2023年7月更新
日本全国に29ある歯学部。取材に伺うと、人間のように大学にもそれぞれ個性があることがわかりました。
これから歯学部受験を考えている学生さんはご自身の個性にぴったり合う大学選びの参考に。卒業生は母校の精神の再確認に。
もう一度大学に行きたくなるような特集企画です。
今回は、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部(看護・リハビリテーション)の4学部5学科からなる医系総合大学 昭和大学を特集します。
キャンパス紹介
アクセス
昭和大学のキャンパスは全部で4つ。そのうち歯学部は、1年次は全学部合同で全寮生活を送る富士吉田キャンパス、2年〜4年次は旗の台キャンパス、5年次以降は洗足キャンパスを学び舎として6年間を過ごします。
東京都品川区にある旗の台キャンパスへは、東急池上線・大井町線旗の台駅から徒歩5分。東急目黒線洗足駅からのアクセスも良く、周辺には飲食店も多く立ち並び、学生生活を満喫できる環境です。
実際に、洗足駅からキャンパスまで歩いてみました。学生街としての活気に包まれた旗の台駅周辺も良いのですが、洗足駅からキャンパスまでの道のりでは、幼稚園から子供達の声が聞こえてきたり、住みやすそうなアパートがあったりと閑静な住宅街が続いています。そんな、どこか懐かしい優しい街並みが広がっていました。
キャンパス
昭和大学で最も特徴的なのは、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の1年生が全寮生活を送る富士吉田キャンパス。
富士吉田キャンパス
基本的には各学部の学生がそれぞれ1名ずつ、4人部屋で1年間を過ごします。衣食住を共にしながら合同で講義や実習を行うなど、学部の垣根を越えたチーム医療の基本が育まれる環境です。昭和大学歯学部の卒業生に話を聞いてみると、この1年間にできた絆は、大学卒業後も続いており、卒業して10年以上経った今でも年に1度、ルームメートと集まることがあるとのことでした。医師や薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士と、学部の垣根を越えて培われた人間関係は、医科歯科連携、多職種連携が謳われているこれからの時代において、まさに活きてくる"歯科医師としての財産"になることでしょう。
富士吉田キャンパスでは初年次体験実習から4学部混合のチームを組み、ハンディキャップがある人や高齢者を理解するための高齢者擬似体験、応急手当技術を習得する実習をチーム単位で行います。早期からチーム医療マインドと幅広い視野を養うとともに、お互いの学部、職種への理解を深め、チーム医療教育の基礎づくりとなる貴重な時間が過ごせます。
男子の白樺寮(左)と女子のすみれ寮(右)
富士山麓の清涼な自然環境に恵まれ、キャンパス内には4棟の学生寮、実習棟、研究棟、図書館、自然教育園、医薬資源園、体育館、温水プール、グラウンド、野球場、ラグビー場、テニスコート、馬場などが配置され、学生たちは充実した生活を満喫します。富士吉田での寮生活
全寮生活を終えた2〜4年次までを過ごす旗の台キャンパス内には昭和大学病院が立地。臨床現場が身近にある環境で、医学部と薬学部の学生も通う昭和大学の教育・研究の中核的役割を担っています。
実際に、旗の台キャンパスを訪れてみると、医系総合大学のキャンパスらしく、食堂や図書館など様々な場所で学生さんが集まり、医療の参考書を広げて勉強をしていました。医系総合大学ならではの、医療に真剣に向き合う学生生活に想いを馳せます。
90周年事業で建設された上條記念館 / 昭和大学病院
キャンパスには1号館〜22号館、大学病院の入院棟までを含めると全部で27の建物が並び、医系総合大学の特徴を活かした充実した講義や実習が行われています。
レンガの外壁が美しい上條記念館は、創立90周年記念事業の一環として地上5階、地下2階建ての施設。この中には昭和大学の歴史を感じる上條記念ミュージアムや、大学の講堂としての機能はもとより、各種学会やコンベンションが開催できるように多目的室やバンケットルームを設けた、学術的機能の発信もできる施設です。
旗の台キャンパス
歯学部の5年次からは大田区にある洗足キャンパスに移動、22床の病床もある昭和大学歯科病院で臨床実習を行います。模型実習の設備やAVシステムを完備した、綿密な臨床実習を可能とする環境です。
昭和大学歯科病院 / 歯科患者ロボット「昭和花子」
学生生活で楽しみの一つになる食堂は全部で3つ。昭和大学病院内の食堂は学生は50円引きで利用できます。2013年に職員学生食堂から第二学生ホールにリニューアルした食堂では、利用時間や設備が見直され、7:00〜22:00(月〜土)まで利用できるようになりました。
第二学生ホール
他にも4つのキャンパスと3つの病院に6つの図書室と1つの資料室があるなど、充実した設備が整った環境です。
学生数 / 学科数
