口腔外科手術のグローバルスタンダードな術式を、術者の視線から捉えたイラストとともにやさしく解説する全4巻の本格的な手術解説書。本書をみながらの手術前のイメージトレーニングは、安心感と先生方の手術技量を確実に上げていくだろう。第1巻は、口腔領域の外科解剖、手術器材と消毒・滅菌、画像診断、侵襲的検査の手技、麻酔、創傷処置と創傷治癒、手術手技の基本、Z-Plastyとその応用、内視鏡手術の歴史と歯科への応用。<br/>
CHAPTER 1 概論 瀬戸晥一
概論
口腔外科で取り扱う疾患と手術の適応
外科的治療とは何か?
術前検査と手術適応の判断
患者の全身状態と評価
対象疾患からみた手術適用のタイミング
CHAPTER 2 口腔領域の外科解剖 野間弘康
顔面皮膚
顔面皮膚とその下の顔面骨格・咀嚼筋
顔面の皺と表情筋の関係
顔面の皺,SMASと顔面神経の関係
顔面皮膚からの手術的アプローチ
口唇
口唇の外観と局所解剖
口唇の手術解剖
頬粘膜
頬の外観と局所解剖
頬部の手術解剖
上顎歯槽,上顎骨
表面から観察し,触知できる解剖学的構造
歯と歯槽骨,上顎洞との関係
上顎の手術解剖
歯性化膿性炎症
嚢胞
Preprosthetic surgery
下顎歯槽部,下顎骨
表面から観察し,触知できる解剖学的構造
歯槽部および下顎骨
下顎の手術解剖
歯性化膿性炎症
歯原性嚢胞
その他の疾患
埋伏歯の抜歯
Preprosthetic surgery
口底
表面から観察ないしは触知できる解剖学的構造
口底の局所解剖
口底の手術解剖
化膿性炎症
唾石症
舌
表面から観察できる構造
舌の局所解剖
舌の手術解剖
出血防止と止血
神経麻痺
舌小帯整形
CHAPTER 3 手術器材と消毒・滅菌 朝波惣一郎
手術に必要な器具,器材
手術器具
手術刀(scalpel)
剪刀(scissors)
鑷子(forceps)
鉗子(forceps)
鉤(retractor)
持針器(needle holder)
骨膜起子と骨膜剥離子および粘膜剥離子
鋭匙(curette)
骨鉗子(bone forceps)
骨ノミ(bone chisel)
マレット(mallet)
骨バー(bone bur)とドリル
骨鋸(bone saw)
手術材料
縫合針
縫合糸
消毒・滅菌法
器具・機材の滅菌,消毒
滅菌
オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)
ガス滅菌(エチレンオキサイドガス滅菌)
消毒
手術時の手洗い
手術野の消毒
CHAPTER 4 画像診断 佐野 司
CT
医科用CT
歯科用コーンビームCT
MRI(磁気共鳴撮像法)
MRIの特徴
CTとの使い分け
注意事項
PET/CT
CHAPTER 5 侵襲的検査の手技─細胞診と組織診 片倉 朗
細胞診
細胞の採取手技
擦過法
穿刺吸引法(Fine needle aspiration, FNA)
捺印法
組織診(生検)
生検の目的
生検の一般的手順
組織採取上の注意点
CHAPTER 6 麻酔 木下弘幸/山田祐敬/長尾 徹
全身麻酔
麻酔の前準備
経鼻気管内挿管
麻酔の維持管理
抜管
病室における管理
集中治療室における管理
経鼻挿管の変法
静脈鎮静法
局所麻酔
伝達麻酔
下顎孔伝達麻酔
オトガイ孔伝達麻酔
眼窩下孔伝達麻酔
上顎結節伝達麻酔
大口蓋孔伝達麻酔
切歯孔伝達麻酔
頸神経叢伝達麻酔
浸潤麻酔
抜歯(その他の歯槽突起部の手術)時の麻酔
消炎手術の麻酔
CHAPTER 7 創傷処置と創傷治癒 福田仁一
創傷の種類
外力の作用機転と形状による分類
切創
挫創
挫傷
刺創
裂創
割創
擦過創
受傷の原因による分類
咬創
銃創
手術創
褥創
創の状態による分類
無菌創
新鮮創
感染創
慢性創
創傷治癒機転
創傷治癒機転
創傷治癒の形態
第1期癒合(1次治癒)
第2期癒合(2次治癒)
第3期癒合(遷延性1次治癒)
骨創の治癒機転
抜歯創など実質欠損を伴う創の治癒
骨折の治癒
創傷の種類と創傷処置
創傷処置の原則
第1期癒合を目指す創傷のドレッシング
第2期癒合を目指す創傷のドレッシング
