"1998年初版刊行より、口腔外科分野のテキストとして歯学部生教育に好評を博している書籍が第6版にリニューアルとなります。
「歯科医師国家試験出題基準(令和5年版)」に沿った章立てとなり、「疾患編」「治療編」「必須の基本事項編」が新設され、最新の治療法なども紹介されています。
カラー写真と簡潔な箇条書きによる解説で理解しやすくなる工夫を継続し、用語や掲載疾患の統一や整理、拡充がなされています。
また、引用ガイドライン、疾患の分類なども最新のものにアップデートされています。"
"■ 疾患編
Ⅰ 先天異常・発育不全
1.総論 ( 栗田賢一)
1.成因
2.先天異常と発育異常の分類
3.顔面・口腔の発生と先天異常
4.診断と治療
2.歯・口腔・顎・顔面の発育を障害する先天的疾患
1.口唇裂、口蓋裂
2.顔面裂
3.第一第二鰓弓症候群(ゴールデンハー症候群)
4.ロバンシークエンス
5.ダウン症候群(21 トリソミー症候群)
6.ターナー症候群
7.猫鳴き症候群(5p- 症候群)
8.18 トリソミー症候群(エドワーズ症候群)
9.ベックウィズ・ウィーデマン症候群(EMG 症候群)
10.マルファン症候群(クモ様指趾症候群)
11.パピヨン・ルフェーヴル症候群
12.骨形成不全症
13.先天性外胚葉形成不全(先天性外胚葉異形成症)
14.低ホスファターゼ症
15.クルーゾン症候群(頭蓋顔面異骨症)
16.トリチャーコリンズ症候群(下顎顔面異骨症)
17.鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症)
18.軟骨無形成症
19.アペール症候群(尖頭合指症)
20.コルネリア・デ・ランゲ症候群
3.その他の成長・発育に関連した歯と口腔疾患
1.歯の異常
2.小帯異常
3.舌異常
4.口唇異常
5.その他の異常
4.顎変形症 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.上顎前突症
2.下顎前突症
3.開咬症
4.上顎後退症
5.下顎後退症
6.下顎非対称
7.上下顎前突症
5.その他の異常 ( 覚道健治)
1.茎状突起過長症
2.筋突起過長症
Ⅱ 損傷
1.総論 ( 松野智宣)
1.外傷
2.熱傷
3.凍傷
4.電撃傷
5.放射線損傷
6.化学的損傷
2.軟組織の損傷
1.口腔軟組織の損傷
2.顔面軟組織の損傷
3.歯の亀裂・破折・脱臼
1.歯の亀裂・破折
2.歯の脱臼
4.骨折
1.歯槽骨骨折
2.下顎骨骨折
3.上顎骨骨折、吹き抜け骨折
4.頰骨・頰骨弓骨折
5.鼻骨骨折
6.頭蓋底骨折 ( 里見貴史)
7.口腔上顎洞瘻 ( 松野智宣)
Ⅲ 炎症
1.総論 ( 栗田賢一)
1.炎症の原因
2.炎症の経過
3.炎症の5徴候
4.炎症の全身への影響
5.炎症の分類
6.感染症の成立
7.口腔炎症の特殊性
8.口腔感染症の原因菌
9.顎口腔領域の炎症の拡大
10.炎症の治療法
2.歯周組織の炎症
1.辺縁性歯周炎
2.根尖性歯周炎
3.歯肉膿瘍
4.智歯周囲炎(歯冠周囲炎)
5.インプラント周囲炎
3.顎骨の炎症
1.歯槽骨炎
2.顎骨炎
4.顎骨周囲組織の炎症
1.歯性扁桃周囲炎
2.所属リンパ節の炎症
3.口底の炎症
4.頰部の炎症
5.その他の隙の炎症
6.その他の口腔・頸部軟組織炎症
5.歯性上顎洞炎
1.急性上顎洞炎
2.慢性上顎洞炎
6.肉芽腫性炎
1.口腔結核
2.口腔梅毒
3.ハンセン病
4.サルコイドーシス
7.歯性全身感染症
1.菌血症
2.敗血症
3.全身性炎症反応症候群
4.歯性病巣感染
5.感染性心内膜炎
Ⅳ 口腔粘膜疾患
1.水疱を主徴とする疾患 ( 長尾徹)
1.単純ヘルペス
2.帯状疱疹
3.ヘルパンギーナ
4.手足口病
5.天疱瘡
6.類天疱瘡
7.表皮水疱症
2.紅斑・びらんを主徴とする疾患
1.紅板症
2.多型滲出性紅斑
3.全身性エリテマトーデス
3.潰瘍を主徴とする疾患
1.潰瘍性口内炎
2.アフタ性口内炎
3.ベーチェット病
4.壊死性潰瘍性歯肉口内炎
5.壊疽性口内炎
6.薬物性口内炎
7.メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
4.白斑を主徴とする疾患
1.白板症
2.口腔扁平苔癬
3.口腔カンジダ症(鵞口瘡)
4.毛状(毛様)白板症
5.白色海綿状母斑
6.ニコチン性角化症
7.口腔粘膜下繊維症
8.移植片対宿主病
5.色素沈着を主徴とする疾患
1.メラニン沈着症
2.色素性母斑
3.外来性色素沈着
6.舌に発症する疾患
1.黒毛舌
2.地図状舌
3.正中菱形舌炎
4.溝状舌
5.舌扁桃
7.口唇に発症する疾患
1.肉芽腫性口唇炎
2.口角炎(口角びらん)
3.接触性口唇炎
8.歯肉に発症する疾患
1.剝離性歯肉炎
2.薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大・薬物性歯肉肥大症)
