2023年10月更新
日本全国に29ある歯学部。国が指定する日本の歯科医学教育におけるカリキュラムは、6年間の教育うちの約6割で、残りの4割は各大学の個性に任されているようです。
これから歯学部受験を考えている学生さんはご自身の個性にぴったり合う大学選びの参考に。卒業生は母校の魅力の再確認に。各大学が個性を発揮するその4割の魅力を特集しました。
今回は愛知県名古屋市にキャンパスを構える、愛知学院大学歯学部の魅力をたくさんご紹介していきます。
キャンパス紹介
アクセス
愛知学院大学歯学部のキャンパスは楠元・末盛キャンパスの2つ。そのうち、学生が多く集う文教地区に立地している楠元キャンパスは、利便性が高く住みやすい街として人気の本山エリアに位置し、地下鉄東山線・名城線「本山」駅から徒歩5分とアクセス良好です。また、附属病院がある末盛キャンパスは、おしゃれなカフェや雑貨店が立ち並ぶ覚王山に位置しており、こちらも地下鉄東山線「覚王山」駅から徒歩3分と好立地です。
2つのキャンパスは徒歩数分の距離で隣接しており、名古屋の中心部である、栄や名古屋駅にも程近い最高のロケーションです。息抜きにショッピングやカフェめぐりなどもできる環境で、充実したキャンパスライフを送ることができます。
キャンパス
楠元キャンパスの構内には、歯学部棟の他に、薬学部棟、歯科衛生短期大学、歯科技工士専門学校など、全部で14もの建物と施設が集っています。主に1年生から4年生までが授業を受ける学び舎に併設して、大きな体育館にテニスコートや運動場、楽器演奏の練習ができる部室など、様々なクラブ活動を行う環境が充実しています。
楠元キャンパス
なかでも歯学・薬学図書館情報センターには13万冊以上の本が貯蔵され、医科歯科専用のweb検索システムも完備。何かわからないことがあればここに来れば万全ですね。さらに、パーテーション付きの自習机が設置され、試験勉強にも最適で、学生に人気です。
歯学・薬学図書館情報センター
愛知学院の創立110周年の節目に建設された、110周年記念講堂も楠元キャンパスに構えています。愛知学院での卒業式もここで行われるなど、卒業生にとってもとても思い入れのある建物になるでしょう。
110周年記念講堂
末盛キャンパスの構内には、歯学部臨床教育・研究棟に隣接して、年間20万人近くの患者が来院する中部地区最大の歯科病院 “愛知学院大学歯学部附属病院” があります。5、6年生の臨床実習を通した学びの中で、自分が歯科医師になっていくということを実感でき、ますます充実した学生生活となるでしょう。また、内科や外科などの医学系講座も設置されており、医科歯科連携に必要な医学的知識も直接質問できる良好な学習環境です。
愛知学院大学歯学部附属病院
注目したいのは、5・6年生の学習拠点としての歯学部新校舎が2023年に完成するという点です。学びの多様性に寄り添った新校舎が末盛キャンパス構内に完成すれば、良好で新しい学習環境で国家試験に向けた学習のモチベーションも上がりそうですね。
新校舎イメージ図
学生数 / 学科数
愛知学院大学は、歯学部の他にも、文学部、経済学部、法学部、薬学部、心身科学部など数多く、教養部も擁する伝統ある総合大学です。卒業生はなんと14万人も輩出。現在、全9学部16学科に加え短期大学部を有する、中部地区有数のスケールを誇る大学で、学生総数も驚きの 11,650人。クラブやサークルも166団体あり、医療関係以外の交流も期待できそうです。
歯学部の学生数は718名(2022年7月現在)。学生の出身地は、中部地方が約6割、関西地方が2割、関東地方を含むその他の地域が2割といった内訳です。日本の真ん中に位置している愛知県という立地だからこそ、多くの県から同級生が集まり、愛知県内外にも多数のOBやOGがいるため、卒業後の進路相談も安心できます。
また、卒業後は従来の “診療所を構える” というスタイルだけではありません。大学院に進み、臨床系講座等で高度な知識や技術を学び、スペシャリストともなれば “フリーランス” の歯科医師として全国で活躍するスタイルも選択できるようになります。
歯学部紹介
特色1 卒業までのサポート体制があり、先生との距離も近い!
愛知学院大学がめざす「国家試験全員合格」のために、あらゆる面でのサポート体制が整っています。
各学年を10班に分けて、班ごとにチューターを1名配置。学習状況や進級についてはもちろん、日常生活からクラブ活動まで、あらゆる面で相談役になる、手厚い支援を用意しています。
病院実習が始まる5年生では、実習中の疑問解決や技術面の個別指導、6年生になると国家試験に向けたメンタル面のサポートも行います。
特色2 中部地区最大の歯科病院
愛知学院大学では、中部地区最大の歯科病院を有しています。診療所の中には、200台もの診療台があり、数多くの症例を臨床実習で見学できるのがとても魅力的です。附属病院では最先端の治療も行っているので、5年生では診療参加型の臨床実習を通じて患者さんを診療でき、6年生では興味を持った科目で、より実践的なスキルを磨くことができます。
特色3 広がる、未来の可能性 〜卒業後の多様な進路〜
皆さんは、歯学部を卒業して歯科医師になったら、臨床の現場でしか仕事がない、と思っていませんか?
