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科学的根拠から学ぶインプラント外科学 ベーシック編

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著者が、永年のインプラント臨床の中で抱いた疑問を解決すべく、スウェーデン留学で得た臨床での科学的な判断基準とエビデンスを実際の臨床に活かした、インプラント外科手術の指南書である。第1部では「インプラント外科の条件」として外科の原理原則を説明し、第2部では「オッセオインテグレイションの条件」としてインプラント外科手術の臨床について解説し、臨床家の疑問に科学的に答えを提供する。
第1部 インプラント外科の条件-執刀前に学ぶ基本知識-
第1章 外科のプリンシプル
 Principle1 外科的な診断は前もって慎重に
  1.データ収集
  2.経験的判断の回避と科学的根拠
 Principle2 外科手術のファーストステップは明視野の確保
  1.術野の確保
  2.光量の確保
  3.外科術野における血液などのコントロール
 Principle3 外科手術にとって無菌的操作は不可欠
 Principle4 切開は大きなストロークで十分な長さを
  1.メスの選択
  2.メスの力のコントロール
  3.手術解剖学の重視
  4.メスの角度
  5.切開線の位置
  6.切開の長さ
 Principle5 フラップデザインのキーは血流確保とテンションフリー
  1.フラップ壊死の回避
  2.フラップ裂開の回避
  3.フラップの裂傷、挫滅の回避
 Principle6 組織の扱いは挫滅、乾燥、熱、リトラクトに注意
  1.硬組織の注意点
  2.軟組織の注意点
  3.硬・軟組織共に乾燥に注意
 Principle7 止血法でこれだけは知っておく
  1.創傷の止血法
  2.バイタルサイン
 Principle8 死腔のマネージメントは術後感染対策に重要
 Principle9 汚染除去には生理食塩水での洗浄
  1.汚染除去
  2.壊死組織除去
 Principle10 縫合は術者の技量を映す鏡
  1.持針器の選択と操作法
  2.縫合糸の選択
  3.縫合針の選択
  4.創の外反
  5.各縫合法の種類と特徴
 Principle11 浮腫形成を減らすには付着粘膜に切開を設定
 Principle12 患者の健康と栄養状態を術前に考慮

第2章 創傷治癒のバイオロジー
 [1]組織損傷の病因
 [2]上皮再生のバイオロジー
 [3]創傷治癒の諸相
  1.炎症期
  2.組織修復期
  3.組織再構築期
 [4]創傷治癒の阻害要因
  1.異物
  2.壊死組織
  3.虚血
  4.創面のテンション
 [5]一次治癒と二次治癒
 [6]抜歯窩における創傷治癒
 [7]骨の創傷治癒
 [8]オッセオインテグレーション

第2部 オッセオインテブレーションの条件
    -臨床ファクターの分析とそのエビデンス-
第1章 宿主に関する臨床ファクター
 [1]全身状態
 [2]骨量と骨質
  1.骨量
  2.骨質
  3.Lekholm & Zarbの骨量と骨質の評価
 [3]埋入部位
 [4]年齢
  1.高齢
  2.若年齢
 [5]感染
 [6]放射線被爆
 [7]喫煙

第2章 術者ファクターとエビデンス
 [1]手術環境
 [2]手術経験
 [3]切開
 [4]埋入窩の形成温度
 [5]埋入窩の形成精度
 [6]微小動揺
 [7]インプラントと骨の適合性
 [8]パイコーティカル固定とモノコーティカル固定
 [9]インプラントの固定度の評価法
 [10]初期固定の必要性
 [11]インプラントの長さと直径
 [12]インプラントの必要本数
 [13]インプラントの埋入方向
 [14]ネジ山の露出
 [15]抜歯窩への即時埋入

第3章 治癒期間の重荷
 [1]1回法と2回法
 [2]埋入後のカバースクリューの露出と辺縁骨吸収量
 [3]早期重荷と即時重荷
 [4]治療期間
 [5]即時重荷の判断基準
 [6]ブローネマルク・ノヴァム
 [7]即時重荷インプラントの必要条件

参考文献
索引
エビデンスを読むための英キーワード集

科学的根拠から学ぶインプラント外科学 ベーシック編

  • 著者

    古賀 剛人

  • 出版社

    クインテッセンス出版

  • ページ

    124ページ

  • サイズ

    A4判変型

  • ISBN

    978-4874177662

  • 価格

    7,700円(税込)

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