3.歯肉線維腫症
4.上皮真珠
9.口腔粘膜疾患に対する一般的な治療方針
Ⅴ 顎口腔領域の囊胞
1.総論 ( 竹信俊彦、中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.分類
2.頻度
3.一般的性状
2.顎骨に発生する歯原性囊胞
1.歯根囊胞
2.残留囊胞(残存性歯根囊胞)
3.炎症性傍側性囊胞(歯周囊胞)
4.含歯性(濾胞性)囊胞
5.萌出性囊胞
6.歯原性角化囊胞
7.石灰化歯原性囊胞
8.正角化歯原性囊胞
9.側方性歯周囊胞(ブドウ状歯原性囊胞)
10.腺性歯原性囊胞、唾液腺歯原性囊胞
3.軟組織に発生する歯原性囊胞
1.歯肉囊胞
4.顎骨に発生する非歯原性囊胞
1.鼻口蓋管(切歯管)囊胞
2.術後性上顎囊胞
5.顎骨に発生する囊胞類似疾患
1.単純性骨囊胞(外傷性、孤立性、出血性骨囊胞)
2.動脈瘤性骨囊胞
3.静止性(stafne の、特発性)骨空洞
6.軟組織に発生する非歯原性囊胞
1.鼻歯槽囊胞(鼻唇囊胞)
2.粘液貯留囊胞
3.類皮囊胞および類表皮囊胞
4.鰓(裂)囊胞
5.甲状舌管(正中頸)囊胞
Ⅵ 顎口腔領域の腫瘍および腫瘍類似疾患
1.総論 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.分類
2.腫瘍の臨床的特徴
3.悪性腫瘍の生物学的特徴と転移
4.国際対癌連合(UICC)の臨床病期分類
2.歯原性腫瘍
1.エナメル上皮腫
2.扁平歯原性腫瘍
3.石灰化上皮性歯原性腫瘍(ピンボルグ腫瘍)
4.腺腫様歯原性腫瘍
5.エナメル上皮線維腫
6.原始性歯原性腫瘍
7.歯牙腫
8.象牙質形成性幻影細胞腫
9.歯原性線維腫
10.歯原性粘液腫/歯原性粘液線維腫
11.セメント芽細胞腫(良性セメント芽細胞腫、真性セメント芽細胞腫)
12.セメント質骨形成線維腫
13.歯原性癌腫
14.歯原性癌肉腫
15.歯原性肉腫
3.非歯原性良性腫瘍
1.上皮性腫瘍
2.間葉性腫瘍
4.唾液腺腫瘍
5.非歯原性悪性腫瘍
1.癌腫
2.肉腫
3.悪性リンパ腫
4.悪性黒色腫
5.白血病
6.転移性腫瘍
6.口腔潜在的悪性疾患
1.白板症
2.紅板症
7.腫瘍類似疾患
1.エプーリス
2.薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)
3.義歯性線維腫
4.骨増生
5.線維性異形成症
6.骨性異形成症
7.ケルビズム(顎骨の家族性多胞性囊胞性病変)
8.中心性巨細胞肉芽腫
9.ランゲルハンス細胞組織球症
Ⅶ 顎関節・咀嚼筋疾患
1.顎関節・咀嚼筋の構造と機能 ( 覚道健治、大西祐一)
1.顎関節・咀嚼筋の発生と解剖
2.顎関節の構造
3.顎関節の機能
2.顎関節疾患 ( 久保田英朗)
1.顎関節の先天異常・発育障害
2.顎関節の外傷性病変 ( 覚道健治、永易裕樹)
3.顎関節の炎症性病変
4.顎関節の腫瘍性病変
5.顎関節強直症 ( 栗田賢一)
6.特発性下顎頭吸収(進行性下顎頭吸収)
7.顎関節リウマチ(リウマチ性顎関節炎) ( 覚道健治、永易裕樹)
8.痛風性顎関節炎
3.顎関節・咀嚼筋の障害 ( 覚道健治)
1.顎関節症
4.咀嚼筋疾患 ( 覚道健治、大西祐一)
1.咀嚼筋腱・腱膜過形成症
Ⅷ 唾液腺疾患
1.総論 ( 池邉哲郎)
2.形態および機能異常
1.発育異常
2.口腔乾燥症(ドライマウス)
3.流涎症
3.炎症性疾患
1.唾液腺炎・唾液管炎
4.唾液腺損傷
1.唾液瘻
2.フライ症候群
3.放射線障害
5.唾石症
1.顎下腺唾石
6.囊胞
1.粘液囊胞
2.前舌腺囊胞(ブランダン・ヌーン囊胞)
3.ラヌーラ
4.リンパ上皮性囊胞
7.腫瘍類似疾患
1.慢性硬化性顎下腺炎(キュットネル腫瘍)
2.壊死性唾液腺化生
8.腫瘍
1.良性上皮性腫瘍
2.悪性上皮性腫瘍
9.全身疾患に関連する病変
1.シェーグレン症候群
2.IgG4 関連疾患、ミクリッツ病
Ⅸ 全身に関連する疾患
1.口腔・顎・顔面に異常をきたす骨系統疾患・症候群 ( 栗田賢一)
1.ベックウィズ・ウィーデマン症候群(EMG 症候群)
2.クルーゾン症候群(頭蓋顔面異骨症)
3.ダウン症候群(21 トリソミー症候群)
4.ガードナー症候群
5.マルファン症候群
6.マッキューン・アルブライト症候群(多骨性線維性骨異形成症)
7.ポイツ・ジェガース症候群
8.ラムゼーハント症候群(ハント症候群)
9.スタージ・ウェーバー症候群
10.トリチャーコリンズ症候群(下顎顔面異骨症)
11.フォン・レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)
12.基底細胞母斑症候群(ゴーリン・ゴルツ症候群)
13.骨形成不全症
14.鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症)(Scheutauer-Sainton 症候群)
