2023年07月更新
日本全国に29ある歯学部。国が指定する日本の歯科医学教育におけるカリキュラムは、6年間の教育うちの約6割で、残りの4割は各大学の個性に任されているようです。
これから歯学部受験を考えている学生さんはご自身の個性にぴったり合う大学選びの参考に。卒業生は母校の魅力の再確認に。各大学が個性を発揮するその4割の魅力を特集しました。
今回は東京のへそ、千代田区富士見にある日本歯科大学生命歯学部の魅力をたくさんご紹介していきます。
キャンパス紹介
アクセス
東京都千代田区富士見にキャンパスを構える校舎は、最寄りの飯田橋駅から徒歩5分。飯田橋駅は東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線、JR総武線の全5路線が乗り込む東京のど真ん中に位置しています。
駅から徒歩5分の道のりはきれいに整えられた早稲田通りをまっすぐで、通りには多くの飲食店が並び学生が通いやすいお店やコンビニエンスストアも充実しています。自転車通学が許可制で認められており、学校までの体力づくりもできそうです。
周辺には神楽坂や北の丸公園、ラクーアや東京ドームなど、魅力溢れる個性的なスポットが多いのも特徴的です。
周辺環境
キャンパス
日本歯科大学は、歯科医療は生命体への医行為であることから平成18年(2006年)に学部の名称を「生命歯学部」に変更し、左のキャンパスは平成3年、右のキャンパスは平成18年に竣工しました。
キャンパス外観
100周年記念館の1階にあるホールオアシスの外には、「風のガーデン」という名の通り、風を感じられる屋外スペースを完備。授業の息抜きに外の空気を吸うためのスペースとして利用されています。
ホールオアシス
閲覧席を約120席設けた洋風な図書館も魅力のひとつ。様々な文献や蔵書が用意され、学ぶ環境として十分に整えられています。海外の図書館を彷彿とされる大きな吹き抜けがあり、日本歯科大学の長い歴史を感じさせてくれる古書から最新の歯科医療専門書、他分野の書籍まで幅広く蔵書されており、2階にある学習スペースを活用して静かに学問に邁進できます。
都会の喧騒を忘れさせてくれるお洒落で落ち着いた図書館で勉強する大学生活は、素晴らしい青春の思い出の1ページになることでしょう。
図書館
学生数 / 学科数
日本歯科大学は歯科医学の総合的大学として、2つの歯学部を有する唯一の歯科単科大学です。東京と新潟の両キャンパスを合わせて、2つの大学院研究所、2つの歯学部、2つの附属病院、2つの短期大学および博物館を擁し、学生総数約1,200名、専任教職員約1,000名、卒業生総数は約21,000名以上という規模を誇ります。
そのうち東京キャンパス全体の学生数は778名(2023年5月現在)。2023年度の新入生129名のうち女性が71名と半数を占めています。
日本歯科大学では、東京の下町木場にセキュリティも安心な女子寮を完備していることも、女性が多い理由のひとつかもしれません。こちらの女子寮には大浴場だけではなく、セミナー室や技工室まで用意されているというのも驚きです。
学生の出身地は首都圏が圧倒的で、神楽坂周辺に住んでいる学生が多いようです。どちらにしても鉄道網が充実しているので、家賃が高いと言われる都内でも、各路線の様々な駅からお手頃な物件を探すのも楽しいかもしれません。
部活動実績
25のスポーツ部と、6つの文化部、7つの学術部があり、第51回全日本歯科学生総合体育大会で総合4位を獲得するなどの実績を持っています。
飯田橋駅前でひときわ目立つガラス張りの建物は体育館になっていて、東小金井には屋外運動場も用意されています。部活動一覧ページ
部活動の様子
歯学部紹介
特色1「医療人としての豊かな教養を育む」一般教育系科目
1年から2学年にかけて、医療人初期教育、人文・社会科学、自然科学、語学教育、情報科学、健康とスポーツの6つの項目を、効率よく編成された時間割にしたがって学びます。病院医療概論実習では、1学年から附属病院のさまざまな診療科を回り、歯科医療の実際を見学することで、歯学生の自覚と心構えを身につけます。
また、問題を発見し解決する能力の向上を目的としたPBLテュートリアル学習も取り入れています。
