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臨床 2023/12/08

深い窩洞への一括充填も可能なオムニクロマフローバルクが登場!“色を選ばない”オムニクロマシリーズの特長を徹底分析

PR 株式会社トクヤマデンタル
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この記事のポイント

 ・シェードの概念を持たないコンポジットレジン、オムニクロマシリーズの特長を徹底解説。

・オムニクロマは、コンポジットレジンでは初めて構造色を応用し、天然歯の色調を再現。ホワイトニング等による歯の色調の変化にも追随して色調適合する。

・ペーストタイプとミディアムフロータイプに続く、新発売の深い窩洞への一括充填が可能な「オムニクロマフローバルク」をご紹介。

 

この記事は、保存修復>コンポジットレジン全般

 

“色を選ばない”という感覚。オムニクロマシリーズの特長とは?

「シェードのない世界へようこそ」

 

トクヤマデンタルのオムニクロマは、すべての(=オムニ)色(=クロマ)を意味する、シェードの概念を持たないコンポジットレジンです。オムニクロマ自体が、歯質の色調に同化します。

 

ペーストタイプで賦形性のある「オムニクロマ」、ミディアムフローで幅広い症例に使用可能な「オムニクロマフロー」に続き、2023年9月、深い窩洞への一括充填も可能な「オムニクロマフローバルク」が新たに発売されました。

 

今回は、3種類となったオムニクロマシリーズの魅力を徹底分析します。

 

オムニクロマの特長はこれだ!

シェードのないCR充填が可能

オムニクロマは、1本でVITA16シェードに対応。硬化前のペーストは白色不透明で、歯質と充填部位の確認が容易です。

 

シェードの適合性は見ていただくと一目瞭然。硬化前のペーストは⽩⾊不透明なので、⻭質との識別が簡単、光硬化後に、窩洞の⾊調に同化した⾃然な外観になります。

 

硬化前と硬化後の比較 人工歯(臼歯)Ⅰ級窩洞(φ4mm×深さ2mm)を形成後、全ての窩洞にオムニクロマを充填

 

 

シェード選択で迷わない、在庫管理がシンプル

オムニクロマは、2020年8月1日に保険材料として収載されました。従来のコンポジットレジンと変わらない価格帯で、シェード選択は不要。在庫整理がシンプルに、出番の少ないシェードのレジンを劣化させることがなくなります。

 

写真はオムニクロマ

 

 

ホワイトニング等による歯の色調変化に追随

コンポジットレジン修復のシェード選択で悩ましい症例の一つが、ホワイトニング前後の歯質の色の変化です。

 

オムニクロマはシェードを持たないため、ホワイトニング等による歯の色調の変化にも追随して、歯の色調変化をどこまでも追いかけます。

 

 

 

 

症例にあわせて選べる3種類のペースト

オムニクロマシリーズは、症例にあわせて選べる3つのペーストをご用意。

 

① ペーストタイプで賦形性のあるオムニクロマ

② ミディアムフローで幅広い症例に使用可能なオムニクロマフロー

③ 深い窩洞への一括充填も可能なオムニクロマフローバルク

 

 症例にあわせて選べるペースト(画像はオムニクロマパンフレットより引用)

 

新発売のオムニクロマフローバルクのご紹介!

9月に新発売されたオムニクロマフローバルクは、硬化深さ3.5mm(LED光照射器:800mW/㎠、20秒照射)で深い窩洞への一括充填も可能で、操作時間をさらに短縮できるようになりました。窩壁によくなじむハイフロータイプと低重合収縮性で、辺縁漏洩の不安も低減することが可能です。

 

これまでのオムニクロマ同様、周囲の歯質と⾃然な外観で構造色による色調適合をします。

 

オムニクロマフローバルク 光硬化前と光硬化後の比較 

 

オムニクロマフローバルク

 

美しい色調適合性の秘密はオムニクロマの「スマートクロマティックテクノロジー」

ポイントは「構造色」

世界でもっとも美しい蝶として知られるモルフォ蝶という蝶をご存じでしょうか?光が当たることによって美しい青色の羽を広げる蝶としても有名ですが、実はこのモルフォ蝶の羽は濃い灰色です。

 

モルフォ蝶の翅(はね)の鱗粉は、ヒダ状の均一な微細構造になっています。ヒダの間隔は約200nm。このヒダ2つ分の間隔が、光の三原色のうちの青色の波長と合っています。

 

そのため、光がモルフォ蝶の翅に当たった時に光の干渉が起き、青色が強調されて反射します。これが「構造色」です。他の色の成分は吸収されて見えません。

 

モルフォ蝶(画像はオムニクロマ特設ページより引用)

 

オムニクロマはこの微細構造による発色である「構造色」を巧みに利用して開発された製品です。

 

 

独自技術のオムニクロマフィラー

オムニクロマは、歯科用コンポジットレジン独自技術の「ゾル・ゲル法」で製造されるスープラナノ球状フィラーが使用されています。

 

一般的に、コンポジットレジンに充填されているフィラーは、石英やガラスを機械的に粉砕して製造される不定形のものです。その形状や大きさは不均一で、数μmから数10μmの大きさのフィラーを含んでいます。

 

これに対し、トクヤマデンタルは、「ゾル・ゲル法」により、分子レベルからフィラーを合成し、理想的なサイズの均一なスープラナノ球状フィラーを生成しています。

 

そんな構造色を発現する粒径約260nmの球状フィラーのことを「オムニクロマフィラー」と呼称することにしました。

 

「ゾル・ゲル法」により、分子レベルからフィラーを合成 (画像はオムニクロマ特設ページより引用)

 

 

構造色を応用したスマートクロマティックテクノロジー

オムニクロマは歯科用コンポジットレジンとしては初めて、顔料を使わず、構造色による色調の再現に成功(2020年10月時点)。

 

A1からD4まで、すべての歯の色調は赤色から黄色の比較的狭い範囲に分布しています。

 

オムニクロマフィラーは、歯の色調である赤色から黄色の構造色が出るよう、粒径約260nmに制御されています。この粒子形状とサイズが精密にコントロールされたオムニクロマフィラーが微細構造を形成することで、構造発色します。

 

オムニクロマフィラーの電顕写真(画像はオムニクロマ特設ページより引用)

 

また、顔料による混色は、混ざれば混ざるほど黒に近づく減法混色ですが、構造発色による混色は、混ざれば混ざるほど白に近づく加法混色です。白色に他の色をいくら混ぜても白いままなのです。

 

つまり、A1シェードのような白い歯では、オムニクロマの赤色から黄色の構造色が混色しても白いままで、A4シェードのような濃い色の歯では、オムニクロマの構造色が混色すると暗くならずに自然に見えます。

 

これが、スマートクロマティックテクノロジーと呼ばれるオムニクロマの色調適合原理です。

 

オムニクロマの色調適合原理の模式図(画像はオムニクロマ特設ページより引用)

 

資料請求や症例集も!ぜひオムニクロマをお試しください!

オムニクロマシリーズ特設ページでは、無料で資料請求や症例集の閲覧、ダウンロードが可能です。

 

さらに動画では、製品紹介動画だけでなく実際に使用している臨床家の先生方の症例動画も多数ご紹介しています。せひ、オムニクロマの特設サイトで詳細をチェックしてみてください。

 

 

  オムニクロマシリーズ特設ページはここをクリック

 

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