15.第一第二鰓弓症候群(ゴールデンハー症候群)
16.大理石病
17.口腔・顔面・指趾症候群(OFD 症候群、Papillon-Leage and Psaume 症候群)
2.口腔症状を呈するウイルス感染症
1.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症
2.風疹(三日麻疹、三日はしか)
3.麻疹(はしか)
4.水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹
5.単純疱疹(ヘルペス)
6.手足口病
7.ヘルパンギーナ
8.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
3.口腔症状を呈する細菌感染症
1.梅毒
2.破傷風
3.結核
Ⅹ 神経・運動器疾患
1.総論 ( 久保田英朗、永易裕樹)
1.末梢神経疾患の種類と病因
2.神経・運動器疾患の病態・診断・治療
1.三叉神経痛
2.三叉神経麻痺、三叉神経ニューロパチー
3.顔面神経麻痺
4.舌咽神経痛
5.舌下神経麻痺
6.非歯原性歯痛
7.外傷性神経障害(反射性交感神経萎縮症:カウザルギー)
8.帯状疱疹後神経痛
9.顔面けいれん
10.ジストニア
11.ジスキネジア
12.口臭症
13.その他
Ⅺ 口腔領域に関連して現れる精神・心身医学的病態
1.精神疾患 ( 伊藤幹子)
1.総論
2.精神医学的診断の歴史的変遷と国際的分類・DSM
3.精神疾患
2.歯科心身症
1.心身症総論
2.歯科心身症(口腔心身症)
3.精神科への紹介
Ⅻ 血液疾患・出血性素因
1.総論 ( 池邉哲郎)
1.造血機能とその病的変化
2.止血と血液凝固
2.赤血球系疾患
1.貧血
2.赤血球増多症
3.白血球系疾患
1.白血球減少症・好中球減少症・無顆粒症
2.白血病
3.悪性リンパ腫
4.多発性骨髄腫
4.出血性素因
1.特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病
2.血小板無力症
3.血友病A、血友病B
4.オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)
5.IgA 血管炎(アレルギー性紫斑病)
6.播種性血管内凝固症候群
5.抗血栓薬を使用している患者の管理
1.抗血小板薬
2.抗凝固薬
3.抗血栓薬療法中の患者への対応
ⅩⅢ 口腔顎顔面の機能障害
1.咬合異常と咀嚼障害 ( 宮坂孝弘)
1.咬合
2.咬合異常
3.咀嚼
2.摂食嚥下障害 ( 渡邉哲、長尾徹)
1.摂食嚥下
2.嚥下障害の原因と種類
3.摂食嚥下障害の診察・診断・評価
4.摂食嚥下リハビリテーション
5.チームアプローチ
3.発話障害(発話機能障害) ( 栗田賢一)
1.発音と構音器官
2.構音器官の機能
3.言語(構音)障害と口腔疾患
4.鼻咽腔閉鎖機能の検査法
5.治療
4.味覚障害 ( 田中彰)
5.閉塞性睡眠時無呼吸症候群 ( 澁井武夫)
1.健常者の睡眠サイクル
2.閉塞性睡眠時無呼吸症候群
3.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断
4.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の検査
5.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療
ⅩⅣ 癌治療前後の患者管理
1.癌治療前の患者管理 ( 芳澤享子)
1.癌治療前に配慮すべき要件
2.癌治療前の全身管理
3.癌治療前の口腔管理
2.癌治療中の患者管理
1.癌治療中の全身管理
2.癌治療中の口腔管理
3.癌治療後の患者管理
1.癌治療後の全身管理
2.癌治療後の口腔管理・口腔のケア
4.末期癌患者の管理
■ 治療編
Ⅰ 手術総論
1.消毒・滅菌法 ( 水谷太尊)
1.標準予防策(スタンダードプリコーション)と概念
2.洗浄
3.消毒・滅菌
4.スポルディングの分類
5.スポルディングの分類に基づいた消毒剤の選択
6.手術に用いる器具の滅菌
7.手術時の手指の消毒
8.手術野の消毒
2.切開法 ( 笠井唯克、村松泰徳)
1.使用器具
2.口腔粘膜の切開
3.皮膚の切開
3.止血法
1.出血の種類
2.止血法
4.縫合法
1.材料、器具
2.糸結び
3.結紮手技
4.縫合方法
5.組織の縫合
6.抜糸の基本
5.注射法
1.注射とは
2.注射に用いる器具
3.注射の種類
6.創傷の治癒
1.軟組織の治癒
2.骨折の治癒過程
3.抜歯窩の治癒
Ⅱ 手術各論
1.抜歯 ( 栗田賢一)
1.抜歯の適応症
2.抜歯の禁忌症
3.抜歯の前処置
4.抜歯の術式
5.術後の処置
6.術後の臨床経過
7.抜歯創の治癒経過
8.抜歯時の併発症
9.抜歯後の併発症
2.歯の移植および再植術、インプラント埋入術、骨造成術 ( 松野智宣)