第3期癒合を期待する壊死組織を伴った感染創のドレッシング
CHAPTER 8 手術手技の基本─切開から閉鎖まで 野間弘康
手術計画を立てる際の基本原則
局所解剖を考える
手術侵襲の大きさを予測し,患者の全身状態を考慮した手術実行計画
原因疾患と手術のタイプを考える
できるだけ侵襲の少ない手術を目指す
創傷治癒の障害となるような手術操作を避ける
口腔顎顔面領域の手術における基本技術
メスの使い方とその勘どころ
メスの正しい持ち方
種々な切開におけるメスの選択と使い方
剪刀(ハサミ)の使い方とその勘どころ
剥離剪刀の正しい持ち方
剥離剪刀の使い方
糸切り剪刀の使い方
結紮の基礎技術とその勘どころ
結紮法(糸結び)
止血のための結紮
縫合における結紮
術野の確保のための結紮
縫合における運針術とその勘どころ
持針器の正しい持ち方
運針術の基本と勘どころ
切開から創の縫合閉鎖までの手術の勘どころ
切開
皮膚の切開
皮下から目的部位(病巣)までのアプローチ
口腔粘膜の切開から目的部位(病巣)までのアプローチ
止血
出血の種類
縫合止血のバリエーションと“コツ”
電気凝固止血の“コツ”
縫合閉鎖
内部組織の縫合
皮膚,粘膜の縫合
CHAPTER 9 Z-Plastyとその応用 野間弘康
Z-Plasty
Z-Plastyの術式と特徴
Classic Z-Plasty
Basic Z-Plasty(Single Z-Plasty)
顔面・頸部の皮膚への応用
口腔粘膜への応用
Modification of Z-Plasty
Half Z-Plasty
Multiple Z-Plasty
dog-earの切除(修正)
左右の創縁の長さの違いにより生じたdog-earの処理
皮膚の歪みによって生じたdog-earの処理
CHAPTER 10 内視鏡手術の歴史と歯科への応用 舘村 卓
内視鏡手術の歴史と歯科への応用
内視鏡の種類
軟性鏡
カプセル内視鏡
内視鏡手術
歯科口腔外科における内視鏡の利用
内視鏡利用の将来的展望
Index
CHAPTER 1 概論 瀬戸晥一
概論
口腔外科で取り扱う疾患と手術の適応
外科的治療とは何か?
術前検査と手術適応の判断
患者の全身状態と評価
対象疾患からみた手術適用のタイミング
CHAPTER 2 口腔領域の外科解剖 野間弘康
顔面皮膚
顔面皮膚とその下の顔面骨格・咀嚼筋
顔面の皺と表情筋の関係
顔面の皺,SMASと顔面神経の関係
顔面皮膚からの手術的アプローチ
口唇
口唇の外観と局所解剖
口唇の手術解剖
頬粘膜
頬の外観と局所解剖
頬部の手術解剖
上顎歯槽,上顎骨
表面から観察し,触知できる解剖学的構造
歯と歯槽骨,上顎洞との関係
上顎の手術解剖
歯性化膿性炎症
嚢胞
Preprosthetic surgery
下顎歯槽部,下顎骨
表面から観察し,触知できる解剖学的構造
歯槽部および下顎骨
下顎の手術解剖
歯性化膿性炎症
歯原性嚢胞
その他の疾患
埋伏歯の抜歯
Preprosthetic surgery
口底
表面から観察ないしは触知できる解剖学的構造
口底の局所解剖
口底の手術解剖
化膿性炎症
唾石症
舌
表面から観察できる構造
舌の局所解剖
舌の手術解剖
出血防止と止血
神経麻痺
舌小帯整形
CHAPTER 3 手術器材と消毒・滅菌 朝波惣一郎
手術に必要な器具,器材
手術器具
手術刀(scalpel)
剪刀(scissors)
鑷子(forceps)
鉗子(forceps)
鉤(retractor)
持針器(needle holder)
骨膜起子と骨膜剥離子および粘膜剥離子
鋭匙(curette)
骨鉗子(bone forceps)
骨ノミ(bone chisel)
マレット(mallet)
骨バー(bone bur)とドリル
骨鋸(bone saw)
手術材料
縫合針
縫合糸
消毒・滅菌法
器具・機材の滅菌,消毒
滅菌
オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)
ガス滅菌(エチレンオキサイドガス滅菌)
消毒
手術時の手洗い
