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保健医療におけるコミュニケーション・行動科学 第2版

保健医療におけるコミュニケーション・行動科学 第2版の画像です
医療,保健,福祉の領域において求められる「医療者と患者のコミュニケーション」を学ぶための最新テキスト!

●保健医療の場で求められるコミュニケーションについて,「Part 1 コミュニケーション」と「Part 2 行動科学」に分け,基礎となる理論から学ぶことのできる1冊.
●Part 1では,コミュニケーション技法やそれらを養うための学習方法,実際の保健医療の場で行われるさまざまな患者とのコミュニケーションについて示し,なぜ医療者がコミュニケーションを学ぶことが重要なのかを解説.
●Part 2では,行動科学が保健医療の場で求められる理由,実際にどのように生かすかについて解説.人の行動に関する理論・モデルをもとに患者の抱える問題や背景について理解する能力が養えます.
●本改訂版ではナッジ,合理的行動と非合理的行動,リスク・コミュニケーション,オンライン・コミュニケーションなどの項目を追加.本書を通じて新しい時代の患者-医療者関係を身につけることができます.
Part 1 コミュニケーション
 第1章 保健医療におけるコミュニケーション(高江洲義矩・深井穫博)
  I コミュニケーションの欠如とそのリスクの発生
  II 医療におけるコミュニケーションをいかに学ぶか
 第2章 コミュニケーションにおける情報(深井穫博)
  I 情報の交流様式
   1.コミュニケーションにおける情報
   2.コミュニケーションの成立要件
   3.情報障害(information barriers)と情報の倫理性
  II 保健情報と医療情報
   1.保健情報
   2.医療情報
   3.保健医療情報のデジタル化とPHR(パーソナルヘルスレコード)
  III まとめ
 第3章 健康情報・ヘルスリテラシーの理論と実際(渡邉正樹・三好知美)
  I 健康情報の実際と課題
   1.健康情報の情報源とその利用
   2.デジタル・デバイド
   3.インフォデミック
  II 健康情報に関わる諸理論
   1.認知的不協和理論
   2.防護動機理論
   3.普及理論
   4.リスク・コミュニケーションとそれに関わる理論
  III 健康情報とヘルスリテラシー
   1.ヘルスリテラシーの意義
   2.さまざまなヘルスリテラシー
  IV まとめ
 第4章 口腔健康情報の役割(神原正樹)
  I 口腔健康情報の現況
   1.歯と口腔の健康情報の歴史的な変遷―「口腔衛生思想の普及」から「口腔健康情報」へ
   2.健康情報と健康行動
   3.現在の主な口腔健康情報
  II 口腔健康情報の具備条件
  III 口腔健康情報の役割
   1.健康情報の役割
   2.誰のための口腔健康情報か
  IV 口腔健康情報の発信・伝達・受容
   1.口腔健康情報の発信
   2.口腔健康情報の伝達
   3.口腔健康情報の受容
  V まとめ
 第5章 コミュニケーションの手段と倫理
  I 個人間コミュニケーション(埴岡 隆・谷口奈央)
   1.コミュニケーション技法の活用
   2.コミュニケーション技法(言語・非言語)
   3.コミュニケーション技法の倫理
  II ICT/オンラインコミュニケーション(嶋﨑義浩)
   1.オンラインコミュニケーションの種類
   2.保健・医療におけるオンラインコミュニケーション
   3.オンライン診療
   4.遠隔画像診断・遠隔病理診断
   5.オンライン健康相談・保健指導
   6.プライバシー保護とリスク管理
   7.まとめ
  III マス・コミュニケーション(福田雅臣)
   1.はじめに
   2.マス・コミュニケーションの特徴
   3.情報の伝達様式
   4.情報源とその信頼性
   5.情報と社会
   6.まとめ
 第6章 医療現場のコミュニケーション
  I 患者とのコミュニケーションと医療面接(伊藤孝訓)
   1.患者─医療者関係
   2.問診から医療面接へ
   3.医療面接の流れ
  II 保健指導と行動変容(伊藤孝訓)
   1.歯科と生活習慣病
   2.日常生活の健康行動
   3.行動変容を促すコミュニケーションスキル
   4.医療面接の学習コンテンツ
  III 歯学教育機関におけるコミュニケーション教育(木尾哲朗)
   1.はじめに
   2.系統的コミュニケーション教育の開始前
   3.コミュニケーション教育の展開
   4.コミュニケーション学修
 第7章 施設・地域保健医療のコミュニケーション
  I 障害者とのコミュニケーション(遠藤眞美)
   1.障害者とのコミュニケーションの必要性
   2.障害者とは
   3.障害特性に合わせたコミュニケーション
  II 要介護者(在宅医療)とのコミュニケーション(遠藤眞美)
   1.要介護者とは
   2.在宅医療のニーズと普及
   3.要介護者に対するコミュニケーションの必要性
   4.在宅医療におけるコミュニケーションの注意点
   5.認知症の要介護高齢者へのコミュニケーション
  III 政策決定者とのコミュニケーション(アドボカシー)(小川祐司)
   1.はじめに
   2.アドボカシー活動
   3.アドボカシーの推進
   4.アドボカシー組織
   5.アカデミア・シンクタンク
   6.パブリック・リレーションの構築
 第8章 コミュニケーション技法と評価
  I ロールプレーイング(俣木志朗)
   1.ロールプレーイングとは
   2.特徴と効果
   3.ロールプレーイングの実施
   4.ロールプレーイング実施上の留意点
   5.フィードバックの留意点
  II 模擬患者(俣木志朗)
   1.背景
   2.模擬患者と標準模擬患者
   3.わが国の模擬患者による教育
   4.模擬患者の特性
   5.模擬患者実習の特徴
   6.標準模擬患者とその役割