1.歯の移植術
2.歯の再植術
3.インプラント埋入術
4.骨造成術
3.補綴前外科手術 ( 宮坂孝弘、里見貴史)
1.歯槽堤整形術
2.歯槽堤形成術
3.浮動粘膜切除術(義歯性線維腫切除術)
4.小帯の手術
5.唾液腺の手術 ( 池邉哲郎)
1.舌下型ラヌーラの開窓術
2.舌下腺摘出術
3.唾石摘出術
4.顎下腺摘出術
5.粘液囊胞切除術、口唇生検
6.消炎療法 ( 栗田賢一)
1.全身療法
2.局所療法
7.歯根端切除術、囊胞の手術 ( 代田達夫)
1.歯根端切除術(歯根尖切除術)
2.顎骨囊胞の手術 ( 覚道健治、大西祐一)
3.顎口腔領域の軟組織の囊胞の手術
8.腫瘍の手術
1.良性腫瘍の手術
2.悪性腫瘍の手術
9.先天性・後天性異常の手術 ( 栗田賢一)
1.口唇裂の手術
2.口蓋裂の手術
3.顎裂の手術
4.顎変形症の手術 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
10.再建手術 ( 里見貴史)
1.軟組織の再建術
2.顎骨再建術
3.各部位の再建
11.顎・顔面の補綴的修復 ( 久保田英朗、永易裕樹)
1.顎顔面補綴の目的
2.顎顔面補綴の適応症
3.顎補綴
4.顔面補綴
12.顎骨骨折の手術 ( 戸谷収二)
1.下顎骨骨折の非観血的整復・固定法
2.観血的整復・固定法
3.特殊な下顎骨骨折の処置
4.下顎骨折の固定期間
5.上顎骨骨折(ルフォー型骨折)の観血的整復固定術 ( 里見貴史)
6.頰骨および頰骨弓骨折の観血的整復固定術
13.顎関節の手術 ( 覚道健治、栗田賢一、永易裕樹)
1.習慣性顎関節脱臼の手術
2.顎関節症の手術
3.顎関節強直症の手術 ( 栗田賢一)
4.咀嚼筋腱腱膜過形成症の手術 ( 覚道健治)
Ⅲ 薬物療法
1.薬物療法の種類と特徴 ( 小林真左子)
2.抗菌薬
1.主な抗菌薬の種類と作用機序
2.抗菌薬の特性
3.抗菌薬の適正使用
4.抗菌薬の問題点
3.歯性感染症の薬物療法
1.歯性感染症の分類
2.歯性感染症の特徴
3.歯性感染症における主要起炎菌
4.初診時の状況把握
5.歯性感染症の患者管理
4.抗菌薬の予防投与
1.手術部位感染(SSI)の予防
2.先天性心疾患、心臓弁膜症における感染性心内膜炎の予防
5.抗真菌薬
6.抗ウイルス薬
7.疾患に応じた薬物療法 ( 勝田秀行、代田達夫)
1.抗炎症薬・解熱鎮痛薬
2.口腔癌および唾液腺癌に使用する抗悪性腫瘍薬
3.脳循環・代謝改善薬、ビタミン製剤
4.止血薬、抗血栓薬
5.和漢薬(漢方薬)
8.薬物の副作用 ( 各務秀明)
1.抗菌薬の主な副作用
2.消炎鎮痛薬の副作用
3.注意すべき薬剤の相互作用の例
4.薬物の副作用報告義務について
Ⅳ その他の治療法
1.物理療法 ( 平木昭光)
1.温熱療法
2.運動療法
3.凍結療法
4.レーザー療法
5.免疫療法
6.酸素療法
7.インターベンショナルラジオロジー
8.食事・栄養療法
9.輸液・輸血療法
■ 必須の基本事項編
Ⅰ 社会と歯科(口腔外科)医療
1.医療の質の確保 ( 永易裕樹)
1.医療の質
2.患者満足度
3.患者説明文書
4.クリニカルパス
5.診療録開示
6.セカンドオピニオン
7.チーム医療
2.医療安全の推進
1.医療安全
2.医療のリスクマネジメント
3.クライシスマネジメント
4.医療事故・医療過誤・医事紛争
5.医療事故の発生原因
6.患者の安全
7.医療者の安全
8.インシデント(ヒヤリハット)、アクシデント(医療事故)
9.医療安全対策(医薬品・医療機器の安全管理)
10.医療事故調査制度
3.院内感染対策
1.標準予防策(スタンダードプリコーション)
2.手指衛生(手洗い)、個人防護具、呼吸器衛生(咳エチケット)、器材・器具の取り扱い、針刺し切創、皮膚・粘膜曝露予防
3.薬剤耐性と抗菌薬の適正使用
4.医療廃棄物処理
5.感染対策委員会、感染制御対策チーム
4.医療裁判
1.医事紛争、賠償
2.医療訴訟(刑事裁判、民事裁判、行政処分)
5.医薬品・医療機器による健康被害
1.副作用・有害事象への対応(報告義務、治療、補償)
6.血液・血液製剤の安全性
7.診療録
1.診療録の記載義務
2.診療録記載の原則
3.診療録の意義
4.問題志向型システムPOS
Ⅱ 診察の基本
1.医療面接 ( 永易裕樹)
1.コミュニケーション
2.医療面接の役割ないし目的
3.医療面接の基本
4.医療面接の導入部分
5.患者から正確な医療情報を得るための態度、知識および技能
6.患者−歯科医師関係をよくするための態度、知識および技能
7.医療面接から診察への移行
8.患者教育および治療への動機付けを図るための態度、知識および技能
9.OSCE
2.他の医療機関への紹介
Ⅲ 検査項目の検査値
1.基準値を理解するべき検査 ( 永易裕樹)
1.血液学検査
2.生化学検査
3.免疫血清学検査
4.生体機能検査
5.栄養学検査
索引"