実際にキャンパスにお伺いさせていただくと、建学の精神にも「自主独立」をうたっており、日本社会に貢献し、しっかりと生き抜いていける歯科医師を養成する取り組みが見られました。都会での学生生活を謳歌しながら、部活やキャンパスライフを楽しむ学生さんの姿には青春の眩しさを感じさせられました。
1F ロビー
特色2「生命歯学を徹底理解」歯科臨床科目
5学年に進級すると、実際の病院で診療実習がはじまります。1年から4年にわたって習得した知識と技術をしっかり確認することが要求され、実際の歯科医師の現場で扱われる約400症例をつぶさに体験することになります。
附属病院には、総合診療科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、口腔インプラント診療科、口腔リハビリテーション科等があり、学生はローテート方式でそれぞれの科を回り、実際の診療を学びます。
将来期待される歯科医師になるための自覚を学生に促し、歯科医師国家試験へのモチベーションを高めるため、実際に学生を積極的に治療に参画させています。
学生実習室
特殊外来のスペシャルニーズ歯科センター、心療歯科診療センター、顎変形症診療センター、顎関節症診療センター、いびき・睡眠時無呼吸診療センター、歯科人間ドックなどの診療も体験し、実際の検査や治療を通じて、患者の立場に立った医療人としての知識・態度、そして技能を習得するよう努め、実習の効果をあげています。附属病院診療部門紹介
歯科医師としての基礎を固めながら、国家試験に対応していく。歯科医師になるために必要な要素を抑えた効率的なカリキュラムに身をおいて見てはいかがでしょうか?
特色3 卒業生のネットワーク
日本歯科大学は世界最大の歯科大学であり、各世代、各領域に日本の歯科医療を牽引してきた素晴らしい人材を輩出している卒業生のネットワークを有しており、歯科医学のリーダーはもちろんのこと、海外の医学大学の創立者やオリンピック選手も輩出しています。「多歯多才 : "異能"のOBたち」
日本歯科大学の卒業生は、卒後はそのコミュニティに所属することになります。
歯科医師と一言で言っても、非常に幅広いキャリアと生き方があります。そして歯科医師人生は、様々な可能性と迷いの中での選択の連続です。そういう日々の中で、背中を見て、相談することができる先達の多さは、日本歯科大学の持つ素晴らしい魅力の一つです。
卒後研修
画像クリックで卒後研修専用ページへ
菊池憲一郎 生命歯学部長よりメッセージ
都心のワンキャンパスで生命歯学部の「学び」を
本学は、明治40(1907)年の創立以来、大正、昭和、平成、令和の時代へと歩み続け、今年、令和5(2023)年に創立117周年を迎えました。「自主独立」の建学の精神のもと、歯科医学の黎明期から常にその時代のフロントランナーとして、教育、研究、医療を支え続けています。東京の中心に学部校舎、附属病院、体育館などの修学に必要な学習環境をワンキャンパスで備えています。
本学での豊かな学習環境を大いに活用して、新しい友人、後輩、先輩たちと共に文武両道を実践して、充実した学生生活を過ごしてください。将来、日本のみならず世界の歯科界のために活躍してくれる優れた医療人、研究者となる皆さんを応援しています。
2023年7月
日本歯科大学 生命歯学部長
菊池憲一郎
入試日程
日本歯科大学生命歯学部では、学校推薦型選抜、編入学入学試験、一般選抜入学試験、大学入学共通テスト利用入学試験などが行われる予定です。
画像クリックで入試日程詳細ページへ
また、入試試験の成績が特に優秀で、品行方正等他の学生の模範となり得る学生若干名には、在学6ヶ年を継続して学納金が減免される特待生制度も設けられています。こちらは一般前期試験および大学入学共通テスト利用前期入学試験からの合格者から選抜されるということで、試験にも気合が入りそうな選抜方法です。
オープンキャンパス開催日時
来場型オープンキャンパスを実施いたします。ホームページをご参照ください。
パンフレット
日本歯科大学生命歯学部では、入試向けのパンフレットを用意しています。たくさんの情報と魅力がぎゅっと詰まった内容です。
下記画像をクリックすると、閲覧・ダウンロードページへリンクします。
日本歯科大学生命歯学部 HP
画像クリックで日本歯科大学生命歯学部のHPへ
日本歯科大学生命歯学部の受験情報はこちらからもご覧いただけます
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。