見られるオンラインセミナーはいかがでしょうか。
今回は500本以上あるセミナーの中から、幅広いジャンルのおすすめセミナーを厳選してご紹介します。ぜひ、この機会に気になるセミナーをチェックしてみてください!
「先生、舌位が治りません MFT+姿勢からアプローチする舌位」藤澤將人先生
昨今では口腔機能発達不全症に対する認知が広まり、「食べる」「しゃべる」「呼吸」の機能は、歯列と咬合に大きく影響していることが知られています。
各不正咬合の原因を理解し、適切なMFTを行うことは、対症療法から原因療法へと治療の質を向上させることに繋がります。中でも舌位は「頸椎の傾斜」に関与するため、口腔周囲筋のみならず、全身の姿勢にも着目して指導をしていくことが改善の近道です。明日からワンランク上のMFTを行うための勘所をお伝えいたします。
「世界の歯科の潮流に日本の保険歯科医療をどう落とし込むか」佐久間利喜先生
2025年問題や生産人口の減少、医療費削減、円安と、三重苦、四重苦の現在の日本。
今回は、2022年シンガポールで開催されたIDEM(国際歯科展示会・学会)および、2023年ドイツでのIDS(ケルン国際デンタルショー)に参加して感じた、世界の方向性についてお伝えしたい。そして現在の日本の歯科の現状を踏まえ、私たち歯科医師はこの方向性をどう捉え、進むべきか、地方の一開業医目線で考察し、情報共有をしたい。
「【ここに注目!】インプラント治療の切開・縫合を伝授!」嶋田淳先生
「切開」「粘膜骨膜弁の剝離挙上」「縫合」は、口腔外科処置およびインプラント処置の基本術式です。
粘膜骨膜弁の剝離挙上は全層弁とし、骨膜下まで到達しやすい部位から開始します。
また、嶋田式の縫合では、持針器はヘガールを使用し、糸はモノフィラメントを用います。
そしてリバースカッティングのニードルを、角度を付けて把持します。右から左に刺入した場合は外巻き、左から右に逆向きに刺入した場合は内巻きに、初めの外科結びの結紮を行います。
今回は、嶋田式の切開・剥離・縫合について詳しく解説したいと思います。
「臨床接着修復10Tips for Adhesive Dentistry」江川光治先生
近年、ボンディング材やコンポジットレジン、接着性レジンセメント、各種プライマーの性能の向上により、日常臨床において「接着・修復」は欠かせないオプションとなってきている。
私たち歯科医師は的確な診断のもと、適応症や接着メカニズム、マテリアルの特性などを理解し、数多くのオプションの中から最適な治療方法を選択する必要がある。
日本の歯科材料メーカーの弛まぬ開発と大学などの研究機関の努力により、日本は接着材料の分野で世界を牽引している。日本の歯科医師は、良質な接着歯科材料を世界に先駆けて使うことができるという非常に恵まれた環境にあるのだ。
しかしその反面、臨床家は日々溢れるさまざまな製品と情報により、材料の選択や医院でのプロトコール確立に苦慮することもあるのではないだろうか。
さらに、歯質と修復材料との非常に高いインテグレーションが得られるようになった現代では、従来の合着主体の臨床とは違う基準が、修復法のボーダーをわかりにくくなってしまっている。
本講演では、直接法コンポジットレジン修復や間接接着修復であるラミネートベニア、セラミックインレー、オンレー、クラウンなどの臨床例を提示し、成功させるための10個のポイントを治療ステップの実際と適応症、予知性とともに解説したい。
「治癒の病理 ペリオ・インプラントの疑問を解決!下野先生が考える最新の指針~決定版〜」下野正基先生
今回の「治癒の病理」では、ペリオ・インプラントの臨床的疑問に答える。
具体的な内容は、以下の通りである。
① 臨床的に健康な歯周組織とは?
② 歯肉炎の不可逆性とは?
③ 歯周病診断の新基準とは?
④ 修復物マージンと骨縁下組織付着(生物学的幅径)の関係は?
⑤ ジルコニアインプラントの特徴は?
⑥ なぜ異物であるインプラントは排除されないのか?
⑦ インプラント周囲骨はリモデリングするのか?
上記に関する最新情報をわかりやすく解説していきたい。
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WHITE CROSSでは、今後もさまざまな講師の先生をお招きし、あらゆるセミナー動画を配信していく予定です。
新型コロナウイルス感染症が5類へと引き下げられ、対面によるセミナーも増えているかと思います。リアルセミナーとオンラインセミナーとでは、ともに異なるメリット・デメリットがあります。
先生方にはぜひ双方のメリットを享受し、その時々でより有益な学びが得られるように使い分けていただきたいです。
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。