「歯科医師国家試験出題基準(令和5年版)」に沿った章立てとなり、「疾患編」「治療編」「必須の基本事項編」が新設され、最新の治療法なども紹介されています。
カラー写真と簡潔な箇条書きによる解説で理解しやすくなる工夫を継続し、用語や掲載疾患の統一や整理、拡充がなされています。
また、引用ガイドライン、疾患の分類なども最新のものにアップデートされています。"
"■ 疾患編
Ⅰ 先天異常・発育不全
1.総論 ( 栗田賢一)
1.成因
2.先天異常と発育異常の分類
3.顔面・口腔の発生と先天異常
4.診断と治療
2.歯・口腔・顎・顔面の発育を障害する先天的疾患
1.口唇裂、口蓋裂
2.顔面裂
3.第一第二鰓弓症候群(ゴールデンハー症候群)
4.ロバンシークエンス
5.ダウン症候群(21 トリソミー症候群)
6.ターナー症候群
7.猫鳴き症候群(5p- 症候群)
8.18 トリソミー症候群(エドワーズ症候群)
9.ベックウィズ・ウィーデマン症候群(EMG 症候群)
10.マルファン症候群(クモ様指趾症候群)
11.パピヨン・ルフェーヴル症候群
12.骨形成不全症
13.先天性外胚葉形成不全(先天性外胚葉異形成症)
14.低ホスファターゼ症
15.クルーゾン症候群(頭蓋顔面異骨症)
16.トリチャーコリンズ症候群(下顎顔面異骨症)
17.鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症)
18.軟骨無形成症
19.アペール症候群(尖頭合指症)
20.コルネリア・デ・ランゲ症候群
3.その他の成長・発育に関連した歯と口腔疾患
1.歯の異常
2.小帯異常
3.舌異常
4.口唇異常
5.その他の異常
4.顎変形症 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.上顎前突症
2.下顎前突症
3.開咬症
4.上顎後退症
5.下顎後退症
6.下顎非対称
7.上下顎前突症
5.その他の異常 ( 覚道健治)
1.茎状突起過長症
2.筋突起過長症
Ⅱ 損傷
1.総論 ( 松野智宣)
1.外傷
2.熱傷
3.凍傷
4.電撃傷
5.放射線損傷
6.化学的損傷
2.軟組織の損傷
1.口腔軟組織の損傷
2.顔面軟組織の損傷
3.歯の亀裂・破折・脱臼
1.歯の亀裂・破折
2.歯の脱臼
4.骨折
1.歯槽骨骨折
2.下顎骨骨折
3.上顎骨骨折、吹き抜け骨折
4.頰骨・頰骨弓骨折
5.鼻骨骨折
6.頭蓋底骨折 ( 里見貴史)
7.口腔上顎洞瘻 ( 松野智宣)
Ⅲ 炎症
1.総論 ( 栗田賢一)
1.炎症の原因
2.炎症の経過
3.炎症の5徴候
4.炎症の全身への影響
5.炎症の分類
6.感染症の成立
7.口腔炎症の特殊性
8.口腔感染症の原因菌
9.顎口腔領域の炎症の拡大
10.炎症の治療法
2.歯周組織の炎症
1.辺縁性歯周炎
2.根尖性歯周炎
3.歯肉膿瘍
4.智歯周囲炎(歯冠周囲炎)
5.インプラント周囲炎
3.顎骨の炎症
1.歯槽骨炎
2.顎骨炎
4.顎骨周囲組織の炎症
1.歯性扁桃周囲炎
2.所属リンパ節の炎症
3.口底の炎症
4.頰部の炎症
5.その他の隙の炎症
6.その他の口腔・頸部軟組織炎症
5.歯性上顎洞炎
1.急性上顎洞炎
2.慢性上顎洞炎
6.肉芽腫性炎
1.口腔結核
2.口腔梅毒
3.ハンセン病
4.サルコイドーシス
7.歯性全身感染症
1.菌血症
2.敗血症
3.全身性炎症反応症候群
4.歯性病巣感染
5.感染性心内膜炎
Ⅳ 口腔粘膜疾患
1.水疱を主徴とする疾患 ( 長尾徹)
1.単純ヘルペス
2.帯状疱疹
3.ヘルパンギーナ
4.手足口病
5.天疱瘡
6.類天疱瘡
7.表皮水疱症
2.紅斑・びらんを主徴とする疾患
1.紅板症
2.多型滲出性紅斑
3.全身性エリテマトーデス
3.潰瘍を主徴とする疾患
1.潰瘍性口内炎
2.アフタ性口内炎
3.ベーチェット病
4.壊死性潰瘍性歯肉口内炎
5.壊疽性口内炎
6.薬物性口内炎
7.メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
4.白斑を主徴とする疾患
1.白板症
2.口腔扁平苔癬
3.口腔カンジダ症(鵞口瘡)
4.毛状(毛様)白板症
5.白色海綿状母斑
6.ニコチン性角化症
7.口腔粘膜下繊維症
8.移植片対宿主病
5.色素沈着を主徴とする疾患
1.メラニン沈着症
2.色素性母斑
3.外来性色素沈着
6.舌に発症する疾患
1.黒毛舌
2.地図状舌
3.正中菱形舌炎
4.溝状舌
5.舌扁桃
7.口唇に発症する疾患
1.肉芽腫性口唇炎
2.口角炎(口角びらん)
3.接触性口唇炎
8.歯肉に発症する疾患
1.剝離性歯肉炎
2.薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大・薬物性歯肉肥大症)
3.歯肉線維腫症
4.上皮真珠
9.口腔粘膜疾患に対する一般的な治療方針
Ⅴ 顎口腔領域の囊胞
