""歯科技工士・歯科技工所レベルアップのために""<BR><BR>　本書は1997年発行の「QDTプラクティカルマニュアル初心者のための臨床的クラウンの製作法」の新装版である。しかし本書では、写真やイラストをオールカラー化のうえクラウン製作に必要な各技工工程をさらに詳しく解析し、一見して理解できるように改編した。また歯科技工所における感染予防対策や基本的インプラント技工にも言及している。新人技工士の自習の書だけではなく、歯科技工所の管理・運営にも示唆を与えてくれる。
まえがき
謝辞
著者略歴
本書の読み方と構成

Chapter1　歯科医院から届いた印象の取り扱い方

Section1　印象の消毒・殺菌処置と材料・トレーの選択
Section2　感染予防対策と印象の確認・調整

Chapter2　模型製作と模型材料

Section1　giroFORMシステムを使用した作業用模型の製作
Section2　既製トレー・システムを使用した作業用模型の製作
Section3　ダウエルピンを用いた石膏模型の製作

Chapter3　模型のトリミング

Section1　giroFORMシステム模型のトリミング
Section2　間接法を用いた補綴物のためのトリミング
Section3　ダウエルピンを用いた分割復位式模型のトリミング

Chapter4　咬合器装着

Section1　ギルバッハ・システムを用いたフェイスボウ・トランスファー
Section2　Artex-AR咬合器への装着
Section3　口腔顎運動を意識した咬合器装着
Section4　平均値咬合器(デンタルホビー)を用いての咬合器装着

Chapter5　ワックス・アップとマージンの再調整

Section1　ヒーターインスツルメントを使用したワックス・アップ
Section2　中心窩の位置を押さえた理論的ワックス・アップ
Section3　咬合を考えたワックス・アップとマージンの再調整

Chapter6　鋳造1─スプルーイングから埋没まで─

Section1　材料と器具の管理に基づくスプルーイングと埋没
Section2　クルーシブルを利用したスプルーイングと埋没
Section3　ワックスパターンから考えるスプルーイングと埋没

Chapter7　鋳造2─金属の性質と鋳造から酸処理まで・遠心鋳造─

Section1　埋没材の特徴を考慮した掘り出しと酸処理時の注意
Section2　金属の性質から考える真空加圧鋳造
Section3　真空加圧鋳造機「キャスコム」を用いた鋳造
Section4　遠心鋳造機を用いた金属の溶融と埋没・鋳造

Chapter8　適合と咬合調整

Section1　適合の精度を向上させるクラウンの調整法
Section2　内・外面の適合と咬合調整

Chapter9　研磨・仕上げ・最終チェック

Section1　各種ポイント、バーを用いた研磨と最終チェック
Section2　研磨時の注意点と洗浄から納品まで

Chapter10　クラウン製作から始まるインプラント・審美技工物への道

Section1　インプラントの審美歯科技工に挑戦しよう
Section2　インプラント技工から見る将来の歯科技工

あとがき
索引

コラム
ThinkingTime(1)　各種樹脂系模型材の収縮度
ThinkingTime(2)　シャープペンシルの芯のにじみ試験
ThinkingTime(3)　口腔内と模型上で見る再現性の誤差