この記事のポイント ・4月の随時改定における、歯科用貴金属価格の告示価格が決定。 ・金パラの告示価格は、3,391円に値下がり。 |
はじめに
2月15日、第538回中央社会保険保険医療協議会総会が開催され、4月の随時改定における歯科用貴金属価格の告示価格が決定した。
1月の随時改定における金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品、以下金パラ)の告示価格は3,711円であったが、4月の随時改定では3,391円に値下がりすることが明らかになった。
金パラ、金パラ合金ろうのみ値下がり
歯科用貴金属における告示価格の推移(画像は厚労省資料を改編)
4月の随時改定において金パラ、金パラ合金ろうは値下がりとなるが、その他の金属は値上がりとなった。
歯科用貴金属素材価格の変動推移(画像は厚労省資料より引用)
素材価格の変動を見ると、昨年10月から今年1月にかけてパラジウムと12%金銀パラジウム合金が値下がりしているため、金パラ、金合金ろうの告示価格引き下げに繋がったと考えられる。
なお、金は継続的に値上がりしていることがわかる。
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歯科用貴金属価格について、診療報酬改定時以外に年4回見直しされるのが「随時改定」である。
歯科用貴金属は歯科臨床と密接に関わるため、今後も告示価格の変動に注視していきたい。
出典
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。