1.総論 ( 竹信俊彦、中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.分類
2.頻度
3.一般的性状
2.顎骨に発生する歯原性囊胞
1.歯根囊胞
2.残留囊胞(残存性歯根囊胞)
3.炎症性傍側性囊胞(歯周囊胞)
4.含歯性(濾胞性)囊胞
5.萌出性囊胞
6.歯原性角化囊胞
7.石灰化歯原性囊胞
8.正角化歯原性囊胞
9.側方性歯周囊胞(ブドウ状歯原性囊胞)
10.腺性歯原性囊胞、唾液腺歯原性囊胞
3.軟組織に発生する歯原性囊胞
1.歯肉囊胞
4.顎骨に発生する非歯原性囊胞
1.鼻口蓋管(切歯管)囊胞
2.術後性上顎囊胞
5.顎骨に発生する囊胞類似疾患
1.単純性骨囊胞(外傷性、孤立性、出血性骨囊胞)
2.動脈瘤性骨囊胞
3.静止性(stafne の、特発性)骨空洞
6.軟組織に発生する非歯原性囊胞
1.鼻歯槽囊胞(鼻唇囊胞)
2.粘液貯留囊胞
3.類皮囊胞および類表皮囊胞
4.鰓(裂)囊胞
5.甲状舌管(正中頸)囊胞
Ⅵ 顎口腔領域の腫瘍および腫瘍類似疾患
1.総論 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
1.分類
2.腫瘍の臨床的特徴
3.悪性腫瘍の生物学的特徴と転移
4.国際対癌連合(UICC)の臨床病期分類
2.歯原性腫瘍
1.エナメル上皮腫
2.扁平歯原性腫瘍
3.石灰化上皮性歯原性腫瘍(ピンボルグ腫瘍)
4.腺腫様歯原性腫瘍
5.エナメル上皮線維腫
6.原始性歯原性腫瘍
7.歯牙腫
8.象牙質形成性幻影細胞腫
9.歯原性線維腫
10.歯原性粘液腫/歯原性粘液線維腫
11.セメント芽細胞腫(良性セメント芽細胞腫、真性セメント芽細胞腫)
12.セメント質骨形成線維腫
13.歯原性癌腫
14.歯原性癌肉腫
15.歯原性肉腫
3.非歯原性良性腫瘍
1.上皮性腫瘍
2.間葉性腫瘍
4.唾液腺腫瘍
5.非歯原性悪性腫瘍
1.癌腫
2.肉腫
3.悪性リンパ腫
4.悪性黒色腫
5.白血病
6.転移性腫瘍
6.口腔潜在的悪性疾患
1.白板症
2.紅板症
7.腫瘍類似疾患
1.エプーリス
2.薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)
3.義歯性線維腫
4.骨増生
5.線維性異形成症
6.骨性異形成症
7.ケルビズム(顎骨の家族性多胞性囊胞性病変)
8.中心性巨細胞肉芽腫
9.ランゲルハンス細胞組織球症
Ⅶ 顎関節・咀嚼筋疾患
1.顎関節・咀嚼筋の構造と機能 ( 覚道健治、大西祐一)
1.顎関節・咀嚼筋の発生と解剖
2.顎関節の構造
3.顎関節の機能
2.顎関節疾患 ( 久保田英朗)
1.顎関節の先天異常・発育障害
2.顎関節の外傷性病変 ( 覚道健治、永易裕樹)
3.顎関節の炎症性病変
4.顎関節の腫瘍性病変
5.顎関節強直症 ( 栗田賢一)
6.特発性下顎頭吸収(進行性下顎頭吸収)
7.顎関節リウマチ(リウマチ性顎関節炎) ( 覚道健治、永易裕樹)
8.痛風性顎関節炎
3.顎関節・咀嚼筋の障害 ( 覚道健治)
1.顎関節症
4.咀嚼筋疾患 ( 覚道健治、大西祐一)
1.咀嚼筋腱・腱膜過形成症
Ⅷ 唾液腺疾患
1.総論 ( 池邉哲郎)
2.形態および機能異常
1.発育異常
2.口腔乾燥症(ドライマウス)
3.流涎症
3.炎症性疾患
1.唾液腺炎・唾液管炎
4.唾液腺損傷
1.唾液瘻
2.フライ症候群
3.放射線障害
5.唾石症
1.顎下腺唾石
6.囊胞
1.粘液囊胞
2.前舌腺囊胞(ブランダン・ヌーン囊胞)
3.ラヌーラ
4.リンパ上皮性囊胞
7.腫瘍類似疾患
1.慢性硬化性顎下腺炎(キュットネル腫瘍)
2.壊死性唾液腺化生
8.腫瘍
1.良性上皮性腫瘍
2.悪性上皮性腫瘍
9.全身疾患に関連する病変
1.シェーグレン症候群
2.IgG4 関連疾患、ミクリッツ病
Ⅸ 全身に関連する疾患
1.口腔・顎・顔面に異常をきたす骨系統疾患・症候群 ( 栗田賢一)
1.ベックウィズ・ウィーデマン症候群(EMG 症候群)
2.クルーゾン症候群(頭蓋顔面異骨症)
3.ダウン症候群(21 トリソミー症候群)
4.ガードナー症候群
5.マルファン症候群
6.マッキューン・アルブライト症候群(多骨性線維性骨異形成症)
7.ポイツ・ジェガース症候群
8.ラムゼーハント症候群(ハント症候群)
9.スタージ・ウェーバー症候群
10.トリチャーコリンズ症候群(下顎顔面異骨症)
11.フォン・レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)
12.基底細胞母斑症候群(ゴーリン・ゴルツ症候群)
13.骨形成不全症
14.鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症)(Scheutauer-Sainton 症候群)
15.第一第二鰓弓症候群(ゴールデンハー症候群)
16.大理石病
17.口腔・顔面・指趾症候群(OFD 症候群、Papillon-Leage and Psaume 症候群)