手術野の消毒
CHAPTER 4 画像診断 佐野 司
CT
医科用CT
歯科用コーンビームCT
MRI(磁気共鳴撮像法)
MRIの特徴
CTとの使い分け
注意事項
PET/CT
CHAPTER 5 侵襲的検査の手技─細胞診と組織診 片倉 朗
細胞診
細胞の採取手技
擦過法
穿刺吸引法(Fine needle aspiration, FNA)
捺印法
組織診(生検)
生検の目的
生検の一般的手順
組織採取上の注意点
CHAPTER 6 麻酔 木下弘幸/山田祐敬/長尾 徹
全身麻酔
麻酔の前準備
経鼻気管内挿管
麻酔の維持管理
抜管
病室における管理
集中治療室における管理
経鼻挿管の変法
静脈鎮静法
局所麻酔
伝達麻酔
下顎孔伝達麻酔
オトガイ孔伝達麻酔
眼窩下孔伝達麻酔
上顎結節伝達麻酔
大口蓋孔伝達麻酔
切歯孔伝達麻酔
頸神経叢伝達麻酔
浸潤麻酔
抜歯(その他の歯槽突起部の手術)時の麻酔
消炎手術の麻酔
CHAPTER 7 創傷処置と創傷治癒 福田仁一
創傷の種類
外力の作用機転と形状による分類
切創
挫創
挫傷
刺創
裂創
割創
擦過創
受傷の原因による分類
咬創
銃創
手術創
褥創
創の状態による分類
無菌創
新鮮創
感染創
慢性創
創傷治癒機転
創傷治癒機転
創傷治癒の形態
第1期癒合(1次治癒)
第2期癒合(2次治癒)
第3期癒合(遷延性1次治癒)
骨創の治癒機転
抜歯創など実質欠損を伴う創の治癒
骨折の治癒
創傷の種類と創傷処置
創傷処置の原則
第1期癒合を目指す創傷のドレッシング
第2期癒合を目指す創傷のドレッシング
第3期癒合を期待する壊死組織を伴った感染創のドレッシング
CHAPTER 8 手術手技の基本─切開から閉鎖まで 野間弘康
手術計画を立てる際の基本原則
局所解剖を考える
手術侵襲の大きさを予測し,患者の全身状態を考慮した手術実行計画
原因疾患と手術のタイプを考える
できるだけ侵襲の少ない手術を目指す
創傷治癒の障害となるような手術操作を避ける
口腔顎顔面領域の手術における基本技術
メスの使い方とその勘どころ
メスの正しい持ち方
種々な切開におけるメスの選択と使い方
剪刀(ハサミ)の使い方とその勘どころ
剥離剪刀の正しい持ち方
剥離剪刀の使い方
糸切り剪刀の使い方
結紮の基礎技術とその勘どころ
結紮法(糸結び)
止血のための結紮
縫合における結紮
術野の確保のための結紮
縫合における運針術とその勘どころ
持針器の正しい持ち方
運針術の基本と勘どころ
切開から創の縫合閉鎖までの手術の勘どころ
切開
皮膚の切開
皮下から目的部位(病巣)までのアプローチ
口腔粘膜の切開から目的部位(病巣)までのアプローチ
止血
出血の種類
縫合止血のバリエーションと“コツ”
電気凝固止血の“コツ”
縫合閉鎖
内部組織の縫合
皮膚,粘膜の縫合
CHAPTER 9 Z-Plastyとその応用 野間弘康
Z-Plasty
Z-Plastyの術式と特徴
Classic Z-Plasty
Basic Z-Plasty(Single Z-Plasty)
顔面・頸部の皮膚への応用
口腔粘膜への応用
Modification of Z-Plasty
Half Z-Plasty
Multiple Z-Plasty
dog-earの切除(修正)
左右の創縁の長さの違いにより生じたdog-earの処理
皮膚の歪みによって生じたdog-earの処理
CHAPTER 10 内視鏡手術の歴史と歯科への応用 舘村 卓
内視鏡手術の歴史と歯科への応用
内視鏡の種類
軟性鏡
カプセル内視鏡
内視鏡手術
歯科口腔外科における内視鏡の利用
内視鏡利用の将来的展望
Index
イラストでみる口腔外科手術 第1巻
-
著者
野間 弘康
瀬戸 晥一
福田 仁一
栗田 賢一
木村 博人
朝波 惣一郎 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
240ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781201146
-
価格
24,200円(税込)