こんにちは、歯科医師で集患・経営コンサルタントの近義武です。
歯科医院経営のコツ、患者に好かれる歯科医院の構築、収益性の向上などについてのヒントをお話ししています。
今回のテーマは『自由診療について』です。受診率を上げる、患者に勧める、価格を上げるなどが、なかなか進まない院長先生にぜひ知ってほしい内容です。
もっと自由診療を受けてほしい
「ウチの地域は高額の自由診療は出ない土地柄だから…」
これはもう、耳にタコができるくらい聞かされている言葉です。院長先生自身がこう思いこんでいますから、仮に私がコンサルに入ったとしても、このままでは大きな成果に結びつけることはできません。
なぜなら、私は有効な提案やアドバイスはできますが、実際に施策を実行する主体は院長先生だからです。
「自由診療の受診率(自費率)を上げる」ことが医院経営に有効だなんて、誰にでもわかっていることです。わかっているのに、なぜ成果を出せないのでしょうか?
無意識に行動を抑圧していませんか?
その理由はいたってシンプルです。院長先生自身が、心理的ブレーキを無意識にかけているからです。この状態では、口でいくら「もっと自由診療を増やしたい!」と言ったところで成果は出ません。
院長先生が、改善に向けたさまざまな施策を、積極的にスピード感を持って行うことがないのですから、成果の出しようがないのです。どんなに素晴らしい施策でも、実行しなければ結果が出ないのは当たり前です。
私が提案する施策の中には、2〜3つの施策を組み合わせて、高い相乗効果を狙うものもあります。しかし、そんな施策を提案すること自体が、こういう院長には「間違い」になってしまうのです。
患者が安い治療を選ぶ、根本的な理由
こういった院長に共通しているのは「患者がなぜ、安い治療を選ぶのか」という、根本的なところがわかっていないことです。
『安い金額のものにしか興味がない』『安いことが正義』そういう患者は確かに存在します。しかし、そういう患者は少数派です。
実際に患者が安い治療を選ぶ理由は、間違った治療を選んでしまった時のダメージを小さくするためなのです。言い方を変えるなら、患者自身にピッタリの治療だと納得していないから、安い治療を選ぶのです。
自分にピッタリの治療だと納得したなら、土地柄や所得水準も関係ありません。どんなに遠方からでも治療を受けにきます。ここを理解しないまま「外観が…、設備が…、技術が…、実績が…、無名だから…」と、自費率が上がらない理由を並べても意味がありません。
ポイントは『納得』の1点だけなのです。
自覚し難いことが、さらなる悪循環を生む
こういう『心理的ブレーキ』を院長本人が踏み続けているという例はよくあります。しかも、十人十色でさまざまに変形していますから、今回の話を聞いても、自分のことだと気づかないことも珍しくありません。
もしあなたが、心理的ブレーキを手っ取り早く外して、自費率をコントロールしたいのなら、私のヒアリング・コーチングを受けてみませんか?
マンツーマンで行いますので安心して受講してください。オンラインでも直接面談でも受講できますので、まずはあなたの胸の内をお聞かせください。
トライアルセッション
「問題点の明確化・ヒアリング」
前回までの記事はこちら
第4回「だからブレイクできない!歯科医院のリニューアル時に見落としがちなこと」
第5回「ラポールの獲得は恋愛を成就させることに似ている?!」
第12回「患者心理を操作して、優良習慣を身につけさせるウラ技」
第13回「『理想的な患者像』から芯の通ったブレない歯科医院を作る」
第14回「歯科医院のホームページから効果的に集患するには?」
第15回「歯科医院の成長を加速させる① 〜こんなノウハウは役に立たない〜」
第16回「歯科医院の成長を加速させる② 〜ノウハウを真の成長に直結させるには〜」
第17回「歯科医院の成長を加速させる③ 〜より早く、より大きな成果を得るには〜」
第18回「先生のその説明、患者が理解できると本気で思っていますか?」
第28回「何のために開業したのか、あなたは覚えていますか?」
執筆者
歯学部卒業後、長年臨床の現場に立ち、同時に歯科医院経営の指揮をとる。単なる集患ではなく、いかに経営者の手元にキャッシュフローを残し、労働時間の価値を高めていくか、ということに主眼を置いたスタイルを確立。厳しい現状に窮する歯科院長の一助になりたい、との思いから、歯科医院経営のコンサルティングに取り組むIntellectual (インテレクチュァル)や株式会社120%の代表として活動している。