2.口腔症状を呈するウイルス感染症
1.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症
2.風疹(三日麻疹、三日はしか)
3.麻疹(はしか)
4.水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹
5.単純疱疹(ヘルペス)
6.手足口病
7.ヘルパンギーナ
8.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
3.口腔症状を呈する細菌感染症
1.梅毒
2.破傷風
3.結核
Ⅹ 神経・運動器疾患
1.総論 ( 久保田英朗、永易裕樹)
1.末梢神経疾患の種類と病因
2.神経・運動器疾患の病態・診断・治療
1.三叉神経痛
2.三叉神経麻痺、三叉神経ニューロパチー
3.顔面神経麻痺
4.舌咽神経痛
5.舌下神経麻痺
6.非歯原性歯痛
7.外傷性神経障害(反射性交感神経萎縮症:カウザルギー)
8.帯状疱疹後神経痛
9.顔面けいれん
10.ジストニア
11.ジスキネジア
12.口臭症
13.その他
Ⅺ 口腔領域に関連して現れる精神・心身医学的病態
1.精神疾患 ( 伊藤幹子)
1.総論
2.精神医学的診断の歴史的変遷と国際的分類・DSM
3.精神疾患
2.歯科心身症
1.心身症総論
2.歯科心身症(口腔心身症)
3.精神科への紹介
Ⅻ 血液疾患・出血性素因
1.総論 ( 池邉哲郎)
1.造血機能とその病的変化
2.止血と血液凝固
2.赤血球系疾患
1.貧血
2.赤血球増多症
3.白血球系疾患
1.白血球減少症・好中球減少症・無顆粒症
2.白血病
3.悪性リンパ腫
4.多発性骨髄腫
4.出血性素因
1.特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病
2.血小板無力症
3.血友病A、血友病B
4.オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)
5.IgA 血管炎(アレルギー性紫斑病)
6.播種性血管内凝固症候群
5.抗血栓薬を使用している患者の管理
1.抗血小板薬
2.抗凝固薬
3.抗血栓薬療法中の患者への対応
ⅩⅢ 口腔顎顔面の機能障害
1.咬合異常と咀嚼障害 ( 宮坂孝弘)
1.咬合
2.咬合異常
3.咀嚼
2.摂食嚥下障害 ( 渡邉哲、長尾徹)
1.摂食嚥下
2.嚥下障害の原因と種類
3.摂食嚥下障害の診察・診断・評価
4.摂食嚥下リハビリテーション
5.チームアプローチ
3.発話障害(発話機能障害) ( 栗田賢一)
1.発音と構音器官
2.構音器官の機能
3.言語(構音)障害と口腔疾患
4.鼻咽腔閉鎖機能の検査法
5.治療
4.味覚障害 ( 田中彰)
5.閉塞性睡眠時無呼吸症候群 ( 澁井武夫)
1.健常者の睡眠サイクル
2.閉塞性睡眠時無呼吸症候群
3.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断
4.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の検査
5.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療
ⅩⅣ 癌治療前後の患者管理
1.癌治療前の患者管理 ( 芳澤享子)
1.癌治療前に配慮すべき要件
2.癌治療前の全身管理
3.癌治療前の口腔管理
2.癌治療中の患者管理
1.癌治療中の全身管理
2.癌治療中の口腔管理
3.癌治療後の患者管理
1.癌治療後の全身管理
2.癌治療後の口腔管理・口腔のケア
4.末期癌患者の管理
■ 治療編
Ⅰ 手術総論
1.消毒・滅菌法 ( 水谷太尊)
1.標準予防策(スタンダードプリコーション)と概念
2.洗浄
3.消毒・滅菌
4.スポルディングの分類
5.スポルディングの分類に基づいた消毒剤の選択
6.手術に用いる器具の滅菌
7.手術時の手指の消毒
8.手術野の消毒
2.切開法 ( 笠井唯克、村松泰徳)
1.使用器具
2.口腔粘膜の切開
3.皮膚の切開
3.止血法
1.出血の種類
2.止血法
4.縫合法
1.材料、器具
2.糸結び
3.結紮手技
4.縫合方法
5.組織の縫合
6.抜糸の基本
5.注射法
1.注射とは
2.注射に用いる器具
3.注射の種類
6.創傷の治癒
1.軟組織の治癒
2.骨折の治癒過程
3.抜歯窩の治癒
Ⅱ 手術各論
1.抜歯 ( 栗田賢一)
1.抜歯の適応症
2.抜歯の禁忌症
3.抜歯の前処置
4.抜歯の術式
5.術後の処置
6.術後の臨床経過
7.抜歯創の治癒経過
8.抜歯時の併発症
9.抜歯後の併発症
2.歯の移植および再植術、インプラント埋入術、骨造成術 ( 松野智宣)
1.歯の移植術
2.歯の再植術
3.インプラント埋入術
4.骨造成術
3.補綴前外科手術 ( 宮坂孝弘、里見貴史)
1.歯槽堤整形術
