【Case report】Ⅰ級窩洞に対し、「Espresso臼歯部コース」を応用して修復した一症例の画像です
レポート 2024/11/18

【Case report】Ⅰ級窩洞に対し、「Espresso臼歯部コース」を応用して修復した一症例

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・Ⅰ級窩洞に対し、「Espresso臼歯部コース」を応用して修復した一症例を八木亮輔先生がレポート!

・5分以内で審美的な充填が完了する、スタイルイタリアーノのハンズオンキットの魅力とは?

 

この記事は、保存修復>コンポジットレジンⅡ級

https://search.whitecross.co.jp/hozon/3-7/

 

はじめに

筆者がスタイルイタリアーノを知るきっかけになったのは、今から5年ほど前に、現在勤務している法人理事長の佐々木俊哉先生より、審美修復のスタディーグループがあると教えてもらったことである。それ以来、専用ページで症例を閲覧し、将来自分もこういう治療ができるようになりたいと思っていた。

 

以前は大学病院に勤務し、主に歯内療法をメインに診療していたため、恥ずかしながら全顎的な治療や、審美・機能を考慮した治療は経験も知識もなく、ほとんどできなかった。

 

今回筆者は、スタイルイタリアーノが監修するハンズオンキット + オンラインセミナーを先行モニターとして受講することができた。このセミナーを受講し、1インスツルメント・1テクニックで、短時間で機能的かつ審美的な充填処置を行えるのは非常に魅力的ではないかと感じた。

 

拙い症例ではあるが、実際に臨床例を供覧させていただきたいと思う。

 

Espressoキット:POSTERIOR(臼歯部)コースはこちら

Espressoキット:POSTERIOR(臼歯部)コースはこちら

 

初診時資料

患者情報: 42歳、女性。

主訴、既往歴、現症など:右下奥歯の治療を希望、金属をなくしたいとのこと。

その他(口腔内所見や診断など):右下7は応急処置でグラスアイオノマーにて仮封中、右下6の治療を先に行うこととなった。右下6は冷水痛、打診痛ともに(-)。メタルインレー遠心部が不適合になっており、インレー下でのう蝕が疑われる。

 

不適合のメタルインレー修復

初診時口腔内写真

 

右下7はグラスアイオノマーにて仮封。右下6に不適合のメタルインレー修復を認める。頬側咬頭の咬耗を認める。

 

同部位のデンタルX線

 

術中資料

筆者は可能な限り、保険診療でもラバーダム防湿を行っている。ラバーダム防湿による舌や頬粘膜の排除の効果によって、より早く充填処置ができる。

 

また、接着環境を整えることが修復物の長期安定に何よりも重要だと考えている。

 

咬合接触確認後、ラバーダム防湿を行った

咬合接触確認後、ラバーダム防湿を行う

 

窩洞内部にう蝕

メタルインレー除去後、窩洞内部にう蝕を認める

 

窩洞形成完了後

窩洞形成完了後

 

エナメル質にセレクティブエッチングを行う

エナメル質にセレクティブエッチングを行う

 

窩洞の深さを確認する

窩洞の深さを確認する(Dr. Jordi Manautaはセミナー内で1.5mmの充填スペースが重要であると言及していた)

 

窩洞内にフロアブルレジンを充填し、窩洞のボトムアップを行う

窩洞内にフロアブルレジンを充填し、窩洞のボトムアップを行う

 

窩洞の深さを確認(1.5mm)

窩洞の深さを確認(1.5mm)

 

先に頬側を充填し単純窩洞にしていく

先に頬側を充填し、単純窩洞にしていく

 

窩洞内にペーストレジンを置く

窩洞内にペーストレジンを置く

 

充填器L Mアルテ ソロ ポステリアを用いて咬頭斜面に沿わせて余剰なペーストを除去していく

充填器LMアルテ ソロ ポステリアを用いて咬頭斜面に沿わせて余剰なペーストを除去していく

 

余剰なペーストを除去した状態。この状態である程度形態付与ができていることに注目してほしい。この次に充填器の反対側で裂溝形態を付与していく

余剰なペーストを除去した状態

 

この状態で、ある程度形態付与ができていることに注目してほしい。この次に充填器の反対側で裂溝形態を付与していく。(この形態付与についてはハンズオンセミナーを参考にしていただきたい)

 

充填完了後。充填時間は5分以内で完了している

充填完了後

 

充填時間は5分以内で完了している。時間的に余裕があれば副隆線などの形態付与を行うのも良いかと思う。

 

咬合調整黄色い丸で囲んだ部分のみ調整を行った

咬合調整黄色い丸で囲んだ部分のみ調整を行った

 

咬頭斜面に沿って充填することにより、適切な形態を付与でき、咬合調整の時間を短縮することができる。

 

咬合調整完了後。この後研磨を行った

「咬合調整完了後」この後研磨を行った

 

まとめ

筆者のように今までCR修復(ダイレクボンディング)のセミナーを受講したことがないなど、経験の浅い先生には非常に有用なセミナーであることは間違いない。

 

今回のテクニックを習得すれば、短時間で機能的かつ審美的に充填処置を終えることができる。 

 

プラクティスカード

 

 

また、プラクティスカードが付属しているので、それを参考にしながら裂溝形態を付与していけば患者満足度の高い治療を実現することが可能であると考えられる。

 

今後、さらにトレーニングを重ねてより良い治療を提供できるように取り組みたい。

 

WHITE CROSSでは、Espresso専用キットを先行販売中!

この度、コルテンジャパン合同会社により、スタイル イタリアーノのハンズオンプログラム「Espresso」が日本に初導入。

 

WHITE CROSSはその流通窓口を独占し、本キットの発売を開始している。ワンランク上のCR修復を目指す先生には、ぜひ試していただきたいキットである。

 

Espressoキット:POSTERIOR(臼歯部)コースはこちら

Espressoキット:POSTERIOR(臼歯部)コースはこちら

 

この記事は、保存修復>コンポジットレジンⅡ級

https://search.whitecross.co.jp/hozon/3-7/

執筆者

八木 亮輔の画像です

八木 亮輔

歯科医師

北インター歯科クリニック 勤務

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