昭和大学は、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部(看護・リハビリテーション)の4学部5学科からなる医系総合大学。全ての学生を合わせると3,139名、歯学部の学生数は590名(2023年5月現在)。
クラブ活動など
昭和大学は、医系総合大学でありながらクラブ・サークル活動が盛んに行われています。1年次には生活の場がそのまま活動の場となる富士吉田キャンパスで複数のクラブやサークルに所属し、2年次から特定のクラブやサークルに専念する学生が多いのも、充実した施設と環境がある昭和大学ならではの楽しみ方です。
運動部の練習の舞台は主に横浜キャンパスの総合運動場。ラグビー、サッカー、野球、テニス、剣道場や弓道場などが揃い、第51回全日本歯科学生総合体育大会では総合成績が6位、弓道部門と水泳部門では総合優勝を飾りました。
歯学部紹介
特色1 医療人としての可能性を広げる自由な校風
昭和大学歯学部の最大の特徴は、まさに「自由の風が吹く」その校風にあります。真心と情熱を持って歯学を通して医療の発展と国民の健康と福祉に寄与する人材を育成するために、若者の持つ素直さを活かし育て、そこから生まれる自由な思考や活動を尊重しています。
学生さんの医療人としての可能性を最大限に広げるために、教員は雅量を持って学生教育に当たることを旨としています。学生さんは歯科医学に真剣に向き合いながら、部活にうちこんだり、学生時代から研究に興味を持ったり、休暇中にはバックパッカーとして世界中を旅をしたりしています。学生生活を通じて、医療人としての姿勢と素養を身につけながら、人生そのものを豊かになるような日々を過ごすこととなります。
教育カリキュラムや学生さんの進路に合わせた学内外・海外での実習などにも力を入れており、本人の意識次第で、医療人としての可能性を最大限に広げることができる環境が昭和大学歯学部にはあります。
特色2 時代を先取った医科歯科連携・多職種連携
富士吉田キャンパスにおいて医学部、薬学部、保健医療学部のルームメートと衣食住を共にしながら過ごす1年間に始まり、学生生活を通じて一貫した医科歯科連携・多職種連携の中に身を置くことなります。
今、歯科医療だからこそ提供できる価値を大切にしながら、医科歯科連携・多職種連携においても価値を生むことが社会から求められる時代に入ってきています。そこにおいて、医系総合大学の良さを活かし、自然に他学部の学生と一緒に学んでいける環境は、全身の病気の理解、高齢者・障がい者への対応など昭和大学歯学部ならではの素晴らしい素養を与えてくれます。
これからの時代を見つめた歯科医学教育がここにあります。
特色3 臨床に、研究に、教育に 多方面に活躍する卒業生
自由な校風と、時代を先取った教育の先に、医療人としての可能性を広げた昭和大学歯学部の卒業生は多方面で活躍をしています。歯科医師としての臨床の第一線で活躍する先輩はもちろんのこと、大学に残って教育者として歩む先輩、歯科医療界を、そして世界をリードする研究者としての道を歩む先輩、厚生労働省で活躍する先輩など、素晴らしい先輩たちがいます。
6年間の学びの先に、様々な分野で活躍する先輩達と同じコミュニティに属せることは、自分自身の歯科医療人生において歩むべき道を見つける上で大きなアドバンテージになります。
卒後研修
東京都と神奈川県に合計で8つの病院を持つ昭和大学。卒業生の多くが昭和大学附属病院で歯科臨床を行います。また、大学院の授業料は年間で約40万円で、卒後臨床研修後も母校で活躍する歯科医師が多いのも特徴です。
馬場一美歯学部長からのメッセージ
少子高齢化が進行している我が国において、生まれてきた大切な命をしっかり育てること、健康寿命を延伸することが医療に課せられた重要な課題です。これらを解決するために歯科医療には社会から非常に大きな期待が寄せられています。最先端のサイエンス、歯科医療を学ぶことは言うまでもなく、学部連携でのチーム医療教育を通して多職種連携を学び、広い視野で社会に貢献できる医療人を育成するため、万全のサポート体制で皆さんをお待ちしております。
2023年7月
昭和大学 歯学部長
馬場 一美
入試情報
昭和大学歯学部の入試は、総合型選抜入試、学校推薦型選抜入試、卒業生推薦入試、一般選抜入試(I期・Ⅱ期)、大学入学共通テスト利用入試、編入学試験が行われます。また、一般選抜入試(I期)では、大阪や福岡でも試験が実施されています。詳細は、「昭和大学 令和6年度 入学試験要項」をご確認ください。
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パンフレット
昭和大学では、大学案内パンフレットを用意しています。たくさんの情報と魅力がぎゅっと詰まった内容です。
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受験生のための情報サイト
昭和大学歯学部HP
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