2.歯槽堤形成術
3.浮動粘膜切除術(義歯性線維腫切除術)
4.小帯の手術
5.唾液腺の手術 ( 池邉哲郎)
1.舌下型ラヌーラの開窓術
2.舌下腺摘出術
3.唾石摘出術
4.顎下腺摘出術
5.粘液囊胞切除術、口唇生検
6.消炎療法 ( 栗田賢一)
1.全身療法
2.局所療法
7.歯根端切除術、囊胞の手術 ( 代田達夫)
1.歯根端切除術(歯根尖切除術)
2.顎骨囊胞の手術 ( 覚道健治、大西祐一)
3.顎口腔領域の軟組織の囊胞の手術
8.腫瘍の手術
1.良性腫瘍の手術
2.悪性腫瘍の手術
9.先天性・後天性異常の手術 ( 栗田賢一)
1.口唇裂の手術
2.口蓋裂の手術
3.顎裂の手術
4.顎変形症の手術 ( 中嶋正博、覚道健治、大西祐一)
10.再建手術 ( 里見貴史)
1.軟組織の再建術
2.顎骨再建術
3.各部位の再建
11.顎・顔面の補綴的修復 ( 久保田英朗、永易裕樹)
1.顎顔面補綴の目的
2.顎顔面補綴の適応症
3.顎補綴
4.顔面補綴
12.顎骨骨折の手術 ( 戸谷収二)
1.下顎骨骨折の非観血的整復・固定法
2.観血的整復・固定法
3.特殊な下顎骨骨折の処置
4.下顎骨折の固定期間
5.上顎骨骨折(ルフォー型骨折)の観血的整復固定術 ( 里見貴史)
6.頰骨および頰骨弓骨折の観血的整復固定術
13.顎関節の手術 ( 覚道健治、栗田賢一、永易裕樹)
1.習慣性顎関節脱臼の手術
2.顎関節症の手術
3.顎関節強直症の手術 ( 栗田賢一)
4.咀嚼筋腱腱膜過形成症の手術 ( 覚道健治)
Ⅲ 薬物療法
1.薬物療法の種類と特徴 ( 小林真左子)
2.抗菌薬
1.主な抗菌薬の種類と作用機序
2.抗菌薬の特性
3.抗菌薬の適正使用
4.抗菌薬の問題点
3.歯性感染症の薬物療法
1.歯性感染症の分類
2.歯性感染症の特徴
3.歯性感染症における主要起炎菌
4.初診時の状況把握
5.歯性感染症の患者管理
4.抗菌薬の予防投与
1.手術部位感染(SSI)の予防
2.先天性心疾患、心臓弁膜症における感染性心内膜炎の予防
5.抗真菌薬
6.抗ウイルス薬
7.疾患に応じた薬物療法 ( 勝田秀行、代田達夫)
1.抗炎症薬・解熱鎮痛薬
2.口腔癌および唾液腺癌に使用する抗悪性腫瘍薬
3.脳循環・代謝改善薬、ビタミン製剤
4.止血薬、抗血栓薬
5.和漢薬(漢方薬)
8.薬物の副作用 ( 各務秀明)
1.抗菌薬の主な副作用
2.消炎鎮痛薬の副作用
3.注意すべき薬剤の相互作用の例
4.薬物の副作用報告義務について
Ⅳ その他の治療法
1.物理療法 ( 平木昭光)
1.温熱療法
2.運動療法
3.凍結療法
4.レーザー療法
5.免疫療法
6.酸素療法
7.インターベンショナルラジオロジー
8.食事・栄養療法
9.輸液・輸血療法
■ 必須の基本事項編
Ⅰ 社会と歯科(口腔外科)医療
1.医療の質の確保 ( 永易裕樹)
1.医療の質
2.患者満足度
3.患者説明文書
4.クリニカルパス
5.診療録開示
6.セカンドオピニオン
7.チーム医療
2.医療安全の推進
1.医療安全
2.医療のリスクマネジメント
3.クライシスマネジメント
4.医療事故・医療過誤・医事紛争
5.医療事故の発生原因
6.患者の安全
7.医療者の安全
8.インシデント(ヒヤリハット)、アクシデント(医療事故)
9.医療安全対策(医薬品・医療機器の安全管理)
10.医療事故調査制度
3.院内感染対策
1.標準予防策(スタンダードプリコーション)
2.手指衛生(手洗い)、個人防護具、呼吸器衛生(咳エチケット)、器材・器具の取り扱い、針刺し切創、皮膚・粘膜曝露予防
3.薬剤耐性と抗菌薬の適正使用
4.医療廃棄物処理
5.感染対策委員会、感染制御対策チーム
4.医療裁判
1.医事紛争、賠償
2.医療訴訟(刑事裁判、民事裁判、行政処分)
5.医薬品・医療機器による健康被害
1.副作用・有害事象への対応(報告義務、治療、補償)
6.血液・血液製剤の安全性
7.診療録
1.診療録の記載義務
2.診療録記載の原則
3.診療録の意義
4.問題志向型システムPOS
Ⅱ 診察の基本
1.医療面接 ( 永易裕樹)
1.コミュニケーション
2.医療面接の役割ないし目的
3.医療面接の基本
4.医療面接の導入部分
5.患者から正確な医療情報を得るための態度、知識および技能
6.患者−歯科医師関係をよくするための態度、知識および技能
7.医療面接から診察への移行
8.患者教育および治療への動機付けを図るための態度、知識および技能
9.OSCE
2.他の医療機関への紹介
Ⅲ 検査項目の検査値
1.基準値を理解するべき検査 ( 永易裕樹)
1.血液学検査
2.生化学検査
3.免疫血清学検査
4.生体機能検査
5.栄養学検査
索引"
SIMPLE TEXT 口腔外科の疾患と治療 第6版
-
著者
栗田 賢一
覚道 健治 -
出版社
永末書店
-
ページ
592ページ
-
サイズ
B5判
-
ISBN
978-4816014192
-
価格
14,300円(税込)