実はそうではありません。卒業後、すぐに歯科診療所に勤務するのも良いですが、大学院(歯学研究科)に進学し、基礎系・臨床系講座に入って、研究活動を行い、博士号を取得することで進路は大きく広がります。研究活動はとても楽しく、充実したものとなります。
愛知学院大学は研究設備が充実しており、隣接する薬学部や学部内の医科系講座と連携した研究活動に、学部生のうちから参画することができます。他大学との共同研究も盛んで、高度な研究が多数。その研究成果が “未来の患者” を救うことにつながります。さらに、国際学会で研究発表を経験したり、海外でボランティア診療を経験することで、国際交流・国際貢献を実践していくことができます。博士の学位を取得していることは、海外での臨床研修や研究留学にも有利な上に、大学教員として教育と研究を行う道が開けてきます。
歯学部を卒業したら、臨床だけにとどまらない様々な分野での活躍が可能です。
特色4 超高齢社会ではマスト!多職種連携を身につける!
日本は超高齢社会となり、在宅医療のニーズが高まっています。そんな時代を生き抜く歯科医師となってもらいたいので、愛知学院大学の他学部(薬学部・歯科衛生短大・歯科技工専門学校)や、他大学の医学部・医療系学部と合同で、多職種連携教育(専門職連携教育)を行っています。学生さんはお互いの立場でディスカッションし、それぞれが目指す医療系職種への理解を深めます。また、介護老人保健施設において、口腔ケアや介護食の試食など様々な経験ができるのも、大きな特色です。専門職として活躍するために、多職種と協力しながら、患者さんの健康問題を解決するプロセスを体験できることは、将来とても有利になります。
特色5 活発なクラブ活動で、かけがえのない仲間を得る!
愛知学院大学歯学部は、クラブ活動も活発です。特に、運動部において、全日本歯科学生総合体育大会におけるこれまでの総合優勝回数は、なんと全国第1位。さらに、総合優勝の4連覇1回と3連覇1回を成し遂げるという輝かしい成績を残してきました。
#よくある質問:「学納金が高くなったようですが、なぜですか?」
回答:教科書・実習器具などの諸費用までコミコミになったからです!愛知学院大学歯学部は2020年度分より、学納金の考え方を見直し、多くの歯学部では学納金に含めていない必須の追加経費(6年分のトータルだとかなりの額!?)を、あらかじめ含めた学納金としました。ですから、一見、他大学よりも高額に見えるかもしれませんが、実はそうではありません。入学〜国家試験合格まで、一貫した教育システムに必要な全ての教科書と実習器具、さらに全国共用試験受験料等を含んだ、わかりやすい学納金に生まれ変わったのです。
卒後研修
歯科医師臨床研修研修
大学院歯学研究科
本田 雅規歯学部長からのメッセージ
口腔の役割は身体の健康、社会的コミュニケーションを保つために極めて大切です。食物を噛み砕く咀嚼機能、摂食・嚥下に大きな影響を与え、噛むこと自体が脳活動も含め、全身の老化予防に大きな影響を与えています。また歯周病と糖尿病などの全身疾患との関係も明らかにされており、生活習慣病予防の観点からも注目されています。歯科医療は、いまや身体の健康維持に重要な役割を担う医療分野なのです。
歯科医師は歯科医療を通じて国民の健康増進と維持に寄与し、広く社会に貢献することが求められます。歯学部生に課せられるのは、6年間の学部教育を経て歯科医師免許(国家資格)を取得することです。そして、歯学部生としての重要な要件は、歯科に関する知識と技術をしっかり習得することのみでなく、歯科医師として相応しい人格、優しさ、思いやりの心、そして強い心を持ち合わせることです。地域医療において、心身ともに穏やかな治療人となるために、ぜひ、学生時代から仲間作りに心がけ、『社会に正しく認知される歯科医師を目指して』頑張って欲しいと思います。
2022年10月1日
愛知学院大学歯学部長
本田雅規
入試情報
愛知学院大学では、入試情報サイト STARTLINEを設け、入試情報や過去の入試結果、奨学金や特待生制度の情報を掲載しています。
また、公募制推薦入試A.B、一般選抜前期試験A、中期試験、後期試験に関しては、東京・大阪・広島(前期試験Aのみ)の受験会場も用意されています。
パンフレット
愛知学院大学では、入試向けのパンフレットを用意しています。たくさんの情報と魅力がぎゅっと詰まった内容です。
下記画像をクリックすると、閲覧・ダウンロードページへリンクします。
受験生のための情報サイト
愛知学院大学HP
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。