  III カウンセリング技法/聴く技術(相澤文恵)
   1.カウンセリングの基本
   2.カウンセラーの基本的な3つの態度
   3.傾聴する態度
   4.共感的理解のために
  IV コーチング(相澤文恵)
   1.コーチングとは
   2.コーチングとカウンセリング
   3.コーチングのスキル
   4.コーチングのプロセス
   5.保健指導とコーチング
  V 意思決定の共有と意思決定支援ツール(深井穫博)
   1.患者―医療者関係と意思決定
   2.共有意思決定と患者の参加
   3.意思決定支援のためのディシジョンエイド
   4.まとめ
  VI リスク・コミュニケーション(吉野浩一)
   1.保健医療におけるリスク・コミュニケーション
   2.リスク・コミュニケーションの種類,分類
   3.リスク・コミュニケーションの実践
   4.リスク・コミュニケーションの事例
   5.口腔保健のリスク・コミュニケーションの事例
  VII 交流分析(深井穫博)
   1.「交流分析」が生まれた背景
   2.交流分析とは
   3.交流分析の基礎理論
   4.交流分析の日常臨床への応用
   5.まとめ
  VIII 会話分析・表情分析(深井穫博)
   1.会話分析
   2.表情分析
   3.まとめ
  IX フォーカスグループインタビュー(川口陽子)
   1.フォーカスグループインタビューとはなにか
   2.フォーカスグループインタビュー発達の歴史
   3.フォーカスグループインタビューの実際
   4.フォーカスグループインタビューの特徴
  X ナッジ(行動経済学の理論)(福田英輝)
   1.ナッジとは
   2.歯科保健医療分野におけるナッジの活用
   3.ナッジの活用例
   4.ナッジ活用の際の注意点
   5.ナッジの限界
Part 2 行動科学
 第9章 どうして行動科学が必要となったか(深井穫博・高江洲義矩)
  I 行動科学とは
   1.行動科学の誕生
   2.先駆的研究
   3.行動主義心理学の役割
   4.認知心理学・認知科学が注目される理由
  II 行動科学と認知科学
   1.認知科学の成立
   2.認知と行動
  III 健康行動から予防行動へ
   1.健康行動の意義
   2.ライフスタイルと健康
   3.健康行動学の研究展開
   4.口腔健康行動とは
   5.病者の行動
   6.行動科学に基づく健康教育・保健指導の原則
  IV まとめ
 第10章 人の一生の行動
  I 行動と社会的決定要因(環境)(相田 潤)
   1.健康の社会的決定要因
   2.健康の社会的決定要因と行動
   3.定期歯科受診を例に,社会的決定要因の影響を考える
   4.まとめ
  II ライフサイクルと行動(岩本優子・内藤真理子)
   1.ライフサイクル論と生涯発達的視点
   2.発達段階と行動
   3.まとめ
  III 行動と性,エイジング(古田美智子)
   1.健康行動の性差
   2.加齢と健康行動
   3.まとめ
  IV 合理的行動と非合理的行動(行動経済学)(福田英輝)
   1.行動経済学
   2.合理的行動と非合理的行動
   3.意思決定に関わるバイアス
   4.歯科口腔保健分野における行動経済学の可能性
   5.まとめ
 第11章 健康行動の理論・モデル
  I 個人レベル(古田美智子)
   1.健康信念モデル
   2.合理的行動理論・計画的行動理論・統合的行動モデル
   3.トランスセオレティカルモデル
   4.まとめ
  II 個人間レベル(内藤真理子)
   1.個人間レベルの理論・モデルの歴史
   2.社会的認知理論
   3.ストレスと健康生成論
   4.社会関係と健康
   5.まとめ
  III 集団・コミュニティレベル(野村義明・山本祐子・岡田彩子)
   1.はじめに
   2.PRECEDE-PROCEEDモデル
   3.イノベーション普及モデル
   4.ポリシーストリーム(policy stream)
   5.RE-AIM
   6.その他のモデル
   7.まとめ
 第12章 ヘルスプロモーションと健康教育(有川量崇・田口千恵子)
  I 健康科学とヘルスケア
   1.健康とは
   2.健康増進のための科学
   3.キュアからケアへ
  II 健康教育
   1.健康教育の定義
   2.健康教育の実際
  III ヘルスプロモーション
   1.オタワ憲章・バンコク憲章による定義
   2.種々のヘルスプロモーションモデル
   3.ヘルスプロモーション事例
  IV まとめ
 第13章 口腔健康行動(葭原明弘・宮﨑秀夫)
  I はじめに
  II 口腔健康関連の行動モデル
  III 健康行動を構成する要素の関連性
  IV 口腔健康行動と口腔健康教育
  V 地域ベースの口腔健康行動
   1.学校歯科保健における齲蝕予防プログラム
   2.職域における行動変容プログラム
  VI まとめ
 第14章 受診・受療行動(安藤雄一)
  I はじめに
  II 受診・受療行動の実態
   1.健診(検診)への受診行動
   2.医療機関への受療行動
  III 受診・受療行動の決定要因
   1.決定要因の概観
   2.主な決定要因
 第15章 患者と保健医療者の行動(杉原直樹)
  I 病者役割行動
  II 患者―医療者関係
  III 保健医療者の行動
   1.プロフェッショナリズム
   2.インフォームド・コンセント
   3.研究倫理

 文献
 索引

保健医療におけるコミュニケーション・行動科学 第2版

  • 著者

    高江洲 義矩
    深井 穫博

  • 出版社

    医歯薬出版株式会社

  • ページ

    272ページ

  • サイズ

    B5判

  • ISBN

    978-4263458679

  • 価格

    5,280円(税込)

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